2025/12/11
Axcelead DDP、アステラス製薬とHT-ADMET試験の受託契約を締結
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下、Axcelead DDP)は、アステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下、アステラス製薬)とHT-ADMET試験※を受託する契約を締結し、本格的に試験の実施を開始しましたのでお知らせします。
Axcelead DDPは、製薬企業由来の創薬プラットフォームを最先端の技術により継続的に進化させ、創薬支援サービスを提供しています。2017年の設立以来これまでに、国内外の製薬企業、バイオベンチャー、アカデミアなど、300を超える創薬プレイヤーから創薬支援サービスを受託しており、高いリピート率を得ています。
今回の契約に基づき、Axcelead DDPは、アステラス製薬が外部に委託するHT-ADMET試験について、当社の試験依頼・管理システムを通じて受託することになります。
Axcelead DDPの代表取締役社長である岡田 健吾は、「日本を代表する製薬企業の一つであるアステラス製薬からHT-ADMET試験の受託契約を締結できたことを大変嬉しく思います。今回の契約では、60種類以上のHT-ADMET試験を当社の試験依頼・管理システムを通じて発注いただきます。このシステムは、オンラインで簡便に試験を依頼できることに加え、試験の進捗状況や結果をいつでも確認できるため、多くの国内製薬企業の皆様にもご活用いただいています。当社は、国内において創薬研究の水平分業が進む中、創薬プラットフォームサービスを提供するエコシステムのハブとしての役割を担い、画期的新薬の創出に貢献してまいります」と述べています。
※HT-ADMET試験:候補化合物の吸収(Absorption)、分布(Distribution)、代謝(Metabolism)、排泄(Excretion)、毒性(Tox)といった薬物動態・毒性試験をハイスループット(HT)で実施する試験です。創薬研究の初期段階で候補化合物の有効性・安全性・毒性を評価するために実施する重要な試験になります。
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォームを引き継いで事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。大規模化合物ライブラリーを含む最先端の研究基盤およびスクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を一つの拠点に集約し、シームレスな体制で効率的かつ柔軟な創薬支援サービスを提供しています。また、創薬に関する豊富な経験や知識と独自のAIプラットフォームを融合させることによって、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出します。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
https://www.axcelead.com/
アルポート症候群モデルマウスにおけるエクソンスキッピングに関する研究論文がScientific Reportsに掲載されました
Podocyte specific exon skipping after disease onset improves kidney pathology and function in a mouse model of Alport syndrome
Published Date : November 25, 2025
詳細はこちらから
論文の概要:
Alport症候群は、遺伝子変異により進行性の腎不全を引き起こす難治性疾患です。本研究はエクソンスキッピング療法の有効性の検証を目的とし、患者由来の変異を導入したAlportモデルマウスに対し、Cre-loxPシステムを用いて、遺伝子工学的にエクソンスキッピングを施しました。本マウスは慢性腎疾患と類似した病態を形成しますが、タモキシフェン誘導型のポドサイト特異的なエクソン21スキッピングにより、発症前後のいずれのタイミングでもIV型コラーゲンα5鎖の発現が回復し、腎機能や組織病態が改善されました。特に、蛋白尿出現後の治療でも糸球体障害の進行抑制が確認され、進行期においても治療効果が期待できる可能性を示しました。本成果は、アルポート症候群をはじめとする単一遺伝子疾患に対するエクソンスキッピング療法の開発に向けた重要な一歩となると考えています。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、創薬研究を支援するための遺伝子改変動物作製から薬効・病理評価までをワンストップで提供します。疾患モデル動物の精密な設計から作製、遺伝子改変の確認までを一貫して対応し、研究目的に応じた柔軟なサポートが可能です。さらに、薬効・安全性評価に不可欠な病理解析では、病理専門家による高品質な組織学的評価を実施しています。疾患モデル動物を活用した機能解析や治療効果検証など、創薬における複雑な課題解決を強力にサポートします。疾患モデル構築や薬効評価でお困りであれば、ぜひ当社にご相談ください。
関連サービス:AXCCマウス
階上 健太郎 Pharmacology, Genetically modified Animals
堀 遼太郎 Pharmacology, Integrated Pathology
Pharmacology BU菅原研究員の論文が「Scientific Reports」に掲載されました
Differences between Therapeutic Mechanisms of Resmetirom and Semaglutide against MASH in Western Diet-Fed MC4R-Knockout Mice
Published Date : November 20, 2025
詳細はこちらから
論文の概要:
2024年、初の代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)治療薬としてResmetirom(THR-βアゴニスト)がFDAにより迅速承認され、2025年には肥満症の治療薬であるSemaglutide(GLP-1アゴニスト)がMASH治療薬として迅速承認されました。
本論文では、Axceleadが保有するMASHモデルマウスである高脂肪・高コレステロール食を負荷したMC4R 欠損モデルマウス(WD-fed MC4R KOマウス)を用い、ResmetiromおよびSemaglutideの薬効の違いを比較検討しました。WD-fed MC4R KOマウスは MASHの臨床症状である肥満およびインスリン抵抗性を呈し、ヒト病態と近い動物モデルであると報告されたモデルマウスです。
両薬剤は、臨床同様、肝障害マーカーの上昇や脂肪肝を有意に改善し、薬剤応答性の観点でも本モデルマウスの高い臨床外挿性が示されました。また、 Semaglutideにより摂食抑制による体重低下及び筋肉を含む除脂肪重量が低下し、エネルギー消費量も低下しました。 一方、Resmetiromは除脂肪重量の低下を示さず、エネルギー消費量の増加が認められました。これらの結果から、両薬剤は薬効の発現様式が異なる事が明らかとなり、MASH適用における新たな知見が得られました。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、 WD-fed MC4R KOマウスをはじめ、代謝疾患領域における様々な動物モデルおよび評価指標を保有しています。EchoMRIやOxymaxシステムを用いた非侵襲的な体組成、エネルギー消費量や呼吸商の評価に加え、病理評価やオミクス解析など、薬効薬理から病理評価までワンストップでサービスを提供しています。MASHを含む代謝疾患の創薬でお困りの際は、是非、当社にご相談ください。
関連サービス:MASH治療薬の創薬/病態研究

菅原 拓海 Pharmacology Business Unit
薬学修士。2019年東北大学大学院薬学研究科修了後、大正製薬株式会社に入社し、線維化疾患や腎臓疾患を対象とした創薬研究に従事。2023年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。入社後は肝臓、腎臓疾患や肥満症をはじめとした代謝性疾患領域の薬効薬理試験に従事。
第16回スクリーニング学研究会への企業ブース出展と企業セミナー開催について
本年11月27日から東京で開催される第16回スクリーニング学研究会に企業ブースを出展するとともに、企業セミナーを開催します。
なお、参加登録および企業セミナーの申し込みは終了しています。(当日登録なし)
【開催概要】
第16回スクリーニング学研究会
日時:2025年11月27日(木)~11月28日(金)
※Axceleadの企業ブース・企業セミナーは 11月28日のみ
会場:タワーホール船堀
ブース番号:#2-6(2階 平安・瑞雲 展示場)
企業セミナー:「AIを活用した効率的リード創出プラットフォーム」(4階 研修室)
<企業ブースについて>
Axceleadは標的探索からINDまで、製薬企業で長年培ってきた豊富な技術や知識、経験をもとにワンストップの創薬支援サービスを提供する創薬ソリューションプロバイダーです。独自の化合物ライブラリーを用いたハイスループットスクリーニングによる高品質なヒット創出や、AI、創薬化学などの機能をフル活用したリード創出など、スクリーニング関連のソリューションも数多く取り揃えています。本ブースでは以下のトピックスをはじめ、皆様が抱える課題への打ち手となるサービスをAxceleadの研究者がご紹介します。
- AIを活用した効率的リード創出プラットフォーム(企業セミナー)
- 新規低分子モダリティーに対するソリューション(タンパク分解剤、RNA標的低分子)
- 高品質・迅速・安価なHT-ADMETサービス
- ADC関連サービス
- Axceleadの独自データを用いたLead Generationの加速化
こちらに記載のないものやスクリーニング以外の課題についてもお気軽にご相談下さい。
<企業セミナーについて>
本セミナーでは、高い成功確率をほこるAxceleadのヒット同定プラットフォームの概要に加えて、AIによる予測モデルを最大限に活用し、効率的にヒット同定からリード最適化に繋げる ”Lab-in-the-Loop” リード創出プラットフォームをご紹介します。今回は難易度の高いターゲットに対するリード創出の事例などのケーススタディーを中心に、昨年のセミナーよりも更に具体的な活用事例をご紹介します。
演者
2010年九州大学システム生命科学府修了後、武田薬品工業に入社にてスクリーニング研究に従事。2017年からTakeda Bostonを経て2021年にAxcelead DDPに入社。キナーゼ、分解剤のプラットフォーム構築やスクリーニングプロジェクトに携わる。2023年よりディレクター、2024年よりScreening BUヘッド。

2016年3月東京大学大学院情報理工学系研究科博士後期課程修了後、日本アイ・ビー・エム株式会社東京基礎研究所にて機械学習の基礎研究およびビジネス応用に従事。 2024年2月よりAxcelead Drug Discovery Partnersにて創薬における機械学習に関する研究開発に携わる。 著書に「機械学習による分子最適化」や「強化学習から信頼できる意思決定へ」がある。 博士(情報理工学)
DMPK BU白井研究員が第16回スクリーニング学研究会で口頭発表します
DMPK BU山﨑研究員が第16回スクリーニング学研究会でポスター発表します
DMPK BU山﨑研究員が第16回スクリーニング学研究会でポスター発表します
2025年11月27と28日に船堀で開催される第16回スクリーニング学研究会で、DMPK BU山﨑研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第16回スクリーニング学研究会
【ポスター発表】
日時:2025年11月28日(金)13:20-13:50(示説時間)
場所: タワーホール船堀、東京都江戸川区船堀
タイトル:「試験依頼システムの開発・運用によるHT-ADMET試験の効率化・生産性向上」
ポスター番号:B13
【発表概要】
創薬研究初期におけるリード化合物の創製・最適化段階で迅速な化合物の選択を実現するためには、多種・多量・短納期・低コストでのHT-ADMETスクリーニングの実施が求められます。
この要望に応えるため、Axceleadで開発・運用しているCARS(Compound & Assay Request System)を紹介するとともに、HT-ADMETスクリーニングの各工程(依頼受付~化合物入手~反応・測定~解析~レポート作成・報告)における効率化の取り組みおよび実績を紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは化合物の最適化に必要な多種多様なHT-ADMETスクリーニングのメニューを用意しています。当社のHT-ADMETサービスは多くのお客様にご利用いただいているため、個社では定期的に試験を行うほどの化合物数が集まらない試験でも定期的に試験を行うことが可能です。定期的に試験を行うことにより各試験における課題を抽出・解決することができ、試験品質・コストおよび報告までの所要日数の点においてよりお客様が使いやすい試験系にブラッシュアップしていきます。また、個社の課題を解決するためのオーダーメイドの試験系構築も行っています。HT-ADMETスクリーニングをご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

山﨑 誠司 DMPK Business Unit
大阪大学大学院博士前期課程修了後、武田薬品工業株式会社を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。Physcochem/HT-ADMEグループをリードし、探索段階の物性・動態研究を担当している一方で研究系システムの開発にも関与している。
DMPK BU白井研究員が第16回スクリーニング学研究会で口頭発表します
2025年11月27と28日に船堀で開催される第16回スクリーニング学研究会で、DMPK BU白井研究員が口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第16回スクリーニング学研究会
【口頭発表】
日時:2025年11月27日(木)10:30~15:00
場所: タワーホール船堀、東京都江戸川区船堀
タイトル:「HT-ADMEスクリーニングワークフローの効率化」
SIG.1 HT-ADMET
【発表概要】
創薬研究初期におけるリード化合物の創製・最適化段階で迅速な化合物の選択を実現するためには、多種・多量・短納期・低コストでのHT-ADMEスクリーニングの実施が求められます。
本発表では、このうちADMEスクリーニングの各工程(依頼受付~化合物入手~アッセイ~測定~データ解析~レポート作成)における効率化に向けた取り組み(各種ツールの作成・利用、Excelのマクロおよび関数の活用、アッセイの自動化、RPAの活用など)を紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、化合物の最適化に必要な多種多様なHT-ADMEスクリーニングのメニューを用意しています。主要なメニューは毎週試験を実施しており、約1週間で評価結果を提供できます。標準プロトコルの試験は複数社の化合物を同時に評価することにより、1化合物からでも安価に評価することが可能です。また化合物に合わせたオーダーメイドの試験系の設定も行っています。HT-ADMEスクリーニングをご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

白井 由紀 DMPK Business Unit
工学修士。外資系製薬会社、CRO、武田薬品工業株式会社を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。
武田薬品工業株式会社入社時よりHT-ADMEスクリーニング関連の業務に従事。
Safety BU 吉田研究員が日本環境変異原ゲノム学会 第54回大会でポスター発表をします
吉田 唯真 Safety Business Unit
2013年より、武田薬品工業株式会社及びAxcelead DDPにて各種安全性評価に従事。2017年から RNA modulatorや核酸医薬品を初めとする New modality の安全性評価を開発

吉田 唯真 Safety Business Unit
2013年より、武田薬品工業株式会社及びAxcelead DDPにて各種安全性評価に従事。2017年から RNA modulatorや核酸医薬品を初めとする New modality の安全性評価を開発
2025年11月22と23日に静岡市で開催される日本環境変異原ゲノム学会 第54回大会で、Safety BUの吉田研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
日本環境変異原ゲノム学会 第54回大会
【ポスター発表】
日時:2025年11月23日(日)13:35-14:35
場所: 静岡県立大学・草薙キャンパス
タイトル:「染色体構造異常のスクリーニングにおけるγH2AXアッセイの有用性評価」
著者:松本朱美、吉田唯真、原田裕美子、田村麻耶、中西豊
ポスター番号:P-50
【発表概要】
医薬品開発後期での染色体構造異常の検出は開発中止や遅延を招くため、創薬段階での選別が重要です。また、近年開発されている核酸結合性低分子(NBSMs)はDNA損傷を介した染色体異常が懸念され、創薬段階で使用可能な迅速かつ高感度な評価法が求められています。今回我々は、 DNA鎖切断を高感度に検出可能なγH2AXを指標とするアッセイの有用性を、染色体構造異常スクリーニング法として検証しました。
現在探索段階で広く用いられているスクリーニング in vitro 小核試験 (MicroFlow法) に比べ、γH2AXアッセイでは10分の1以下の極少量のサンプルで実施でき、わずか5日で完了します。また、既知染色体構造異常誘発物質及びNBSMsの正答率はそれぞれ85%、87.5%でした。さらに、小核試験で誤って陽性と判定されることがある非遺伝毒性アポトーシス誘導剤も、γH2AXアッセイでは正しく陰性と判定され、高精度である事も示唆されました。これらの結果から、γH2AXアッセイは、染色体構造異常のスクリーニング試験として有用であると考えています。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、リード化合物の最適化過程を推進する īn vitro 探索安全性スクリーニング評価サービスを提供しています。その中でも特に遺伝毒性の評価では、γH2AXアッセイ以外にも様々なサービスを提供しています。各種プロジェクトおよび化合物の特性や課題に応じて、お客様のニーズに合わせた最適な遺伝毒性評価戦略を提案しますので、お困りの際は、当社にご相談ください。
【関連サービス】
In vitro 探索安全性スクリーニング

吉田 唯真 Safety Business Unit
2013年より、武田薬品工業株式会社及びAxcelead DDPにて各種安全性評価に従事。2017年から RNA modulatorや核酸医薬品を初めとする New modality の安全性評価を開発
2025年11月22と23日に静岡市で開催される日本環境変異原ゲノム学会 第54回大会で、Safety BUの吉田研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
日本環境変異原ゲノム学会 第54回大会
【ポスター発表】
日時:2025年11月23日(日)13:35-14:35
場所: 静岡県立大学・草薙キャンパス
タイトル:「染色体構造異常のスクリーニングにおけるγH2AXアッセイの有用性評価」
著者:松本朱美、吉田唯真、原田裕美子、田村麻耶、中西豊
ポスター番号:P-50
【発表概要】
医薬品開発後期での染色体構造異常の検出は開発中止や遅延を招くため、創薬段階での選別が重要です。また、近年開発されている核酸結合性低分子(NBSMs)はDNA損傷を介した染色体異常が懸念され、創薬段階で使用可能な迅速かつ高感度な評価法が求められています。今回我々は、 DNA鎖切断を高感度に検出可能なγH2AXを指標とするアッセイの有用性を、染色体構造異常スクリーニング法として検証しました。
現在探索段階で広く用いられているスクリーニング in vitro 小核試験 (MicroFlow法) に比べ、γH2AXアッセイでは10分の1以下の極少量のサンプルで実施でき、わずか5日で完了します。また、既知染色体構造異常誘発物質及びNBSMsの正答率はそれぞれ85%、87.5%でした。さらに、小核試験で誤って陽性と判定されることがある非遺伝毒性アポトーシス誘導剤も、γH2AXアッセイでは正しく陰性と判定され、高精度である事も示唆されました。これらの結果から、γH2AXアッセイは、染色体構造異常のスクリーニング試験として有用であると考えています。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、リード化合物の最適化過程を推進する īn vitro 探索安全性スクリーニング評価サービスを提供しています。その中でも特に遺伝毒性の評価では、γH2AXアッセイ以外にも様々なサービスを提供しています。各種プロジェクトおよび化合物の特性や課題に応じて、お客様のニーズに合わせた最適な遺伝毒性評価戦略を提案しますので、お困りの際は、当社にご相談ください。
【関連サービス】
In vitro 探索安全性スクリーニング

吉田 唯真 Safety Business Unit
2013年より、武田薬品工業株式会社及びAxcelead DDPにて各種安全性評価に従事。2017年から RNA modulatorや核酸医薬品を初めとする New modality の安全性評価を開発
Axcelead DDP、RealizeEdge Partnersとタンパク質分解誘導剤の候補化合物創出に向けた受託契約を締結
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下「Axcelead DDP」)は、この度、RealizeEdge Partners(本社:東京都中央区、代表取締役社長:志鷹 義嗣、以下「RealizeEdge Partners」)と、特定の標的に対するタンパク質分解誘導剤の候補化合物を創出するための受託契約を締結しましたのでお知らせします。なお、本契約にかかる創薬研究には、RealizeEdge Partnersの委託先である株式会社ゼウレカ(本社:東京都港区、代表取締役社長:永江 大成、以下「ゼウレカ」)も参画します。
Axcelead DDPは、製薬企業由来の創薬プラットフォームを継続的に進化させ、多様な創薬プレイヤーに統合型創薬支援サービスを提供しています。特に、タンパク質分解誘導剤については、次世代の低分子創薬と位置づけ、タンパク質分解誘導剤に特化した独自の創薬プラットフォームを構築しています。本契約に基づき、Axcelead DDPはタンパク質分解誘導剤創薬の高い技術力を活かして候補化合物の合成からin vitro評価までの研究を受託します。
RealizeEdge Partnersは、タンパク質分解誘導剤およびそれらを抗体と組み合わせたDegrader-Antibody Conjugate(DAC)※の技術を活用した新規医薬品の創出を目指しています。本契約に基づき、同社が新規医薬品を開発するためのタンパク質分解誘導剤の候補化合物創出をAxcelead DDPに委託します。また、RealizeEdge Partnersの委託先であるゼウレカは、本契約にかかる創薬研究において、同社の計算科学の高い専門性を活かして、候補化合物の分子設計および最適化に関する情報をRealizeEdge PartnersとAxcelead DDPに提供します。
なお、本契約にかかる創薬研究によって得られた候補化合物については、RealizeEdge Partnersが独占的に研究開発および商業化を行う権利を有します。Axcelead DDPは、RealizeEdge Partnersのタンパク質分解誘導剤およびDAC技術を活用した新規医薬品の創薬研究を支援することにより、画期的な新薬の創出に貢献します。
※ Degrader-Antibody Conjugate (DAC)は、タンパク質分解誘導剤を抗体に結合させる技術であり、抗体医薬の高い標的選択性とタンパク質分解誘導剤の強力な薬剤活性を融合する新しい創薬モダリティです。この技術により、従来の抗体医薬や抗体薬物複合体では治療が難しかった疾患や標的にもアプローチ可能になることが期待されます。
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォームを引き継いで事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。大規模化合物ライブラリーを含む最先端の研究基盤およびスクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を一つの拠点に集約し、シームレスな体制で効率的かつ柔軟な創薬支援サービスを提供しています。また、創薬に関する豊富な経験や知識と独自のAIプラットフォームを融合させることによって、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出します。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
https://www.axcelead.com/
<RealizeEdge Partnersについて>
RealizeEdge Partnersは、2025年4月に設立されたスタートアップスタジオです。研究者・起業家とともに、創薬の事業構想から実行までを支援し、社会に届く医薬品の創出を目指しています。
https://realizeedge.com/
<ゼウレカについて>
ゼウレカは、最先端のAIやシミュレーション等の最新コンピューター技術を駆使し、創薬研究における大幅な効率化と成功率の改善を目指し、2021年11月に三井物産株式会社の100%子会社として設立されたAI創薬支援企業です。自社保有するスーパーコンピューターや計算創薬技術を用いて、製薬企業様向けにAI創薬支援サービスの提供や創薬を目的とした共同研究開発を行うと共に、創薬をはじめとしたヘルスケア業界におけるイノベーションハブであるTokyo-1プロジェクトを推進しています。
https://xeureka.co.jp/
第42回メディシナルケミストリーシンポジウムへの企業ブース出展について
2025年11月18から徳島で開催される第42回メディシナルケミストリーシンポジウムに企業ブースを出展します。
当社は、創薬研究を総合的に支援しており、化合物のデザインから合成、分析・精製、薬理学的および物性学的評価に至るまで、創薬に必要な各種研究をお客様のニーズに応じてワンストップで提供しています。低分子創薬はもとより、近年注目を集める標的タンパク質分解誘導剤(TPD)やペプチド創薬、核酸創薬においても豊富な実績に基づき継続的に技術力を高めています。
企業ブースでは、最新の事例を交えながら、各技術の特長と創薬プロセスの加速に向けた応用についてご紹介します。本会に参加を予定されている方は、是非、当社の企業ブースにお立ち寄りください。
【学会概要】
第42回メディシナルケミストリーシンポジウム
開催期間:2025年11月18日(火)~20日(木)
場所:あわぎんホール(徳島県徳島市藍場町2丁目14)
企業ブース:No.49
Pharmacology BUの仁尾研究員がObesityWeek® 2025にてポスター発表をします
仁尾 泰徳 Pharmacology Business Unit, Director
2002年に武田薬品工業に入社し、薬理研究者として糖尿病・肥満など代謝疾患、希少疾患、再生医療研究に携わる。2023年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ入社し、循環・代謝疾患グループをリードしている。

仁尾 泰徳 Pharmacology Business Unit, Director
2002年に武田薬品工業に入社し、薬理研究者として糖尿病・肥満など代謝疾患、希少疾患、再生医療研究に携わる。2023年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ入社し、循環・代謝疾患グループをリードしている。
2025年11月4~7日の4日間、アトランタで開催されるObesityWeek® 2025で、Pharmacology BUの仁尾研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
ObesityWeek® 2025
【ポスター発表】
日時:2025年11月6日(木)2:30~3:30 pm
場所: アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ
タイトル:「Anti-Obese Effects of GLP-1 Related Peptides on MC4R Deficient Mice and Nauseous Experiment Systems」
ポスター番号:Poster-715
【発表概要】
食事誘発性肥満(DIO)マウスは抗肥満薬評価に広く用いられている。しかし、肥満形成には6週齢から約20週間の高脂肪食給餌期間を要し、薬効評価までに長期間を必要とすることが創薬研究の障壁となっている。メラノコルチン4受容体(MC4R)欠損マウスは10週齢頃から野生型に比べて顕著な体重増加を示し、短期間で薬効評価が可能な遺伝的肥満モデルと考えられる。本研究ではMC4R欠損マウスを用いて、GLP-1アナログ(セマグルチド、チルゼパチド、レタトルチド)の抗肥満効果を比較し、臨床試験結果と同様の有効性を示すかを検証した。体重低下作用はチルゼパチド>レタトルチド>セマグルチドの順に認められ、筋肉量減少も確認され、臨床報告と整合する結果が得られた。これらの知見から、MC4R欠損マウスは短期間で薬効を評価できる臨床外挿性の高いモデルであり、抗肥満薬の有効性評価に有用であることが示唆された。一方、GLP-1アナログは強力な抗肥満作用を示す反面、高頻度で悪心・嘔吐などの副作用が報告されている。げっ歯類は生理的に嘔吐反射を欠くため、従来モデルではこれら副作用の再現が困難である。そこで我々は、味覚嫌悪、唾液アミラーゼ分泌、胃排出遅延、パイカ行動を指標とする嘔吐反射の補完的評価系を正常マウスおよびラットで構築し、GLP-1アナログによる悪心・嘔吐様反応を捉えることに成功した。本研究において我々は、1)MC4R欠損マウスが短期間で抗肥満薬の薬効を評価できる有用なモデルであること、2)正常げっ歯類を用いた補完的評価系がGLP-1アナログによる悪心・嘔吐の副作用予測に活用しうることを明らかにした。これらの成果は、抗肥満薬の前臨床開発における薬効および安全性評価の高度化に寄与し得ることを示唆している。
【Axcelead DDPのソリューション】
ADDPではMC4R欠損マウス以外にも多くのモデルや評価指標を保有しています。代謝疾患領域では20年以上の経験のある研究者も多数在籍しており、ターゲットや症状に応じて最適な創薬研究をご提案・加速することが可能です。 薬効がオンターゲットかどうかの検証は遺伝子欠損マウスを迅速に活用できます。病理解析やOmicsの技術と融合することで、作用機序(MOA)や病態解析、安全性評価までも一貫して対応可能です。創薬研究にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

仁尾 泰徳 Pharmacology Business Unit, Director
2002年に武田薬品工業に入社し、薬理研究者として糖尿病・肥満など代謝疾患、希少疾患、再生医療研究に携わる。2023年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ入社し、循環・代謝疾患グループをリードしている。
2025年11月4~7日の4日間、アトランタで開催されるObesityWeek® 2025で、Pharmacology BUの仁尾研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
ObesityWeek® 2025
【ポスター発表】
日時:2025年11月6日(木)2:30~3:30 pm
場所: アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ
タイトル:「Anti-Obese Effects of GLP-1 Related Peptides on MC4R Deficient Mice and Nauseous Experiment Systems」
ポスター番号:Poster-715
【発表概要】
食事誘発性肥満(DIO)マウスは抗肥満薬評価に広く用いられている。しかし、肥満形成には6週齢から約20週間の高脂肪食給餌期間を要し、薬効評価までに長期間を必要とすることが創薬研究の障壁となっている。メラノコルチン4受容体(MC4R)欠損マウスは10週齢頃から野生型に比べて顕著な体重増加を示し、短期間で薬効評価が可能な遺伝的肥満モデルと考えられる。本研究ではMC4R欠損マウスを用いて、GLP-1アナログ(セマグルチド、チルゼパチド、レタトルチド)の抗肥満効果を比較し、臨床試験結果と同様の有効性を示すかを検証した。体重低下作用はチルゼパチド>レタトルチド>セマグルチドの順に認められ、筋肉量減少も確認され、臨床報告と整合する結果が得られた。これらの知見から、MC4R欠損マウスは短期間で薬効を評価できる臨床外挿性の高いモデルであり、抗肥満薬の有効性評価に有用であることが示唆された。一方、GLP-1アナログは強力な抗肥満作用を示す反面、高頻度で悪心・嘔吐などの副作用が報告されている。げっ歯類は生理的に嘔吐反射を欠くため、従来モデルではこれら副作用の再現が困難である。そこで我々は、味覚嫌悪、唾液アミラーゼ分泌、胃排出遅延、パイカ行動を指標とする嘔吐反射の補完的評価系を正常マウスおよびラットで構築し、GLP-1アナログによる悪心・嘔吐様反応を捉えることに成功した。本研究において我々は、1)MC4R欠損マウスが短期間で抗肥満薬の薬効を評価できる有用なモデルであること、2)正常げっ歯類を用いた補完的評価系がGLP-1アナログによる悪心・嘔吐の副作用予測に活用しうることを明らかにした。これらの成果は、抗肥満薬の前臨床開発における薬効および安全性評価の高度化に寄与し得ることを示唆している。
【Axcelead DDPのソリューション】
ADDPではMC4R欠損マウス以外にも多くのモデルや評価指標を保有しています。代謝疾患領域では20年以上の経験のある研究者も多数在籍しており、ターゲットや症状に応じて最適な創薬研究をご提案・加速することが可能です。 薬効がオンターゲットかどうかの検証は遺伝子欠損マウスを迅速に活用できます。病理解析やOmicsの技術と融合することで、作用機序(MOA)や病態解析、安全性評価までも一貫して対応可能です。創薬研究にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

仁尾 泰徳 Pharmacology Business Unit, Director
2002年に武田薬品工業に入社し、薬理研究者として糖尿病・肥満など代謝疾患、希少疾患、再生医療研究に携わる。2023年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ入社し、循環・代謝疾患グループをリードしている。
Pharmacology BUの草野研究員が第59回日本実験動物技術者協会総会のシンポジウムで発表します
2025年10月23~25日の3日間、鳥取県米子市で開催される第59回日本実験動物技術者協会総会で、Pharmacology BUの草野研究員が口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第59回日本実験動物技術者協会総会
【口頭発表】
日時:2025年10月25日(土)13:40~15:10
場所: 米子コンベンションセンター BIGSHIP
タイトル:「99万人の願いを胸に ~がん研究者としての想い~」
Presentation number:シンポジウム3
【発表概要】
がんは依然としてアンメットメディカルニーズの高い疾患であり、治療法や新薬の開発に向けた研究が日々進められています。
その中で動物実験はがん創薬研究において欠かせない役割を果たしており、私たち実験動物技術者の技術の向上や新規薬効試験系の構築は、患者さんの希望に繋がる重要な使命です。それらを達成した先には沢山の患者さんの快方と笑顔が待っており、私自身、多くの方々の期待を背負っていること常に心に留めながら、研究に取り組んでいます。
本シンポジウムでは、 Axceleadおけるがんの創薬研究の取り組みを概説するとともに、実験動物技術者として、研究者としての想いを共有し、私たちの努力が少しでも患者さんの希望に繋がることを願って発表します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、低分子医薬に加え、抗体医薬、核酸医薬、RNA構造標的、標的タンパク質分解など、幅広いモダリティーに対応したin vitro/in vivo評価系を整備しています。特に、ヒト新鮮がん組織を用いたin vitro評価系、同所性移植モデルの作製や薬効評価、ヒトと同じ評価システムであるX線CT装置等を用いたin vivoイメージングシステムなど、ヒトへの外挿性が高い試験系の構築に注力しています。
創薬に関する課題やご興味のある評価系がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

草野 かおり Pharmacology Business Unit
理化学研究所、キリンホールディングス株式会社、日本チャールスリバー株式会社など複数の施設において主にマウス、ラットの実験動物を用いた研究、試験に従事。2018年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社し、がん領域を中心に薬理試験を担当。実験動物一級技術者、実験動物技術指導員。
日本薬物動態学会第40回年会 出展のお知らせ
2025年10月20~23日の4日間、京都府で開催される日本薬物動態学会第40回年会で企業出展をします。本学会への参加を予定されている方は、是非当社ブースにお越しください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第40回年会
開催期間:2025年10月20日(月)から23日(木) *企業展示は10月21日(火)より
会場:京都市勧業館 「みやこめっせ」
ブースNo.:5
併せて、DMPK BU浅野研究員(2025年10月22日/ SY7-3)招待講演、DMPK BU 野中研究員(2025年10月22日/ P-128)及び長坂研究員(2025年10月23日/ P-059)がポスター発表をします。是非発表をご覧ください。
DMPK BU浅野研究員が日本薬物動態学会第40回年会で空間トランスクリプトミクスについて招待講演を行います
DMPK BU 長坂研究員が日本薬物動態学会第40回年会でポスター発表をします
DMPK BU 野中研究員が日本薬物動態学会第40回年会でポスター発表をします

DMPK BU浅野研究員が日本薬物動態学会第40回年会で空間トランスクリプトミクスについて招待講演を行います
浅野 真也 DMPK Business Unit
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。バイオインフォマティクスを担当。

浅野 真也 DMPK Business Unit
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。バイオインフォマティクスを担当。
2025年10月20~23日の3日間、京都府で開催される日本薬物動態学会第40回年会で、DMPK BU浅野研究員がシンポジウムで空間トランスクリプトミクスについて招待講演を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第40回年会
【口頭発表】
日時:2025年10月22日(水)8:30~11:00
場所: 京都市勧業館 「みやこめっせ」
シンポジウム7「分野横断的な薬物動態学の基礎講座」
タイトル:「From basics to breakthroughs: a comprehensive guide to spatial transcriptomics and its data journey」
Presentation number:SY7-3
【発表概要】
空間トランスクリプトミクスは、近年急速に発展している次世代オミクス技術の一つです。従来のトランスクリプトミクスが細胞や組織全体の平均的な遺伝子発現を捉えるのに対し、本技術は組織切片上でRNA発現を空間座標とともに可視化することで、細胞集団の空間的な不均一性や周囲微小環境との相互作用を明らかにします。これにより、疾患メカニズムの理解や創薬における新規ターゲット・バイオマーカー探索への応用が期待されています。
本講演では、空間トランスクリプトミクスの技術概要と主要な解析アプローチを紹介し、得られる知見を最大化するための課題や留意点、さらに応用事例を交えて解説します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、病理専門家による切片作成やデータ取得・解析の受託にとどまらず、研究全体を一貫してサポートしています。これまでに蓄積してきた豊富な経験と実績を活かし、試験デザインや研究立案の段階から包括的な提案を行うことが可能です。
【関連サービス】
空間的トランスクリプトミクス

浅野 真也 DMPK Business Unit
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。バイオインフォマティクスを担当。
2025年10月20~23日の3日間、京都府で開催される日本薬物動態学会第40回年会で、DMPK BU浅野研究員がシンポジウムで空間トランスクリプトミクスについて招待講演を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第40回年会
【口頭発表】
日時:2025年10月22日(水)8:30~11:00
場所: 京都市勧業館 「みやこめっせ」
シンポジウム7「分野横断的な薬物動態学の基礎講座」
タイトル:「From basics to breakthroughs: a comprehensive guide to spatial transcriptomics and its data journey」
Presentation number:SY7-3
【発表概要】
空間トランスクリプトミクスは、近年急速に発展している次世代オミクス技術の一つです。従来のトランスクリプトミクスが細胞や組織全体の平均的な遺伝子発現を捉えるのに対し、本技術は組織切片上でRNA発現を空間座標とともに可視化することで、細胞集団の空間的な不均一性や周囲微小環境との相互作用を明らかにします。これにより、疾患メカニズムの理解や創薬における新規ターゲット・バイオマーカー探索への応用が期待されています。
本講演では、空間トランスクリプトミクスの技術概要と主要な解析アプローチを紹介し、得られる知見を最大化するための課題や留意点、さらに応用事例を交えて解説します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは、病理専門家による切片作成やデータ取得・解析の受託にとどまらず、研究全体を一貫してサポートしています。これまでに蓄積してきた豊富な経験と実績を活かし、試験デザインや研究立案の段階から包括的な提案を行うことが可能です。
【関連サービス】
空間的トランスクリプトミクス

浅野 真也 DMPK Business Unit
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。バイオインフォマティクスを担当。
DMPK BU 長坂研究員が日本薬物動態学会第40回年会でポスター発表をします
2025年10月20~23日の4日間、京都府で開催される日本薬物動態学会第40回年会で、DMPK BU 長坂研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第40回年会
【ポスター発表】
日時:2025年10月23日(木)
場所: 京都市勧業館 「みやこめっせ」
タイトル:「Development of drug metabolism method by human microbiome」
論文著者:長坂恒佑、志賀功一、青山和誠
Presentation number:P-059
【発表概要】
近年、主に研究対象とされてきた肝臓や小腸に加え、腸内細菌による薬物代謝が薬効や個人差に影響を及ぼす可能性が示唆されており、その重要性が注目されています。しかし、これまで、多くの腸内細菌による代謝研究は、特定の細菌種や特殊な装置を用いたものに限られており、腸内細菌による薬物代謝条件を標準化する検討事例はありませんでした。本研究では、凍結保存したヒト便試料を用いて、腸内細菌による薬物代謝を評価するための簡便かつ実用的な標準条件を設定したので紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、一般的な生体試料に加え、通常は使用されない細胞種や酵素源を用いた試験にも柔軟に対応可能です。従来の評価系に限らず、新規領域や未経験の評価手法をご検討の際には、ぜひ当社にご相談ください。

長坂 恒佑 DMPK Business Unit
金沢大学大学院博士前期課程修了後、製薬企業を経て、2022年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。幅広く探索薬物動態評価に従事している。
DMPK BU 野中研究員が日本薬物動態学会第40回年会でポスター発表をします
2025年10月20~23日の4日間、京都府で開催される日本薬物動態学会第40回年会で、DMPK BU 野中研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第40回年会
【ポスター発表】
日時:2025年10月22日(水)17:10-18:10
場所: 京都市勧業館 「みやこめっせ」
タイトル:「抗ヒトIgGイムノキャプチャーとインタクトMSを用いたADC開発初期段階におけるマウス血漿中のin vivo DAR評価法」
Presentation number:P-128
【発表概要】
抗体薬物複合体(ADC)は、抗体の標的特異性と薬物の効果を組み合わせた医薬品として注目を集めています。その開発においてDAR(Drug-to-Antibody Ratio:薬物–抗体比)は薬効と安全性を左右する極めて重要な指標です。しかし、探索段階では標的抗原やペイロード特異的抗体の入手が難しく、従来のげっ歯類での薬物動態試験ではin vivoでのDAR解析が困難という課題がありました。
私たちはこの課題に対し、抗ヒトIgG抗体を用いた免疫キャプチャーとインタクト質量分析を組み合わせた新しい評価法を検討しました。本手法を用いることで、標的やペイロードに特異的な試薬を使わずにマウス血漿中ADCの 時間依存的DARプロファイルを取得できました。これにより、研究初期段階からADCの効率的かつ迅速な最適化が可能となります。
今回の発表では、モデル薬剤T-DM1 を用いて本手法の有用性を実証しました。この成果が今後のADC研究・開発を加速し、より効果的で安全性の高い新薬の創出につながることを期待します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPは、ADCの薬物動態評価、免疫キャプチャー技術、質量分析解析に豊富な経験を有しており、探索段階から一貫したサポートを提供します。標的やペイロード特異的抗体が入手できない場合でも、当社が開発した抗ヒトIgG免疫キャプチャーとインタクト質量分析の手法によりマウス血漿中の時間依存的なDARプロファイルを取得可能です。得られたデータは薬物放出挙動の解析や候補化合物の最適化に活用できます。ADCのDAR評価をご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

野中 雅美 DMPK Business Unit
武田薬品工業株式会社を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。探索から開発ステージの薬物代謝研究に従事。
Bio Japan 2025出展のお知らせ
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社は、2025年10月8日からパシフィコ横浜で開催される「Bio Japan 2025」に企業ブースを出展します。
本展示会は、ライフサイエンス分野における国内外の企業・研究機関が一堂に会する国際的なイベントです。当社は、創薬支援に関する独自技術、最新のソリューションやサービスについてご紹介します。
本展示会に参加される方は、是非、当社ブースにお越しください。
【開催概要】
展示会名:Bio Japan 2025
開催期間:2025年10月8日(水)から10日(金)
会場:パシフィコ横浜
ブースNo.:D-27

Safety BU甲斐研究員が9th Drug Discovery & Lead Optimizationで口頭発表します
甲斐清徳 Safety Business Unit
1992年旭化成に入社し、2000年に第一製薬に転職後、第一三共に転籍。2008年にNorth Carolina State Universityに留学し、NIEHSとの共同研究に参画。第一三共では、臨床検査・病理検査のグループ長、安全性戦略会議体の議長として探索から後期開発、Life cycle …

甲斐清徳 Safety Business Unit
1992年旭化成に入社し、2000年に第一製薬に転職後、第一三共に転籍。2008年にNorth Carolina State Universityに留学し、NIEHSとの共同研究に参画。第一三共では、臨床検査・病理検査のグループ長、安全性戦略会議体の議長として探索から後期開発、Life cycle …
2025年10月6~8日の3日間、テキサスで開催される9th Drug Discovery & Lead Optimizationで、Safety BU 甲斐研究員が口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
9th Drug Discovery & Lead Optimization
【口頭発表】
日時:2025年10月7(火) 10:35-10:55 (米国中央時間 CDT)
タイトル:「Pathophysiological significance of vacuolization in renal tubular epithelium in various renal toxicity models of rats」
【発表概要】
腎臓は糸球体での薬物の濾過、尿細管での薬物を含む再吸収・分泌の他、各種生理活性物質の生成・分泌を司る重要な臓器である。腎臓を構成する細胞のうち、短期間の曝露で毒性標的となりやすい細胞は尿細管上皮である。特に近位尿細管上皮は再吸収能が高く、生理学的にも微細空胞がみられる。そのため、毒性試験でしばしば、空胞化が認められることがあるが、その機序は様々であり、病理組織学的に空胞化が認められても、その機序を検証すると上皮傷害を示唆しない生理学的反応と判断される場合がある。本講演では、種々の毒性機序を示す薬剤でラットに尿細管上皮の空胞化を誘発して、その病態生理学的意義を病理組織学的検査(光顕、電顕)、尿中バイオマーカー、クリアチニンクリアランス、In situ hybridizationで包括的に評価し、毒性学的意義の判断で重要な腎毒性評価手法について紹介する。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPは腎毒性を含む多様な臓器毒性について、その毒性学的意義の判断も踏まえた的確な評価が可能な創薬研究の基盤を有しています。探索安全性評価で認められる病理学的変化の解釈、毒性機序試験、申請パッケージ等でお困りの際や、非臨床安全試験計画等をご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

甲斐清徳 Safety Business Unit
1992年旭化成に入社し、2000年に第一製薬に転職後、第一三共に転籍。2008年にNorth Carolina State Universityに留学し、NIEHSとの共同研究に参画。第一三共では、臨床検査・病理検査のグループ長、安全性戦略会議体の議長として探索から後期開発、Life cycle …
2025年10月6~8日の3日間、テキサスで開催される9th Drug Discovery & Lead Optimizationで、Safety BU 甲斐研究員が口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
9th Drug Discovery & Lead Optimization
【口頭発表】
日時:2025年10月7(火) 10:35-10:55 (米国中央時間 CDT)
タイトル:「Pathophysiological significance of vacuolization in renal tubular epithelium in various renal toxicity models of rats」
【発表概要】
腎臓は糸球体での薬物の濾過、尿細管での薬物を含む再吸収・分泌の他、各種生理活性物質の生成・分泌を司る重要な臓器である。腎臓を構成する細胞のうち、短期間の曝露で毒性標的となりやすい細胞は尿細管上皮である。特に近位尿細管上皮は再吸収能が高く、生理学的にも微細空胞がみられる。そのため、毒性試験でしばしば、空胞化が認められることがあるが、その機序は様々であり、病理組織学的に空胞化が認められても、その機序を検証すると上皮傷害を示唆しない生理学的反応と判断される場合がある。本講演では、種々の毒性機序を示す薬剤でラットに尿細管上皮の空胞化を誘発して、その病態生理学的意義を病理組織学的検査(光顕、電顕)、尿中バイオマーカー、クリアチニンクリアランス、In situ hybridizationで包括的に評価し、毒性学的意義の判断で重要な腎毒性評価手法について紹介する。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPは腎毒性を含む多様な臓器毒性について、その毒性学的意義の判断も踏まえた的確な評価が可能な創薬研究の基盤を有しています。探索安全性評価で認められる病理学的変化の解釈、毒性機序試験、申請パッケージ等でお困りの際や、非臨床安全試験計画等をご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

甲斐清徳 Safety Business Unit
1992年旭化成に入社し、2000年に第一製薬に転職後、第一三共に転籍。2008年にNorth Carolina State Universityに留学し、NIEHSとの共同研究に参画。第一三共では、臨床検査・病理検査のグループ長、安全性戦略会議体の議長として探索から後期開発、Life cycle …
xFOREST TherapeuticsとAxcelead DDP、RNA構造標的創薬に向けた共同研究を開始
株式会社イクスフォレストセラピューティクス(本社:京都府京都市、代表取締役社長CEO:樫田俊一、代表取締役CTO:小松リチャード馨、以下、xFOREST)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下、Axcelead DDP)は、複数疾患を対象としたRNA構造標的医薬品の創出を目的とした共同研究※を開始することになりましたのでお知らせします。
xFORESTは、独自に設計・構築したRNA構造ライブラリと大規模なハイスループットスクリーニング技術を融合した「FOREST Technologies」により、RNAを標的とする低分子化合物の探索に特化した創薬技術基盤を展開しています。これにより、従来の創薬手法ではアクセスが困難だったRNA構造領域に対して、新たな分子設計の可能性を切り拓いています。xFORESTは、この技術基盤を活用し、自社での研究開発に加え、共同研究などを通じて製薬企業との協働も積極的に進めており、RNA標的創薬の領域で実用性と革新性を兼ね備えたパートナーとしての役割を果たしています。
Axcelead DDPは、製薬企業由来の創薬プラットフォームを有する創薬ソリューションプロバイダーであり、自社開発に加え、戦略的パートナーシップも活用することで創薬プラットフォームを進化させ、統合型創薬支援サービスを多様な創薬プレイヤーに提供しています。Axcelead DDPは、従来のタンパク質標的創薬に代わる革新的なアプローチとしてRNA標的創薬を次世代の低分子創薬モダリティと位置づけ、創薬研究の技術力強化を進めています。
本共同研究では、xFORESTとAxcelead DDPが連携してRNA構造標的創薬プラットフォームを強化し、研究効率と候補化合物の創出確率を高めることにより、RNA構造を標的とする革新的低分子医薬品の創出を目指します。なお、xFORESTは本共同研究で見出された低分子化合物を独占的に研究開発および販売する権利を有し、Axcelead DDPは、xFORESTから事業の進捗に応じた対価を受け取る権利を有します。
xFORESTの代表取締役社長CEO 樫田俊一は、「このたびAxcelead DDPとの新たな共同研究を開始できることを大変嬉しく思います。Axcelead DDPが長年培ってきた低分子創薬の知見と当社の高精度なRNA解析技術を融合し、mRNAやPre-mRNAを標的とする革新的な創薬を一層加速できると確信しています。私たちは、この挑戦を原動力に、一日でも早く患者様へ新たな治療選択肢をお届けできるよう、全力で取り組んでまいります。」と述べています。
Axcelead DDPの代表取締役社長 岡田健吾は、「RNA構造標的創薬におけるリーディングカンパニーの1つであるxFORESTと共同研究をスタートできることを大変嬉しく思います。今回の共同研究を通じて、当社のRNA構造標的創薬の技術力がさらに高まることを確信しています。当社が保有するRNA創薬プラットフォームを一層強化することで、高難度の創薬研究において創薬プレイヤーに高品質のソリューションを提供し、画期的新薬の創出に貢献してまいります。」と述べています。
※本共同研究は、令和6年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)に採択されたxFORESTの研究開発計画「細胞内活性型RNA結合医薬候補化合物の予測システムを実現する統合情報解析技術開発」に基づく取組を含みます。
以上
<xFORESTについて>
xFOREST Therapeuticsは、2020年5月に京都で設立された、RNAを標的とする低分子創薬開発をサポートする日本発の創薬プラットフォームプロバイダーです。独自の「FOREST technologies」により、RNAに選択的に結合し生理活性を有する低分子化合物の同定を可能にしています。これにより、従来の手法では標的化が困難であったRNAを起点とする疾患領域へのアプローチを実現しています。
同社はこの先進的な技術基盤を活かし、RNA構造に着目した分子探索から初期創薬研究における評価・最適化まで、幅広い研究段階に対応可能な支援体制を整えています。xFOREST Therapeuticsは、RNA創薬の新たな可能性を切り拓くパートナーとして、創薬研究の高度化に貢献しています。
https://www.xforestx.com
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォームを引き継いで事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。大規模化合物ライブラリーを含む最先端の研究基盤およびスクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を一つの拠点に集約し、シームレスな体制で効率的かつ柔軟な創薬支援サービスを提供しています。また、創薬に関する豊富な経験や知識と独自のAIプラットフォームを融合させることによって、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出します。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。https://www.axcelead.com/
Pharmacology BU田中研究員と小川研究員が実中研主催のシンポジウムで発表します
2025年9月24日に石川県金沢市で開催される実中研主催のシンポジウム:抗腫瘍剤開発における新しいアプローチで、Pharmacology BU田中研究員と小川研究員が口頭発表をします。本シンポジウムへの参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
シンポジウム:抗腫瘍剤開発における新しいアプローチ
主催:公益財団法人 実中研 後援:インビボサイエンス株式会社
【口頭発表】
日時:2025年9月24日(水)14:50~15:50
場所: ホテル金沢 2階ダイヤモンドルーム
タイトル:1. ヒト臨床外挿性を高める前臨床モデルの統合活用による創薬支援戦略、2. 多様なモダリティに対応する免疫ヒト化マウスプラットフォームの構築」
企業講演1
【発表概要】
有効かつ副作用の少ない新薬の創出には、ヒトへの外挿性が高いin vitroおよびin vivoの前臨床モデルが重要です。とりわけ、免疫ヒト化マウスは、ヒトでの免疫応答や薬効・安全性をマウスで高精度に再現できることから、ヒトへの外挿性が高い前臨床モデルとして注目されています。一方、従来の動物実験は倫理面などの課題から世界的に縮小傾向にあり、各国規制当局は非動物試験法(NAMs)の導入を推進しています。
このような背景を踏まえ、Axcelead DDPでは、統合創薬プラットフォームを基盤に、ヒト外挿性の高いin vitroおよびin vivo前臨床モデルの整備を進めています。
本講演では、これらの取り組みのうち、ヒト新鮮がん臨床検体サンプル、がんオルガノイド、生体模倣システム(MPS)を活用したモデルについて概説し、免疫ヒト化マウスプラットフォームの特長およびその具体的な活用事例を詳しく紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、ヒト新鮮がん臨床検体サンプルやヒト化マウスを中心としたヒトへの外挿性が高い前臨床モデルの構築を進めています。創薬研究におけるヒトでの効果・副作用の予測や種差など、ヒトへの外挿性でお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

田中浩史 Pharmacology Business Unit
九州大学大学院農学研究科修士課程を卒業後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ転籍。癌領域を中心に薬理研究を担当。

小川雅弘 Pharmacology Business Unit
大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了後、大学教員や企業研究員を経て、2021年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。がん免疫領域を中心に薬理研究を担当。
Pharmacology BU 田畑研究員が第84回日本癌学会学術総会でポスター発表します
2025年9月25~27日の3日間、石川県金沢市で開催される第84回日本癌学会学術総会で、Pharmacology BU 田畑研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第84回日本癌学会学術総会
【ポスター発表】
日時:2025年9月27日(土)16:15-17:00
場所: もてなしドーム地下広場
タイトル:「ヒトのtumoroidを用いた腫瘍環境を保持するin vitro評価系の構築」
セッション名:I-P10-7
演題番号:P-3155
【発表概要】
新規抗がん剤の開発において従来より汎用されている、単一細胞での培養評価系や複数種の細胞での2D培養評価系は、複雑かつ不均一な腫瘍微小環境 (TME) を十分に再現しておらず、新薬候補物質のヒトでの薬効予測には不適であるとされています。そのため、生体に近い環境下での薬効プロファイリングを可能とするin vitroの前臨床試験系の開発が急務となっています。そこで我々は、摘出手術により得られたがん組織を採取後24時間以内にtumoroidとし、新薬候補物質の薬効を評価できるassay系を構築しました。本assay系では、評価期間を通してがん細胞の他に、がん関連線維芽細胞や腫瘍浸潤リンパ球などTMEを構成する多様な細胞種が保持されていること、また既存薬の薬効をtumoroidの生存率を指標にして再現性良く評価できることが明らかとなりました。これらの成績は、本assay系が新薬候補物質のヒトでの薬効予測に大変有用なものであることを示唆しています。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、創薬研究において極めて有用なツールとなるヒトの新鮮がん組織を入手する独自のシステムを構築してきました。新鮮がん組織を用いて、細胞間のコミュニケーションを可能な限り保持しつつ患者固有の腫瘍環境を再現したin vitro評価系は、新薬候補物質のヒトでの薬効予測に大変有用なものであると考えられます。また、Axcelead DDPは新鮮がん組織を利用した評価系に加え、がんオルガノイドや同所性移植モデルマウスを用いた薬効薬理試験、各種オミックス解析を駆使したMOA解析やバイオマーカー探索など、さまざまなニーズに対して幅広く創薬支援を行っています。ご興味のある評価系や創薬に関する課題がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

田畑 遼太朗 Pharmacology Business Unit
2018年に大正製薬株式会社に入社し、肝疾患領域の iPS細胞を用いた創薬研究に従事。2023年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ入社し、iPS細胞や新鮮がん組織といったヒト外挿性の高いモデル構築やがん領域の薬効薬理試験に従事。
Pharmacology BU 海野研究員が第84回日本癌学会学術総会でポスター発表します
2025年9月25~27日の3日間、石川県金沢市で開催される第84回日本癌学会学術総会で、Pharmacology BU 海野研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第84回日本癌学会学術総会
【ポスター発表】
日時:2025年9月27日(土)16:15-17:00
場所: もてなしドーム地下広場
タイトル:「ヒト新鮮がん組織由来細胞における免疫細胞の機能評価と免疫チェックポイント阻害剤の作用」
セッション名:I-P10-7
演題番号:P-3156
【発表概要】
ヒトがん組織内には腫瘍細胞だけでなく多様な免疫細胞が存在し、これらが相互に作用することで複雑な腫瘍微小環境(TME)が形成されます。このTMEにおける免疫応答の理解は、新たながん免疫療法の開発において極めて重要です。
我々は、ヒト新鮮がん組織を酵素処理によって単細胞化し、フローサイトメトリーを用いて腫瘍内免疫細胞の構成および機能を解析しました。その結果、PD-1を高発現するCD8⁺T細胞やCD4⁺T細胞、制御性T細胞(Treg)や腫瘍随伴マクロファージ(TAM)を含む多様な免疫細胞の浸潤が認められ、抗腫瘍免疫反応を阻害する環境の形成が確認されました。さらに、抗CD3抗体刺激によるIFNγ産生を指標とすることで、T細胞の刺激応答性を評価しうることを明らかにしました。
TAMや腫瘍内Tregは末梢血中には存在せず、凍結により機能が低下することから、血液や凍結組織ではそれらの機能を正確に把握することは難しいとされています。従って、本研究にて構築したヒト新鮮がん組織を用いたin vitroでのT細胞の機能評価系は、腫瘍組織内での免疫応答を理解し、新規がん免疫療法を創製する際に極めて有用な試験系になると考えられます。
本発表では、これらの知見に加え、免疫チェックポイント阻害剤の効果についても併せて紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、創薬研究において極めて有用なツールとなるヒトの新鮮がん組織を入手する独自のシステムを構築してきました。その新鮮がん組織を用いて腫瘍組織内での免疫応答を評価するin vitro評価系は新規がん免疫療法の探索研究に大変有用です。また、がん組織に限らず、様々なヒト組織・細胞種も入手可能です。それらヒト由来試料における各種オミックス解析を駆使することで病態のメカニズム研究やバイオマーカー探索など、創薬研究をより幅広く支援することができますので、ご興味のある組織や評価系がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

海野 才斗子 Pharmacology Business Unit
武田薬品工業で免疫・炎症疾患領域の薬理研究者として創薬研究に従事。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ転籍し、免疫疾患領域に加え、がん免疫領域の薬効薬理試験に携わる。
日産化学とAxcelead DDP、核酸創薬研究支援に関する業務提携を開始
日産化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 取締役社長:八木 晋介、以下「日産化学」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下、Axcelead DDP)は、この度、核酸医薬品の創薬研究を支援するための業務提携を開始することになりましたのでお知らせします。
日産化学は、独自技術であるMCE(2′-O-[2-(N-Methylcarbamoyl)ethyl]-ribonucleoside)修飾アンチセンス/siRNA、1本鎖ヘテロ核酸、配列設計アルゴリズムから成る核酸創薬プラットフォームを活用し、自社創薬および製薬企業との共同研究を通じて、革新的な核酸医薬品の創出に取り組んでいます。
Axcelead DDPは、核酸医薬を低分子・ペプチドに次ぐ次世代の創薬モダリティと位置づけ、独自アルゴリズムによる短期間でのリード創出、標的遺伝子に応じた遺伝子改変動物の作出やin vitro/in vivoでの各種評価を含む統合型創薬支援サービスを展開しています。
今回の業務提携により、両社は核酸医薬品の創薬支援機能を相互に活用できる体制を整え、プロモーション活動を連携して展開してまいります。今後、新規核酸医薬品の設計から有効性・安全性評価、さらには原薬製造支援に至るまで、一貫したプロセスをシームレスに提供できる体制の構築を目指してまいります。
以上
<日産化学について>
日産化学は、コア技術の鍛錬と育成により、「機能性材料事業」「農業化学品事業」「化学品事業」「ヘルスケア事業」の4事業を通じて、社会課題解決に貢献する製品・サービスを提供します。新技術を獲得し、コア技術の深化と融合により各事業領域の成長を加速させ、社会課題を解決します。
詳細はホームページをご覧ください。https://www.nissanchem.co.jp
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。スクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を有しており、最先端の研究基盤および独自の化合物ライブラリーを一つの拠点に集約しています。また、Axcelead DDPの創薬支援サービスに最先端のAI機能を統合することで、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出することを可能にします。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。https://www.axcelead.com/
PRD TherapeuticsのSOAT2選択的阻害剤「PRD001」がFirst-in-Human臨床試験開始! ― Axcelead DDPが非臨床開発を包括的にサポート ―
PRD Therapeutics株式会社(以下、「PRD Therapeutics」)は、家族性高コレステロール血症ホモ接合体 (HoFH)および代謝機能障害関連脂肪性肝疾患 (MASH/MASLD) を対象疾患とする新規脂質代謝制御剤の開発を行っている臨床ステージのスタートアップです。2025年6月28日、PRD Therapeuticsは、同社が保有するパイプラインSOAT2選択的阻害剤PRD001について、First-in-Human (FIH) 臨床試験で最初の被験者への投与を開始したことを発表しました。
詳細はこちらをご覧ください。
Axcelead DDPは、限られたリソースで新薬開発に挑戦するスタートアップに求められる迅速かつ効率的な創薬を支援しています。本件においては、PRD TherapeuticsのPRD001のFIH試験開始に必要な非臨床試験パッケージに関連する試験計画の立案・実施を支援しました。これまで蓄積してきた豊富な創薬経験および専門性を活かし、関連部門が一体となった包括的な支援体制で非臨床段階における様々な課題の解決に取り組み、PRD001プロジェクトの推進に貢献しました。
今回の臨床試験開始にあたりPRD Therapeuticsの代表取締役である細田莞爾氏から、「設立以来、当社はAxcelead DDPと共にPRD001の研究開発を進めてきました。安全性・動態・物性・合成の高い専門性を有したプロジェクトメンバーおよびプロジェクトマネジャーと緊密な連携が取れたことで迅速・効率的な開発ができたと感じています。無事にFIH試験を開始することができ、うれしく思います」とのコメントをいただいています。
Axcelead DDPは、製薬企業から引き継いだ創薬プラットフォームを活用し、創薬研究の過程で直面する課題を解決する創薬ソリューションプロバイダーです。これからも、創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして、画期的な医薬品の創出に貢献してまいります。
Screening BU 沖研究員が第52回日本毒性学会学術年会にて口頭発表をします
2025年7月2~4日の3日間、沖縄コンベンションセンターで開催される第52回日本毒性学会学術年会で、Screening BU 沖研究員が口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第52回日本毒性学会学術年会
【口頭発表】
日時:2025年7月2日(水)14:15-15:45
場所: 沖縄コンベンションセンター
タイトル:「薬剤標的分子の3次元構造取得技術の進歩」
登録番号:S11-1:シンポジウム11
【発表概要】
近年の構造解析技術は目覚ましい進歩を遂げており、薬剤の標的分子に対する構造解析だけでなく、毒性などの作用機序の解明にも積極的に活用できるようになってきました。さらに、クライオ電子顕微鏡技術の飛躍的な進歩により、従来は解析が困難だった膜タンパク質の詳細な構造解析も可能となりました。これらの技術革新によって得られる立体構造情報は、創薬研究における毒性問題の解決に重要な手がかりとなります。本発表では、X線結晶構造解析およびクライオ電子顕微鏡の最新の技術的進歩について、毒性関連の構造解析事例とともに紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
構造情報が活用できる課題は身近なところにあります。例えば、キナーゼ阻害薬は標的分子以外のキナーゼに対する選択性の低さが、副作用や毒性の原因となることがあります。このような場合、原因となるキナーゼを特定し、その立体構造を基に合理的なアプローチで課題を解決することが可能です。当社では、こうした課題に対応するためのキナーゼパネルなどの各種生化学的評価、X線結晶構造解析を含む生物物理学的手法など、幅広い手法を提供していますので、お困りの際は、是非、当社にご相談ください。

沖 英幸 Screening Business Unit
大阪大学大学院理学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。構造生物の観点から創薬研究に携わる。タンパク質X線結晶構造解析、計算化学的手法による薬物設計、NMRやMSによる相互作用解析に従事。タケダサンディエゴでの勤務や、Biophysical analysis チームのチームリーダーを経て、2017年に Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社へ転籍。
DMPK BU 濱田研究員が第52回日本毒性学会学術年会にてポスター発表をします
2025年7月2~4日の3日間、沖縄コンベンションセンターで開催される第52回日本毒性学会学術年会で、DMPK BU 濱田研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第52回日本毒性学会学術年会
【ポスター発表】
日時:2025年7月4日(金)13:30-14:30
場所: 沖縄コンベンションセンター
タイトル:「溶解改善処方を用いた難溶性化合物における経口暴露増加の検討」
演題登録番号:5320
【発表概要】
難溶性化合物では、安全性試験において目標とする血漿中曝露量を達成できないことがあります。曝露改善のために可溶化処方やナノ化処方を調製することがありますが、調製前に最も効果的な製剤を決定することはできません。この問題を解決するために、我々は7種類の難溶性化合物をラットに経口投与時の血漿中曝露を評価し、可溶化処方およびナノ化処方による曝露改善を指向したワークフローを開発しました。さらに、消化管吸収率計算ソフトウエアの結果を詳細に解析することで、化合物の暴露増加率を推定することに成功しました。本発表では、当研究で使用した投与処方媒体のラット毒性プロファイルもあわせて紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPは、化合物の物性・プレフォーミュレーション研究、薬物動態解析、および安全性評価に豊富な経験を有しており、すべてワンストップでサービスを提供できます。難溶性化合物を動物へ経口投与したときの体内暴露が不十分な場合、本研究のように溶解改善処方の検討が可能です。また、溶解度が要因ではない場合でも、各種試験および解析により課題を特定し、非経口投与などの様々なソリューションを提供いたします。In vivo試験における化合物の血漿中暴露不足でお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

濱田 輝基 DMPK Business Unit
東京大学大学院薬学系研究科修士課程卒業後、武田薬品工業株式会社を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。DMPK代表として創薬初期段階の各種研究プロジェクトに従事。トランスレーショナル研究、モデリング&シミュレーションを専門としている。日本薬物動態学会代議員。
Axcelead DDPとSuperluminal、特定の分子メカニズムを標的とした創薬プロジェクトを開始
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下「Axcelead DDP」)とSuperluminal Medicines, Inc. (本社:米マサチューセッツ州ボストン、CEO:Cony D’Cruz、以下「Superluminal」)は、開発難易度の高い特定の分子メカニズムを標的とした創薬プロジェクトを開始することになりましたのでお知らせします。
これまで両社は複数の協業を通じて強固な関係を築いてきました。Axcelead DDPは、Superluminalが独自の「予測―設計―検証」プロセスの枠組みから創出した化合物に対して、高品質なin vivo薬理評価を提供してきました。さらに両社は、ADME予測モデルに関する協業により、各社の事業に活用できるモデルを構築しました。
このような協業基盤のもと、Axcelead DDPが保有する製薬企業由来の創薬研究データ、経験豊富な研究者、in vitro/in vivo薬理評価のケイパビリティを含む包括的な創薬プラットフォームと、Superluminalが持つ最先端の計算科学、AI/ML、構造情報に基づく分子設計技術を融合させた新たな創薬プロジェクトを開始することになります。本プロジェクトは、アンメットメディカルニーズの高い特定の分子メカニズムを標的とした創薬研究に共同で取り組むことで、革新的な低分子医薬品の研究開発を加速することを目指します。
Axcelead DDPの代表取締役である岡田 健吾は、「Axcelead DDPでは、製薬企業から引き継いだ創薬プラットフォームを、自社研究に加え戦略的パートナーシップも活用して進化させています。この創薬プラットフォームを使って、複数の分子標的に対するSuperluminalの創薬研究を支援・加速することで、同社のパイプラインを進展させるとともに、治療ニーズの高い領域での課題解決にも寄与したいと考えています。当社は、多様な創薬プレイヤーから選ばれ続ける創薬ソリューションプロバイダーになることをビジョンに掲げています」と述べています。
SuperluminalのCEOであるCony D’Cruzは、「Axcelead DDPとのパートナーシップを嬉しく思います。Axcelead DDPが、Superluminalのような企業に対して包括的な創薬支援を提供できるのは、製薬業界における豊富な経験と幅広い機能を備えているからであり、私たちはその点を高く評価しています」と述べています。
以上
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。スクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を有しており、独自の化合物ライブラリーと大規模な創薬データベースと合わせ、これらの機能を最先端の研究拠点に集約しています。Axcelead DDPの経験豊富な研究者が高品質な新薬候補化合物を迅速に創出します。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
https://www.axcelead.com/
<Superluminalについて>
Superluminalのプラットフォームは、生物学・化学の高い専門知識、機械学習、そして独自のビッグデータ基盤を組み合わせることで、かつてないスピードで新薬候補化合物を創出します。「予測–設計–検証」プロセスは、タンパク質の形状を正確にモデル化し、治療効果をもたらす精密な構造変化を標的とする高い選択性を有する化合物を設計します。同社の創薬エンジンは、業界をリードする薬物動態および毒性予測のインシリコ技術によって支えられています。Superluminal独自のパイプラインは、価値の高いGPCRにフォーカスした初期プログラムを通じて、自社プラットフォームの有効性を実証しています。本社はボストンにあり、RA Capital、Insight Partners、NVIDIA、Catalio Capital、Eli Lilly and Company、Gaingelsといった強力な投資家ネットワークの支援を受けています。
http://www.superluminalrx.com
Safety BUの福井シニアディレクター/シニアコンサルタントが第52回日本毒性学会学術年会ワークショップで口頭発表をします
2025年7月2~4日の3日間、沖縄コンベンションセンターで開催される第52回日本毒性学会学術年会ワークショップで、Safety BUの福井シニアディレクター/シニアコンサルタントが口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第52回日本毒性学会学術年会
【口頭発表】
日時:2025年7月3日(木)11:00-12:30
場所: 沖縄コンベンションセンター
タイトル:「ペプチドを用いた放射性医薬品の開発」
ワークショップ「創薬モダリティの多様化と非臨床安全性評価~Part2レギュラトリー戦略を考える」にてパネリストとして口頭発表
【発表概要】
ニューモダリティ医薬品に分類される新規化合物に関しては、ICHガイダンスの整備が追いついておらず、各国の判断でIND packageが決められている。治療用放射性医薬品に関しては、非臨床安全性試験に関するガイダンスをFDAは公開しているが、PMDAは発出していない。また、ペプチド医薬品では、非臨床安全性試験に関するガイダンスは日本ではAMEDペプチド班が作成したドラフトが公開中であるが、FDAからは発出されていない。最近、ペプチドを用いた治療用放射性医薬品の開発が進められているが、ICHガイダンス未整備同士の領域の医薬品をグローバル開発していく上で規制上の課題、特に要求される非臨床安全性試験の各国での相違点について解説する。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPは次世代モダリティとして注目されている新しいタイプの治療用放射性医薬品の開発に豊富な経験を有しております。申請パッケージ等でお困りの際、非臨床安全試験計画等をご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

福井 英夫 Safety Business Unit シニアディレクター/シニアコンサルタント
1989年 名古屋大学大学院生命農学研究科栄養生化学専攻修了後、武田薬品工業株式会社入社。1994年京都大学薬学博士。2000年米国コロンビア大学医学部博士研究員。米国(ABT)及び日本(JSOT)毒性学会認定トキシコロジスト。グローバル武田における消化器病領域治療薬等の非臨床安全性評価リードとして、様々な毒性課題の解決や当局対応、導入候補化合物のデューデリジェンスなどを経験。2021年開催の第48回日本毒性学会学術年会(神戸)年会長も務めた。
Safety BUの吉田研究員が日本核酸医薬学会第10回年会でポスター発表をします
2025年7月1~3日の3日間、神戸国際展示場で開催される日本核酸医薬学会第10回年会で、Safety BUの吉田研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
日本核酸医薬学会第10回年会
【ポスター発表】
日時:2025年7月2日(水)17:20-18:20
場所: 神戸国際展示場2号館
タイトル:「ヒト近位尿細管上皮細胞を用いた核酸医薬品の探索的な腎毒性予測法の開発」
ポスター番号:P2-094
【発表概要】
核酸医薬品、特にアンチセンスオリゴヌクレオチドの腎毒性は、開発中止の原因のひとつとして知られており、比較的短期間の投与で発現する肝毒性に比べて、一般的に長期間の反復投与がその毒性発現に必要です。従来の予測法であるヒト初代近位尿細管上皮細胞を用いたfree uptake法は、必要検体量が多く、試験期間が9日間と長いため、本スクリーニングには課題がありました。今回我々は、リポフェクション法による核酸導入をヒト近位尿細管上皮細胞に適用することで、試験期間の短縮(従来比77%減)と必要化合物の低減(従来比99.9%減)を達成しました。なお、正解率は92%(12/13)と良好な結果でした。本技術は、核酸創薬において腎毒性発現のリスクの低い化合物を早期に選択していく上で有用になると考えています。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、核酸医薬品開発のあらゆる段階に対応した包括的な毒性評価サービスを提供しています。in vitro評価では、ハイスループットスクリーニングから詳細な毒性プロファイリングまで、多様なin vitro評価系を用いて候補核酸の最適化を支援します。また、in vivo評価では、核酸モダリティの特性に適した動物試験および薬物動態試験を提案・実施し、当局対応も含めた開発のサポートを行うことができます。核酸医薬品の安全性評価に関するあらゆる課題について、豊富な経験と専門知識でサポートしますので、お困りの際は、当社にご相談ください。
関連サービス:核酸医薬品の安全性評価サービス

吉田 唯真 Safety Business Unit
2013年より、武田薬品工業株式会社及びAxcelead DDPにて各種安全性評価に従事。2017年から核酸医薬品を初めとする New modality の安全性評価を開発
LOTTE BIOLOGICS・Axcelead DDP・KanaphがADCツールボックスの開発で合意
LOTTE BIOLOGICS Co., Ltd.(本社:韓国ソウル、CEO:James Park、以下「LOTTE BIOLOGICS」)、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下「Axcelead DDP」)、Kanaph Therapeutics Inc.(本社:韓国ソウル、CEO:Byoung Chul Lee、以下「Kanaph」)は、抗体薬物複合体(ADC)を開発するためのADCツールボックス*を構築する3社での覚書を締結しましたのでお知らせします。今回の合意によって3社は、次世代ADCがん治療薬の開発において重要な要素であるリンカーおよびペイロード(薬剤)の研究開発を共同で進めることになります。
Axcelead DDPは、製薬企業由来の創薬プラットフォームを有する世界トップクラスの創薬ソリューションプロバイダーであり、120万以上の化合物ライブラリーと1,000以上のレガシープロジェクトを活用することで、これまでADCに使われていない新規ペイロード候補を創出します。
Kanaphは、ADC開発における既存のリンカーおよびペイロードの課題を克服する革新的なプラットフォームを開発します。
開発されたリンカーおよびペイロードはLOTTE BIOLOGICSのADCプラットフォームを強化するために活用されます。LOTTE BIOLOGICSは、顧客ニーズに合わせて多様な技術を選択できるADCツールボックスをサービスとして提供する予定です。
LOTTE BIOLOGICSの代表は 「この合意は、差別化できるADCプラットフォームとツールボックスの構築に向けた大きな前進です。私たちはグローバル市場での競争力を強化し、より革新的な治療薬を患者さんにお届けするために両社とのパートナーシップをさらに強化していきます」と述べています。
Axcelead DDPの代表は 「ADCプラットフォームの技術とサービスの開発を目的とした戦略的提携に参画できることを嬉しく思います。当社の創薬プラットフォームを活用し、革新的な治療薬の創出に貢献してまいります」と述べています。
Kanaphの代表は「本共同研究を通じて、私たちは既存のADCの課題を克服し、次世代の革新的な治療薬の開発を加速させるため、多くの用途に活用できるリンカーおよびペイロードのツールボックス確立に取り組んでまいります」と述べています。
*ADC ToolBox
ADC ToolBoxは、抗体薬物複合体(ADC)の開発に不可欠な中核技術であるペイロード、リンカー、結合技術などを取り揃えたサービスプラットフォームです。カスタマイズ可能なメニューのように、創薬プレイヤーが必要な構成要素を選んで組み合わせることができるため、ADCの開発を加速・効率化することを支援します。
<LOTTE BIOLOGICSについて>
LOTTE BIOLOGICSは、より健康的な世界に貢献する医薬品を提供することを使命として、2022年に韓国ソウルに本社を置いて設立されました。
米ニューヨーク州にあるシラキュース・バイオキャンパスでは、医薬品原薬の高品質なGMP製造サービスを提供しています。この施設では、5,000Lのステンレス製バイオリアクター8基による合計40,000Lの生産能力を備えています。また、同キャンパスには、世界62以上の規制当局から承認を受けた分析QC試験ラボや倉庫施設も併設されています。さらにLOTTE BIOLOGICSは、抗体薬物複合体(ADC)の結合技術サービスを通じて、新たな専門領域にも進出しています。原薬製造および結合機能の両方を備えたADCモダリティに1億ドル以上の投資を行っており、原薬製造からコンジュゲーション(結合)まで一貫した、エンドツーエンドのサービスを提供しています。
LOTTE BIOLOGICSは将来を見据え、韓国ソンドにおいて、先進的なバイオプラント3棟の建設を進めています。第1プラントはすでに着工しており、2027年の稼働開始を予定。各施設には、商業生産向けの15,000Lステンレス製バイオリアクター8基と、臨床用途に対応する2,000Lのシングルユースバイオリアクター複数基が設置される予定です。これらのプラントは合計で36万リットルを超えるバイオリアクター容量を誇る製造拠点となります。
https://www.lottebiologics.com
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。スクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を有しており、最先端の研究基盤および独自の化合物ライブラリーを一つの拠点に集約しています。また、Axcelead DDPの創薬支援サービスに最先端のAI機能を統合することで、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出することを可能にします。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
https://www.axcelead.com/
<Kanaphについて>
Kanaphは、2019年に韓国で設立されたバイオテック企業であり、ヒトゲノミクスおよびバイオインフォマティクスを活用して、がんや自己免疫疾患に対する革新的な医薬品の開発に取り組んでいます。アンメットメディカルニーズに応えるために、Kanaphは新たに同定されたターゲットに対して、抗体薬物複合体(ADC)、低分子、高分子などの中から最適なモダリティを的確に選択しています。
http://www.kanaphtx.com/kr
構造活性フォーラム2025にてDigital Unitの半田研究員が化合物脳内濃度時間推移予測モデルについて紹介します
2025年6月20日にオンラインで開催される日本薬学会構造活性相関部会 構造活性フォーラム2025にてDigital Unitの半田研究員が化合物脳内濃度時間推移予測モデルについて紹介します。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
構造活性フォーラム2025
主催:日本薬学会構造活性相関部会
協賛:情報計算化学生物学会(CBI学会)
【口頭発表】
日時:2025年6月20日(金) 10:40-11:20
発表形式: オンライン
タイトル:「創薬における実践的な機械学習モデルの追求」
【発表概要】
近年のAI技術の進展により、創薬分野でも大量かつ高品質なデータを活用した予測モデルの重要性が高まっている。当社は統一条件下で得られたin vitro/in vivoの薬物動態・毒性データを基に、溶解性や膜透過性、毒性など23項目を高精度に予測するモデルを開発し、創薬支援サービスとして提供している。特に中枢神経系疾患では脳移行性の予測が重要だが、従来手法では限界がある。そこで我々は脳内濃度時間推移を予測するDeep two-compartment modelを構築した。本モデルは、実測データに基づきコンパートメントモデルのパラメータを最適化し、より実践的な予測を可能とする。我々はAIプラットフォームの継続的開発と現場への適用を通じて、こうした課題の解決に取り組んでおり、本発表ではその中で得られた知見を紹介する。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、創薬のさらなる効率化と成功確率の向上を目指し、最先端の機械学習技術に通じたデータサイエンティストと、創薬研究に豊富な知識と経験を持つ研究者が密に協力し合い、AI開発を進めています。Axcelead DDPのAIは、以下の点に特徴があります。
①長年に亘って蓄積された高品質かつ大規模の創薬データを活用していること
②計算アルゴリズムに、より複雑で高度な計算や解析が可能なグラフニューラルネットワークやTransformerを用いた基盤モデルを採用していること
③ユーザーフレンドリーな適用範囲や予測誤差の推定機能をシステムに実装していることこれにより、信頼性が高く、より実務で使いやすい予測モデルを提供できること
現在、ADME予測モデルをお客様に提供し、化合物最適化を大幅に効率化するサービスを提供しており、今後は活性や毒性に関しても予測モデル開発を進めていきます。AI創薬をご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

【演者】半田 耕一 Digital Unit
薬学博士。2007年東京大学大学院新領域創成科学研究科修了後、富山化学工業、北里大学、富士フイルム、帝人ファーマ、英国ケンブリッジ大学にて薬物動態研究及び創薬計算科学に従事。
2024年4月に帝人ファーマからAxcelead TWPに転籍。腎疾患を中心とした薬物動態プロジェクトを担当するとともに、eADMEスクリーニング機械学習モデルや化合物生成モデル構築に携わる。2024年9月より現職。
【メディフォード・Axcelead共催】
第52回日本毒性学会学術年会 ランチョンセミナー開催のご案内
7月2日(水)から4日(金)まで沖縄コンベンションセンターにて開催される第52回 日本毒性学会学術年会においてメディフォードとAxceleadの共催ランチョンセミナーを開催します。
本セミナーでは、ニューモダリティ医薬品開発のフロントランナーから注目のトピックスについて最新の知見と実用的な情報をお届けします。
学会への参加を予定されている方は、是非、本ランチョンセミナーにお立ち寄りください。
第52回 日本毒性学会学術年会
【講演テーマ】
1. ニューモダリティ医薬品における不純物管理の最前線
演者:福井 英夫 氏 (Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 Safety Business Unit シニアディレクター/シニアコンサルタント)
2. LC/MSを用いたニューモダリティ医薬品/バイオマーカー開発: ペプチド・タンパク質の定量における留意点
演者:合田 竜弥 氏 (Future Peak株式会社 代表取締役社長)
【司会】
山田 久陽 氏 (メディフォード株式会社 戦略企画部門 先端事業推進部)
古川 義之 氏 (Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 Safety Business Unit)
ランチョンセミナー 7 月 2日(水) 11:45-12:45 第7会場 沖縄コンベンションセンター【会議棟B】1F
【事前登録のご案内】
ただいま事前登録を受付中です。お席には限りがございますので、早めの申し込みをお勧めします。
皆様のご参加を心よりお待ちしています。
※事前予約数が上限に達した場合、やむを得ずお断りすることがあります。何卒ご容赦ください。

当社とルクサナバイオテクとの共同研究成果が「Nucleic Acid Therapeutics」に掲載されました

浅野 真也 DMPK Business Unit
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。RNA-seqを中心にオミクスデータ解析を担当。
Hepatotoxicity Reduction Profiles of Antisense Oligonucleotides Containing Amido-Bridged Nucleic Acid and 2′-O,4′-C-Spirocyclopropylene Bridged Nucleic Acid
Published Date : March 26, 2025
詳細はこちらから
論文の概要:
アミド架橋核酸(AmNA)と2′-O,4′-C-スピロシクロプロピレン架橋核酸(scpBNA)は、高い相補鎖結合親和性とヌクレアーゼ耐性を有する架橋核酸類似体です。AmNAとscpBNAは、ホスホロチオエート修飾ギャップマーによる肝毒性を克服しますが、そのメカニズムは解明されていませんでした。本研究では、AmNA、scpBNA、およびホスホジエステル(PO)結合を組み合わせたアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)が、マウス肝毒性を著しく軽減することを見出しました。LNA群とAmNA-scpBNA群では観察された肝臓の病理組織所見はAmNA-scpBNA-PO群では減弱していました。バイオインフォマティクス解析により、肝毒性の軽減にはAtp5o遺伝子およびSdhb遺伝子というミトコンドリア関連遺伝子の発現変動が関与する可能性が示唆されました。本研究によりAmNA、scpBNA、およびPO修飾が肝毒性を軽減し、ASOの潜在能力を向上させる可能性が実証されました。
本研究はルクサナバイオテク株式会社との共同研究成果になり、Axcelead DDPは肝毒性に関する病理解析およびトランスクリプトーム解析を実施しました。本研究においては、当社が保持する抗PS-ASO抗体を用いた免疫組織化学により、投与ASOの肝臓組織内分布を解析するとともに、肝組織のトランスクリプトーム解析によって遺伝子変動を特定することでASOによる肝毒性との関連を考察しました。さらに電子顕微鏡観察によって投与ASOが誘発する組織や細胞の微細構造の変化も同定しています。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、核酸医薬品の可視化や安全性評価に関するソリューションを提供することでお客様の核酸創薬を推進します。当社では、核酸配列デザインや送達技術および動態、薬効、安全性評価といった創薬ステージや課題に応じた核酸創薬に関する総合支援サービスを提供していますので、核酸創薬をご検討の際は、是非、当社にご相談ください。
関連情報:ルクサナバイオテク株式会社
関連サービス:
核酸の組織内分布を見る技術–in situ hybridizationや免疫組織染色を利用したソリューションー
核酸医薬品の安全性評価サービス

浅野 真也 DMPK Business Unit
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。RNA-seqを中心にオミクスデータ解析を担当。
Pharmacology BU 菅原研究員がEASL Congress 2025でポスター発表をします
菅原 拓海 Pharmacology Business Unit
薬学修士。2019年東北大学大学院薬学研究科修了後、大正製薬株式会社に入社し、線維化疾患や腎臓疾患を対象とした創薬研究に従事。2023年にAxcelead Drug Discovery …

菅原 拓海 Pharmacology Business Unit
薬学修士。2019年東北大学大学院薬学研究科修了後、大正製薬株式会社に入社し、線維化疾患や腎臓疾患を対象とした創薬研究に従事。2023年にAxcelead Drug Discovery …
2025年5月7~10日の4日間、アムステルダムで開催されるEASL Congress 2025で、Pharmacology BUの菅原研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
EASL Congress 2025
【ポスター発表】
日時:2025年5月9日(金)終日
場所: Amsterdam, the Netherlands
タイトル:「Identification of differences in therapeutic mechanisms between Resmetirom and Semaglutide on metabolic dysfunction-associated steatohepatitis treatment in western diet-fed melanocortin 4 receptor knockout mice」
ポスター番号:FRI-438
【発表概要】
2024年、Resmetirom(THR-βアゴニスト)が世界初の代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)の治療薬としてFDAにより迅速承認されました。また、肥満症の治療薬であるSemaglutide(GLP-1アゴニスト)も、MASHに対し有効性を示す臨床試験結果が報告されています。2022年にMASH治療薬の治験についてFDA から承認に向けたガイドラインが提示されたこともあり、今後MASH 治療薬の開発が活性化することが考えられます。本研究では、肥満およびインスリン抵抗性を有するヒトMASH病態を模倣したモデルマウスを作製し、Resmetirom及びSemaglutideを同時に試験し、その効果を比較しました。その結果、いずれの薬剤も肝障害マーカー、脂肪肝を有意に改善しました。Semaglutideは摂食抑制による体重低下に加えて筋肉量や骨量の指標となる除脂肪重量も低下したことに対し、Resmetiromは除脂肪重量の低下を示さず、エネルギー消費量の増加が認められました。今後はResmetiromに加えてSemaglutideも上市される可能性があり、異なる作用機序を持つことから、これら薬剤の併用で、より強いMASH治療効果が得られるかもしれません。本研究の結果が、MASH治療薬開発に貢献することを期待します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)の臨床症状である肥満およびインスリン抵抗性を有する高脂肪食を負荷したメラノコルチン4型受容体(MC4R)欠損モデルマウスを有しており、MASH治療薬候補の薬効薬理解析を実施することができます。また非侵襲的な体組成、エネルギー消費量や呼吸量を測定可能なEchoMRIやOxymaxシステムを保有しており、薬剤によるこれら指標への影響も評価可能です。さらに、各種代謝性疾患モデルも有しており、薬効薬理解析に加え、病理評価やオミクス解析など多彩な評価も可能です。MASH関連研究も含めて代謝性疾患を幅広くサポートできますので、代謝性疾患における創薬研究にお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

菅原 拓海 Pharmacology Business Unit
薬学修士。2019年東北大学大学院薬学研究科修了後、大正製薬株式会社に入社し、線維化疾患や腎臓疾患を対象とした創薬研究に従事。2023年にAxcelead Drug Discovery …
Pharmacology BUの日高研究員がECO 2025にてポスター発表をします
日高 幸佑 …
日高 幸佑 …
2025年5月11~14日の4日間、スペインで開催されるECO 2025(32nd European Congress on Obesity)で、Pharmacology BUの日高研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。 【学会概要】 【ポスター発表】 【発表概要】 【Axcelead DDPのソリューション】 日高 幸佑 …
ECO 2025(32nd European Congress on Obesity)
日時:5月13日(火)18:00~18:45
場所: Malaga, Spain
タイトル:「Comparison of anti-obese effects on GLP-1 analogue peptides, Semaglutide, Tirzepatide and Retatrutide using MC4R deficient obesity model mice」
ポスター番号:PO4.142
2024年、肥満症の治療薬としてGLP-1 agonist であるSemaglutideが本邦30年ぶりの新薬として上市され、大きなニュースとなりました。また、近年Tirzepatide やRetatrutideの臨床試験結果が報告され、その高い抗肥満効果から肥満患者のQOL向上に大きな期待が寄せられています。一方でこれらGLP-1 agonistの作用を同時に評価した非臨床試験の報告はありません。そこで本研究ではMC4R KOマウスを用いてSemaglutide、Tirzepatide 及びRetatrutideを同時に試験し、その効果を比較しました。その結果、Semaglutideと比較してTirzepatideの方が高い体重減少効果を示すことが確認されました。また、いずれのGLP-1 agonistも高い抗肥満効果を示す一方で、筋肉量も低下させることを示唆する結果が得られました。Semaglutideによる筋肉量減少作用は臨床試験結果からも報告されており、本結果は筋肉量減少作用がGLP-1 agonistに共通する作用であることを示唆する可能性があります。本研究の結果が、肥満症領域における創薬研究の発展に貢献することを期待しています。
肥満症のモデルマウスについては、Diet Induced Obesity(DIO)マウス、db/dbマウス、ob/obマウス等が知られており、それぞれ特徴を有した肥満症モデルとして有用であるものの、モデル作成までに時間を要することや糖尿病を合併すること等の課題があります。MC4R欠損モデルマウスは過食を呈し、早期に肥満化しますが、高血糖を呈しにくい特徴を有しており、抗肥満症領域の創薬研究において高い有用性があります。また、Axcelead DDPでは種々の測定機器(EchoMRI、Oxymaxシステム、X線CT)を用いた総合的な抗肥満評価が可能です。これらの測定系は肥満症領域の創薬研究において薬効評価だけでなくMOA解析、特徴化等に非常に有用で、各種肥満モデルも含めて肥満症研究を幅広くサポートできます。肥満症領域の動物評価やMOA解析、特徴化にお困りの際は、是非、当社にご相談ください。
Screening BU 尾野研究員の共著論文が「Communications Biology」に掲載されました
Protein covariation networks for elucidating ferroptosis inducer mechanisms and potential synergistic drug targets
Published Date : March 31, 2025
詳細はこちらから
論文の概要:
表現型スクリーニングで見出されたヒット化合物の作用機序解析は、新たなバイオロジーの発見、化合物の創薬研究にとって重要なステップです。様々な作用機序解析手法が開発されていますが、絶対的に成功確率が高い手法はなく、新たなアプローチ法の開発が望まれています。本論文では、薬剤により引き起こされるタンパク質の「量・質・局在」の変化を蛍光抗体染色法により捉え、その時間的同調性に基づいて共変動ネットワークとして可視化するPLOM-CON解析法(Protein Localization and Modification-based Covariation Network analysis method)を用い、細胞死機構の一つであるフェロトーシス誘導作用を有する化合物の作用機序解明に成功しました。また、得られた共変動ネットワークデータをもとに、新たな併用治療戦略を示唆することができました。
本手法が化合物の作用機序解析に有用であるとともに、併用薬研究の可能性を拡げる手法であることが示されました。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは表現型スクリーニングサービスに加えて、Finger printingやChemical proteomicsを用いた作用機序解析のサービスを提供しています。新たな表現型スクリーニングをご検討の際、また、お持ちの化合物の作用機序が分からずにお困りの際には、是非当社にご相談ください。
関連情報:東京科学大学

尾野 晃人 Screening Business Unit
工学修士。大阪大学大学院工学研究科修了後、武田薬品工業株式会社を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。表現型スクリーニングや作用機序解析、細胞を用いたHTS評価系の構築を担当。
Drug Discovery Chemistry 2025で当社の千葉がポスター発表をします
2025年4月14~17日の4日間、サンディエゴで開催されるDrug Discovery Chemistry 2025にて当社の千葉がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
Drug Discovery Chemistry 2025
【ポスター発表】
日時:2025年4月14日(月)~17日(木)
場所: San Diego, California
タイトル:「Identification of Covalent JNK Inhibitor」
【発表概要】
プロテオミクス研究や質量分析技術の発展により、標的タンパク質に対して高い選択性を持って反応し、強力かつ持続的な有効性を示すコバレントドラッグの研究が注目を集めています。例えば、EGFR阻害薬のオシメルチニブや BTK阻害薬のイブルチニブなど、複数の薬剤が上市されるに至っています。当社は、数ある標的タンパク質候補の中から、炎症性疾患、がん、神経変性疾患などの疾患に関連している c-Jun N末端キナーゼ (JNK) に注目しました。当社が見出しているJNK阻害薬をリード化合物に、コバレント結合性の置換基を適切な位置に付与することで、強力な阻害活性を示す コバレント JNK-3 阻害薬の獲得に成功しました。本発表では、当社のコバレント創薬の取り組みについて紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
当社は、コバレント創薬にブレイクスルーをもたらす創薬技術やノウハウをワンストップで提供します。具体的には、リード化合物の取得を目的としたオリジナルコバレントライブラリーを用いたハイスループットスクリーニング(HTS)、コバレント化合物に特化したスクリーニング方法の最適化、反応機構解析、ケミカルプロテオミクスやフィンガープリンティングなどの技術を用いた標的タンパク質の同定など、幅広いサービスの提供が可能です。本発表では、構造情報が既知の標的タンパク質に対し、リード化合物を迅速かつ効率的に最適化した具体的な事例やノウハウを紹介します。コバレント創薬でお困りの際や、ご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

千葉 淳 薬学博士 事業管理部 プロジェクトマネジメント
第一三共株式会社にてメディシナルケミストリー、ケミカルバイオロジー 研究に従事。在職中にインド子会社出向、カリフォルニア工科大学博士研究員留学を経験。2022年8月より現職 (医薬探索研究 メディシナルケミストリー → 事業管理部 プロジェクトマネジメント)。
Pharmacology BU 後藤 BUヘッドがAPPW2025にて口頭発表をします
2025年3月17~19日、幕張メッセで開催されるAPPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)にてPharmacology Business Unitの後藤 BUヘッドが口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
APPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)
【口頭発表】
日時:2025年3月19日(水)14:35 ~ 15:00
場所: 幕張メッセ 第10会場
タイトル:「AIによる動物行動解析」
演題番号:C000751
【発表概要】
創薬研究において、臨床症状による異常の検出や行動薬理試験など、安全性・薬理試験において動物行動試験が広く用いられている。特に中枢神経系疾患の創薬研究においては、候補化合物による機能改善効果を検証するために行動試験は不可欠であるが、現状は一つの動物モデルにおける一つの行動異常を指標として薬効を検証することが多く、他の異常を視覚的に検出することはまだ行われていない。一方、人工知能(AI)の創薬研究への応用が話題となっており、各パラメータから候補化合物の構造を導出予測する取り組みが精力的に行われている。しかし、動物の行動解析へのAIの応用はまだまだ不十分である。
そこで我々は、目視では検出できないモデル動物の異常行動をAIで検出することを目的としたAI動物行動解析システムの構築に着手した。その結果一つの動物モデルから複数の行動異常や化合物の有効性を検出することに成功した。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、動物の行動画像をAIを使って解析するシステムを有するリヴァンプ社と提携して行動試験解析システムを構築しています。今回発表する統合失調症モデルの行動解析はその一環です。本システムはヒトの目では確認できない動物の行動を検出する事で、創薬研究において化合物の価値創出や開発のスピードアップに繋がります。中枢神経疾患領域だけではなく多くの疾患領域にも応用できますので創薬研究にお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

後藤 雅将 Pharmacology Business Uint ヘッド
武田薬品工業で免疫炎症DDUでリサーチマネージャーを経て、2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。ADDPの薬理グループをリードして、統合トランスレーショナル研究のラボヘッドを経て、現在はPharmacology Business Unitのヘッドとして湘南や日野の薬理Gを統括。
Pharmacology BU 北浦研究員がAPPW2025にてポスター発表をします
2025年3月17~19日、幕張メッセで開催されるAPPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)にてPharmacology Business Unitの北浦研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
APPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)
【ポスター発表】
日時:2025年3月18日(火)15:40-16:40
場所: 幕張メッセ 展示会場(国際展示場 展示ホール8内)
タイトル:「Skeletal muscle and cardiac function in B10-mdx mice」
演題番号:2P-242
【発表概要】
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は筋力低下がおこり、症状が進行すると呼吸障害や心不全が発症して死亡に至る疾患です。近年、エクソンスキップ治療薬ビルテプソが上市され治療効果が期待されています。このほか、その他の遺伝子変異を持つ患者に対するビルテプソとは違う部位でのエキソンスップ薬や、その他のターゲットを標的としたDMD治療薬研究も行われています。DMDの非臨床研究にはMdxマウスが広く使用されていますが、運動機能や心機能の低下は軽度であり、顕著な骨格筋・心筋への異常を呈するには時間がかかります。本発表ではMdxマウスにおける骨格筋の機能をグリップテスト、トレッドミル、ロタロッドを用いて、さらに心機能については心エコー装置を用いて詳細かつ経時的に測定することができました。これらの結果は本マウスを用いた薬剤評価にあたり適切なタイミングを考慮する上で有用なデータと考えられます。
【Axcelead DDPのソリューション】
DMDは、いわゆる神経筋疾患に属しますが主要な死因は心不全とされています。そのため治療薬の開発には筋肉に対する作用にフォーカスするだけでなく、心臓に対する作用も評価することで、よりよい医薬品の創出に繋がると考えられます。
Axcelead DDPでは小動物(マウス・ラット)と大動物(イヌ・サル)それぞれで豊富な心エコー測定の経験があります。
筋疾患においてもグリップテスト、トレッドミル、ロタロッドなどのマウスを用いた豊富な測定実績を持っています。
今回の発表ではDMDモデルマウスにおける筋肉の機能に加え、心エコー測定により心機能についても評価しました。DMDに限らず、心臓や筋肉の機能評価、薬効評価にはぜひ当社の技術・装置をご活用ください。

北浦 智規 Pharmacology Business Unit
2007年に武田薬品工業株式会社に入社し、安全性評価部門で一般毒性試験の試験責任者を担当。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ転籍し、循環器領域を中心とした薬理研究に従事。
Pharmacology BU 日高研究員がAPPW2025にてポスター発表をします
2025年3月17~19日、幕張メッセで開催されるAPPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)にてPharmacology Business Unitの日高研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
APPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)
【ポスター発表】
日時:2025年3月18日(火) 15:40-16:40
場所: 幕張メッセ 展示会場(国際展示場 展示ホール8内)
タイトル:「MC4R KO過食性肥満モデルマウスに対するGLP-1Rアゴニストの作用の検討」
演題番号:2P-396
【発表概要】
2024年、肥満症の治療薬としてGLP-1 agonist であるSemaglutide(ウゴービ)が本邦30年ぶりの新薬として上市され、大きなニュースとなりました。また、近年Tirzepatide (GLP-1R, GIPR dual-agonist)やRetatrutide(GLP-1R, GIPR, GCGR triple-agonist)の臨床試験結果が報告され、その高い抗肥満効果から肥満患者のQOL向上に大きな期待が寄せられています。一方でこれらGLP-1 agonistの作用を同時に評価した非臨床試験の報告はありません。そこで本研究ではMC4R KOマウスを用いてSemaglutide、Tirzepatide 及びRetatrutideを同時に試験し、その効果を比較しました。その結果、Semaglutideと比較してTirzepatideの方が高い体重減少効果を示すことが確認されました。また、いずれのGLP-1 agonistも高い抗肥満効果を示す一方で、筋肉量も低下させることを示唆する結果が得られました。Semaglutideによる筋肉量減少作用は臨床試験結果からも報告されており、本結果は筋肉量減少作用がGLP-1 agonistに共通する作用であることを示唆する可能性があります。本研究の結果が、抗肥満疾患領域における創薬研究の発展に貢献することを期待しています。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPが有するメラノコルチン4型受容体(MC4R)欠損モデルマウスは、モデル作成までに時間を要することや糖尿病を合併すること等といった他のモデルマウスとは異なり、過食を呈し早期に肥満化しますが糖尿病を合併しません。そのため抗肥満症領域の創薬研究において高い有用性があります。
また、本研究ではEchoMRI・Oxymaxシステム・X線CTといった測定機器を用いて抗肥満評価を行っており、これらの測定系は肥満症領域の創薬研究において薬効評価だけでなくMOA解析、特徴化等に非常に有用です。
肥満症領域の動物評価やMOA解析、特徴化にお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

日高 幸佑 Pharmacology Business Unit
薬学修士。2012年九州大学大学院薬学府修了後、大正製薬株式会社に入社し、感染症や腎臓疾患を対象とした創薬研究に従事。2023年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。入社後は腎・肝臓疾患や肥満症をはじめとした代謝性疾患領域の薬効薬理試験に従事
Axcelead DDP、アステラス製薬とタンパク質分解誘導剤に関する化合物探索研究支援契約を締結
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下、Axcelead DDP)は、アステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下、アステラス製薬)とタンパク質分解誘導剤に関する化合物探索研究支援契約を締結しましたのでお知らせします。
Axcelead DDPは、次世代の低分子創薬としてタンパク質分解誘導剤に注力しており、迅速なタンパク質分解誘導剤創出を実現する合成技術、化合物ライブラリ、多様なハイスループットスクリーニング系やプロファイリングアッセイ系など、タンパク質分解誘導剤創薬の各種課題を解決する統合型ソリューション「DegLeadTMプラットフォーム」をサービスとして提供しています。
今回の契約に基づき、Axcelead DDPは、この「DegLeadTMプラットフォーム」を活用して、アステラス製薬のタンパク質分解誘導剤創薬研究を支援し、画期的な新薬候補化合物の創出に貢献します。
Axcelead DDPの代表取締役社長である岡田 健吾は、「当社のコア技術として開発された統合型ソリューション「DegLeadTMプラットフォーム」を評価いただき、アステラス製薬と契約を締結できたことを嬉しく思います。今回の契約は当社が取り組んでいるタンパク質分解誘導剤創薬ソリューションがお客さまに独自の価値を提供する有用なサービスであることを示す証左になります。当社は製薬企業由来の創薬プラットフォームを最先端の技術を取り込み継続的に進化させることでお客さまの創薬研究を支援してまいります。」と述べています。
以上
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。スクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を有しており、最先端の研究基盤および独自の化合物ライブラリーを一つの拠点に集約しています。また、Axcelead DDPの創薬支援サービスに最先端のAI機能を統合することで、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出することを可能にします。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
デジタル製剤学FG 第2回シンポジウムにてDigital Unitの半田研究員がIn-house大規模実験データを用いたAIプラットフォーム:Beyond A Platformについて紹介します
2024年12月11日、京都大学 国際科学イノベーション棟 シンポジウムホールで開催されるデジタル製剤学FG 第2回シンポジウムにてDigital Unitの半田研究員がIn-house大規模実験データを用いたAIプラットフォーム:Beyond A Platformについて紹介します。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
デジタル製剤学FG 第2回シンポジウム
【口頭発表】
日時:2024年12月11日(水) 14:15-15:35
場所: 京都大学 国際科学イノベーション棟 シンポジウムホール
タイトル:「In-house大規模実験データを用いたAIプラットフォームの開発と展望:Beyond A Platform」
【発表概要】
近年のAI開発は様々な分野で成功を収めています。この内の一つとして、創薬研究への機械学習適用はとても有望な分野であり、特に、固定の実験プロトコルで運用される薬物動態に関するin vitro実験は、機械学習で利用できるデータが蓄積しやすい性質を持つため、この予測を目的としたソフトウェア開発を進める例が多く見られます。しかし、本当に創薬研究に役立つ予測モデルとは、一体どのようなものでしょうか?技術面の課題として、モデル作成に用いられるデータ数、アルゴリズム、モデル適用範囲などがあり、運用面の課題としては、どのような実験項目の予測がどういったタイミングで実際に必要とされるか、が挙げられます。我々はAIプラットフォーム(Beyond A Platform)の継続的開発と現場への適用を通じてこれらの課題を解決する試みを行っています。本発表では、この開発で得られた知見について紹介いたします。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、創薬のさらなる効率化と成功確率の向上を目指し、最先端の機械学習技術に通じたデータサイエンティストと、創薬研究に豊富な知識と経験を持つ研究者が密に協力し合い、AI開発を進めています。
Axcelead DDPのAIは、以下の点に特徴があります。
①武田薬品で長年に亘って蓄積された高品質かつ大規模の創薬データを活用していること
②計算アルゴリズムに、より複雑で高度な計算や解析が可能なグラフニューラルネットワークやTransformerを用いた基盤モデルを採用していること
③ユーザーフレンドリーな適用範囲や予測誤差の推定機能をシステムに実装していること
これにより、信頼性が高く、より実務で使いやすい予測モデルをお客様に提供することができます。現在、ADME予測モデルをお客様に提供し、化合物最適化を大幅に効率化するサービスを提供していますが、今後は活性や毒性に関しても予測モデル開発を進めていきます。AI創薬をご検討の方は、ぜひ当社にご相談ください。

半田 耕一 Digital Unit
2007年東京大学大学院新領域創成科学研究科終了後、富山化学工業、北里大学、富士フイルム、帝人ファーマ、英国ケンブリッジ大学にて薬物動態研究及び創薬計算科学に従事。2024年4月に帝人ファーマからAxcelead TWPに転籍。腎疾患を中心とした薬物動態プロジェクトを担当するとともに、eADMEスクリーニング機械学習モデルや化合物生成モデル構築に携わる。2024年9月より現職。
Chemistry BU 柳下研究員が第41回メディシナルケミストリーシンポジウムにて口頭発表をします
2024年11月20~22日、京都テルサで開催される第41回メディシナルケミストリーシンポジウムにてChemistry BU 柳下研究員が口頭発表します。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第41回メディシナルケミストリーシンポジウム
【口頭発表】
日時:2024年11月20日(水) 11:30~11:50
場所: 京都テルサ
タイトル:「Identification of covalent JNK inhibitor」1O-05
【発表概要】
コバレントドラッグは標的タンパク質と共有結合を形成して、その機能を不可逆的に阻害する薬剤です。近年では、プロテオミクス研究の発展や分析技術の発展により、それらを用いた標的タンパク質に対する高い選択性で反応するコバレントドラッグの研究が注目を集めており、EGFR阻害薬やBTK阻害薬など、実際にすでに上市された薬剤もあります。我々は、数ある標的タンパク質の中から、炎症性疾患、がん、神経変性疾患などの疾患に関連しているc-Jun N末端キナーゼ(JNK)に注目し検討を行いました。当日の発表では、我々のコバレント創薬についての取り組みを紹介します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、コバレント創薬成功の鍵となる化合物デザイン、合成、評価などのサービスをワンストップで提供することが可能です。本発表では、構造情報が既知の標的タンパク質に対し、リード化合物の迅速かつ効率的に最適化したケースを紹介させて頂きます。なおADDPは、コバレント創薬を志向した独自の化合物ライブラリや標的同定の技術(ケミカルプロテオミクス、フィンガープリンティングなど)も有しており、構造情報が特定されていない標的に対する案件も含め、幅広いサービスの提供が可能です。コバレント創薬でお困りの際、あるいはご検討の際は、是非当社にご相談ください。
当日は、企業展示ブースにも出展しておりますので、是非お立ち寄りください。

柳下 裕俊 Chemistry Business Unit
東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了後、田辺三菱製薬株式会社を経て、2020年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。初期非臨床試験用原薬の合成に向けた製法検討・合成研究や創薬合成研究に従事している。
第15回スクリーニング学研究会にてThinkCyte社との共同研究成果が発表されます
2024年11月22日、東京・タワーホール船堀で開催される2024年 第15回スクリーニング学研究会にてThinkCyte社との共同研究成果がポスター発表されます。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
2024年 第15回スクリーニング学研究会
【ポスター発表】
日時:2024年11月22日(金)
場所: 東京・タワーホール船堀
タイトル:「Pooled compound screening using DNA barcoding and Ghost Cytometry」
【発表概要】
AI駆動型の高速細胞判別・分取技術であるゴーストサイトメトリー(GC)は、細胞を染色することなく個々の細胞の形態情報を用いて細胞を判別・分取する事が可能である。GC技術を用いて表現型スクリーニングを実施することで、従来の表現型スクリーニングでは染色によるバイアスで見出せなかった、より生体の反応性を反映したヒット化合物の創出につながることが期待される。GC技術のポテンシャルを明らかにするため、非アルコール性肝炎(NASH)モデル細胞を用いた化合物スクリーニングを、GCおよび従来の表現型スクリーニング法でそれぞれ実施した。ポスター発表では、2つのアプローチから得られた共通ヒット化合物および異なるヒット化合物を紹介し、従来の方法では検出できない新規創薬標的を同定するための、GC技術を用いた新しいスクリーニング・プラットフォームの能力について議論したい。
【Axcelead DDPのソリューション】
表現型創薬を加速させるためには、信頼性の高い評価系の構築と適切な化合物ライブラリーの選択が非常に重要です。Axcelead DDPには、評価系構築に関する幅広い経験とノウハウがあり、また、自社独自に構築した大規模かつ質の高いdiversity library、狙いを定めたfocused library、Target既知のannotation library等の魅力的な化合物ライブラリーの中から、最適な組み合わせをご提案することが可能です。さらに、Axcelead DDPでは表現型スクリーニングの実施から、化合物構造情報を駆使したヒット化合物の標的分子同定のためのプローブ合成を行い、ターゲット分子同定までの一気通貫のフルサービスの提供も可能です。表現型創薬のアプローチをご検討の際は是非、当社にご相談ください。
【演者】 安 瑜利 (ThinkCyte株式会社)

【共同研究者】
横川 寛 Screening Business Unit
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 Screening Business Unit所属。主にCell-based assay構築を担当している。
第15回スクリーニング学研究会企業セミナーにてScreening BUの秦研究員とChemistry BUの奈良研究員が統合的HTSプラットフォームについて紹介します
2024年11月22日、東京・タワーホール船堀で開催される2024年 第15回スクリーニング学研究会企業セミナーにてScreening BUの秦研究員とChemistry BUの奈良研究員が統合的HTSプラットフォームについて紹介します。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
2024年 第15回スクリーニング学研究会
【口頭発表】
日時:2024年11月22日(金)
場所: 東京・タワーホール船堀
タイトル:「Axcelead の Data-Driven Drug Discovery プラットフォーム」
【発表概要】
Axcelead DDPでは120万化合物にのぼる自社化合物ライブラリーと長年培ってきた経験をもとに、HTS戦略の立案・議論からアッセイ系の構築、HTSの実施、ヒット化合物の精査や拡充など、HTSに関連した統合的なサービスを提供できます。本セミナーではAxcelead DDPの統合的HTSプラットフォームを紹介するとともに、計算科学的な手法を活用したバーチャルスクリーニングや、近年発展の著しいAIや機械学習を活用した、データに基づいた効率的なヒット創出サービスパッケージについて紹介いたします。
【Axcelead DDPが提供する独自サービス】
・60%がオリジナルの化合物からなる独自の化合物ライブラリーをHTSに利用可能
・オリジナルな計算化学ツール群 A-code を用いた高精度バーチャルスクリーニング
・独自データによってトレーニングされたAI/MLモデルにお客様のプロジェクトデータを追加してお客様専用のAIモデルを構築
・迅速なヒット拡充を可能にする120万の化合物と100億のバーチャル化合物、独自のビルディングブロックを活用したハイスループット合成技術
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadでは質の高い化合物ライブラリーと豊富な経験を駆使する事で90%以上という高いヒット創出成功率を誇ります。ヒット化合物を見出した後も、ヒット化合物の優先順位付けのためのアノテーション情報提供やADME予測AIモデルの活用、ヒット拡充のための豊富な化合物からの迅速な周辺化合物評価やハイスループット合成技術の活用など、迅速かつ効果的に化合物最適化のステージに進めるためのソリューションを提供することで創薬プロセス全体の時間・コストの短縮・効率化を図ります。低分子化合物のヒット創出をご検討の際は、ぜひ当社にご相談ください。

秦 彬斗 Screening Business Unit ヘッド / Digital Unit ヘッド
2010年九州大学システム生命科学府修了後、武田薬品工業に入社にてスクリーニング研究に従事。2017年からTakeda Bostonを経て2021年にAcxcelead DDPに入社。キナーゼ、分解剤のプラットフォーム構築やスクリーニングプロジェクトに携わる。2023年よりディレクター、2024年よりScreening BUヘッド。

Pharmacology BUの松本研究員がAASLD The Liver Meeting 2024にてポスター発表をします
2024年11月15~19日の5日間、サンディエゴで開催されるAASLD The Liver Meeting 2024にてPharmacology BUの松本研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
AASLD The Liver Meeting 2024
【口頭発表】
日時:2024年11月15日(金)~19日(火)
場所: San Diego, California
タイトル:「Comprehensive profiles of the microbiome and metabolome within the gut-liver axis in Western diet-fed MC4R knockout mice.」
【発表概要】
代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)の病態形成には、臓器間ネットワーク、特に腸-肝軸ネットワークが関与することが知られています。しかし、その全体像については未だ十分に解明されていません。本研究では、肥満およびインスリン抵抗性を有するヒトMASH病態を模倣したモデルマウスを作製し、大腸内容物、小腸内容物、血漿、肝臓における代謝物および腸内細菌の網羅的解析を行いました。その結果、肝臓で顕著な変動が認められたグリセロ脂質、グリセロリン脂質、及び胆汁酸が、(1)小腸内容物中の脂肪アシルなどの代謝物と相関を示し、それらがS24-7科およびAllobaculum属の菌と相関すること(2)大腸内容物中のグリセロリン脂質などの代謝物と相関を示し、それらがBacteroides属、Allobaculum属、およびDesulfovibrionaceae科の菌と相関することが確認されました。上記代謝物および菌は、表現型マーカーとも相関しており、腸-肝軸ネットワークにおける新たな代謝調節機構の解明に寄与することが考えられます。本研究の結果が、今後の臨床研究におけるバイオマーカーまたは治療標的として活用されることを期待します。
【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadは、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)の臨床症状である肥満を呈する高脂肪食を負荷したメラノコルチン4型受容体(MC4R)欠損モデルマウスを有しています。また、ユニークなメタボロミクスプラットフォームも有していることから、親水性代謝物から疎水性代謝物(リピドミクス)のあらゆる種類の代謝物の測定および結果解釈が可能であり、パーサルファイドなど特異的な分子種に特化した評価系を活用した評価や、腸内細菌の網羅的解析も実施することができます。これらの手法を組み合わせることにより、MASHのPDマーカー探索並びに治療薬開発における従来にはない新しい研究アプローチを提案することが可能です。MASH以外の疾患も含め、是非、当社にご相談ください。
関連サービス:
多層オミックス解析による臨床応用可能なバイオマーカー探索

松本 光晴 Pharmacology Business Unit
薬学修士。1995年東北大学大学院薬学研究科修了後、武田薬品工業に入社。主に抗血小板薬、抗糖尿病薬の創薬研究に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後は主に非アルコール脂肪性肝炎などの肝疾患、並びに腎疾患の薬効薬理試験に従事。
DMPK BU 林研究員の共著論文が、「BPB Reports」に掲載されました
Phosphorylation Dynamics and Kinase Interaction in mRNA Transcription-Associated Kinases: Autophosphorylation of CDK12 and its Modulation by CDK7 and CDK9
Published Date : October 18, 2024
詳細はこちらから
論文の概要:
タンパク質リン酸化によるシグナル伝達経路は、細胞外の刺激を細胞に伝達することにより、増殖、分化、生存等の細胞機能において重要な役割を果たしています。また、タンパク質リン酸化修飾は、癌等の疾病原因と深く関わり、CDKの異常な活性が癌細胞の増殖や生存に寄与することから、各転写CDKを標的とした癌治療法の開発も進んでいます。転写活性で不可欠な役割を果たす、RNAポリメラーゼII(Pol II)のC末端ドメイン(CTD)と、それらをリン酸化する転写関連キナーゼCDK7、CDK9、およびCDK12間の分子相互作用は、これまでに研究されてきましたが、CDK間の相互作用は十分に研究されていませんでした。本論文では、リン酸化プロテオーム解析により、CDK12リン酸化がCDK7とCDK9によって協調的に活性化されること、およびCDK12リン酸化部位とその機能に及ぼす生物学的効果について明らかにしました。CDK間の相互作用を解明することで、これらを標的とした新薬の開発に役立つことが期待されます。
【Axcelead DDPのソリューション】
リン酸化は、タンパク質の生理機能を調整する重要な翻訳後修飾です。一方で、リン酸化は、極微量でMS解析の難度が高いこと、オミクス分析で得られた多数分子解釈の難度が高いことから手軽に実施できる技術ではありません。Axcelead DDPには、最適化したリン酸化分子濃縮法を始め、キナーゼ予測や相互作用解析等を駆使して、タンパク質リン酸化解析を実施できる高度なノウハウ・経験・知識があります。これらを活用することにより、創薬研究の加速・成功率向上に欠かせないバイオマーカーについても、他のオミクス層では見つからない、独自のマーカーを見出せる可能性があります。MOA探索、POC取得等でお困りの方、本技術を活用し、創薬研究を加速させたい方は、是非、当社にご相談ください。

林 浩三 DMPK BU Omics & Bioinformatics G 所属
1990年武田薬品工業入社。天然物化学を経て、2002年に同社初のプロテオミクスプラットフォームを構築。Axcelead Drug Discovery Partners株式会社でもプロテオミクス業務を担当。
Axcelead DDPで作出された慢性腎臓病モデルマウス(AXCCマウス)の解析結果が、共著論文として「American Journal of Pathology」に掲載されました


A novel deep learning approach for analyzing glomerular basement membrane lesions in a mouse model of X-linked Alport syndrome
Published Date : October, 2024
詳細はこちらから
論文の概要:
本研究により、AxceleadDDPが作製したAXCCマウス(ヒトアルポート症候群のCOL4A5遺伝子のナンセンス変異を有する)のメスが、腎糸球体における異常IV型コラーゲンのモザイク状発現パターンを示し、アルポート症候群女性患者の病態を模倣することが明らかになりました。
さらに、筑波大学・昭和大学、AxceleadDDPそれぞれで実施された評価の組み合わせにより、AIを取り入れた病理画像解析技術の有用性や、アルポート症候群の予後予測や早期治療介入に役立つ知見が示されました。
【Axcelead DDPのソリューション】
今回の研究ではAxcelead DDPで実施したHALO(indica Labs)を用いた病理画像解析が重要な結果の一つとなり、成果が生み出されました。HALOによる病理解析は、AIを取り入れた画像解析ツールに、病理専門家の知識技術を融合させることでそのデータの価値をより高めることができます。全身各臓器/組織/細胞における薬効・毒性評価やMOA解析、薬物動態研究などに活用できますのでお客様の課題についてぜひご相談下さい。
関連情報:筑波大学

小林 亮介 Pharmacology Business Unit、Integrated Pathology
獣医学博士。認定毒性病理学専門家、獣医病理学専門家、トキシコロジスト。
2019年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社入社。安全性評価、薬効評価に関連する病理組織検査や、空間的トランスクリプトミクス研究を担当。病理専門家として様々な創薬研究をサポートしている。

Pharmacology BU 金子研究員、DMPK BU 濱田研究員の共著論文が「Cell Transplantation」に掲載されました
Xenogenic Engraftment of Human Induced Pluripotent Stem Cell–Derived Pancreatic Islet Cells in an Immunosuppressive Diabetic Göttingen Mini-pig Model
Published Date : October, 2024
詳細はこちらから
論文の概要:
1型糖尿病の根治的な治療法として、ES細胞やiPS細胞などのヒト多能性幹細胞から作製した膵島様細胞の移植が期待されており、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と武田薬品の共同研究プロジェクト(T-CiRA)からヒトiPS細胞由来膵島細胞(iPIC)が見出されました。
細胞製品の開発では、臨床試験への橋渡しとして、身体の大きさがヒトに近い大動物で薬効評価を行うことが望ましいと言われています。本論文では、胸腺および脾臓を摘出したミニブタに膵β細胞を破壊する薬剤のストレプトゾトシンを投与し糖尿病の病態を再現し、さらに、免疫抑制剤を投与することでヒト細胞の移植が可能な糖尿病ミニブタを作製しました。この免疫抑制糖尿病ブタモデルに移植したiPICが、移植から約1か月後も持続的に生着していることが組織学的に確認されました。また、ヒト型C-peptide(インスリン分泌の指標)が血中に分泌されていることも確認されました。本モデルは、糖尿病に対するヒト細胞を用いた細胞移植治療の開発に役立つと期待されます。
本研究においてAxcelead DDPは、in vitro試験からの免疫抑制剤の目標血中濃度設定、免疫抑制糖尿病ブタモデルの構築および細胞移植を担当・実施しました。
【Axcelead DDPのソリューション】
免疫系臓器の切除と免疫抑制剤の投与により、ヒト細胞が生着する免疫抑制状態を呈し、かつ、安定した病態を維持することが困難と言われている1型糖尿病を併せ持つブタモデルを構築できたのはAxcelead DDPの高い動物実験技術力によります。また、リンパ球を用いたin vitro試験から適切な免疫抑制剤の投与量を設定した上で動物実験を行うことができるのもAxcelead DDPの強みです。in vitro試験からin vivo試験への用量設定のブリッジングにお困りの方、あるいは大動物/小動物の病態モデルや評価系構築をご検討の方は是非Axcelead DDPにご相談ください。
関連情報:
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)
オリヅルセラピューティクス株式会社

金子まなみ Pharmacology Business Unit
1998年北海道大学獣医学部修了後、武田薬品工業株式会社にて循環器疾患、代謝疾患領域を中心に創薬研究に従事。2017年より現職。循環器領域や代謝疾患領域のMOA解析、ターゲットバリデーション、薬効薬理試験を担当。免疫抑制大動物モデルの構築とそれを用いた薬効薬理試験を担当。2018年6月に北海道大学獣医学部 獣医学博士号取得。
Axcelead DDP、Acadia Pharmaceuticalsと創薬支援に関するマスター・サービス・アグリーメントを締結
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下、Axcelead DDP)は、この度、Acadia Pharmaceuticals Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、以下「Acadia」)と、アンメット・メディカル・ニーズに応える革新的な新薬の創出を目指すためのマスター・サービス・アグリーメントを締結することになりましたのでお知らせします。
Axcelead DDPは、2022年10月以来、Acadiaの中枢神経疾患領域における候補化合物の選定を目指して複数の創薬プロジェクトに取り組んできました。今般、Axcelead DDPとAcadiaは、Axcelead DDPがより効率的かつ包括的にAcadiaの創薬プロジェクトを支援することができるようマスター・サービス・アグリーメントを締結することになりました。Axcelead DDPは、保有する統合的な創薬プラットフォームおよび創薬研究の深い知識、豊富な経験を活かして高品質な候補化合物を創出するための創薬支援を行います。
今回締結したマスター・サービス・アグリーメントのもと、新たな創薬プロジェクトを開始することになり、これまでの創薬プロジェクトと同様に、アップフロント、研究活動費、開発の進捗に応じたマイルストンをAcadiaから受け取ることになります。なお、マスター・サービス・アグリーメントおよび新たな創薬プロジェクトに関する経済条件の詳細は開示していません。
Axcelead DDPの代表取締役社長である岡田健吾は、「当社がAcadiaの創薬研究に貢献するために創薬支援に関するマスター・サービス・アグリーメントを締結し、新たな創薬プロジェクトを開始することを大変嬉しく思います。これまで実施してきた創薬プロジェクトの順調な進展が、今回の契約締結につながったものと考えています。私たちは中枢神経疾患をはじめとした病気に苦しむ患者さんに一日も早く革新的な医薬品をお届けできるよう、Acadiaと協力して同社のパイプライン拡充に貢献してまいります」と述べています。
以上
<Acadiaについて>
Acadiaは、生活の向上を目指して神経科学のブレークスルーに取り組んでいます。 30年に亘ってヘルスケアの第一線で活動し、重要なソリューションを必要とする人々に提供してきました。Acadiaはパーキンソン病に関連する幻覚と妄想およびレット症候群に対する初めてで唯一FDAに承認された治療法を開発し販売しています。Acadiaの臨床開発は、プラダー・ウィリ症候群、アルツハイマー病、および、その他中枢神経疾患における神経精神症状を対象にした複数のプログラムに重点を置いています。
詳細については、www.acadia.comをご覧ください。
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。スクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を有しており、最先端の研究基盤および独自の化合物ライブラリーを一つの拠点に集約しています。また、Axcelead DDPの創薬支援サービスに最先端のAI機能を統合することで、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出することを可能にします。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
Axcelead DDP、Lillyと共同研究契約を締結
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下、Axcelead DDP)は、この度、米国インディアナ州インディアナポリスに本社を置くEli Lilly and Company(以下、Lilly)と複数の創薬プログラムに関する戦略的共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。
Axcelead DDPは、確立された創薬研究力とAIを含む新たな創薬技術を活用することで新薬候補化合物を創出しています。また、創薬研究における深い知識と豊富な経験を活かして創薬研究の革新的な進歩にも取り組んでいます。本契約に基づき、Axcelead DDPは、アップフロントおよび各創薬プログラムの進捗に応じたマイルストンをLillyから受け取ることになります。
Axcelead DDPの代表取締役社長である岡田 健吾は、「今般、世界的な製薬企業であるLillyと戦略的な提携契約を締結することができたことを大変嬉しく思います。当社が、Lillyから創薬研究のパートナーに選ばれた理由は、当社の新薬候補化合物を創出する高い創薬研究力と幅広い新規創薬テクノロジーが評価されたからだと考えています。当社が保有する革新的な創薬プラットフォームを通じて同社のパイプライン強化に寄与するとともに、明日の生命を変える医薬品となる可能性を有する高品質な新薬候補化合物を提供することで世界中の人々に貢献してまいります」と述べています。
以上
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。スクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を有しており、最先端の研究基盤および独自の化合物ライブラリーを一つの拠点に集約しています。また、Axcelead DDPの創薬支援サービスに最先端のAI機能を統合することで、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出することを可能にします。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。詳細についてはWebサイトをご覧ください。https://www.axcelead.com/
Pharmacology Business Unit 中村研究員が日本核酸医薬学会第9回年会にてポスター発表をします
2024年7月15~18日の4日間、仙台国際センターで開催される日本核酸医薬学会第9回年会にて、Pharmacology Business Unit 中村研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【学会概要】
日本核酸医薬学会第9回年会
【ポスター発表】
日時:2024年7月16日(火)
場所:仙台国際センター(宮城県仙台市)
タイトル:「髄腔内投与によるアンチセンスオリゴの脳内分布及び細胞分布の特徴」(ポスターセッション2 P2-51)
演者:中村 小百合 Pharmacology BU
【発表概要】
一部の中枢神経疾患では、特異的な脳領域や細胞種が機能障害や器質的変化を起こすことにより発症することが知られています。そのため、中枢疾患を指向した治療薬では適切なdrug delivery systemの選択が重要であり、前臨床研究においても、どの投与方法により目的とする細胞種に薬物が到達するのかを見極めることは重要です。今回はantisense oligonucleotides (ASO)について、投与経路による各脳領域及び脳の構成細胞種別の分布差についてIn situ hybridization (ISH)及びmultiplex immunohistochemistry (mIHC)を用いて可視化し、評価した結果を発表します。
【Axcelead DDPのソリューション】
本研究で見いだされた核酸の髄腔内投与による中枢での特異な分布様式は、当社がこれまでに蓄積してきた核酸の可視化技術、すなわち、当社でのみ利用可能な特異抗体を用いた可視化やin situ hybridizationを用いた可視化技術さらには、細胞マーカーとの同時検出を可能にしたMultiplex IHC技術を用いて明らかにすることができました。当社では、核酸医薬品開発における組織分布を細胞レベルで理解するための高度な技術を提供することが可能です。核酸医薬品の動態解析、MOA解析でお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

中村 小百合 Pharmacology BU
獣医学博士、獣医師、日本獣医病理学専門家協会(JCVP)会員。武田薬品工業で中枢神経疾患の薬理試験に従事した後、2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。非臨床安全性研究を経て、現在は安全性評価、薬効評価における病理組織評価、multiplex immunohistochemistryなどの多重染色やその画像解析を担当。
Axcelead DDPが田辺三菱製薬株式会社の創薬パートナーとして支援した研究成果が第40回日本DDS学会学術集会にて発表されます
2024年7月9~11日の3日間、茨城県つくば市で開催される第40回日本DDS学会学術集会にてAxcelead DDPが田辺三菱製薬株式会社の創薬パートナーとして支援した研究成果が発表されます。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
第40回日本DDS学会学術集会
【口頭発表】
日時:2024年7月9日(火)~11日(木)
場所:つくば国際会議場(茨城県つくば市)
タイトル:「中枢DDSの投与経路としての鼓室内投与の有用性検証」
【発表概要】
アルツハイマー病などの中枢神経系疾患の治療開発において、標的部位である脳への医薬品の送達が必要だが、血液脳関門によって静脈内投与や経口投与などの末梢投与による医薬品の脳内移行は制限される。脳への曝露を高めるために脳室内投与や髄腔内投与が選択されるが、その侵襲性の高さや煩雑さから、より利便性の高い中枢移行性の投与方法が求められている。本研究では、中枢移行性を指向した新規投与方法として、比較的低侵襲性かつ脳への高曝露が期待される鼓室内への投与に着目し、鼓室内投与による薬物の中枢移行性を評価した。その結果、低膜透過性化合物をラットの鼓室内あるいは静脈内に投与したところ、静脈内投与と比較して、鼓室内投与では脳脊髄液および脳組織の薬物量が明らかに高値を示した。これは、薬物が鼓室内投与後に直接的、かつ効率的に中枢に移行したことを示しており、鼓室内投与が中枢送達に適した新たな有用な投与経路である可能性を示唆するものである。
【演者】
齋藤昌良(田辺三菱製薬株式会社)
【Axcelead DDPのソリューション】
本研究で実施された鼓室内投与は、当社がこれまで蓄積してきた脳移行性評価および薬効薬理試験の豊富な経験と知見に裏付けされた高度な技術の一つになります。中枢神経系疾患の評価・薬効薬理試験でお困りの際は、是非、当社にご相談ください。

村上 浩司 Pharmacology Business Unit CNS
2003年、金沢大学自然科学研究科生命薬学専攻博士前期課程修了後に、武田薬品工業創薬研究所に入社。脳梗塞、アルツハイマー病など中枢神経疾患の薬理研究に従事。2015年に金沢大学自然科学研究科生命科学専攻博士後期課程にて薬学博士取得。2017年よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。中枢疾患の創薬研究の経験を活用し、研究計画の作成から中枢特有の行動試験を含む薬理試験実施など、カスタマーの創薬研究をサポートしています。
眠っている化合物(医薬品候補)はありませんか?Axceleadのリポジショニングサービスで医薬品に仕上げます!
期間限定でセミナー動画をご視聴いただけます。 (視聴期限:2024年7月1日)
過去に開催したセミナー動画の一部をYouTubで公開しています。
https://www.youtube.com/@AxceleadDrugDiscoveryPartners
Pharmacology Business Unit 階上研究員が第67回 日本腎臓学会学術総会でポスター発表をします
2024年6月28~30日の3日間、パシフィコ横浜で開催される第67回日本腎臓学会学術総会にて、Pharmacology Business Unit 階上研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【学会概要】
第67回日本腎臓学会学術総会
【ポスター発表】
日時:2024年6月30日(日)11:00-12:15
場所:パシフィコ横浜 ノース(神奈川県横浜市)
タイトル:「Alport症候群モデルマウスにおける糸球体特異的なCOL4A5発現の回復時期による効果の検討」(演題番号:P-279)
演者:階上 健太郎 Pharmacology BU 遺伝子改変動物グループ
【発表概要】
X-linked Alport syndrome(X連鎖型アルポート症候群、XLAS)は、COL4A5の遺伝子異常によって引き起こされる進行性の腎症であり、男性の患者さんの約9割が40歳までに末期腎不全へと進行します(女性の患者さんは一般に進行が遅く、腎不全に進行することは稀)。海外からの報告では、人口当りで5千〜1万人に1人いるとされており、国内には1200人程度の患者さんがいると推測されていますが、根本的な治療薬はありません。我々はこれまでにヒトの患者さん由来の変異を導入したAXCCマウスを作製し、末期腎不全様の病態を示すことを確認するなど、病態解析を進めてきました。前回は、このマウスにCre-loxPシステムを適用し、若週齢におけるエクソンスキッピングにより腎機能を改善できることを報告しました。今回の発表では、病態が進行した状態からでも腎機能改善が可能であるかの検証結果について、尿血液検査や病理画像を用いてご紹介いたします。
関連ソリューション
腎疾患治療薬の創薬/病態研究のサポート
当社では、AXCCマウスを用いた薬理・病理評価に複数の実績がありますので、より効果的な試験デザインを提案することができます。

階上 健太郎 Pharmacology BU 遺伝子改変動物グループ
工学修士。2009年東北大学大学院工学研究科修了後、武田薬品工業に入社。遺伝子改変マウス、ラットの作出、および解析業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。統合生物、統合トランスレーショナル研究を経て、2024年1月より現職。
お客様のご要望に合わせた最適な遺伝子改変動物をご提供します。薬理試験や病理解析など他試験との組み合わせも、お気軽にお問い合わせください。
大塚製薬への創薬支援において最初のマイルストーンを達成
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下、Axcelead DDP)は、2020年6月から実施していた大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井上眞、以下、大塚製薬)への中枢神経疾患領域における創薬支援において最初のマイルストーンを達成したことをお知らせします。
本創薬支援は、Axcelead DDPが保有するIND-Enabling Projects※を起点としており、Axcelead DDPは確立された評価系とシード化合物の展開により薬効評価可能な化合物を創製し、大塚製薬に提供しました。大塚製薬でさらに創薬研究を進めた結果、事前に設定された薬理学的特性を満たす化合物が見出されたことにより、最初のマイルストーンが達成されました。今回のマイルストーン達成により、Axcelead DDPは契約に基づく一定金額のフィーを得ます。大塚製薬はIND-Enabling Projectsの活用により創薬研究の大幅な加速化を達成し、より高いステージでの創薬研究を進めることになります。
Axcelead DDPの代表取締役社長である岡田 健吾は、「当社独自のアセットであるIND-Enabling Projectsから見出した新薬候補化合物が大塚製薬の期待に応える成果につながったことを嬉しく思います。今回のマイルストーン達成は当社のIND-Enabling Projectsがお客さまに独自の価値を提供する有用なアセットであることを示す証左になります。当社は、IND-Enabling Projectsを活用した創薬支援を通じて、短期間で高品質な新薬候補化合物を提供し、国内外の創薬プレイヤーの創薬研究の効率化に貢献してまいります」と述べています。
※IND-Enabling Projects
IND-Enabling Projects(開始当時A-HiTプロジェクト)は、特定の創薬標的(以下、ターゲット)に対して、ヒットまたはリード化合物と一次評価系が存在するAxcelead DDP保有のアセットです。現時点で150以上のターゲットのアセットを有し、約60%のプロジェクトはリード創出以上の創薬研究ステージに位置しています。これらのうち半数以上のターゲットは未だ上市医薬品がなく、First-In-Classプロジェクトとなる可能性があります。また、想定した適応疾患以外へのリポジショニングの可能性も有する魅力的なターゲットがリストされています。さらに 約30%のターゲットで共結晶構造が取得されており、これらのターゲットでは、化合物最適化の加速が期待できます。IND-Enabling Projectsの活用は、初期の創薬ステップの大幅な期間短縮とコスト削減を実現します。
以上
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
タンパク分解誘導薬を指向したソリューション
期間限定でセミナー動画をご視聴いただけます。 (視聴期限: 2024年6月9日)
過去に開催したセミナー動画の一部をYouTubeで公開しています。
https://www.youtube.com/@AxceleadDrugDiscoveryPartners
Data Science & Informaticsの柴原研究員(Principal Scientist)が第38回人工知能学会全国大会にて大規模言語モデルを用いた化合物の構造生成に関する発表をします
2024年5月28~31日の4日間、静岡県浜松市で開催される2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)にてData Science & Informatics 柴原研究員(Principal Scientist)が口頭発表を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
2024年度人工知能学会全国大会(第38回)
【口頭発表】
日時:2024年5月28日(火)15:00 〜 16:40
場所: アクトシティ浜松 F会場 (イベントホール仮設4) + オンライン
タイトル:「化学合成における構造生成のための大規模言語モデルの追加事前学習」
【発表概要】
創薬の分野では、薬の発見を目指して、Deep Learningを用いた化合物の構造生成モデルに関する研究が進んでいます。構造生成モデルには、化合物の構造式を文字列として扱うもの、原子間の結合をグラフ構造として扱うもの、さらには原子の位置や結合を3次元的な構造として扱うものなど、多様なアプローチがあります。これらのモデルはいずれも、特定の条件を元に化合物の構造を生成することができます。
近年のLarge Language Model(LLM)の成功により、文字列ベースの手法では、自然言語を使った柔軟な指示に基づいて、化合物の生成や編集が可能になることが期待されています。本研究では、LLMに追加の事前学習を行うことで、LLMを構造生成モデルとして機能させ、創薬への応用が期待できることを示しました。今回、LLaMA-2-7Bというベースモデルに、低分子化合物を追加事前学習させることで、構造生成モデルを構築しました。本研究の提案モデルは、言語モデルとしての機能を保持しつつ、構造生成に特化したグラフベースのモデルであるJT-VAEに匹敵する性能を示すことができました。この研究の成果は、創薬プロセスにおける化合物設計の効率化や多様化に寄与する可能性があります。今後、こうした技術がさらなる発展を遂げることで、より効果的な医薬品の発見や開発が期待されます。

柴原 琢磨 Data Science & Informatics(Principal Scientist, Machine Learning)
博士(情報科学)、博士(医学)。2008~2023年 (株) 日立製作所 研究開発グループ 主任研究員。2015~18年 東京医科歯科大学 医歯学総合研究科 データサイエンス特論 非常勤講師。2021年~2023年 慶應義塾大学 医学部 呼吸器内科 共同研究員 (コロナ制圧タスクフォース) 。2023年9月より現職。
Data Science & Informatics 浅野研究員の共著論文が「Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載されました
Identification and removal of unexpected proliferative off target cells emerging after iPSC derived pancreatic islet cell implantation
Published Date : April 10, 2024
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論文の概要:
日吉秀行 主任研究員(武田薬品工業株式会社 R&Dリサーチグローバルアドバンストプラットフォーム)、豊田太郎 講師(CiRA未来生命科学開拓部門、元タケダ-CiRA共同研究プログラム(T-CiRA))らの研究グループは、iPS細胞由来の膵島細胞を多数移植した際に、予期せぬ目的外細胞が出現することを見出し、その培養方法と除去方法を見つけました。
糖尿病に対する細胞療法として、ヒトiPS細胞やES細胞などのヒト多能性幹細胞(PSCs)から作製した膵島様細胞の移植が期待されています。PSCsから作製された膵島細胞集団には、内分泌細胞以外の細胞(目的外細胞)が混入する可能性があります。過去の研究から、目的外細胞として膵臓の内分泌組織以外の構成要素が移植後に増殖して組織構造を形成することがあると報告されています。しかし、膵臓系譜以外の増殖性の目的外細胞の混入の可能性や、その性質の解明はほとんど研究されていませんでした。
研究グループは、iPS細胞由来の膵島様細胞を移植して長期間経過後の移植片を多数観察したところ、予期せぬ目的外細胞が出現することがあることに気づきました。この細胞は間葉系幹細胞(MSCs)と平滑筋細胞(SMCs)の特性を持つことから、増殖性MSCおよびSMC様細胞(PMSCs)と呼ぶことにしました。PMSCsは、移植前には検出されず、細胞を多数移植した場合に検出されるため、ごく少数の細胞に由来すると考えられました。そこで、PMSCsを移植せずに検出するために、PMSCsになると推定される細胞集団を増やす培養法を構築しました。この培養系を用いた解析から、PMSCsになると推定される細胞はドセタキセルという化合物で処理することで減少することを見出しました。また、ドセタキセルで処理した細胞を移植すると、細胞を移植してから長期間観察しても、PMSCsが検出されなくなりました。本研究は、移植治療のためのヒトiPS細胞由来膵島様細胞に潜在して、移植長期間過後に顕在化する可能性のある目的外細胞を事前に除去し、安全性を高めることに役立つと期待されます。
この研究成果は2024年4月10日(米国時間)に米国科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」でオンライン公開されました。
本研究においてAxcelead DDPはシングルセル遺伝子発現解析を実施しました。
関連リンク
京都大学 iPS細胞研究所
関連サービス
シングルセル遺伝子発現解析

浅野 真也 Data Science & Informatics
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。RNA-seqを中心にオミクスデータ解析を担当。
10x Genomics社のシングルセル遺伝子発現解析サービスを提供する認証プロバイダーに認定されました。
当社はこの度、シングルセル遺伝子発現解析を用いたサービスを提供するプロバイダー(CSP: Certified Service Provider)として、10x Genomics社から公式認証を受けました。CSP認証は、シングルセル遺伝子発現解析における実験から一次解析までの受託研究サービスを、一定以上の基準を満たす品質で提供可能なプロバイダーに与えられるものです。当社はこれまで、空間的トランスクリプトミクス技術であるVisiumに関してCSP認証を受けており、この度シングルセル遺伝子発現解析サービスに関してもCSP認証を取得しました。
シングルセル遺伝子発現解析では、数百から数万個の細胞から1細胞レベルの遺伝子発現プロファイルを取得することができます。これによって、細胞集団の多様性を明らかにし、細胞集団特異的な病態メカニズムや薬剤応答性を探索することが可能です。創薬研究においては、ターゲットやバイオマーカー分子の探索、薬効薬理作用の検証、毒性メカニズム解析など、様々な場面での活用が期待できます。
当社では、シングルセル遺伝子発現解析における実験からバイオインフォマティクス解析まで、包括的な受託研究サービスをこれまで多くのお客様にご利用を頂いています。お客様の課題に対する本サービスならびに関連する創薬プラットフォームの活用について、ぜひご相談ください。
持株会社アクセリードと帝人による創薬研究支援サービスに関する合弁会社「Axcelead TWP」の設立と事業開始について
持株会社アクセリードが、帝人との創薬研究支援サービスに関する合弁会社「Axcelead TWP」を設立し事業を開始したことについて公表しました。
詳しくは以下のURLをご覧ください。
ニュースリリース
代表取締役の異動に関するお知らせ
当社は、3月28日に開催された臨時株主総会及び本日開催された臨時取締役会において、下記の通り代表取締役の異動を決定しましたのでお知らせします。
1.代表取締役の異動(2024年4月1日付)
| 氏名 | 現役職 | 新役職 |
| 岡田 健吾 (おかだ けんご) | COO | 代表取締役社長 兼COO |
2.異動の理由
当社の代表取締役社長であった山田伸彦が、2024年3月31日付で一身上の理由により辞任したため。
3.新代表取締役の略歴
- 1997年大阪市立大学大学院・理学研究科・博士課程でPhD取得
- スウェーデンで博士研究員、奈良先端科学技術大学院大学で助手を務めたのち、2004年に武田薬品・医薬研究本部に主任研究員として入社
- 武田薬品在籍中にサンディエゴへ業務出向、グローバルプロジェクトリードを経て研究組織の創薬プラットフォーム部門マネジメントに従事
- 2017年に当社に入社、一貫して事業計画策定と事業マネジメント全般を担当、2024年1月から当社COOに就任。2024年4月に当社の代表取締役社長およびAxcelead Tokyo West Partners株式会社の代表取締役に就任
以上
湘南創薬支援コンソーシアムの発足について
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社、十全化学株式会社、スペラファーマ株式会社、株式会社東レリサーチセンター、メディフォード株式会社は2024年3月1日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)を拠点として湘南創薬支援コンソーシアムを発足しましたのでお知らせします。
製薬業界では、モダリティ※1の多様化や医薬品開発コストの高騰に伴い、医薬品研究開発における様々なプロセスをCROやCDMO※2など(以下「創薬支援企業」)の外部事業者に委託するアウトソーシングが進んでおり、オープンイノベーションの重要な形態の一つとしてとらえられています。また、製薬企業からのカーブアウト※3やアカデミアシーズの社会実装に向けて設立されたベンチャーやスタートアップでは、一部の研究機能のみを有している場合が多いことから、アウトソーシングによって足りない技術や機能を補うことが重要となっています。そうした中、欧米では研究支援企業の情報が集約されたウェブサイトやネットワークが整っている一方で、日本には共通のプラットフォームや組織がなく、必要な委託先へ迅速にアクセスしにくい状況となっています。
そこで、湘南アイパークに拠点を置く創薬支援企業5社が、「創薬に必要な技術・ソリューションの提供を通じて革新的な新薬の創出を活性化・加速化し、世界中の人々の健康と医療の向上に貢献する」というビジョンを掲げ、1社のみでは実現し得ない創薬支援の提供を目指して、本コンソーシアムを設立しました。スクリーニング、化学、薬理、薬物動態、安全性、CMC※4開発、分析といった一連の創薬プロセスにおけるシームレスな受託やコンサルテーションを通じて、医薬品の研究開発がさらに加速することを期待しています。また、単に情報の集約やプラットフォームの構築を行うだけでなく、参画企業どうしが顔の見える密な連携を行い、研究支援に関する共通の課題の共有や、最先端の技術を業界全体にシェアする活動を行っていきます。
本コンソーシアムを通じて、創薬支援企業が業界の課題を共有し、また連携してシームレスな支援の提供を行うことで、アカデミアやバイオベンチャーの研究を加速し、日本のカッティングエッジなサイエンスの社会実装の加速に貢献することを目指していきます。
※1 モダリティ:核酸医薬や遺伝子治療など、治療手段の種別のこと
※2 CRO, CDMO:CROは Contract Research Organization、CDMO は Contract Development and Manufacturing Organization の略で、医薬品や医療機器の研究、開発、製造、評価などにおいて、企業や研究機関との契約に基づき、専門的な実験やコンサルテーションなどを行う受託機関(企業)のこと。CROは主に研究(Research)段階における受託を、CDMOは主に開発(Development)から製造(Manufacturing)の段階における受託を行う。
※3 カーブアウト:会社分割の一種で、親会社が戦略的に小会社や自社の事業の一部を切り出し(carve out)、新会社として独立させること。
※4 CMC:Chemistry, Manufacturing, and Controlsの略。医薬品の製造や品質管理に関するプロセスのこと。
―オープニングウェブイベントの開催について―
5月16日(木)、Zoomウェビナーにて湘南創薬支援コンソーシアムのオープニングイベントの開催を予定しております。ご興味のある方は、コンソーシアムのウェブサイトをご確認ください。(http://www.shonan-conso.com/event/)
湘南創薬支援コンソーシアムについて:
湘南ヘルスイノベーションパークを拠点としたオープンイノベーションの推進に賛同し集う企業により発足。
強みの異なる複数企業が一括窓口で様々な創薬研究上の課題や悩み事をワンストップで解決することを目指しています。https://www.shonan-conso.com/
湘南ヘルスイノベーションパークについて:
湘南アイパークは、2018年4月に武田薬品工業が自社研究所を外部に開放して誕生した、日本初の製薬企業発サイエンスパークです。幅広い業種や規模の産官学が結集してヘルスイノベーションを加速する場となることを目指しており、製薬企業のみならず、次世代医療、細胞農業、AI、行政など約150社、2000人以上(2023年4月現在)の企業・団体が集積し、エコシステムを形成しています。
Axcelead Drug Discovery Partnersについて:
Axcelead Drug Discovery Partnersは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
十全化学株式会社について:
十全化学は、FDA等の海外査察実績豊富なCMOに製薬会社出身のCMC開発を熟知した経験豊富なスタッフが加わったことで、CDMOへと進化し、委託合成/分析試験、製造法/分析法開発に加え、申請支援を含むCMC開発全般にわたり、ワンストップにて創薬の皆様へ“CMCソリューションサービス”を提供します。
スペラファーマ株式会社について:
CMC研究開発に関わる原薬プロセス化学・製剤研究開発・分析試験開発をワンストップで受託可能なCDMOです。豊富な経験と実績を有するエキスパート研究陣が、フレキシブルに連動しながら医薬品の開発初期から申請に至る各開発段階で、お客様のニーズに合ったハイレベルなサービスやソリューションを提供します。
株式会社東レリサーチセンターについて:
常に最高レベルの技術力を追究し、半導体から材料、医薬・バイオまで多様な分析課題に取り組む、分析のプロフェッショナル集団です。経験豊かな分析専門家が、創薬からGLP、GMPまで、医薬・医療機器分野のお客様の様々な研究・開発・製造の課題をサポートします。
メディフォード株式会社について:
メディフォードは、製薬企業や創薬ベンチャー企業様に各種分析・試験・解析のサービスを提供しており、医薬品や医療機器開発について非臨床試験から治験までのシームレスなサービスをGLP体制下にて提供しています。
持株会社アクセリードCEO池浦の取材記事が日経バイオテクONLINEに掲載されました。『アクセリードの池浦社長CEOに聞く、「目指すは日本の創薬プラットフォーム」』
アクセリードグループの成長戦略、その成長を牽引する当社CRO事業のこれまでの軌跡、強み、そして今後のビジネス拡大の見通しを、同じグループ企業であるARCALISのCDMO事業の成長とともに池浦が語っています。是非ご一読ください。
<記事タイトル>
アクセリードの池浦社長CEOに聞く、「目指すは日本の創薬プラットフォーム」
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/24/01/23/11529/
注)記事全文を閲覧する場合は、日経バイオテクONLINEへの会員登録が必要になります。
代表取締役社長 山田のインタビュー記事が日刊薬業に掲載されました。『Axcelead DDP・山田社長、海外事業拡大に意欲 売上高比率8割超目指し、人材も強化』
当社は2017年の設立以来、200以上のお客さまの創薬研究を支援してきました。今後は海外展開を本格化するとともに、多様な人材採用などによるCapabilityとCapacityの拡大も進めていきます。本記事では、更なる成長に向けた当社の取り組みが掲載されいますので是非ご一読ください。
記事全文はこちら
日刊薬業 2024年1月30日掲載[許諾番号20240130_02]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。
Screening Business Unit 沖研究員がSLAS2024 International Conference and Exhibitionにてポスター発表をします
2024年2月3~7日の5日間、ボストンにて開催されるSLAS2024 International Conference and ExhibitionにてScreening Business Unit 沖研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
SLAS2024 International Conference and Exhibition
【ポスター発表】
日時:2024年2月5日(月) 14:00~15:00(EST)
場所:Boston Convention and Exhibition Center, Boston, MA, USA
タイトル:「Characterization of membrane protein using mass spectrometry-based technologies — affinity selection-mass spectrometry (AS-MS)」
【発表概要】
Affinity selection-mass spectrometry(AS-MS)は、薬剤探索における強力な技術の一つであり、標的となる分子に結合する化合物を探索するために使用されます。その適応範囲は広く、核酸やタンパク質分解の標的分子など、阻害活性などの機能的な評価が困難な対象にも適用できます。しかし、これらの標的分子の多くは溶液中で可溶化されており、膜タンパク質に適用する場合は、界面活性剤による可溶化等の適切な処理が必要になることが多いです。本ポスター発表では、可溶化精製していない膜画分をタンパク質材料として使用した事例を御紹介します。結合親和性の評価だけでなく、膜タンパク質の阻害様式の解析や、クライオ電顕による構造決定にも有用な情報を提供できます。

沖 英幸 Screening Business Unit
大阪大学大学院理学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。構造生物の観点から創薬研究に携わる。タンパク質X線結晶構造解析、計算化学的手法による薬物設計、NMRやMSによる相互作用解析に従事。タケダサンディエゴ (現タケダカリフォルニア)での勤務や、Biophysical analysis チームのチームリーダーを経て、2017年に Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社へ転籍。2020年4月より現職。
SLAS2024 International Conference and ExhibitionにてThinkCyte社との共同研究成果が発表されます
2024年2月3~7日の5日間、ボストンにて開催されるSLAS2024 International Conference and ExhibitionにてThinkCyte社との共同研究成果が発表されます。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。
【学会概要】
SLAS2024 International Conference and Exhibition
【ポスター発表】
日時:2024年2月6日(火) 12:00~13:00
場所:Boston Convention and Exhibition Center, Boston, MA, USA
タイトル:「Pooled image-based phenotypic compound screening in human cells enabled by Ghost Cytometry with DNA barcoding technology」
【発表概要】
表現型スクリーニングはファースト・イン・クラスの薬剤をスクリーニングするための新たな手法である。AIを活用したイメージ認識型の高速細胞判別・分取技術であるゴーストサイトメトリー(GC)は、細胞を染色することなく個々の細胞のイメージングデータを用いて細胞を判別・分取することを可能とし、この技術を用いて表現型スクリーニングを実施することで、細胞の染色が必要となる従来の表現型スクリーニングでは染色によるバイアスがかかって見出せなかった、より生体の反応性を反映したヒット化合物の創出につながることが期待される。ポスター発表では、DNAバーコードラベル技術を用いた化合物処置細胞の判別検討と、それを用いた非アルコール性肝炎(NASH)モデル細胞に対する化合物スクリーニングの結果を、従来の表現型スクリーニングでの結果と交えて議論し、ラベルフリースクリーニングのポテンシャルについて紹介する。
【演者】
坪内朝子(ThinkCyte株式会社)

【共同研究者】
横川 寛 Screening Business Unit所属。
主にCell-based assay構築を担当している。
Chief Science Officer 伊井のインタビュー記事が日刊薬業に掲載されました。『創薬スクリーニング、「PDD」の活用拡大へ ターゲット枯渇で、新規作用の候補発見も』
創薬ターゲットが枯渇する中で活用が広がるフェノティピックスクリーニング。当社はフェノティピックスクリーニングに関する豊富な経験と技術を有していることに加え、スクリーニング後のターゲットデコンボリューションまで一気通貫でサービスを提供しています。フェノティピックスクリーニングに関する現状と今後の動向が掲載されていますので是非ご一読ください。
記事全文はこちら
日刊薬業 2024年1月22日掲載[許諾番号20240122_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。
DMPK Business Unit 齊藤研究員が第15回JBFシンポジウムにてポスター発表をします
2024年2月5~7日の3日間、京都市勧業館「みやこめっせ」にて開催される第15回JBFシンポジウムにて、DMPK Business Unit 齊藤研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【シンポジウム概要】
第15回JBFシンポジウム
【ポスター発表】
日時:2月6日(火) 11:10~12:10、2月7日(水) 10:10~11:10
場所:京都市勧業館「みやこめっせ」
タイトル:「Immunogenicityの予測―バイオアナリストの観点からー」
【発表概要】
バイオ医薬品による免疫反応は、医薬品の有効性や安全性に影響を与えることがある。そのため、ヒトでの免疫原性(immunogenicity)リスクを正確に予測することは以前より望まれてきた。本発表では、immunogenicityの中でも抗薬物抗体産生の予測について、情報収集を行った。特に、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を用いたin vitroアッセイを中心に、バイオアナリストの観点から情報を整理した。更にJBF参加企業へアンケートを行い、各社のimmunogenicity予測に対する取り組みを調査した。

齊藤 哲 DMPK Business Unit
博士(理学)。九州大学博士課程修了後、アステラス製薬(旧山之内製薬)に入社。バイオ医薬シーズ探索、ゲノム創薬シーズ探索、GPCR研究、抗体研究、薬物動態系業務に従事。コニカミノルタ、サンプラネットを経てAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。生物製剤関連を中心とした業務を実施しており、社外ではJBF運営委員として活動している。
統合トランスレーショナル研究部門で執筆したオリジナル論文が「Journal of Toxicologic Pathology」に掲載されました!
神鳥 仁志 統合トランスレーショナル研究 Integrated Pathology 所属
東京大学農学部獣医学科卒業後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ参加。医学博士、獣医師、日本獣医病理学専門家協会会員、日本毒性病理学会毒性病理学専門家
青木 正美 統合トランスレーショナル研究 Integrated Pathology 所属
大阪大学医療技術短期大学部卒業後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所に入社。
2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。主に非臨床試験の臨床病理を担当。
Lobular distribution of enhanced expression levels of heat shock proteins using in-situ hybridization in the mouse liver treated with a single administration of CCl4
Hitoshi Kandori, Masami Aoki, Yumiko Miyamoto, Sayuri Nakamura, Ryosuke Kobayashi, Mitsuharu Matsumoto, Kotaro Yokoyama
Web版公開日: 2023年10月27日
雑誌掲載:2024年1月
詳細はこちらから
本論文に掲載した画像データは本誌1月号の表紙に採用されています
※日本毒性病理学会のウェブサイトへ遷移します
論文の概要:
本稿はAxceleadが保持するin situハイブリダイゼーション(ISH)と免疫組織化学(IHC)の高い技術を用い細胞ストレス応答を可視化したオリジナル論文です。CCl4を投与したマウスから6時間または1日後に肝臓を摘出し、heat shock protein(HSP)のISHを実施しました。6時間後、肝小葉中心部にHspa1a、Hspa1b、およびGrp78のmRNAシグナル増強が認められ、1日後には消失しました。CCl4を投与したマウスの小葉中心部肝細胞において細胞ストレス反応であるHSPのmRNAレベル増加が短時間で生じることをISHにより可視化した世界で初めての成果と考えられます。同時に実施したIHCの結果はISHの結果と必ずしも一致せず、細胞ストレス応答で知られる転写後遺伝子制御のメカニズムが関与しているとの考察も導くことができました。

神鳥 仁志 統合トランスレーショナル研究 Integrated Pathology 所属
東京大学農学部獣医学科卒業後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ参加。医学博士、獣医師、日本獣医病理学専門家協会会員、日本毒性病理学会毒性病理学専門家
青木 正美 統合トランスレーショナル研究 Integrated Pathology 所属
大阪大学医療技術短期大学部卒業後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所に入社。
2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。主に非臨床試験の臨床病理を担当。
Data Science & Informatics 浅野研究員の共著論文が「Frontiers in Immunology」に掲載されました
Lineage tracing of T cell differentiation from T-iPSC by 2D feeder-free culture and 3D organoid culture
Published Date : December 15, 2023
詳細はこちらから
論文の概要:
抗原特異的T細胞を初期化したiPS細胞から誘導したT細胞 (T-iPS-T細胞)はT細胞免疫療法に有用なツールです。細胞傷害性T-iPS-T細胞の誘導はすでに確立されていますが、ヘルパーT-iPS-T細胞の誘導は依然として困難です。今回T-iPS-T細胞の経時的なシングルセル遺伝子発現解析を実施しました。ヒト胸腺組織のscRNA-seqデータセットと統合して解析した結果、T-iPS-T細胞はヒト胸腺に移行するT細胞と類似していることが示唆され、CD4+ T-iPS-T細胞の分化・生成に重要な遺伝子を見出しました。
本研究においてAxcelead DDPはシングルセル遺伝子発現解析を実施しました。
関連サービス
シングルセル遺伝子発現解析

浅野 真也 Data Science & Informatics
修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。RNA-seqを中心にオミクスデータ解析を担当。
Axcelead公式Webサイトの英語サイトを全面リニューアル
当社は、この度、Axcelead公式Webサイトの英語サイトを全面リニューアルしましたのでお知らせします。
今回のリニューアルでは、新たなコンテンツを加えるとともに、海外から当社の情報を閲覧される皆様にとって、わかりやすく使いやすいサイトになるようデザインを全面的に見直しています。
具体的には、海外の皆様が求める最新の情報に迅速にアクセスできるよう、各ページへの導線、コンテンツのカテゴリー分類や検索機能などを改善しています。
今後も引き続き、当社公式Webサイトの充実を進めて参りますので、是非ご利用ください。
英語サイトリニューアル版公開日:2024年1月5日(金)
Axcelead DDPとAcadia Pharmaceuticals、昨年に引き続き中枢神経疾患領域における新たな創薬プロジェクトを開始
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:山田 伸彦、以下、Axcelead DDP)は、この度、Acadia Pharmaceuticals Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、以下「Acadia」)と、Acadiaの革新的な新薬パイプライン創出に向けて昨年に引き続き中枢神経疾患領域における新たな創薬プロジェクトを開始することになりましたのでお知らせします。
両社は、2022年10月に新規の創薬プロジェクトを開始して以来、中枢神経疾患領域における候補化合物の選定を目指して協業してきました。今回の創薬プロジェクトにおいても、両社が連携して中枢神経疾患領域の特定の疾患における候補化合物を探索し、臨床開発を進めるための研究プログラムを推進します。Axcelead DDPは、創薬プラットフォームおよび創薬研究の深い知識、豊富な経験を活かし、高品質な候補化合物を創出するための研究活動を行います。Acadiaは、中枢神経疾患領域の深い専門性を活かし、臨床開発と商業化を図ります。
Axcelead DDPはAcadiaとの最初の創薬プロジェクトと同様に、アップフロント、研究活動費、開発の進捗に応じたマイルストンをAcadiaから受け取ることになります。
Axcelead DDPの代表取締役社長である山田伸彦は、「今回、Acadiaと新たな創薬プロジェクトをスタートできることを嬉しく思います。これは、昨年10月に開始した中枢神経疾患領域における同社との初めての創薬プロジェクトが順調に進み、近々、候補化合物の選定が完了する見通しであることから、当社の創薬研究力を高く評価していただけたからであると考えています。中枢神経疾患および希少疾患に苦しむ患者さんに革新的な医薬品をお届けすることを目指し、引き続き、Acadiaのパイプライン拡充に貢献できるよう同社と協業してまいります。」と述べています。
以上
<Acadiaについて>
Acadiaは、生活の向上を目指して神経科学のブレークスルーに取り組んでいます。 30年に亘ってヘルスケアの第一線で活動し、重要なソリューションを必要とする人々に提供してきました。Acadiaはパーキンソン病に関連する幻覚と妄想およびレット症候群に対する初めてで唯一承認された治療法を開発し販売しています。Acadiaの臨床開発は、統合失調症の陰性症状、プラダー・ウィリ症候群、アルツハイマー病、および中枢神経系障害における神経精神症状の治療に重点を置いています。
詳細については、www.acadia.comをご覧ください。
<Axcelead DDPについて>
ADDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
インビボサイエンスとAxcelead DDP、疾患モデル動物を使った創薬支援サービスで協業契約を締結
インビボサイエンス株式会社(本社:東京都目黒区、事業所:神奈川県川崎市、代表取締役:吉村 公志、以下「インビボサイエンス」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:山田 伸彦、以下「Axcelead DDP」)は、この度、疾患モデル動物を使った創薬支援サービスに関する協業契約を締結しましたのでお知らせします。
インビボサイエンスは、公益財団法人 実験動物中央研究所(以下「実中研」)の技術を基に開発されたNOGマウス※やヒト化マウスといった多種多様な疾患モデル動物をグローバルに供給しており、実中研の豊富な経験と技術に基づく実験に関するノウハウや情報を保有しています。Axcelead DDPは、創薬経験豊富な200名以上の研究者を擁しており、製薬企業、バイオベンチャー、アカデミアなどの様々な創薬プレイヤーに、各種モダリティや疾患に対する薬効薬理評価サービスを提供しています。
今回の契約では、疾患モデル動物の実験ノウハウを含めた豊富な情報を有するインビボサイエンスと疾患モデル動物を使った創薬研究に卓越した技術力を持つAxcelead DDPが協業することで、お客様のニーズに合致した、より確度の高いin vivo評価を迅速に提供できるようになります。また、本契約でAxcelead DDPは、インビボサイエンスからヒト化マウスモデルの特性や作出に関する知見・技術を得ることになり、疾患モデル動物作出のケイパビリティを一層高めることが可能になります。
インビボサイエンスの代表取締役 吉村 公志は、「今回の協業により創薬ソリューションプロバイダーである Axcelead DDPの豊富な人材と卓越した技術にインビボサイエンスが持つ実中研研究者の経験に基づくノウハウ、情報が合わさることで、重度免疫不全マウス、特にヒト化マウスを使用する研究分野に大きな変革を及ぼすものと期待しています。特殊なノウハウが必要なNOGマウス等を使用した研究がAxcelead DDPで幅広く実施できるようになることを大変嬉しく思います。」と述べています。
Axcelead DDPのCSO 伊井 雅幸は、「高品質で多様な疾患モデル動物を提供し、且つ、実験関連の豊富な経験と情報を持つインビボサイエンスと創薬支援サービスで協業できることを嬉しく思います。ヒト外挿性の高い疾患モデル動物を使った医薬品の開発は、創薬研究のスピードアップと成功確率向上につながることが期待されます。私たちAxcelead DDPは、引き続き、創薬プレイヤーの多様なニーズにお応えしながら、画期的新薬の創出に貢献してまいります」と述べています。
※ NOGマウス:NOD-scidマウスと数種のサイトカインレセプター共通ドメインであるIL-2レセプターγ鎖ノックアウト (IL2RγKO) マウスを交配して得られた系統です。NOD-scidマウスと比較してヒト組織の生着性が著しく高く、担がんマウスモデルや免疫ヒト化マウスモデルなど、創薬研究に幅広く活用されています。
以上
【インビボサイエンスについて】
インビボサイエンスは、(公財)実験動物中央研究所が開発した「NOG関連マウス」を販売するために2006年に設立されました。重度免疫不全マウス、ヒト化マウスを使用してお客様が、より良い研究成果を得ることができるよう、研究者の皆様に実験ノウハウを含めた情報とともに「NOG関連マウス」を提供しています。https://www.invivoscience.com/index.html
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。https://www.axcelead.com/
統合トランスレーショナル研究 田中研究員の共著論文が「Springer Link」に掲載されました!
The combination of brentuximab vedotin and chidamide synergistically suppresses the proliferation of T-cell lymphoma cells through the enhancement of apoptosis
Published online Date : November 3, 2023
詳細はこちらから
論文の概要:
Brentuximab vedotin (BV)はPeripheral T-cell lymphoma(PTCL)で承認されている薬剤であり、単剤あるいは併用療法においてsurvival timeの改善に寄与しています。今回、さらなるsurvival timeの改善を目指した新しい併用療法を念頭に置き、BVのパートナーとなりえる薬剤を前臨床試験にて評価しました。承認薬あるいは後期臨床開発薬から選択した併用パートナー候補薬のうち、BVとの強い併用効果を示す薬剤として、Chidamideを見出しました。BVとChidamideの併用は、細胞実験に加えて動物実験でも相乗効果を示し、トランスクリプトーム・パスウェイ等を含む種々の解析から、がん細胞においてアポトーシスを増強していることが確認されました。
Peripheral T-cell lymphoma (PTCL)
胸腺での分化・成熟を経て末梢臓器に移動したT細胞に由来する種々のリンパ系腫瘍の総称であり、月単位で進行するアグレッシブリンパ腫に分類。
Brentuximab vedotin
細胞表面マーカーCD30を標的とする抗体に微小管阻害作用を有するmonomethyl auristatin E(MMAE)が結合した薬物複合体。
関連サービス
臨床での併用戦略や併用化合物の探索・メカニズム解析など、お客様のニーズに合わせた薬剤併用解析サービスをご提供

田中 浩史 統合トランスレーショナル研究
九州大学大学院農学研究科修士課程を卒業後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ転籍。癌領域を中心にin vitroアッセイを担当。
Axcelead DDP、東京大学との共同研究の成果が国際科学誌「Nature Communications」に掲載
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:山田 伸彦、以下、Axcelead DDP)は、東京大学大学院薬学系研究科 林久允准教授らの研究チームと実施した共同研究によって必須栄養素コリンの吸収経路を発見し、その研究成果が2023年11月21日に発刊された国際科学誌「Nature Communications」に掲載されましたのでお知らせします。
林久允准教授らの研究チームは、こどもの肝臓病の克服を目指した研究1)を進めています。その中の一つ、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症1型(PFIC1)は、原因遺伝子が見つかっているものの、病気の発症メカニズムが不明であり、根本的な治療法がない希少疾患です。このメカニズムを解明するために、Axcelead DDPにおいて、林久允准教授らの研究チームが作製した疾患モデル動物およびPFIC1患者のサンプルの脂質分子を含むメタボローム解析2)を実施しました。その結果、PFIC1は、患者体内で必須栄養素コリンの前駆体、リゾフォスファチジルコリンの吸収不良、次いで、コリン自体の欠乏が生じ、病気の発症へと至る可能性を見出しました。さらに、東京大学研究チームは、疾患モデル動物へ経口でコリンを補充する事により、肝臓の症状が消える事を確認しました。本成果より、コリン補充が臨床での治療に繋がる可能性が見出されました。現在、東京大学研究チームが早期に臨床試験を開始できるようAxcelead DDPがその準備を支援しています。
Axcelead DDPのCSO 伊井 雅幸は、「東京大学との共同研究を通じてPFIC1に対する新たな内科的治療法の開発につながる成果が得られたことを大変嬉しく思います。本成果にはAxcelead DDPがこれまでの創薬研究で培ってきた疾患メカニズムの解析技術が寄与したものと考えています。引き続き、Axcelead DDPが保有する100以上の新薬臨床試験開始申請(IND申請)の知見を活かして、一日も早く患者さんに新しい治療法をお届けできるよう東京大学研究チームをサポートしてまいります」と述べています。
研究内容の詳細については、東京大学のニュースリリースをご参照ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400226852.pdf
1) 小児期発症の胆汁うっ滞性肝疾患を対象とした多施設前向きレジストリ研究です。小児期に発症する胆汁うっ滞性肝疾患に関する情報を様々な研究機関・医療機関と連携して収集し、治療・研究に役立てています。
詳細は、ホームページ参照(https://www.circle-registry.org/)
2) メタボローム解析:メタボロームは代謝物(metabolite)とギリシャ語の「全て」を意味するomeを合成した言葉で「代謝物の総体」を意味します。メタボローム解析は、生体サンプル内の代謝物を網羅的に解析する手法です。
以上
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。https://www.axcelead.com/
応用レギュラトリーサイエンス 福井英夫シニアディレクター/シニアコンサルタントが第6回医薬品毒性機序研究会シンポジウムで講演します
2023年12月5、6日の2日間、つくばカピオホールにて開催される第6回医薬品毒性機序研究会にて、応用レギュラトリーサイエンス 福井英夫シニアディレクター/シニアコンサルタントが講演します。
【シンポジウム概要】
第6回医薬品毒性機序研究会
【講演概要】
日時:12月5日(火) 10:00~11:30
場所:つくばカピオホール
シンポジウム:AMEDペプチド班研究報告:非天然型化学合成ペプチドに関する非臨床安全性評価ガイドライン(案)
講演タイトル:企業視点からみた非天然型化学合成ペプチド医薬品の非臨床安全性評価について
【発表要旨】
AMEDペプチド班で「非天然型化学合成ペプチドに関する非臨床安全性評価ガイドライン(案)」を作成中です。製薬企業からの要望もあり、早急にガイドライン案を開示する必要があります。ガイドラインを4つのパートに分け、「非天然型化学合成ペプチド医薬品の非臨床安全性評価に関するガイドライン案について」を齋藤国立衛研副所長、「非天然型化学合成ペプチド医薬品の遺伝毒性評価について」を杉山国立衛研部長、「規制からみた非天然型化学合成ペプチド医薬品の非臨床安全性評価の考え方」をPMDA上級トキシコトジスト真木先生が、「企業視点からみた非天然型化学合成ペプチド医薬品の非臨床安全性評価について」は福井から解説する予定です。齋藤先生と福井は本シンポジウムの司会も兼任します。

福井英夫 応用レギュラトリーサイエンス シニアディレクター/シニアコンサルタント
1989年 名古屋大学大学院生命農学研究科栄養生化学専攻修了後、武田薬品工業株式会社入社。1994年京都大学薬学博士。2000年米国コロンビア大学医学部博士研究員。米国(ABT)及び日本(JSOT)毒性学会認定トキシコロジスト。グローバル武田における消化器病領域治療薬等の非臨床安全性評価リードとして、様々な毒性課題の解決や当局対応、導入候補化合物のデューデリジェンスなどを経験。2021年開催の第48回日本毒性学会学術年会(神戸)年会長も務めた。
医薬探索研究 松山研究員が第14回 スクリーニング学研究会にてポスター発表を行います
2023年11月30日(木)に大宮ソニックシティで開催される第14回 スクリーニング学研究会にて、医薬探索研究 松山研究員がポスター発表を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【学会概要】
第14回 スクリーニング学研究会
【ポスター発表】
日時:11月30日 (木) 前半13:30~13:50または後半14:10~14:30
場所:大宮ソニックシティ
タイトル:「Discovery of Selective Inhibitors for 123 Protein Kinases Utilizing Internal Kinase Panel Dataset」
演者:松山 祐昂 医薬探索研究
【発表概要】
キナーゼ阻害剤の開発における課題は、オフターゲットの毒性リスクを回避するために、目的のターゲットに選択的な化合物を最適化する事である。
私たちは320を超えるキナーゼを使用したグローバルキナーゼパネル(GKP)アッセイを社内で構築している。パネルデータを取得している化合物から約5,000化合物を選択したライブラリーを構築し、GKPに含まれないキナーゼに対してスクリーニングを実施した。その結果、5つの高活性、高選択的な化合物を見出すことに成功した。
また、GKPデータベースをAI分析することで、GKPの選択性スコアを再現する46個のキナーゼセットを特定した。このキナーゼセットに対して化合物評価することで、多数のリード候補の評価が可能になり、選択性プロファイリングの早期検証が容易になった。
これらのアプローチにより現在までに123キナーゼに対する選択的阻害剤の創出に成功している。

松山 祐昂 医薬探索研究
博士(理学)。九州大学大学院理学府化学専攻博士課程卒業後、佐藤製薬株式会社を経て、2022年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。HTSのためのアッセイ系の構築を担当している。
FRONTEOとAxcelead DDP、AI創薬支援パートナーシップ基本契約を締結
株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下FRONTEO)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:山田 伸彦、以下 Axcelead DDP)は、AI創薬支援パートナーシップ基本契約を締結しましたのでお知らせします。
FRONTEOは、同社の「Drug Discovery AI Factory」事業において、医薬品研究開発の仮説生成に特化した独自開発のAIを活用し、創薬の効率化・加速化・成功確率向上を支援するサービスを提供しています。Axcelead DDPは、創薬に必要なプラットフォーム機能を保有しており、それを活かして製薬企業・バイオベンチャー・アカデミア・政府系研究機関など、多様な創薬プレイヤーの創薬研究を支援しています。今回のパートナーシップ基本契約締結によって、FRONTEOの仮説生成AIとAxcelead DDPの創薬プラットフォーム機能が組み合わさり、ドライ研究(コンピュータやAIを用いたデータ解析)を通して仮説を構築し、ウェット研究(細胞、動物などを用いた生物学的試験)でそれらを検証するサイクルを効率的に運用することが可能となります。
FRONTEOの執行役員 CTO 豊柴 博義は、「当社がDrug Discovery AI Factory事業を進める中で、顧客企業より、当社がドライ研究で導いた仮説について、次段階であるウェット研究での検証も併せて委託したいとの要望が数多く寄せられていました。今回、Axcelead DDPとパートナーシップ基本契約を締結することで顧客ニーズに応え、より一層、顧客企業の創薬研究・事業の発展と医療の質向上に貢献できることを嬉しく思います」と述べています。
Axcelead DDPのCSO 伊井 雅幸は、「仮説生成AIを活用したデータ解析に強みを有するFRONTEOとのパートナーシップを通じてAI創薬の支援事業をさらに強化することができることを嬉しく思います。FRONTEOのAIエンジンが生成した仮説に対して、当社が培ってきた創薬研究力を活かしたウェット研究を実施することで、お客様の創薬研究をこれまで以上に加速することが可能になります。当社は、創薬プラットフォーム企業として、引き続き、お客様の画期的新薬の創出に貢献してまいります」と述べています。
以上
【FRONTEOについて】 URL:https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」を用いた多様なAIソリューションとサービスを提供するデータ解析企業です。「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」ことを理念とし、膨大な量のテキストデータや複雑なネットワークの中から意味のある重要な情報を抽出して、エキスパートの高度な判断を支援する自然言語処理ならびにネットワーク解析技術を強みとしています。リーガルテックAI、ビジネスインテリジェンス、ライフサイエンスAI、経済安全保障の各領域で事業を展開し、さまざまな企業の課題や社会課題の解決に貢献しています。2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金3,042,317千円(2023年3月31日時点)。
※FRONTEO、KIBIT、Drug Discovery AI FactoryはFRONTEOの日本における登録商標です。
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。https://www.axcelead.com/
応用レギュラトリーサイエンス 福井英夫シニアディレクター/シニアコンサルタントが神戸再生医療勉強会で講演します
2023年10月24日(火)に開催される神戸再生医療勉強会にて、応用レギュラトリーサイエンス 福井英夫シニアディレクター/シニアコンサルタントが講演します。※本会は会員制になります。
【勉強会について】
神戸再生医療勉強会は、神戸医療産業都市・神戸市に拠点を有する再生医療関連企業を対象に、神戸医療産業都市における再生医療の推進とグローバル拠点の実現に貢献することを目的とした会員制の勉強会です。
神戸再生医療勉強会
【講演概要】
日時:10月24日(火) 15:00~17:30
場所:神戸臨床研究情報センター2階 研修室
タイトル:「ニューモダリティー医薬(iPS細胞移植、遺伝子治療等製品など)の安全性評価とSmart-IND®戦略」
【発表要旨】
ICHガイダンスが未整備の領域であるニューモダリティー医薬(iPS細胞移植、遺伝子治療等製品など)の安全性評価方法について解説するとともに、アカデミア、ベンチャーにお勧めしたいSmart-IND®戦略について説明します。
※澤芳樹先生(大阪警察病院院長、元大阪大学心臓血管外科教授、再生医療学会前理事長)と2人で勉強会の講師を務める。

福井英夫 応用レギュラトリーサイエンス シニアディレクター/シニアコンサルタント
1989年 名古屋大学大学院生命農学研究科栄養生化学専攻修了後、武田薬品工業株式会社入社。1994年京都大学薬学博士。2000年米国コロンビア大学医学部博士研究員。米国(ABT)及び日本(JSOT)毒性学会認定トキシコロジスト。グローバル武田における消化器病領域治療薬等の非臨床安全性評価リードとして、様々な毒性課題の解決や当局対応、導入候補化合物のデューデリジェンスなどを経験。2021年開催の第48回日本毒性学会学術年会(神戸)年会長も務めた。
統合トランスレーショナル研究部門 濱田研究員が日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会でポスター発表をします
9月25日からの5日間、グランシップ(静岡県静岡市)で開催される日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会において、弊社研究員・濱田がポスター発表を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会(2023年9月25~29日 グランシップ(静岡県静岡市))
【ポスター発表】
ポスターセッション2 2P-125
「Predictability of hepatic metabolism-mediated drug-drug interaction (DDI) in clinical with use of PXB mice」
日時:9月27日(水) 12:30 ~ 13:30
演者:濱田 輝基(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 研究員)
【発表概要】
臨床において代謝阻害に起因する薬物間相互作用(DDI)が生じると、重篤な副作用につながる場合があります。このDDIを予測する方法は、多数検証、報告されています。定量的なDDI予測には生理学的薬物動態(PBPK)モデルが利用されます。この予測計算には、in vitro試験から得られた代謝阻害定数(Ki)を用いることが一般的ですが、予測の正確性に課題があることが知られています。我々は今回、in vitro Kiの代わりにヒト肝キメラマウスの一つであるPXBマウスからin vivo Kiを取得し、臨床PBPKモデルに適用しました。その結果を当学会にて報告いたします。今回得られた知見は、PXBマウスを用いた有用な研究活用事例の一つになると考えられます。

濱田 輝基 統合トランスレーショナル研究
東京大学大学院薬学系研究科修士課程卒業後、武田薬品工業株式会社を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。DMPK代表として創薬初期段階の各種研究プロジェクトに従事。探索ステージのDMPK研究、トランスレーショナル研究、モデリング&シミュレーションを専門としている。
統合トランスレーショナル研究部門 長坂研究員が日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会でポスター発表をします
9月25日からの5日間、グランシップ(静岡県静岡市)で開催される日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会において、弊社研究員・長坂がポスター発表を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会(2023年9月25~29日 グランシップ(静岡県静岡市))
【ポスター発表】
ポスター3P-210
「Risk Assessment of Reactive Metabolites in Drug Discovery: Comparative Analysis of Cysteine and dGSH Trapping Assays」
日時:9月28日(木)
演者:長坂 恒佑(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 研究員)
【発表概要】
特異体質性肝障害(IDT)もしくは薬剤性肝障害(DILI)はいまだに医薬品開発における課題となっており、そのリスクファクターの一つとして反応性代謝物の生成が知られています。特にカルボン酸化合物については抱合代謝で生じる反応性のアシルグルクロナイド(AG)が生体タンパクへの非特異的な結合による毒性を示すとされています。AGのリスク評価についてはAG標品のバッファー中の半減期比較のほか、システインを用いたトラッピングアッセイが報告されていますが、定量的な比較はいまだ課題が残ります。今回、酸化反応で生じる反応性代謝物の評価として一般的なダンシルグルタチオン(dGSH)トラッピングアッセイとの比較も行い、IDT/DILIのリスククライテリア設定について議論したいと考えております。

長坂 恒佑 統合トランスレーショナル研究
金沢大学大学院博士前期課程修了後、トーアエイヨー株式会社を経て、2022年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。薬物代謝を中心に薬物動態評価に従事。
応用レギュラトリーサイエンス 福井英夫シニアディレクター/シニアコンサルタントがBioJapan 2023 スペシャルシンポジウムで講演します
2023年10月11日(水)~13日(金)の3日間、パシフィコ横浜で開催されるBioJapan 2023にて、応用レギュラトリーサイエンス 福井英夫シニアディレクター/シニアコンサルタントがBioJapan横浜スペシャルシンポジウムで講演します。本シンポジウムへの参加を予定されている方は、是非講演をご覧ください。
【シンポジウムに関する内容】
BioJapan 2023 パシフィコ横浜 2023年10月11日(水)~13日(金)
【講演概要】
日時:10月11日(水) 15:00~16:30
開催場所:パシフィコ横浜 メインステージ
スペシャルシンポジウム「創薬支援事業の活用とバイオベンチャーエコシステム こんな時どうする?~スタートアップ支援事業の活用と期待~」でパネリストとして登壇
講演タイトル:「バイオベンチャーへの創薬支援 ケーススタディ:成功するバイオベンチャーの非臨床安全性研究戦略」
【発表要旨】
バイオ医薬品(ニューモダリティー医薬品)の承認品目数増加に伴い、それらの売上高は米国を始めとして日本でも増加しています。バイオ医薬品の開発が拡大するとともにモダリティーの多様化が加速しています。ニューモダリティー医薬品の開発は、アカデミアあるいは創薬ベンチャー企業により牽引されるケースが増えてきています。AMED、機関投資家あるいは製薬企業からの研究資金を獲得して研究開発を進め、臨床試験から大手製薬企業に移譲しているケースが多く見受けられます。しかしながら、アカデミアあるいは創薬ベンチャー企業は規制当局との対応に時間を要している傾向にあり、また、製薬会社へ売り込みをしても興味を持たれないことが多く見受けられます。PMDA対応のための対策と製薬会社が導入する際の評価ポイント、成功している創薬ベンチャーの事例についても紹介します。
シンポジウム概要ページ:BioJapan / 再生医療JAPAN / healthTECH JAPAN 2023 (jcdbizmatch.jp)

福井英夫 応用レギュラトリーサイエンス シニアディレクター/シニアコンサルタント
1989年 名古屋大学大学院生命農学研究科栄養生化学専攻修了後、武田薬品工業株式会社入社。1994年京都大学薬学博士。2000年米国コロンビア大学医学部博士研究員。米国(ABT)及び日本(JSOT)毒性学会認定トキシコロジスト。グローバル武田における消化器病領域治療薬等の非臨床安全性評価リードとして、様々な毒性課題の解決や当局対応、導入候補化合物のデューデリジェンスなどを経験。2021年開催の第48回日本毒性学会学術年会(神戸)年会長も務めた。
統合トランスレーショナル研究部門 小林研究員が日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会のシンポジウムにて講演を行います
9月25日からの5日間、グランシップ(静岡県静岡市)で開催される日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会のシンポジウムにて、弊社研究員・小林が講演を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非講演をご覧ください。
【学会概要】
日本薬物動態学会第38回年会 第23回シトクロムP450国際会議 国際合同大会(2023年9月25~29日 グランシップ(静岡県静岡市))
【講演内容】
シンポジウム32 薬物代謝・毒性予測、病態診断のためのバイオマーカーの活用
「薬物動態研究、バイオマーカー研究への空間的トランスクリプトミクスの活用事例と展望 Applications and Perspectives of Spatial Transcriptomics to Pharmacokinetic and Biomarker Research」
日時:9月29日(金) 13:45 ~ 14:15 プログラム
演者:小林 亮介(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 研究員)
【発表概要】
空間的トランスクリプトミクスは近年、複雑に構成される組織を対象として、細胞レベルまで分解されたデータを位置情報と共に得て、遺伝子発現の観点から理解を深める解析として注目を集めています。ADDPでは10x Visiumプラットフォームを用いた受託サービスを提供しておりますが、今回の発表ではその経験実績から、どのような課題が解決できるのか、類似技術や同時に活用可能な技術の特徴、今後の展望などについて概説します。また活用事例として、Antisense oligonucleotidesの組織内分布と、関連するターゲット遺伝子の転写ノックダウン評価についてもご紹介する予定です。

小林 亮介 統合トランスレーショナル研究
博士(獣医学)。認定毒性病理学専門家、認定獣医病理学専門家、認定トキシコロジスト。
2019年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社入社。安全性評価、薬効評価に関連する病理組織評価や、空間的トランスクリプトミクス研究を担当。様々な組織/細胞に精通した病理専門家として創薬研究をサポートしている。
BIO JAPAN 2023 ランチョンセミナー登壇のお知らせ
2023年10月11日(水)~13日(金)の3日間、パシフィコ横浜で開催されるBIO JAPAN2023にて、ウィズ・パートナーズ株式会社主催のランチョンセミナーに当社代表取締役社長 山田 伸彦が登壇します。ランチョンセミナーは、「日本発革新的な医薬品を生み出す創薬プラットフォーマーたち」をテーマに、ウィズ・パートナーズの投資先であるアクセリード株式会社、株式会社IPガイア、NANO MRNA株式会社、並びにアクセリード子会社のAxcelead Drug Discovery Partners株式会社、株式会社ARCALISのリーダー達が各社の特徴と今後の展開について発表いたします。皆様のご参加お待ちしております。
【ランチョンセミナー】
日時:10月13日(金) 11:30~12:30
開催場所:パシフィコ横浜 アネックスホール、ノース内
タイトル:日本発革新的な医薬品を生み出す創薬プラットフォーマーたち
BIO JAPAN 2023 ホームページ:https://jcd-expo.jp/ja/
Whiz Partners主催 ランチョンセミナー概要ページ:
BioJapan / 再生医療JAPAN / healthTECH JAPAN 2023 (jcdbizmatch.jp)
※ランチョンセミナーは定員120名様とさせていただきます。
参加ご希望の方は、上記概要ページより来場・聴講登録をお願いいたします。
統合トランスレーショナル研究部門 冨原研究員が薬物動態談話会9月例会にて口頭発表をします
9月22日に、日本薬学会長井記念館 長井記念ホール A-Bで開催される薬物動態談話会9月例会において、弊社研究員・冨原が口頭発表を行います。是非、本談話会へご参加ください。
【学会概要】
薬物動態談話会9月例会 (2023年9月22日 日本薬学会長井記念館 長井記念ホール A-B)
【口頭発表】
「核酸創薬における薬物動態解析 ~Axcelead DDP における細胞・組織レベルのアプローチ~」
日時:2023年9月22日 (金) 13:30~14:15
演者:冨原 裕美(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 研究員)
【発表概要】
本発表では、まず、Antisense oligonucleotides (ASO)の組織濃度の測定に用いられるLC-MS/MSやHybridization ELISAについて、それぞれの特徴や使い分けの事例を紹介いたします。ただし、核酸の分布は組織および細胞内において均一ではないため、LC-MS/MSやHybridization ELISAを用いて組織全体の濃度測定するだけでは、薬効や毒性との関係を考察するのに十分とはいえません。
そこで、組織内のASOの局在/分布やmRNA knockdown活性を評価するため、投与したASO (IHC)とtarget mRNAのin-situ hybridization (ISH)の二重染色法を構築しました。ASOの集積が認められる腎臓における実例から、LC-MS/MSやqPCRだけでなく、IHCやISHによる評価の重要性を紹介いたします。

冨原 裕美 統合トランスレーショナル研究
名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程前期修了後、協和キリン株式会社を経て、2019年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。核酸やLNPの動態評価に従事。
関連ソリューション:核酸創薬に対するソリューション、核酸の組織内分布を見る技術
Axcelead DDPの創薬支援事業が第6回日本医療研究開発大賞を受賞
当社は、この度、内閣府が主催する「第6回日本医療研究開発大賞」において「スタートアップ奨励賞」を受賞しましたのでお知らせします。
日本医療研究開発大賞は、大学、公的研究機関、企業等における医療分野の研究開発やその成果の実用化において、画期的・重要な成果を収める、先導的な取組を行うなど、研究開発の推進に多大なる貢献をした事例に関し、その功績をたたえることにより、我が国の医療分野の研究開発の更なる進展に寄与することを目的とした表彰制度です。6回目を迎える今回は、医療分野の研究開発において将来性が期待されるスタートアップ企業等を表彰するスタートアップ枠が新たに設けられ、より幅広く募集を行うこととなりました。
<受賞名> 日本医療研究開発大賞 スタートアップ奨励賞
<案件名> 革新的な技術基盤を活かした多様な創薬プロジェクトへの貢献
<功績> 創薬プラットフォーマーとして基礎から臨床応用まで多様な創薬プレイヤーの研究推進に貢献している。製薬企業・ベンチャー・アカデミア・公的研究機関を含め、設立以来200社以上の取引実績がある。特に製薬企業のリピート率は約90%と当社のビジネスに信頼と期待が寄せられている。また、AMEDの創薬支援推進事業にも参画し、アカデミアシーズを製薬企業に橋渡しする研究支援に寄与した。
当社代表取締役社長の山田伸彦は、「今回、第6回日本医療研究開発大賞のスタートアップ奨励賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。当社は、製薬企業発の創薬プラットフォーム企業として、2017年にビジネスをスタートして以来、多様な創薬プレイヤーの皆さまの創薬研究を支援してまいりました。これからも創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして画期的な医薬品の創出に貢献するとともに、最先端の技術を取り込み創薬研究の効率化にも取り組んでまいります」と述べています。
以上
統合トランスレーショナル研究部門 佐野研究員が日本核酸医薬学会第8回年会でポスター発表をします。
7月11日からの4日間、名古屋大学 豊田講堂で開催される日本核酸医薬学会第8回年会において、弊社研究員・佐野がポスター発表を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【学会概要】
日本核酸医薬学会第8年会
【ポスター発表】
ポスターセッション2 P2-41
「ASOの中枢移行および薬効における投与経路間比較 (ICV vs IT )」
日時:7月12日(水) 16:50~17:50
演者:佐野 典康(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 研究員)
ポスターはこちら
【発表概要】
中枢をターゲットとした場合、多くのAntisense oligonucleotide (ASO)は血液脳関門を通過できないため、脳室内投与や髄腔内投与といった中枢神経系へ直接暴露させる投与ルートが選択されます。臨床適応では侵襲性の低い髄腔内投与が多く選択されますが、実験動物、特にマウスにおいては脳室内投与が汎用されており、髄腔内投与後のASOの脳内分布、暴露量および作用を評価した報告は多くありません。そこで、我々は、ASOを用いて投与ルートの違いが及ぼす体内動態やknockdown効率の相違について、検証を行いました。当日の発表では、脳室内投与、髄腔内投与および皮下投与後のASOのマウス脳組織へ曝露量と遺伝子発現量の検証結果を紹介します。
統合トランスレーショナル研究部門 冨原研究員が日本核酸医薬学会第8回年会でポスター発表をします。
7月11日からの4日間、名古屋大学 豊田講堂で開催される日本核酸医薬学会第8回年会において、弊社研究員・冨原がポスター発表を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【学会概要】
日本核酸医薬学会第8年会
【ポスター発表】
ポスターセッションP2 P2-80
「Antisense oligonucleotideの組織および細胞におけるPK/PD評価」
日時:7月12日(水) 16:50~17:50
演者:冨原 裕美 統合トランスレーショナル研究
ポスターはこちら
【発表概要】
全身投与したASOの分布は組織間の差が非常に大きく、また、組織や細胞内でも均一に分布するわけではないため、局所での分布評価が非常に重要になります。今回、私たちはPS修飾されたASOの分布(immunohistochemistry)とmRNA knockdown(in situ hybridization)の二重染色法を構築しました。この手法を用いることで、組織局所におけるASOの分布とmRNA knockdownが同時に評価できるようになりました。また、培養細胞を用いて細胞や核におけるASO濃度を定量する方法を構築しましたので、得られた結果と合わせてご報告します。これらの方法は、従来よりも明確な分布およびknockdownの同時評価を可能とし、ASOの標的の妥当性判断や、delivery systemの必要性とその効果検証に有用であると考えています。

冨原 裕美 統合トランスレーショナル研究
名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程前期修了後、協和キリン株式会社を経て、2019年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。核酸やLNPの動態評価に従事。
関連ソリューション:核酸創薬に対するソリューション、核酸の組織内分布を見る技術
代表取締役社長 山田のインタビュー記事がAnswers Newsに掲載されました。『Axcelead 創薬支援ビジネス、規模拡大への戦略は―山田伸彦新社長に聞く』
グローバルなCRDMO(Contract Research, Development, and Manufacturing Organization)を目指すアクセリードグループ。その中核企業である当社Axceleadが創薬支援ビジネスをどのように拡大し、国内外の創薬にどのように貢献するのか。当社代表取締役社長 山田の一問一答が掲載されていますので是非ご一読ください。
IQVIA Genome Wide Study Platformを活用したゲノム創薬支援に関する協業検討の開始について
当社は、IQVIAソリューションズ ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宇賀神 史彦、以下「IQVIA」)と、同社が保有する遺伝子データベースであるIQVIA Genome Wide Study Platform(以下「GWSP」)を活用したゲノム創薬支援に関する協業について、両社で検討を開始しましたのでお知らせします。
GWSPは、国内の複数の遺伝子データベースを統合しており、現在、13万人規模の遺伝子情報と健康関連情報の相関解析が可能です。GWSPでは、疾患名や遺伝子名、SNP(Single Nucleotide Polymorphism)のIDを用いて、ゲノムワイド関連解析(GWAS)済みデータを簡易に検索できます。性別や地域・民族特異性を反映したデータを取得できることが特徴です。当社はGWSPを活用して遺伝子情報を解析することで、新規の創薬標的やバイオマーカー、対象疾患候補の探索を進めます。新規候補が見出された場合は、IQVIAの追加調査とともに臨床サンプルを用いた検証を行い、ゲノム創薬支援サービスの可能性を検討します。
当社代表取締役社長の山田伸彦は、「遺伝子データベースを活用した新規創薬標的やバイオマーカーの探索は、新薬開発の成功確率を高めるために非常に重要であり、創薬研究で注目されている領域です。国内最大規模の遺伝子データベースを有するIQVIAと連携することで、革新的な新薬の開発を目指す創薬プレイヤーの皆さまに質の高いGenome Driven Drug Discoveryのサービスを提供できるよう、継続して取り組んでまいります。」と述べています。
以上
【IQVIAソリューションズ ジャパン株式会社について】
IQVIA(NYSE:IQV)は、高度なアナリティクスやテクノロジーソソリューション、臨床試験サービスをライフ サイエンス業界の皆様へ提供するグローバルリーディングカンパニーで、膨大なデータと深く専門性をもった 知見とを革新的なテクノロジーを活用しながら高度に分析することで、ヘルスケアでのあらゆる領域における インテリジェントな融合(Intelligent Connection)を創出しています。現在、 私たち IQVIA は、約 86,000 名が 100 ヵ国以上の国と地域で事業を展開しています。IQVIAソリューションズ ジャパン株式会社は、IQVIAが日本で事業を展開する日本法人の一つです。
詳しい情報はこちら www.iqvia.co.jp
【Axcelead Drug Discovery Partners株式会社について】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
治験申請(IND)をサポートします
~Smart INDのご紹介~
日時:8月2日(水)17:00-18:00
本イベントは、Axceleadからのプレゼンテーションの後、ご参加いただいた皆様とのディスカッションの時間を予定しています。ディスカッションには演者の神野の他、安全性コンサルタント福井、合成化学グループをリードする三浦が参加いたします。
開催形式:ZOOMミーティング
プレゼンテーション概要:
バイオベンチャー、アカデミア研究者の方でIND申請を目指していらっしゃる皆様、IND-enabling試験を、試験計画の立案から実施まで丸ごとお任せいただけるサービスにご興味はありませんか?
IND申請には乗り越えるべき壁や様々な課題があり、お客様から多様なご質問やご要望をいただいています。それらのご期待にお応えするために、AxceleadではIND-enablingパッケージサービス、「Smart-IND」を提供しています。Smart-INDでは、Target Product Profileをもとにお客様とINDに向けた試験メニューを検討し、伴走してIND申請を目指します。
本セミナーではSmart-INDの概要とソリューション提供例およびご活用例についてご紹介いたします。
※本イベントは、バイオベンチャー・スタートアップ、アカデミア、ベンチャーキャピタルご所属の方限定のイベントです。
それ以外の方からご登録いただいた場合は、ご参加をお断りする可能性がございます。予めご了承ください
演者紹介:

神野 文宏 応用レギュラトリーサイエンス ディレクター
静岡県立大学薬学部大学院修士課程卒業後、武田薬品工業株式会社へ入社。14Cラベル体を用いた非臨床試験での代謝物構造解析やヒトADME試験での代謝物分析に携わった。2007年から1年間Takeda Global Research & Development(US) に出向。さらに日米欧3極での臨床Bioanalysis業務に従事し、グローバルでCROでの試験をマネージメントすると共に複数のNDA対応業務を経験。その間、静岡県立大学で薬学の博士号を取得した。2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社のRegulated Bioanalysis、信頼性基準適用下での代謝物構造解析をリード。2022年4月より現職。
持株会社アクセリード、帝人と創薬研究に関する合弁会社設立の契約を締結
持株会社アクセリードが、帝人と創薬研究に関する合弁会社設立の契約を締結したことについて公表しました。
詳しくは以下のURLをご覧ください。
https://www.axcelead-hd.com/1471/
統合トランスレーショナル研究部門 階上研究員が第66回 日本腎臓学会学術総会でポスター発表します。
6月9日からの3日間、パシフィコ横浜にて開催される第66回 日本腎臓学会学術総会において、弊社研究員・階上がポスター発表を行います。
本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。
【ポスター発表】
Cre-loxPによるAlport症候群モデルマウスの糸球体特異的なCOL4A5発現回復(演題番号:P-181)
日時:2023年6月10日 11:00-12:15
演者:階上 健太郎 統合トランスレーショナル研究 遺伝子改変動物グループ
【発表概要】
X-linked Alport syndrome(X連鎖型アルポート症候群、XLAS)は、COL4A5の遺伝子異常によって引き起こされる進行性の腎症であり、男性の患者さんの約9割が40歳までに末期腎不全へと進行しますが、根本的な治療薬はありません。我々はこれまでにヒトの患者さん由来の変異を導入したAXCCマウスを作製し、末期腎不全様の病態を示すことを確認するなど、病態解析を進めてきました。今回、このマウスにCre-loxPシステムを適用し、エクソンスキッピングにより腎機能を改善できないかを検討しました。当日の発表では、遺伝子改変動物を用いたエクソンスキッピングの方法と腎機能改善の検証結果について、尿血液検査や病理画像を用いてご紹介いたします。

階上 健太郎 統合トランスレーショナル研究 遺伝子改変動物グループ
工学修士。2009年東北大学大学院工学研究科修了後、武田薬品工業に入社。遺伝子改変マウス、ラットの作出、および解析業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。統合生物を経て、2020年4月より現職。
お客様のご要望に合わせた最適な遺伝子改変動物をご提供します。薬理試験や病理解析など他試験との組み合わせも、お気軽にお問い合わせください。
関連ソリューション:腎疾患治療薬の創薬/病態研究のサポート
本発表に使用した腎糸球体特異的にCreERT2を発現するNphs2-CreERT2マウスなど、誘導型KOマウスのご要望がありましたら、ぜひお問い合わせください。
第50回 日本毒性学会学術年会ランチョンセミナーを開催いたします。

6月19日からの3日間、パシフィコ横浜 会議センターで開催される第50回 日本毒性学会学術年会が開催において、ランチョンセミナーを開催いたします。
学会への参加を予定されている方は、是非Axceleadのランチョンセミナーにもお立ち寄りください。
ご好評につき、本セミナーの事前受付は終了いたしました。
当日券もご用意がございます。大変恐縮ですが、ご参加を検討いただいている方は当日券をお求めください。
ランチョンセミナーL2-4 6月20日(火) 12:10-13:10 第4会場 (5階 502会議室)
【講演テーマ】
「KI(Knock-In)動物を活用したニューモダリティー医薬品の非臨床安全性試験について」
昨今、サルの価格高騰や、輸入制限などにより、サルでの非臨床試験が実施困難な状況となっています。本セミナーでは、KI動物を活用した解決策を提案いたします。
【演者】
竹山 道康 統合トランスレーショナル研究 ディレクター
福井 英夫 応用レギュラトリーサイエンス シニアディレクター/シニアコンサルタント

竹山 道康 統合トランスレーショナル研究 ディレクター
工学博士。1991年大阪大学工学研究科博士課程修了後、武田薬品工業に入社。遺伝子改変動物やつくば研究所でのEST(expressed sequence tag)データベースの解析、初期のマイクロアレイ解析技術など一貫して分子生物学的研究に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。統合生物 主席研究員を経て、2020年4月より現職。無理な要求の多かった武田薬品で鍛え上げられた私たちの技術を、ぜひ幅広く創薬研究に利用していただきたいと考えています。

第9回 がんと代謝研究会in松山でスイーツセミナーを開催します。
5月31日・6月1日に愛媛県県民文化会館で開催される第9回がんと代謝研究会in松山において、スイーツセミナーを開催いたします。研究会への参加を予定されている方は、是非Axceleadのランチョンセミナーにもご参加ください。
ランチョンセミナー: 5月31日(水) 15:20‐15:55
<テーマ>
「フェノティピックスクリーニングからターゲット同定まで表現型にフォーカスした創薬」
演者:統合トランスレーショナル研究 フロンティアテクノロジー シニアダイレクター 戎野 幸彦

戎野 幸彦 統合トランスレーショナル研究 フロンティアテクノロジー シニアダイレクター
2005年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了後、Oklahoma Medical Research Foundationに留学。 関西医科大学、武田薬品工業株式会社、大塚製薬株式会社を経て、2020年9月より現職。
研究会の詳細は、研究会公式サイトをご覧ください。https://taisya2023.jp/
第30回 HAB研究機構学術年会でランチョンセミナーを開催します。
5月25日・26日に昭和大学上條記念館 大ホールで開催される第30回 HAB研究機構学術年会において、ランチョンセミナーを開催いたします。年会への参加を予定されている方は、是非Axceleadのランチョンセミナーにもご参加ください。
ランチョンセミナー: 5月25日(木) 12:30‐13:15
<演題1>
「オミックス解析による患者層別化の実現に向けて」
演者:統合トランスレーショナル研究 Omics ダイレクター 安藤智弘
<演題2>
「核酸創薬サポート~核酸の組織内分布を細胞レベルで可視化~」
演者:統合トランスレーショナル研究 Integrated Pathology ダイレクター 横山孝太朗

安藤 智広 統合トランスレーショナル研究 Omics ダイレクター
薬学博士。2009年に東京大学大学院 薬学系研究科 博士課程終了後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ設立時より参加。
質量分析技術を主に、メタボロミクス、プロテオミクスおよびバイオマーカー研究を担当する。

横山 孝太朗 統合トランスレーショナル研究 Integrated Pathology ダイレクター
埼玉大学大学院理工学研究科博士課程修了後、武田薬品工業へ入社。入社当初から初期課題検討を担う研究所に配属され、ペプチド性抗肥満薬の研究に従事。その後、免疫組織化学等の技術を活かしながら、再生医療研究へシフトし、「見て評価」する研究を継続。2017年にAxcelead Drug Discovery Partnersへ転籍し、病理部門をリード。現在も「見ること」に情熱を燃やしつつお客様の研究をサポートしている。
年会の詳細は、HAB研究機構公式ウェブサイトをご覧ください。
https://society.main.jp/hab/hab30/
医薬探索研究 近藤研究員の共著論文が「Journal of Medicinal Chemistry」に掲載されました!
Discovery of a Novel Series of Potent, Selective, Orally Available, and Brain-Penetrable C1s Inhibitors for Modulation of the Complement Pathway
Publication Date:April 25, 2023
詳細はこちらから
論文の概要:
本論文は、高活性、経口投与可能、かつ脳透過性の認められた初めての選択的C1s阻害剤についての報告です。
C1sは、免疫機能において重要な役割を持つ補体系の3つの活性化経路の1つ、古典経路の因子であるセリンプロテアーゼです。補体系の異常は、免疫性神経疾患を含むさまざまな疾患の発症や進行に関与しており、C1s阻害剤は様々な補体関連疾患の治療薬となることが期待されます。
当社は、in vitro試験を担当し、C1sや選択性アッセイのタンパク質調製、系構築、スクリーニングおよび化合物の活性評価で本研究に貢献しました。

近藤 光代 医薬探索研究 Discovery Biology 所属
名古屋大学農学部卒業後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ参加。Cell freeアッセイ系構築、スクリーニングマネジメント、化合物評価等の業務を担当する。
「湘南創薬支援コンソーシアム」の発足に向けた協議を開始しました
Axceleadは、湘南アイパークの入居・メンバーシップ企業の5社とともに「湘南創薬支援コンソーシアム」発足に向けた協議を開始しました。
本協議では、創薬支援企業がコンソーシアムという形で連携・協力しあうことで、ベンチャー企業、アカデミア、製薬企業などの創薬研究過程において、成功確率や研究スピードの向上を効果的にサポートすることを目指しています。
現在、活動の枠組みを検討するための協議を開始した段階ですが、本コンソーシアムの活用をご希望の方は、記載のお問い合わせ先までご連絡ください。
お問い合わせ先:iPark-Souyaku-Shien@shonan-ipark.com
バイオマーカー研究における
リピドミクス技術の現状と展望
日時:
6月14日(水)12:00-12:30
概要:
脂質分子は、脂質二重膜形成、エネルギ貯蔵、さらには細胞内シグナリング等、生体内で重要な役割を担っています。これら脂質分子が、生体内の生理、病理または薬理反応の指標となる事は想像に難くなく、バイオマーカー研究の重要な標的となりつつあります。本セミナーでは、リピドミクス技術の創薬応用の現状、新たな課題解決に向けた取り組みを、弊社、実例を交えてご紹介させていただきます。
演者紹介:

安藤 智広 統合トランスレーショナル研究 Omics Director 薬学博士
2009年に東京大学大学院 薬学系研究科 博士課程終了後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ設立時より参加。
質量分析技術を主に、メタボロミクス、プロテオミクスおよびバイオマーカー研究を担当する。
代表取締役の異動について
当社は、2023年5月1日に実施する代表取締役および役職の異動について、下記の通り決定しましたのでお知らせします。
1.代表取締役および役職の異動の内容(2023年5月1日付)
| 氏名 | 現役職 | 新役職 |
| 池浦 義典(いけうら よしのり) | 代表取締役社長 | 取締役会長 |
| 山田 伸彦(やまだ のぶひこ) | 取締役 COO | 代表取締役社長 |
2. 異動の理由
当社代表取締役社長である池浦義典が当社の親会社であるアクセリード株式会社の代表取締役社長に就任したことに伴うものです。なお、山田伸彦は本年5月1日以降も現役職のCOOを兼務します。
3.新代表取締役の略歴
1986年、大学卒業後に入社した武田薬品工業株式会社では、国内営業部門及びグローバル化の過程における全社のビジネスコントローラーを10年間担当し、2013年より医薬営業本部営業企画部長、2015年よりR&D Transformation OfficeのJapan Head として、研究開発部門の組織再編に従事しました。
2017年、池浦とともにAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下、Axcelead DDP)の前身を立ち上げ、Whiz PartnersがGeneral Partnerを務める創薬維新ファンドにAxcelead DDPをスピンオフさせ、2018年12月にAxcelead DDPに転籍、取締役COOに就任しています。当社では、優れた創薬技術を幅広いお客さまに浸透させることで、堅実な経営基盤の確立に取り組んでいます。
以上
持株会社アクセリード、代表取締役の異動について公表
持株会社アクセリードが、2023年4月1日に実施する代表取締役および役職の異動について公表しました。
詳しくは以下のURLをご覧ください。
https://www.axcelead-hd.com/?p=1250
オリヅルセラピューティクスとAxcelead DDP、
iPS細胞に関連する創薬支援サービスで協業
オリヅルセラピューティクス株式会社(本店:京都府京都市、事業所:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:野中 健史、以下「オリヅルセラピューティクス」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、iPS細胞に関連する創薬支援サービスで協業することになりましたのでお知らせします。
オリヅルセラピューティクスは、iPS細胞の利活用に関する豊富な技術やノウハウを持っており、未分化ヒトiPS細胞を多種多様な細胞へ分化誘導する熟練した研究者とケイパビリティを有しています。Axcelead DDPは分化誘導されたiPS細胞を用いた表現型スクリーニング、薬効、安全性評価などの創薬支援サービスを行っており、オリヅルセラピューティクスとAxcelead DDPが協業することで、臨床外挿性が期待されるヒトiPS細胞を用いた創薬支援サービスを実施することが可能となります。両社はいずれも湘南ヘルスイノベーションパークを拠点としており、オリヅルセラピューティクスの研究者がAxcelead DDPの研究施設で分化誘導を行うことで、未分化iPS細胞の分化誘導から分化細胞を用いた実験、データ取得までシームレスに創薬支援を実施することができ、利便性が高く、スピーディーなサービスを提供するとともにカスタマーの創薬研究の確度向上に貢献します。
オリヅルセラピューティクスの代表取締役社長である野中 健史は、「卓越した実績を持つ創薬ソリューションプロバイダーであるAxcelead DDPとの今回の協業を大変嬉しく思います。これにより、当社が有する多様なiPS細胞の分化誘導技術とAxcelead DDPが強みとする細胞を用いた薬剤スクリーニングの技術基盤が連携することで、当社事業の1つである創薬研究支援が更に加速されることを期待しております。当社は、引き続き革新的なiPS細胞関連技術の社会実装を推進し、新たな再生医療製品や画期的新薬が患者様に届くよう貢献してまいります。」と述べています。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「iPS細胞は、創薬研究においてなくてはならないツールであり、当社においてもiPS細胞を用いた創薬支援が注力領域の一つとなっています。今般、オリヅルセラピューティクスの強みであるiPS細胞に関連する技術力と当社がこれまで蓄積してきた創薬にかかる知識・経験を融合することで、新しい創薬支援サービスを展開できることを嬉しく思います。当社は創薬支援の水準を高めるために、自社での新規技術の開発に加え、パートナーシップ構築にも引き続き取り組んでまいります。」と述べています。
以上
【オリヅルセラピューティクスについて】
2021年4月に京都大学イノベーションキャピタル株式会社によって設立されたオリヅルセラピューティクスは、「科学の無限の力で世界により良い健康への希望をもたらす」というビジョンを掲げています。患者さんに細胞医療を届けるために、以下の事業内容を通じて、再生医療等製品および革新的なiPS細胞関連技術の社会実装を推進します。
1.細胞移植による再生医療等製品の開発
2.iPS細胞関連技術を利活用した、創薬研究支援および再生医療研究基盤整備
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
価格改定のお知らせ
弊社がご提供する創薬ソリューションについて、昨今の社会情勢のなか、これまで出来る限りの価格維持に努めてまいりましたが、原材料価格の高騰や、人件費・光熱費などの増加に伴い、現状の価格を維持することが困難な状況となりました。
つきましては、2023年4月1日より一部の価格改定をさせていただきます。
弊社といたしましては、お客様の期待にお答えするソリューションを引き続きお届けできますよう、誠心誠意努めてまいります。
何卒諸事情をご賢察いただき、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
帝人とアクセリード
創薬研究に関する合弁会社設立の基本合意書を締結
帝人株式会社
アクセリード株式会社
帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:内川 哲茂、以下 帝人)およびアクセリード株式会社(本社:東京都港区、社長:藤澤 朋行、以下 アクセリード)は、このたび、帝人の連結子会社である帝人ファーマ株式会社(以下 帝人ファーマ)の創薬研究機能を中核的な経営資源とした新たな合弁会社について、両社出資で設立する資本・業務提携の基本合意書を締結しました。
今後、両社は具体的な内容について協議を進め、2023年度中の最終契約の締結と、その後の速やかな合弁会社設立を目指します。
1.背景・経緯
(1)帝人は子会社の帝人ファーマにおいて医薬品事業を展開しており、東京研究センター(東京都日野市)内の生物医学総合研究所にて創薬研究に取り組んでいます。同研究所は、難易度がますます高まりつつある昨今の創薬研究環境において、自社創薬技術やリソースをより効率的に活用し、国内外の様々な大学・企業との協働や提携によって創薬イノベーションを加速する取り組みを積極的に推進しています。
(2)アクセリードは持株会社として、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーであるAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社(以下 Axcelead DDP)を傘下に有しています。Axcelead DDPは、創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
(3)このたびの基本合意書は、海外が先行する非臨床研究の水平分業化と新たな委託研究形態の潮流を背景に、アクセリードが推進する創薬プラットフォーム共創の構想の中で、帝人ファーマが約50年にわたって培ってきた創薬研究の深い知見と創薬技術、施設・設備などの経営資源を中核とする合弁会社設立の協議を進めるためのものです。
(4)合弁会社の設立により、アクセリードは帝人ファーマの創薬資源活用によってスケールメリットを生み出すことが可能となります。また、帝人ファーマは創薬機能の一部外部化によって、国内外の創薬プレイヤーとの柔軟な協働による創薬研究の強化を図るとともに、設立した合弁会社との提携によって、創薬研究の更なる効率化と、より幅広い研究分野の強化を目指します。
2.設立する合弁会社について
(1)帝人およびアクセリードは、両社が出資し全株式を所有する、新たな合弁会社の設立を目指します。合弁会社は、帝人の創薬研究に関する技術、施設・設備、人員を中核的な経営資源として活用します。アクセリードはこれまで築いた創薬支援事業のノウハウを活用することでシナジーの創出を目指す予定です。
(2)事業内容は新薬の候補化合物の探索から取得、ならびにそれらに関連した創薬研究の支援です。両社の保有する創薬に関するノウハウや知見、技術や資産に基づく強固な創薬基盤を強みとして、国内外の創薬プレイヤーからの創薬研究需要を取り込み、創薬支援サービス企業としての成長を図ります。
3.今後の展開
(1)今後、社名や具体的な出資比率などを含めた資本・業務提携の詳細について両社で協議を進め、2023年度中の最終契約締結を目指していきます。
(2)帝人および帝人ファーマは、今回の取り組みを通じて、創薬研究のさらなる革新と強化を図り、医療ニーズの高い医薬品を早期に上市することで、「より支えを必要とする患者、家族、地域社会の課題を解決する会社」として社会に貢献することを目指します。
(3)アクセリードは、今回の取り組みを通じて、創薬プラットフォーム事業基盤のさらなる強化・拡充を図ることで、今後国内外で益々高まることが見込まれる製薬企業やバイオベンチャーなどの非臨床創薬研究サービスに対するニーズに応えていきます。
【帝人グループについて】
帝人グループは持続可能な社会実現に向け、「環境価値」、「安全・安心・防災」、「少子高齢化・健康志向」の3つのソリューションによる価値を社会に提供し、「未来の社会を支える会社」になることを目指しています。
帝人のヘルスケア事業は、グループのシナジーを最大化し、予防や健康増進、治療、リハビリや介護と、ヘルスケアサイクル全体を支えるソリューションを提供しています。その中核を担う帝人ファーマは、医薬品事業と在宅医療事業を両輪として事業展開しており、それぞれの技術を融合することでアンメットニーズの高い疾患に対する新たな治療選択肢を提供し、患者さんのQOL向上に貢献することを目指しています。
【アクセリードについて】
アクセリードは、世界最高水準の医薬品創出ヘルスケアプラットフォーム企業群を有する持株会社です。武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーであるAxcelead DDP、RNA医薬品に特化したCRDMO事業を展開する株式会社ARCALIS、株式会社日立ハイテクから一部事業譲渡を受けて設立し、創薬のあらゆるプロセスのデジタル化を推進することで創薬効率を100倍効率化する創薬デジタルプラットフォームを開発する株式会社A-Digital、次世代経皮薬物デリバリー技術をもとに医薬品開発を行っている米国サンディエゴのPassPort Technologies, Inc.を傘下に有しています。
アクセリードは、これらの医薬品創出プラットフォームを活用することにより、日本のみならずグローバルのヘルスケアビジネスに貢献していきます。
以 上
【 当件に関するお問合せ先 】
帝人株式会社 広報・IR部 TEL:(03)3506-4055
アクセリード株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03)-6868-0466
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が日経バイオテクONLINEに掲載されました。
-創薬支援のADDP、蛋白質分解薬や核酸医薬の創薬支援サービスを立ち上げへ-
当社の事業は、2017年の設立以来、順調に伸び続け、海外の事業も拡大しています。事業の成長を牽引する創薬支援サービス、そしてこれまでの低分子・ペプチドに加え、当社が様々なモダリティで新たな創薬支援サービスの構築に取り組んでいることを池浦がインタビューでこたえています。
<記事タイトル>
創薬支援のADDP、蛋白質分解薬や核酸医薬の創薬支援サービスを立ち上げへ
注)記事全文を閲覧する場合は、日経バイオテクONLINEへの会員登録が必要になります。
Axcelead DDPがハーバード・ビジネス・スクールの「イマーシブ・フィールド・コース」プロジェクトパートナーに選ばれました
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、「Axcelead DDP」)は、昨年10月 、ハーバード・ビジネス・スクールのイマーシブ・フィールド・コースのプロジェクトパートナーに選ばれ、本年1月、同コースの学生チーム4名を約一週間 受け入れて体験学習の機会を提供しました。
ハーバード・ビジネス・スクール(以下、HBS)のイマーシブ・フィールド・コース(以下、IFC)は、プロジェクトワーク、現場視察、講演、シニアリーダーとのディスカッションなど、学生主体のアクティブラーニングの機会を通じて、教育目標を達成するMBA2年生の選択科目のプログラムです。日本で行われるJapan IFCを受講する学生が、東京のプロジェクトパートナー9社のうちの 1 社を選び、当該企業を実際に訪問することで体験学習の機会を得ます。
IFCを受講する学生は、通常20代後半で、金融、不動産、コンサルティング、ヘルスケア、軍事、テクノロジーなど、様々な分野で平均5年間の実務経験を積んでいます。学生は少人数の多様なチームにわかれ、プロジェクトパートナーとして選ばれた企業に関する市場調査、情報の収集・分析、現地での意見交換などを通じて、現状の課題を解決するための提案を行います。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「今般、本コースのプロジェクトパートナーに選ばれ、HBSと協力して学生に日本の実社会の学習機会を提供できたことを嬉しく思います。当社を訪問した学生は、国内では他にない創薬ソリューションプロバイダーである私たちのビジネスモデルを、当社社員へのインタビューやディスカッションを通じて真剣に学び、また、当社社員も学生の新鮮な視点からの発想に刺激を受けて新たな気付きを得る機会を持ちました。学生たちは彼らのフレッシュな考えと革新的なアイディアをフルに発揮して、当社シニアメンバーに貴重な提案を行い、教室での講義やディスカッションだけでは決して得られない経験を、ここ湘南で習得することができたものと確信しています 」と述べています。
以上
科研製薬とAxcelead DDP、
画期的新薬の創出に向けた協業を開始
科研製薬株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:堀内 裕之、以下「科研製薬」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、画期的新薬の創出に向けた協業に関する契約を締結しましたのでお知らせします。
科研製薬は、「長期経営計画2031」1)に掲げる研究開発戦略の実現に向けた施策の一環として、Axcelead DDPとの協業により、両社の創薬技術・リソースを効率的に活用することでパイプライン創出エンジンの増強を図り、画期的新薬を継続的に創出します。Axcelead DDPは、創薬に必要なプラットフォーム機能と豊富な経験を有しており、本協業において新規創薬ターゲットの創出からINDに至るまでの複数の創薬プロジェクトを最速で臨床ステージまで推進し、科研製薬のパイプラインの拡充を強力にサポートします。
科研製薬の代表取締役社長である堀内 裕之は、「当社は研究開発期間の短縮、自社創薬の成功確度向上の達成のため、データ駆動型の創薬研究プロセスへの改革に取り組んでいます。今回のAxcelead DDPとの協業は、両社の技術・リソースを最大限活かした創薬研究の新しい形となります。当社の創薬研究プロセスの改革をさらに加速させ、Axcelead DDPとONE TEAMとなって画期的新薬を創出します」と述べています。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「今回の科研製薬との協業は、同社の長期経営計画達成に向けた施策の一つであり、当社が科研製薬のパイプライン創出エンジンとして重責を担うことになります。これは両社が互いの強みを活かして新薬創出に取り組む前例のない協業スキームです。Axcelead DDPがこれまで蓄積してきた創薬のケイパビリティを最大限に発揮し、科研製薬と密に連携することで、革新的な医薬品の創出に貢献します」と述べています。
参考
1) 科研製薬 長期経営計画2031:https://www.kaken.co.jp/invest/policy/long_term.html
以上
【科研製薬について】
科研製薬は、「一人でも多くの方に笑顔を取りもどしていただくために、優れた医薬品の提供を通じて患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上につとめる。」を企業理念とし、1948年の設立以来、医療ニーズに即した医療用医薬品の研究開発を行っています。近年は、皮膚科、整形外科におけるプレゼンスを高めており、自社創薬品であり、国内で初めての外用の爪白癬症治療剤である「クレナフィン」は、グローバル製品として成長を続けています。
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
シンクサイトとAxcelead DDP、
新しい表現型スクリーニング技術の開発に向けた共同研究契約を締結
シンクサイト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:勝田 和一郎、以下「シンクサイト」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、新しい表現型スクリーニング技術1)の開発に向けた共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。
シンクサイトは、AIを活用したイメージ認識型の高速細胞判別・分取技術であるゴーストサイトメトリー2)を有しており、細胞を染色することなく個々の細胞のイメージングデータを用いて細胞を判別・分取することを可能とします。この技術を用いて表現型スクリーニングを実施することで、細胞の染色が必要となる従来の表現型スクリーニングでは染色によるバイアスがかかって見出せなかった、より生体での反応性を反映したヒット化合物の創出につながることが期待されます。今回の共同研究では、Axcelead DDPが保有する150万以上の多様な化合物ライブラリと表現型スクリーニングの技術、そしてシンクサイトが持つゴーストサイトメトリーを使った先進的な評価技術によって、両社で新しい表現型スクリーニング技術を開発し、創薬スクリーニングプラットフォームの構築を目指します。
シンクサイトの代表取締役である勝田 和一郎は、「創薬スクリーニングのプラットフォーム事業分野をリードするAxcelead DDPとの研究提携を大変嬉しく思います。化合物ライブラリーを含むAxcelead DDPの充実した創薬インフラと、当社独自の細胞ベース表現型スクリーニング技術を融合することによって、これまで見つからなかった創薬シードが期待できるようなソリューションを提供し、創薬技術の進化に貢献していきたいと考えています。」と述べています。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「本共同研究を通じて新たな創薬スクリーニングのプラットフォームを構築することができれば、様々な細胞に対して従来の評価手法では得られなかった新規化合物を見出す可能性が高まります。私たちAxcelead DDPは、新しい創薬技術の開発に継続して取り組み、アンメットメディカルニーズを満たす画期的な医薬品の創出に貢献します。」と述べています。
1) 表現型スクリーニング:標的タンパク質を設定せずに、細胞の形態や機能上の変化を指標にして低分子、ペプチド、などの物質を探索する手法です。
2) ゴーストサイトメトリー:細胞形態情報に基づく、AI駆動型の高速細胞分析技術です。
以上
【シンクサイトについて】
シンクサイトは、東京大学及び大阪大学で生まれた先端技術を元に、ライフサイエンス及び医療の発展と革新を目指すスタートアップ企業です。先端イメージング、機械学習、マイクロ流体等の異分野技術を組み合わせて、次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術を開発しています。この基盤技術を用いることで、新しい再生・細胞医薬や医療検査診断、創薬を実現させ、革新的な治療や診断に貢献することを目指しています。2019年6月には、経済産業省よりJ-Startupの1社に認定されています。
詳しくは、シンクサイトのウェブサイト(https://thinkcyte.com/)をご覧ください。
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
「患者様」、「お客様」、「仲間」のために
薬ってすごい!!
2009年に武田薬品工業へ入社。当初より薬理部門で癌創薬業務に従事し、2017年にAxcelead Drug Discovery Partnersへ転籍後も変わらず薬理部門で癌領域の薬理試験を担当しています。転籍前はin vitro試験が主な業務でしたが、現在はin vitro試験に加えてin vivoでの薬効評価や癌免疫の業務も加わり新しいスキルや知識を得ながら業務に励んでいます。
創薬に関わるようになったのは、学生時代に友人のおばあさまのお話を聴いて興味を持ったからです。おばあさまは認知症で要介護者。一人で着替えやトイレはできず、孫である友人の事も分からない状況だったのが、病院の先生の勧めで精神科を受診した結果、毎日飲んでいた薬を替えたところ着替えやトイレも一人でできるようになった!!と、嬉しそうに話していた友人が印象的で、単純に「薬ってすごい!!」と思いました。臨床検査技師の資格取得を目指し大学で学び大学病院で研修をしていましたが、そのことがあって病院ではなく「製薬会社に就職したい!」と思い立ち、武田薬品工業にご縁があって入社する運びとなりました。入社当初は動物や機械の扱いに戸惑ったり覚えることが沢山あったりで大変でしたが、教えてくれる頼もしい先輩達のお陰で徐々に慣れ、創薬に携われていることに喜びを感じながら今も取り組んでいます。
「誰かのために何か役に立つ事ができていると思える事が嬉しい。だから頑張れる」
「誰かのために何か役に立つ事ができていると思える事が嬉しい。だから頑張れる」これは7年前に所属していた部署で『より良い組織』になるための研修に参加した時に考えた目的意識ですが、Axcelead Drug Discovery Partnersへ転籍した今でも変わっていません。意志が弱く、自分のために勉強しよう!ダイエットしよう!と思ってもぜんぜん続かない性格ですが、お世話になった方や頼りにしてくれる仲間がいると頑張れます!!自分一人では仕事は達成できないので、周りで支えてくれる方々に日々感謝し、その方達のためにも頑張ろうと思えます。
先のことを考えすぎず今も楽しむ
先のことをあまり考えすぎず今も楽しむことを心がけて日々を過ごしています。休日は大好きなディズニーとビールを楽しんでいます。ディズニーランドやディズニーシーではシーズンごとのショーを観るのが好きで、ハロウィンシーズンにはパレードに出ているダンサーさんと同じ衣装が着たくて、仕事の後で同僚と一緒に手作りする事も。前日からホテルに泊まりこんで翌朝、その衣装を着てディズニーへ行き、パレードを見たりお酒を飲んだりというのが私の楽しみ方です。一緒に行く人にも楽しんでもらえるように、パレードはどこから見るといいのかなど計画を立てるのも楽しくて、ついついディズニーの情報を収集してしまうので、行く予定がある方にプランニングを頼まれるのも嬉しいです!!

患者さんが少しでも豊かな暮らしができるように
知識を増やし深めてがん免疫を極めたい!と思っています。自分が出来ることが増えることによってご依頼頂ける案件の種類を増やすことによって、不自由な思いをされている患者さんが少しでも豊かな暮らしができるように。お客様の創薬に貢献できたら嬉しいです。
創薬研究における合成技術の使いどころ教えます!
日時:
1月26日(木)12:00-12:30
概要:
アッセイ系構築・薬物動態解析に必要なツール化合物の合成、候補化合物探索時の誘導体合成、薬効試験や安全性試験に用いるバルク合成など、創薬研究において、化合物合成はほぼすべてのプロセスで必要となる重要な研究領域です。特に創薬プロセス全体を視野にいれた化合物の合成法確立は、誘導体合成の効率化、スケールアップ合成へのスムーズ移行が可能となり、プロジェクトの加速化・成功確率の向上につながると考えられます。今回のwebセミナーでは、各プロセスでの事例を交えながらAxcelead DDPが有する合成技術、問題解決手法について紹介いたします。
演者紹介:

阪野 義広 医薬探索研究 Chemistry
岐阜薬科大学大学院修士課程卒業後、武田薬品工業に入社。メディシナルケミストリー、プロセス化学部門に従事。2017年 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍し、現職。
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が「日刊薬業」に掲載されました。
『タンパク質分解誘導薬、国内も開発広がる ―アステラスなど臨床試験、ADDPはライブラリー着手』
低分子創薬の新しい技術であるモレキュラーグルー、その可能性と合理的な創薬研究の出発点となるライブラリー構築に向けたADDPの取り組みを池浦が語っています。是非ご一読ください。
(2022年12月7日)
日刊薬業 2022年12月7日掲載[許諾番号20221207_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。

第13回 スクリーニング学研究会にて、企業セミナーや企業展示、ポスター発表を行います。
11月25日にタワーホール船堀にて開催される第13回スクリーニング学研究会において、企業セミナーや企業展示、ポスター発表を行います。また、ワークショップのファシリテーターや話題提供も担当させていただきます。
研究会への参加を予定されている方は、是非Axceleadのセミナーやブースにもお立ち寄りください。
企業セミナー 11月25日(金) 4階研修室
【開催時間】
A Group:13:20-14:10
B Group:14:20-15:10
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、研究会にて参加者のグループ分けを行い、2回開催とさせていただきます。
セミナー内容は2回とも同じです。
【講演テーマ】
フェノティピックスクリーニングからターゲット同定まで表現型にフォーカスした創薬を相乗的に加速化させるトータルサービス
【演者】
戎野 幸彦 博士
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 Frontier Technology シニアダイレクター

2005年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了後、Oklahoma Medical Research Foundationに留学。 関西医科大学、武田薬品工業株式会社、大塚製薬株式会社を経て、2020年9月より現職。
企業展示 11月25日(金) 2階イベントホール「瑞雲」
【開催時間】
A Group:14:10-15:20
B Group:13:10-14:20
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、研究会にて参加者のグループ分けを行い、企業展示を閲覧する時間帯が分かれております。
※上記時間帯以外でも、10時~16時の間は出展しておりますので、ご都合の良いタイミングにぜひお立ち寄りください。
【展示の見どころ】
1.企業セミナーでも講演させていただく、表現型にフォーカスした創薬サービスについてご紹介します。
2.オンラインLC/TOF-MSシステムを活用したHT-ASMSサービスについて、応用事例も交えてご紹介します。
3.スクリーニング研究の効率化に大きく貢献するHT-ADMETサービスについて、最新メニューも加えてご紹介します。
第39回メディシナルケミストリーシンポジウムに
オンライン出展
『創薬研究の加速化に貢献!Axcelead分析化学グループが確かな技術と磨き上げられたプロセスでお客様の研究に”プラス”の価値を提供します』
会期中、Axceleadのオンライン展示にて、以下のプログラムをお楽しみいただけます。メディシナルケミストリーを支える分析化学グループのソリューションの他、創薬化学に関連した様々なソリューションをご紹介します。是非、お立ち寄りください。
第39回 メディシナルケミストリーシンポジウム (オンライン開催)
会期:2022年11月23日(水)~ 11月25日(金)/ 詳細:http://cdsympo.com/mcs2022/index.html(外部サイトへ)
分析化学グループのご紹介
創薬研究の加速化に貢献!Axcelead分析化学グループが確かな技術と磨き上げられたプロセスでお客様の研究に”プラス”の価値を提供します
| 11月23日(水) オンライン展A | 15:00-「NMR, 単結晶X線構造解析」 15:20-「Chiral HPLC分析・分取」 15:40-「ペプチド、核酸関連の精製」 16:00-「結晶化検討」「アキラル・多検体精製」 17:30-「NMR, 単結晶X線構造解析」 17:50-「Chiral HPLC分析・分取」 18:10-「ペプチド、核酸関連の精製」 18:30-「結晶化検討」「アキラル・多検体精製」 |
| 11月24(木) オンライン展D | 13:50-「NMR, 単結晶X線構造解析」 14:10-「Chiral HPLC分析・分取」 14:30-「ペプチド、核酸関連の精製」 14:50-「結晶化検討」「アキラル・多検体精製」 |
創薬研究上の様々な課題に対するソリューションのご紹介
『創薬研究の課題、Axcelead が解決します!』
| 11月24日(木) オンライン展D | 12:00‐13:30 「皆様が抱えておられる創薬研究の課題をお聞かせください。様々なプロジェクトを牽引した経験豊富な担当者がお役に立てるサービスを紹介いたします」 |
| 11月25日(金) オンライン展F | 11:50‐13:10 「皆様が抱えておられる創薬研究の課題をお聞かせください。様々なプロジェクトを牽引した経験豊富な担当者がお役に立てるサービスを紹介いたします」 |
〈サービスをご紹介する創薬研究者〉

平山孝治 医薬探索研究 化学 シニアディレクター
京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業へ入社。在職中に京都薬科大学大学院にて博士号取得。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社後、メディシナルケミストリーのチームをリード、その後計算化学チームのリードを兼任し、4月からChemistry部門のシニアディレクターを担務。一貫してメディシナルケミストリー畑で創薬に挑戦し、新薬の創出を目指して日々研鑽しております。

創薬合成研究を加速化するHPLC精製技術:
低分子化合物の光学分割から中分子化合物の精製まで
幅広く迅速に対応します!
一言有加 …

一言有加 …
日時:
12月13日(火)12:00-12:30
概要:
創薬合成研究を加速化するAxceleadのHPLC精製技術をご紹介します。開発医薬品の構造が複雑化して光学活性医薬品や中分子医薬品が著しく増加している昨今、Axceleadでは低分子化合物の光学分割から中分子化合物の精製まで幅広く対応できる環境を整えております。本セミナーでは、クロマト技術を活用した迅速かつ上質な光学分割(光学純度測定)と中分子化合物(ペプチドや核酸関連化合物)の精製サービスを紹介します。また、高額の設備投資と専門性が必要な、これら特殊業務の水平分業による効率化を提案させていただきます。
演者紹介:

原実希 医薬探索研究 Chemistry
京都薬科大学卒業後、2008年に武田薬品工業に入社。創薬研究部門にてクロマト技術を活用したキラル分析、光学分割、精製業務に従事。2017年 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍し、分析化学グループにてHPLCチームを立ち上げて光学分割・精製業務を牽引。最近は、中分子化合物の分析精製業務にも従事。

一言有加 …
Axcelead DDPとナレッジパレット、 薬剤耐性癌を対象とした遺伝子発現解析に関する共同研究契約の締結について
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、「Axcelead DDP」)と株式会社ナレッジパレット(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:團野 宏樹・福田 雅和、以下、「ナレッジパレット」)は、薬剤耐性癌を対象とした遺伝子発現解析に関する共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。
本共同研究では、肺癌の薬剤耐性に影響を及ぼす細胞と遺伝子群の同定、そのバイオマーカーの探索および検証を両社協業で行います。ナレッジパレットは、バイオバンクの凍結臨床検体を用いて、同社のコア技術であるシングルセル遺伝子発現解析技術(Quartz-Seq2)で遺伝子発現プロファイリングを行います。Axcelead DDPは、創薬における豊富な知見やノウハウを活かし、得られた解析結果から薬剤耐性癌の新規創薬標的やバイオマーカーの候補遺伝子群を同定・検証します。本研究によって従来の解析では見出すことができなかった新規標的蛋白質やバイオマーカーを見出すことが期待され、癌の薬剤耐性メカニズムの解明や新規創薬ターゲットの創出、臨床試験において成功確率を向上させるバイオマーカーの創出に寄与することになります。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「卓越した遺伝子解析技術を有するナレッジパレットとの共同研究によって、薬剤耐性癌の新規標的蛋白質やバイオマーカーを特定することができれば、新薬の開発や臨床試験の成功確率向上につながる研究開発支援を実施することが可能となります。私たちAxcelead DDPは、創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして、画期的な医薬品の創出に貢献してまいります」と述べています。
ナレッジパレットの代表取締役CEOの團野 宏樹は、「生体組織から採取された細胞サンプルには様々な種類の細胞が含まれており、従来の解析技術では十分な精度の創薬研究データを得ることは困難でした。本共同研究では、細胞種類によらず高い精度のデータを得ることができる弊社のシングルセル解析技術と、Axcelead DDPの幅広い創薬研究ノウハウを活用することにより、薬剤耐性癌という人類が克服すべき疾患に対しての新たな創薬アプローチを創出してまいります」と述べています。
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
【ナレッジパレットについて】
ナレッジパレットは、2020 年の国際ベンチマーキング大会にて世界最高精度を有すると評価された、1 細胞レベルの全遺伝子発現解析技術(Quartz-Seq2)を応用することで、細胞のトランスクリプトームを基点とした表現型創薬及び再生医療高品質化を行う研究開発サービスを提供しており、製薬企業や研究機関と共同研究を進めています。
ニューモダリティー医薬品の非臨床試験:
動物種を考えてみませんか?

日時:
2022年12月1日(木)12:00-12:30
概要:
近年ニューモダリティによる創薬の進歩が顕著で、現状のガイドラインから申請に必要な非臨床安全性試験を考慮することが難しくなってきています。特に、ヒトでしか薬効を示さない医薬品が増えてきており、動物を用いた非臨床毒性試験ではOn target毒性が検出できないことが問題となっています。On target毒性が不明のまま臨床試験を開始すると、推定最小薬理作用量からのアプローチとなり、最初の臨床試験に時間とコストが必要となります。薬効が発現する動物を用いてOn target毒性を、臨床試験前に検出することはリスク評価の点で必須と考えられ、動物種選択がより重要となってます。Axceleadでは、ヒトの受容体遺伝子等を実験動物にノックインした動物を作製し、それらを安全性試験に用いて、より有効な安全性評価を実現できるように検討しています。
演者紹介:

田中丸善洋 応用レギュラトリーサイエンス 安全性評価
1987年武田薬品工業株式会社入社、非臨床試験の安全性評価を20年担当、その後、研究調整業務を担当し、2017年よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社で引き続き、非臨床試験の安全性評価を担当。2011年より2019年までGLP運営管理者、現在はGLP資料保存施設管理責任者を兼務。

研究者から人事へキャリアチェンジ!
多角的に観る大切さ。
人事へ転身、「新人なので分からない」は半年で卒業
人事部門の統括をしています。もともとは武田薬品に研究者として入社し楽しく研究に取り組んでいました。が、ある日突然、部門長に呼ばれ人事へ異動の打診をされ驚きましたし「私には向いていない!」と思いその場ではお断りしました。お断りした理由は2つあってひとつは人見知りでコミュニケーションをとるのが苦手だと感じていて、黙々と作業することが好きなので研究者を選択していたこと、もうひとつは研究も楽しくしていたからです。
ですが、お話を伺っているうちに人事の仕事にも魅力を感じてキャリアチェンジしました。「やる!」と決めてからは「新人なので分からない」は半年で卒業すると決めて業務に取り組みました。異動して苦労したのは『頭の使い方』です。研究者は仮説を説明した後に結果を伝えますが、人事では結論から話し、しかも相手が誰なのかを考慮して伝える必要があります。発表資料を作成する時など上司にかなり注意され、この回路が出来るまで非常に苦労しましたし、多角的に観ることの大切さを痛感しました。
一方で採用やキャリアチェンジで接した人がその後、活躍されている姿を拝見すると嬉しくて、研究者とは違う人事ならではの喜びを感じます。
新しい人事制度に込めた思い
「信頼関係・多様性・主体性」この3つを軸に、7月に人事制度を新しくしました。2年前から準備を進め、その中で一番大変だったのはこの「軸」を決めることでした。経営層を含めてディスカッションを繰り返し、固まるまで2,3ヵ月はかかりました!この3つのキーワードには、それぞれに想いが込められています。
Axcelead YouTubeチャンネルにて公開中!
『信頼関係』
クライアントから信頼を得ることが大切。そう在るには会社と従業員が信頼し合い対等の立場で切磋琢磨することで信頼関係が深まり、その良い影響がクライアントとの信頼が深まり互いのビジョンを叶えたい
『多様性』
様々な価値観を持った人と会社がうまく活かされる組織を目指しており、様々な意見がぶつかることでイノベーションが生まれ、そのイノベーションによってクライアントに新たな提案が生まれることで薬を生み出したい
『主体性』
過去こうだったから、ではなく柔軟にこれまで培ってきた経験、技術を活かしてチャレンジ出来る方、主体的に動いて行ける人に集まって欲しい!会社や制度を活用しどんどんチャレンジし、Axceleadを卒業後も活躍していけたら嬉しい
AxceleadはPRO(Partnership Research Organization)ですので制限はあるものの、社員が多様な働き方を選択できるように設計しています。具体的には、短時間勤務、短日数勤務、リモートワーク、あるいは副業の実施などです。Axceleadには研究だけでなく、どのようにビジネスに展開していけるかを考えチャレンジできる環境があり、働いている社員の志も高く会社の規模も丁度いいため連携も取りやすいと考えています。新しい人事制度もどんどん活用していただき、それぞれが自立して主体的にいろいろなことにチャレンジしていただきたいと思っていますし、それを人事として後押しすることができれば本当に嬉しいです。
頭も身体もスッキリ
ウォーキングを数年続けており、年々歩数が上がってきています。今は毎日平均17,000歩くらい歩いています。ウォーキング中の楽しみは、犬の散歩姿を見ること。毎日、何匹会えたか数えています。
「めんどくさいな」と思ったことはなくて逆にウォーキングしないと気持ちが悪いくらい習慣になっていて、先日尾瀬へ行った時も4万歩近く歩いてきました!歩くことで疲れがとれて、頭も身体もスッキリしてリフレッシュされます。

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が
日経産業新聞・日経電子版に掲載されました。
-武田薬品などからスタートアップが独立 社長たちに聞く-
大手製薬企業からカーブアウトしたスタートアップのまとめ記事のトップとして、10月6日付の日経産業新聞、10月10日付の日経電子版に、当社代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が掲載されました。
<記事タイトル> 武田薬品などからスタートアップが独立 社長たちに聞く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC21BPE0R20C22A9000000/
注)記事全文を閲覧する場合は、日経電子版への会員登録が必要になりま
Axcelead DDPとAcadia Pharmaceuticals
中枢神経疾患領域における革新的な医薬品の創出を目的とした協業を開始
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、Axcelead DDP)は、この度、Acadia Pharmaceuticals Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、以下「Acadia」)と、中枢神経疾患領域における革新的な医薬品の創出を目的とした協業を開始することになりましたのでお知らせします。
両社は、候補化合物を探索し、臨床開発を進めるための研究プログラムを実施します。Axcelead DDPは、創薬プラットフォームおよび創薬研究の深い知識、豊富な経験を活かし、高品質な候補化合物を創出するための研究活動を推進します。Acadiaは、中枢神経疾患領域の深い専門性を活かし、臨床開発と商業化を図ります。
Axcelead DDPは、アップフロント、研究活動費、開発の進捗に応じたマイルストンをAcadiaから受け取ることになります。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦義典は、「私たちの使命は、製薬業界における長年の研究活動を通じて蓄積してきた技術とノウハウ、および膨大な創薬データを活かし、創薬プレイヤーのベストパートナーとして革新的な医薬品の創出に貢献することです。今回、神経精神疾患に苦しむ患者さんに治療薬をお届けすることを目指し、Acadiaの開発パイプライン拡充に向けて同社と協業できることを嬉しく思います。」と述べています。
以上
<Acadiaについて>
Acadiaは、生活の向上を目指して神経科学のブレークスルーに取り組んでいます。 25 年以上に亘ってヘルスケアの第一線で活動し、重要なソリューションを必要とする人々に提供してきました。当社はパーキンソン病に関連する幻覚と妄想に対する初めてで唯一承認された治療法を開発し販売しています。当社の臨床開発は、統合失調症、レット症候群、および中枢神経系障害における神経精神疾患の陰性症状の治療に重点を置いています。
詳細については、www.acadia.comをご覧ください。
<Axcelead DDPについて> ADDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
「WHIZ HEALTHCARE SUMMIT 2022」に
CEO 池浦が登壇します!
2022年10月14日に開催される「WHIZ HEALTHCARE SUMMIT 2022」にて、Axcelead CEOの池浦が登壇します。
オンラインにてどなたでもご参加いただけますので、是非ご視聴ください!
※定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただく場合がございます。
参加登録はこちら
※外部サイトに遷移します
タイムテーブル
| 第一部 | 14:00-14:50 「創薬プラットフォーマーの紹介」 |
| Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 代表取締役社長 池浦 義典 株式会社ARCALIS 取締役COO 河野 悠介 氏 株式会社A-Digital CTO兼COO 中島 洋 氏 PassPort Technologies, Inc. 取締役COO 安達 博敏 氏 株式会社IPガイア 代表取締役CEO 山口 泰範 氏 | |
| 第二部 | 15:00-15:50 「ヘルスケアエコシステムと創薬プラットフォーマーへの期待」 |
| 「理研創薬プログラムの概要と今後の展望」 国立研究開発法人理化学研究所創薬・医療技術基盤プログラム プログラムディレクター 岡﨑 寛 氏 「米国と日本のヘルスケアエコシステムの違いと推進するうえでの課題」 Takeda Venture, Inc. Senior Investment Director & Partner 石井 喜英 氏 「技術革新によるヘルスケアのパラダイムシフトとエコシステムの深化」 株式会社日立製作所 理事 ヘルスケア事業本部 企画本部 副本部長 小池 麻子 氏 「ヘルスケアエコシステムにおけるプラットフォーマーの知財戦略についての考察」 アクセリード株式会社 社外顧問 (元武田薬品工業 知的財産部長) 奥村 洋一 氏 | |
| 第三部 | 16:00-17:00 「ヘルスケアエコシステムパネルディスカッション」 |
| ファシリテーター: 株式会社ウィズ・パートナーズ 取締役CIO兼Co-COO 藤澤 朋行 1.日本カルチャーにおける“創薬”の課題 2.創薬プラットフォーマ—としての成長戦略 |
どうする?アカデミアシーズの社会実装
~研究成果を医薬品にするために~
長谷川 宏之
三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長

長谷川 宏之
三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長
2022年9月1日(木)に開催したお客様限定イベントのアーカイブ動画を期間限定でご視聴いただけます。
公開期間:11月30日
概要:
アカデミア研究者の皆様の最先端の研究成果を医薬品にするには、何が必要とされているでしょうか?例えば、資金の獲得であればAMEDの事業への公募などの他、ベンチャーキャピタル(VC)から資金を得て起業する方法があります。サイエンスにおいては、製薬企業との共同研究やライセンスアウトを目指す場合、企業目線で求められるデータを準備しておく必要があります。
本イベントでは、アカデミア研究者の成果を社会実装するために不可欠な資金獲得の話を国内最大規模のライフサイエンスに特化した民間ファンドを運営する三菱UFJキャピタル株式会社 長谷川氏が、サイエンスについての話題提供を、製薬会社オリジンの創薬ソリューションプロバイダー Axcelead Drug Discovery Partners 後藤がそれぞれ紹介いたします。
各セミナータイトルがテキストリンクとなっています。クリックしてご視聴ください。
| 第一部 プレゼンテーション | |
| 『企業における創薬研究の実際とアカデミアへの期待』 池浦義典 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 代表取締役社長 | |
| 『医薬品創出に向けたDrug Discoveryの現状と課題』 後藤雅将 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 ヘッド | |
| 『ベンチャーキャピタルからの資金調達について』 長谷川 宏之 三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長 | |
| 第二部 公開相談会 | |
| 資金獲得についての疑問、サイエンスについての疑問、何でもお答えします |
演者の紹介:

長谷川 宏之
三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長
ウェブイベント:Axceleadとディスカッションしよう!
創薬研究を支える探索、前臨床開発フェーズの薬物動態、安全性の話

PK/PDや相互作用、いつから評価を開始するべきか?代謝物の毒性評価はいつ頃実施する?前例のないニューモダリティの安全性評価に困っている。などなど、創薬研究を支える薬物動態と安全性評価には悩みが尽きないというお話をよく耳にします。
本イベントでは、Axceleadの創薬ソリューションを支える探索、前臨床フェーズの動態研究者、安全性研究者が一同に会し、様々な課題に対してディスカッションします。
トークセッションでは、ご視聴いただいている皆様もディスカッションにご参加いただけます。是非、お誘いあわせのうえご参加ください!
※本イベントは、Axceleadをご利用いただいているお客様限定イベントとなります。
弊社セールスからのご案内メールやメールニュースにてご案内を受け取られた方および同僚の皆様のみご参加いただけます。
Day.1
【開催日時】2022年10月7日(金) 15:00-18:00 (途中入退場可)
【開催形式】Zoom ミーティング
【ご紹介するソリューション】探索フェーズ・前臨床開発フェーズの薬物動態と安全性
Day.2
10月24日(月)の午後に予定しています。詳細が確定しましたらご案内いたします。
―タイムテーブル―
トークセッション:Axcelead研究者からの情報提供の後、ご参加いただいた皆様も交えてディスカッションします。
プレゼンテーション:従来からAxceleadで開催しているウェビナーと同様、プレゼンテーションがメインのセッションです。
| 15:00 -15:05 | |
| 『イントロダクション』 | |
| 15:05 -15:30 | |
| トークセッション 『探索~前臨床開発の薬物動態一気通貫アプローチ』 ソリューション:#探索薬物動態 #前臨床開発薬物動態 出演: 統合トランスレーショナル研究 青山和誠 応用レギュラトリーサイエンス 竹内敏之 … |
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事がSCIENCE SHIFTに掲載されました。 『これから、日本と世界の製薬業界はどうなりますか?大学の研究と製薬企業を結ぶAxceleadに聞く、製薬業界の「これから」』
製薬企業が果たす役割の大きさ、その一方で増え続ける創薬の課題、その中でどのような人材が求められ、活躍できるのか、当社代表取締役社長 池浦がライターの質問に答えています。是非ご一読ください。
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EpigeneronとAxcelead DDP、 新規標的に対する創薬研究の提携に関する基本契約を締結
株式会社Epigeneron(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三嶋 徹也、以下「Epigeneron」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、新規標的に対する創薬研究の提携に関する基本契約を締結しましたのでお知らせします。
Epigeneronは、疾患と密接に関連する遺伝子の発現を制御する新しい創薬標的を同定する新規かつユニークな技術を有しており、この技術によってアンドラッガブルな標的から新規創薬標的を見出すことを可能にします。Axcelead DDPは、創薬に必要な全てのプラットフォーム機能を保有しており、創薬研究に関する高い知見と豊富な経験を有しています。Axcelead DDPが持つ150万に及ぶ化合物ライブラリーと多彩なHTS(High Throughput Screening)技術を組み合わせることによって、Epigeneronが見出す新たな標的に対する創薬の可能性が広がり、画期的な新薬の創出につながることが期待されます。
Epigeneronの代表取締役社長である三嶋 徹也は、「治療が困難な疾患に対してファーストインクラスの画期的な新薬研究を加速するためにAxcelead DDPと協議を重ねてきました。日本初の創薬ソリューションプロバイダーであるAxcelead DDPとの提携は、Epigeneronが有していない創薬研究機能を相互補完できることで、シームレスな創薬研究活動の展開が可能になります。この提携を通じて画期的な新規標的に対する薬剤を少しでも早く患者さんにお届けできることを期待しています。」と述べています。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「Epigeneronとの提携によって、これまで医薬品として開発されてこなかったアンドラッガブルなターゲットに対して創薬研究を進めることが可能になります。当社の多様な標的検証の経験、スクリーニングプラットフォームを通じた迅速且つシームレスな創薬研究で、アンメットメディカルニーズを満たす新薬の創出に両社連携して取り組んでまいります」と述べています。
【Epigeneronについて】
Epigeneronは、藤井穂高 MD, PhD と藤田敏次 PhD が発明した遺伝子座特異的ChIP法とORNi-PCR法等の産業利用を企図して設立されました。これらのプラットフォーム技術は、従来見出すことが困難だった遺伝子発現制御に関わる創薬ターゲットの探索や、一塩基変異など希少な遺伝子配列の検知などを可能にします。Epigeneronは、エピジェネティック制御やその他の遺伝子発現制御に関わるまったく新しい創薬ターゲットを見出すパイオニアとして、ヘルスケア産業に貢献してゆきます。
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
フェノティピックスクリーニングからターゲット同定まで
~専門家たちのコラボレーションにより実現する表現型創薬~
日時:
2022年9月28日(水) 12:00-12:45
概要:
明確なターゲットが未知の状態でも実施可能なフェノティピックスクリーニングは、ユニークなヒット化合物の取得率が高いことで知られており、疾患模倣性が高い系を選択することで創薬成功確率の向上も期待されます。また、遺伝子発現制御ツールの拡充、オミックス技術の進歩、パブリックデータへのアクセスのしやすさの向上などにより、Hit化合物のターゲット分子の同定や作用メカニズムを解明するための多くの打ち手が出てきました。
一方で、実際にフェノティピックスクリーニングで見出した化合物のターゲット分子を同定するためには、多様な分野・技術に対する深い専門知識と経験が必要であり、異なる分野のエキスパート同士のコラボレーションが欠かせません。
Axceleadでは、創薬化学、スクリーニング、バイオインフォマティクス、オミックス解析などの経験豊富なエキスパートが総力を挙げて表現型創薬に取り組んでいます。
本セミナーでは、フェノティピックスクリーニングからターゲット同定までを加速化させる各専門家の強みと、分野横断でコラボレーションすることで可能になるAxceleadならではの強みを紹介いたします。
演者の紹介:

平野 満
医薬探索研究 Discovery Biology, Cell biology
2017年 京都大学大学院工学研究科 研究指導認定退学。神経系に発現する電位依存性Ca2+チャネルの研究で博士(工学)を取得。
2017~2018年 国立循環器病研究センター研究所 画像診断医学部、ヴュルツブルグ大学核医学部門でPETトレーサーを用いたin vivo分子イメージングを経験。
2018年8月より現職。現職では創薬の初期ステージであるScreeningにおいて、細胞を用いたScreening assay系の構築とHTS PJのmanagementに従事(GPCR, ion channel, transporter, receptor, RNA, phenotypic)。
医薬探索研究部門、丸研究員と三輪研究員共著論文が、ACS Medicinal Chemistryに掲載されました!
Identification of α-Synuclein Proaggregator: Rapid Synthesis and Streamlining RT-QuIC Assays in Parkinson’s Disease
Fumito Takada,et al.
Publish:August 11,2022
https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acsmedchemlett.2c00138
論文の概要:
筆者らは、異常なα-synuclein(aSN)を検出するRT-QuIC反応において、aSNの凝集を促進する化合物TKD150とTKD152を見出しました。以前に報告のあった凝集促進化合物PA86と比べて、今回見出した2化合物は、2倍以上速く凝集を促進することが可能です。TKD150とTKD152をRT-QuICアッセイに用いることで、測定時間を短くすることができ、aSN関連の疾患の診断に広く用られることが期待されます。
本研究において、Axceleadは、aSNタンパク質の調製と合成化合物の繊維化aSNへの結合解析を担当しました。aSNタンパク質は凝集性があることから、調製および評価がとても困難なタンパク質でしたが、Axceleadの材料調製と評価に関する高い技術力と豊富な経験で本成果に貢献することができました。
関連サービス:
タンパク質調製、AS-MS

丸 喬光 医薬探索研究 Discovery Biology
東北大学大学院工学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。化合物のスクリーニング、および化合物の結合タンパク質スクリーニング業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社設立時に武田薬品から転籍。分子スクリーニング 主任研究員を経て、2020年4月より現職。自社サービスとしてのAffinity Selection-Mass Spectrometry (AS-MS) の技術開発、発展に携わる。
お客様へのメッセージ:武田薬品時代からの経験を活かし、お客様のご要望に沿った最適な化合物の評価試験を御提供します。特に AS-MS は、試験の感度、効率が前職時よりもさらに進歩しています。様々なターゲットニーズにお応えしてきた経験を踏まえ、お客様のご期待に応えます。
ペルセウスプロテオミクスとAxcelead DDP、
抗体医薬品の創薬支援事業における協業を開始
株式会社ペルセウスプロテオミクス(本社:東京都目黒区、代表取締役:横川 拓哉、以下「ペルセウス」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、抗体医薬品の創薬支援事業における協業を開始しましたのでお知らせします。
ペルセウスは、通常の抗体作製技術であるハイブリドーマ法に加えて、多様性の高いヒト及びラクダ抗体ライブラリを用いたファージディスプレイ法に独自開発したICOS法※を組み合わせたユニークなスクリーニング法を活用して、より難易度の高い創薬標的に対しても最適な抗体を作製することができます。様々なターゲットに対するin vitro・in vivoの評価系を構築してきたAxcelead DDPとの協業は、お客様が求める抗体医薬品の創薬に対して、より高品質な支援を提供することを可能とします。
本協業は、卓越した抗体作製技術を有するペルセウスが、抗体の作成・スクリーニング・ヒト化・物性改善を行い、幅広い創薬プラットフォーム機能を有するAxcelead DDPが、in vitro・in vivoでの薬効評価を含む非臨床試験を行うことで、抗体医薬品の創薬支援を一気通貫でお客様に提供することを目的としています。
ペルセウスの代表取締役である横川拓哉は「創薬研究に関するアドバイザリーから業務の受託まで、あらゆる創薬ソリューションを提供するAxelead DDPと、抗体のプロである当社が協業することで、質の高い抗体医薬品の創薬支援サービスをワンストップで提供できることとなりました。当社は今後も抗体技術の研鑽に努め、世界の抗体創薬の推進に貢献してまいります。」と述べています。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「当社は、今回のペルセウスとの協業を通じて、新たに抗体医薬品の創薬支援をワンストップでお客様にお届けできるようになります。私たちAxcelead DDPは、お客様のニーズに応えるための技術開発に取り組み続けるとともに、革新的な技術を有するパートナーとの協業を通じて、これからも創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして画期的な医薬品の創出に貢献してまいります。」と述べています。
※ICOS法:Isolation of antigen/antibody Complexes through Organic Solvent method。生細胞を用いて、細胞表面上に存在する蛋白質の立体構造を認識する抗体を取得する技法。有機溶剤を用いた独自のスクリーニング法で、約1,000億個の膨大なファージ抗体ライブラリから、特異性の高いユニークな抗体を効率的に取得することを可能にしています(特許第4870348号)。
【ペルセウスについて】
ペルセウスプロテオミクスは、2001年2月に創業した、抗体医薬品の創薬を目指す東大発のバイオベンチャーです。多様性の高いライブラリとスクリーニング技術を用いたファージディスプレイ法や、伝統的なハイブリドーマ法を活用し、がん領域を中心とした抗体創薬を行うほか、抗体研究支援サービスや全48種類の核内受容体抗体・試薬を提供しております。
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
ARCALISとAxcelead DDPが連携し、
mRNA医薬品の統合型創薬支援サービスを開始
アクセリード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤澤朋行、以下「アクセリード」)のグループ会社である株式会社ARCALIS(本社:千葉県柏市、代表取締役社長:藤澤朋行、以下「ARCALIS」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)が連携し、本日、mRNA医薬品の統合型創薬支援サービスを開始しましたのでお知らせします。
本サービスは、mRNA医薬品探索をゼロから最速で成功させるための統合支援サービスです。mRNA医薬品の受託開発製造事業(CDMO)を行うARCALISがmRNAの設計、合成、評価を担当し、創薬プラットフォーム機能を有するAxcelead DDPがmRNA導入のためのLipid nanoparticle(LNP)製剤の作製、in vitro および in vivoの評価を担当します。両社の連携により、最短3ヶ月でin vivoでの発現が確認されたリードmRNA/LNP組成物を提供できます。また、候補mRNAを見出した後、Axcelead DDPは、標的分子、適用疾患等のプロジェクト特性や臨床開発を考慮した上での研究戦略立案支援および薬効薬理試験、薬物動態試験、毒性試験の実施、解析を行い、ARCALISはCMC開発および臨床開発、商業化原薬製造までお客様をサポートします。
本サービスを通じてお客様は、標的タンパクの情報を提供することでin vivoでの発現評価から選抜されたmRNA/LNPをスピーディに得られ、素早くコンセプトを検証(Go/No go判断)することができます。
アクセリードの代表取締役社長である藤澤朋行は、「今、世界中の研究者や製薬企業がmRNAワクチン・治療薬の研究開発を始めようとしています。しかしながら、この新しい医薬品モダリティに参入するためには、医薬品の有効成分であるmRNA原薬の設計、原薬調達、製剤化、細胞レベル・動物レベルでの薬効および安全性評価を実施しなければならず、このプロセスを一貫して実施できる非臨床プラットフォーマーは世界に存在しませんでした。今般、ARCALISとAxcelead DDPが連携することで、このプロセスを一貫したサービスとして世界で初めて提供することになります。この世界初のサービスは、mRNAワクチン・治療薬という新たな医薬品モダリティを用いた画期的な新薬・ワクチンの効率的な創出を強力に推し進めるものと期待しています。」と述べています。
本サービスの詳細につきましては以下のURLをご覧ください。
ARCALIS:https://corp.arcalis.co.jp/SERVICES
Axcelead DDP:https://www.axcelead.com/service/8271/
本サービスの詳細につきましては、ARCALISにお問い合わせください。
https://corp.arcalis.co.jp/#contact
【ARCALISについて】
ARCALISは、アクセリードと、Arcturus Therapeutics Holdings, Inc.(NASDAQ:ARCT/以下、アークトゥルス)と共同で設立したmRNA 医薬品受託製造開発(以下、mRNA 医薬品 CDMO)事業を展開する企業です。アークトゥルスの開発パイプラインの製造拠点としての責任を果たしつつ、世界中の製薬会社、創薬ベンチャー、アカデミア等、幅広い顧客に高品質の mRNA 医薬品の安定供給を約束する世界初の統合型mRNA医薬品CDMO事業の展開を目指します。現在福島県南相馬市に建設中の工場では、現行の医薬品適正製造基準(以下、cGMP)を満たした最先端の製造管理、品質管理システムを備え、全世界を対象にmRNA ワクチン、医薬品の受託製造を行う予定です。
【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
ますます充実・驚きの利便性!
AxceleadのADME-TOXスクリーニング
日時:
2022年7月21日(木) 17:00-17:30
概要:
Axcelead Drug Discovery Partnersでは、化合物最適化に向けたADME-TOXスクリーニングを目的に応じて試験を選択・実施できるよう、評価系をさらに充実させてきています。
新たに追加した試験をご紹介するとともに、利便性を増した試験依頼システムCARSの変更点も併せてご説明いたします。
演者紹介:

谷口友美 統合トランスレーショナル研究 ディレクター 博士(薬学)
1995年 東京薬科大学博士課程前期修了後、三菱化学 医薬部門(現 田辺三菱製薬株式会社)入社。一貫して薬物動態に従事。開発薬物動態におけるPJ推進や医薬品承認申請業務、探索動態部門における各種 in vitro、in vivo試験系構築業務を幅広く経験後、2017年HT-ADMETグループのマネジャーに就任。2021年Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。現在は探索DMPKおよび物性・薬物動態スクリーニングをリードしている。癒しは、娘2人とのおしゃべり(とまりません)。iPark公認ヨガクラブ所属。
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が日経バイオテクONLINEに掲載されました。
―武田薬品から独立5年のAxcelead、海外売上高の拡大に注力―
当社は今年7月に設立5周年を迎えます。これまでの事業成長の軌跡と最近の創薬やアウトソーシングのトレンド、そして今後の展望について、池浦がインタビューにこたえています。
<記事タイトル>
武田薬品から独立5年のAxcelead、海外売上高の拡大に注力
注)記事全文を閲覧する場合は、日経バイオテクONLINEへの会員登録が必要になります。
医薬品開発過程における光安全性評価戦略
永井博文 応用レギュラトリーサイエンス プリンシパルコンサルタント
1987年 山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所入社。毒性及び薬効病理責任者を経て薬剤安全性研究所長及びグローバル武田におけるDrug Safety Research & Evaluation Headとして、Safety Board and First in Human Committee Member、 Occupational Exposure Limit Panel Memberも兼務。 2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)非臨床安全性部門 ヘッドを務め、2020年4月より現職。社外ではINHAND心循環器系やESTP WorkshopのCharacterizing “Adversity” of Pathology Findings in Nonclinical …

永井博文 応用レギュラトリーサイエンス プリンシパルコンサルタント
1987年 山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所入社。毒性及び薬効病理責任者を経て薬剤安全性研究所長及びグローバル武田におけるDrug Safety Research & Evaluation Headとして、Safety Board and First in Human Committee Member、 Occupational Exposure Limit Panel Memberも兼務。 2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)非臨床安全性部門 ヘッドを務め、2020年4月より現職。社外ではINHAND心循環器系やESTP WorkshopのCharacterizing “Adversity” of Pathology Findings in Nonclinical …
「本セミナーは、7月1日に開催した第49回 日本毒性学会学術年会ランチョンセミナー L2-3の再講演です。」
日時:
2022年7月12日(火) 12:00-12:45
概要:
低分子医薬品開発における光安全性評価についてはICH M3(R2)及びS10ガイドラインに各試験の実施時期や試験項目について一般的な記載があるものの、実際の医薬品開発過程でいつどのような光毒性試験を実施し、試験結果をどのようにして臨床開発に反映させていくのか悩まれている方も多いと思います。本セミナーでは、医薬品開発における光安全性評価の具体例を交えながら、演者の20年の非臨床医薬品開発経験に基づく実践的な光安全性評価戦略を紹介いたします。
演者紹介:

永井博文 応用レギュラトリーサイエンス プリンシパルコンサルタント
1987年 山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所入社。毒性及び薬効病理責任者を経て薬剤安全性研究所長及びグローバル武田におけるDrug Safety Research & Evaluation Headとして、Safety Board and First in Human Committee Member、 Occupational Exposure Limit Panel Memberも兼務。 2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)非臨床安全性部門 ヘッドを務め、2020年4月より現職。社外ではINHAND心循環器系やESTP WorkshopのCharacterizing “Adversity” of Pathology Findings in Nonclinical …
新薬創出を目指してモノづくりを牽引!
はじめましてAxcelead Chemistryです。
日時:
2022年7月29日(金) 12:00-12:30
概要:
新薬創出を目指した創薬研究では、薬となる分子を設計し、合成し、評価・分析するサイクルを効率的に回す必要があります。これを実現するには、確かな評価技術に加え、モノづくりを牽引するChemistryの存在が欠かせません。本日は、Axcelead Chemistryのケイパビリティを紹介するとともに、弊社が提供するドラッグディスカバリーサービスについても紹介させて頂きます。Axceleadと一緒に創薬してみませんか!?
演者紹介:

平山孝治 医薬探索研究 化学 シニアディレクター
京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業へ入社。在職中に京都薬科大学大学院にて博士号取得。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社後、メディシナルケミストリーのチームをリード、その後計算化学チームのリードを兼任し、4月からChemistry部門のシニアディレクターを担務。一貫してメディシナルケミストリー畑で創薬に挑戦し、新薬の創出を目指して日々研鑽しております。
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が、
「RISFAX」と「医薬経済」に掲載されました。
当社は今年7月に設立5周年を迎えます。これまでに製薬企業・ベンチャー・アカデミアなど160以上のお客様に創薬研究にかかるサービスを提供してきました。5年間のビジネスの変遷および今後の展望について、池浦がインタビューにこたえています。
※「医薬経済」掲載記事
【RISFAX】
2022年6月14日掲載
「23年度IPOへ、「信頼は口コミで醸成」 ―ADDP・池浦社長 武田薬品の分社化から5年、海外顧客の拡大もー」
https://risfax.co.jp/risfax/183578
注)記事全文を閲覧する場合は、RISFAX on the Webへの会員登録が必要になります。
【医薬経済】
2022年6月15日号掲載
「アウトソーシングで創薬研究を効率化」
https://iyakukeizai.com/iyakukeizaiweb/detail/176608
注)記事全文を閲覧する場合は、医薬経済ONLINEへの会員登録が必要になります。
持株会社・アクセリード株式会社の子会社であるPassPort Technologiesが、国際医療情報誌 Med Tech Outlookが選出する“Top Drug Delivery Solutions Provider 2022”に選ばれました。
持株会社・アクセリード株式会社の子会社であるPassPort Technologiesは、この度、全米で97,000人以上の購読者がいる国際医療情報誌Med Tech Outlookが選ぶ“Top 10 Drug Delivery Solutions Provider 2022”(2022年ドラッグデリバリーソリューションプロバイダー上位10社)の1社として選出されました。
Med Tech Outlookトップ10社掲載ページはこちら
米国カリフォルニア州を拠点とするPassPort Technologiesは現在米国において偏頭痛、日本においてアルツハイマー型認知症の臨床試験開始の準備を進めているほか、糖尿病や自己免疫疾患等を対象とする研究プログラムを有する等、パイプラインは順調に拡大しています。また、PPTIはこれらのパイプラインの開発・商業化を迅速に進めるため、2019年に製造においては日東電工株式会社、「PassPort System」を用いた創薬研究においては同じアクセリードグループの当社とそれぞれ業務提携を行っています。
PassPort TechnologiesのHPはこちら(https://passport-tech.com/)
研究者からセールへ転身、お客様とAxcelead研究者の「想い」を大切にした橋渡しを
研究者からセールへ転身
カスタマーイノベーション推進部でセールスを担当しています。もともと研究者として中枢疾患薬理の研究に18年ほど従事していましたが、昨年、チャンスがありセールスへで異動しました。
武田薬品からAxceleadへの移籍時は、会社設立のためにできることからやろう!と、これまで経験を積み上げてきた中枢疾患の研究で貢献しました。ですが、研究者としてお客様と対話する機会はそれほど多くなく、「お客様と対話をしながら、Axceleadの研究者との橋渡しをしたい!」という想いが強くなりました。セールスであれば、お客様と直接対話できる機会も多いのでは?と考えていた時、チャンスが巡ってきました。
そもそもAxceleadへの転籍を決意したきっかけに東日本大震災があります。創薬という使命を果たすために研究に没頭してきましたが、育児休暇中に震災があり、仕事復帰を目前にして、自身が世の中に貢献できることについて考えさせられました。「人と対話をしながら何か新しいことにチャレンジできないか・・・」と模索し続け研究をしていた時、Axcelead設立の話が舞い込みました。様々な創薬プレイヤーと一緒に研究ができるという魅力と、Axceleadが創薬エコシステムのハブになるという方向性に共感し、転籍を即決しました。研究者を経てセールスへのキャリアチェンジにより、より自身の目指したいところが明確になったような気がします。
セールス担当としてお客様と対話をする中で、お客様が様々な課題を抱えながら解決法を模索されていたり、限られた資源の中で最善の方法で取り組んでいらっしゃる姿勢に、創薬への熱い想いを肌で感じることが多くあります。私は、Axceleadのサービスを通して、一端でもお手伝いをできることにやりがいを感じますし、いろいろなご相談を頂けることが嬉しいです。
変わらぬ想い
Axceleadのプレゼンテーションの最後を飾る「共に手を取り 創薬を通して 希望ある未来を創りたい」というメッセージがあります。実は、Axcelead創立後、初めてBioJapanという展示会に出展する際、私が考えました。創薬のステップの中で、シーズを探したり、どうやったら薬として世に出るかをディスカッションしたり、解決法を実行したり、お客様とAxceleadがチームとなり創薬を推進したいという想いがあります。そういった想いをギュッと濃縮し、写真撮影をしたメンバーの想いも表したスライドです。これを見るたび、初心に立ち戻ることができ、今でもその想いは変わっていません。

想いのあるものを応援したい!
作り手の想いやストーリーのあるものを応援したい!という気持ちがあり、そこに価値を見出せたものを選ぶようにしています。子どもが生まれた時に体に良い物を!と思い、ネットで探した農家さんが丹精込めてつくった無農薬野菜を購入するようになりました。持続可能な農業を実践し、資源の節約や環境保護に対する考え方に共感し、直接会いに行って、気が付けば農家さんとは10年以上のお付き合い。田植え、餅つき、枝豆や大豆の収穫、山に入って落ち葉拾い、味噌づくりなどの農業体験にも参加していて、自然に触れることの楽しさを実感しています。その体験で作ったお米、大豆を使って、毎年自家製味噌を作っています。人と人との想いを繋ぎ合わせたものを頂くと、言葉や数字では表せないほどの豊かさを感じます。

頼ってもらえるような存在になるために
何かあったら「前田さんに訊いてみよう!」と、人として頼ってもらえるような存在になることが目標です。そのような存在になるには、お客様お一人お一人とのコミュニケーションを通じて、課題やニーズを把握することが第一歩です。「お客様が必要としていることは?ゴールは何か?」という視点に立ち、Axceleadらしいご提案ができることを目指しています。日々のセールス業務でも試行錯誤することがたくさんありますが、Axceleadには沢山の経験豊富なスペシャリストがいることはとても心強いです。スペシャリストが集まったチームは、新たなソリューションやアイデアを生み出し、試行錯誤する中で「化学反応」が起こる楽しみがあります。私は、お客様の想いと、Axceleadのチームの想いと、大切に橋渡しして、垣根を超えたチームが「化学反応」を起こしてゴールを達成することをお手伝いしたいと思います。
統合トランスレーショナル研究 浅野研究員の共著論文が『Scientific Reports』に掲載されました!



Characterization and reduction of non-endocrine cells accompanying islet-like endocrine cells differentiated from human iPSC
2022年4月
https://www.nature.com/articles/s41598-022-08753-5
論文の概要:
糖尿病の根治的な治療法として、ES細胞やiPS細胞などのヒト多能性幹細胞から作製した膵島様細胞の移植が期待されています。人工的に細胞を作製すると目的外の細胞が混入する可能性があります。特に大量の細胞移植が必要となる臨床応用にむけて、安全性の観点から可能な限り混入を低減することが望まれますが、混入する細胞は非常に稀な細胞集団であるため、解析が困難で不明な点が多いという課題があります。
日吉秀行 主任研究員(武田薬品工業株式会社T-CiRAディスカバリー)、佐久間健介 主任研究員(前職:武田薬品工業株式会社T-CiRAディスカバリー、現職: オリヅルセラピューティクス株式会社)、山添則子 主任研究員(前職:武田薬品工業株式会社T-CiRAディスカバリー、現職: オリヅルセラピューティクス株式会社)および豊田太郎 講師(CiRA増殖分化機構研究部門、T-CiRA、現 未来生命科学開拓部門)らの研究グループは、 ヒトiPS細胞由来の膵島様細胞の遺伝子発現を単一細胞レベルで解析することで、製造過程で混入の可能性がある目的外細胞の特徴を同定し、高感度に検出する方法を見出しました。また、目的外細胞の除去方法として、細胞増殖に関わるPLK分子の阻害や、解糖系の阻害といった新規の方法が有効であることを示しました。これらの知見は、移植治療のためのヒトiPS細胞由来膵島様細胞の大量製造において、既存の方法と組み合わせて目的外細胞を除去し、安全性を高めることに役立つと期待されます。
本研究においてAxceleadはシングルセル遺伝子発現解析を担当しました。
シングルセル遺伝子発現解析
関連情報:

本年5月にスタートしたRNA splicing focused libraryを用いたHTSサービスに関する取材記事が日経バイオテクONLINEに掲載されました。
当社はRNA splicing focused libraryを用いたHTSサービスを本年5月にスタートしました。これは、RNA splicingへの作用を指向して当社メディシナルケミストがデザイン、合成した化合物を用いたHTS(High-Throughput Screening)サービスです。
記事の中では、当社研究者が本ライブラリを構築した経緯や今後の展望、HTSサービスの特徴を語っています。
本サービスの詳細については以下のURLをご覧ください
https://www.axcelead.com/service/7138/
<記事タイトル>
創薬支援のADDP、RNAスプライシングに特化したライブラリー構築、HTSを提供
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/22/06/02/09574/
注)記事全文を閲覧する場合は、日経バイオテクONLINEへの会員登録が必要になります。
統合トランスレーショナル研究部門 出堀・冨原主任研究員の共著論文が、『Pharmaceutical Research』に掲載されました!


Construction and Functional Evaluation of a Three-Dimensional Blood–Brain Barrier Model Equipped With Human Induced Pluripotent Stem Cell-Derived Brain Microvascular Endothelial Cells
2022年4月
https://doi.org/10.1038/s41598-021-00820-7
論文の概要:
帝京大学薬学部薬学薬学動態研究室の出口芳春 教授・手賀悠真 元助教・黒澤俊樹 助教と共同でOrgan-on-a-chip上に血液脳関門(BBB)を搭載した3次元BBB-on-a-chipを開発しました。BBBのモデル細胞であるヒトiPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞はOrgan-on-a-chip上で血流を模倣したShear stressを与えられたことで毛細血管様の3次元構造を形成しました。タイトジャンクションの形成が示唆されただけでなく、トランスポーターの機能的な発現も認められ、化合物の移行性も評価できることを明らかにしました。ヒト中枢移行性の予測において有用なハイスループット評価ツールになり得ると期待されています。
このOrgan-on-a-chipはmicrophysiological systems(マイクロ流体デバイス)とも呼ばれ、様々な臓器モデルや疾患モデルの開発に適用が可能であり、創薬のあらゆるプラットフォームで期待されています。
関連情報:

医薬品の施設に係るGLP適合性調査の結果について
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社は、この度、医薬品GLPに適合する試験施設として独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に認められました。当社安全性部門の前身でもある武田薬品から引き続いての適合確認であり、今後とも非臨床試験のさらなる信頼性の向上に努めてまいります。
今回適合性確認を受けた試験区分は以下の通りです。
適合確認書発行日:2022年3月29日
適合試験区分:In vivo毒性試験
一般毒性等に関する試験
安全性薬理コアバッテリー試験
※GLP:Good Laboratory Practiceの略
新薬創出の第一歩、「創薬ターゲット同定・検証」はAxceleadにお任せください!
日時:
2022年5月26日(木) 12:00-12:30
概要:
新薬創出の環境は多彩なモダリティーの登場などにより大きく変化しております。「ターゲット同定」は、創薬の成功率、プロジェクトの進め方や価値に大きな影響を与える新薬創出の第一歩です。ターゲット同定後の「ターゲット検証」は、同定したターゲットが治療効果を示すことを証明するProof of Concept試験として重要であり、複数のアプローチを実施します。
本ウェビナーでは、「Axcelead Target Discovery Engine」というターゲット同定とターゲット検証のコンセプトを中心に、創薬研究に重要な創薬標的探索のソリューションをについて、ご紹介いたします。
演者紹介:

戎野 幸彦 統合トランスレーショナル研究 シニアダイレクター
2005年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了後、Oklahoma Medical Research Foundationに留学。 関西医科大学、武田薬品工業株式会社、大塚製薬株式会社を経て、2020年9月より現職。
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事がAnswers Newsに掲載されました。
『重要性増す「エクスターナル・リサーチ」…ニッポンの創薬研究はどこへ向かうのか―Axcelead DDP・池浦社長に聞く』
創薬研究の課題と各社の対応は。その中でAxceleadは創薬エコシステムのハブとしてどのような役割を果たしていくのか。記者との一問一答が掲載されています。是非ご一読ください。
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が、日刊薬業に掲載されました。
『創薬の課題解決へ中堅連携、十数社が参加 Axcelead主催で意見交換会、コンソーシアムも視野に』

製薬各社が抱える創薬研究の課題。その課題解決を支援するためにAxceleadが果たす役割は。
池浦は日刊薬業の記者に何を語ったのか?是非ご一読ください。
(2022年4月4日)
日刊薬業 2022年4月4掲載[許諾番号20220404_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。
持株会社・アクセリード株式会社が非臨床試験の実施を支援する東京理科大学・椎名教授の新規抗がん剤開発に関する研究課題が、AMED「革新的がん医療実用化研究事業」に採択されました。
この度、東京理科大学(椎名 勇 教授・村田 貴嗣 助教)が主導する、治療継続が困難となった“耐性を獲得したがん”に対する新規作用メカニズムを有する抗腫瘍性薬剤の開発研究が国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)令和4年度 革新的がん医療実用化研究事業に採択されました。アクセリードは、本共同研究課題について非臨床研究試験のデザイン及び薬効薬理・薬物動態・安全性の化合物評価を行うことで本研究事業に貢献します。
詳細については東京理科大学発表のプレスリリースをご確認ください。
https://www.tus.ac.jp/ura/wp-content/uploads/2022/04/22033101b.pdf
アクセリードは創薬プラットフォーム事業を拡充することで、これからもAMED支援課題の実用化促進やアカデミアの先生方への研究の効率的な実装を実現するために貢献してまいります。
アクセリード株式会社 https://www.axcelead-hd.com/
医薬探索研究 柴田主任研究員、曽我部主任研究員の論文が2021年『Scientific Reports』誌の
Cell and molecular biology分野Top100に選出!
柴田主任研究員、曽我部主任研究員の論文「Identification of the first highly selective inhibitor of human lactate dehydrogenase B」が、1940を超す論文の中から2021年『Scientific Reports』誌のCell and molecular biology分野Top100に選出されました。

Top 100 in Cell and Molecular Biology(『Scientific Reports』へ)
論文を見る
この喜ぶべき快挙について、共同研究者の慶應義塾大学先端生命科学研究所 曽我朋義教授より以下のコメントをいただきました。
「がん細胞は解糖系という代謝経路を亢進していることが知られています。その代謝を止めるためにはLDHBの阻害薬が必要であることがわかり、Axcelead社と共同でその開発に取り組みました。短期間で世界初のLDHBの阻害薬が創出できたことはAxcelead社の技術力の高さを示すものであり、この論文はがん研究者のみならず代謝や生化学などの幅広い分野の研究者から注目されていると思われます。」
また、柴田主任研究員、曽我部主任研究員は以下のようにコメントしています。
柴田主任研究員「今回の受賞は“世界のスクリーニングセンターを目指しヒット化合物を創出していく“、という我々のグループのビジョンを達成するために、絶え間ない努力をしていく私たちの決意の成果と考えています。論文で発表した化合物は、世界初のLDHB選択的阻害薬であり、これまでの阻害剤とは異なる阻害機序を示します。新しい化合物を創出するという研究は常にリスクを伴いますが、非常に大きな成果を発表することができました。関係者の皆様には大変感謝しております。」
曽我部主任研究員「私達の論文を非常に多くの方にダウンロードいただき、“Top 100 in Cell and Molecular Biology”を受賞したことを大変嬉しく思います。今回見いだされた化合物が、既知の阻害化合物とは異なる新規の作用機序を示すことを生化学と構造生物のアプローチから明らかにした点が、高い評価につながったのだと思います。本論文により、私達が幅広い科学的研究分野に対応できることを示すことができました。今後、さらに研究レベルを高めて、皆様の創薬研究の加速化に貢献していきたいです。」
Axcelead DDPとナレッジパレット、
Axcelead DDP化合物ライブラリーと大規模トランスクリプトーム解析技術を活用した新たな
評価系の構築に向けた共同研究契約を締結
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、Axcelead DDP)および株式会社ナレッジパレット(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:團野 宏樹・福田 雅和、以下、ナレッジパレット)は、Axcelead DDPの化合物ライブラリーとナレッジパレットの大規模トランスクリプトーム解析技術を活用した、新たな評価系構築に向けた共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。
本共同研究では、Axcelead DDPが保有する化合物ライブラリーから選定した特徴的な多種類の化合物で細胞を処理し、ナレッジパレットが持つ大規模トランスクリプトーム解析技術によって細胞の全遺伝子発現データを取得します。取得したデータにAxcelead DDPが過去から蓄積してきたメタデータを組み合わせることで、様々な疾患や化合物の有効性、安全性、毒性等に関与する遺伝子を網羅的に解析し、化合物の作用メカニズムを推測、明らかにする解析技術を構築することを目的とします。
本共同研究を通じて、特徴的な化合物で処理した細胞の遺伝子発現プロファイリングを実施することで、他社に無い網羅的遺伝子発現変動プロファイルデータベースを構築することが可能となります。また、そのデータベースを活用することで、フェノティピックスクリーニングにおけるターゲットデコンボリューション、ドラッグリポジショニング、リード化合物の創製や最適化、毒性予測などのプロセスがより一層効率化されることが期待できます。
Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「ナレッジパレットとの共同研究によって、当社が保有する化合物ライブラリーから、競争優位性をもつ独自のデータベースを構築することが可能になります。そのデータベースを活用することで創薬研究のプロセスを効率化し、創薬エコシステムのハブとして貢献してまいります。」と述べています。
ナレッジパレットの代表取締役CEOの團野 宏樹は、「当社は全遺伝子発現情報を活用した表現型創薬プラットフォームを構築しています。今回の共同研究で得られる統合的データを、当社プラットフォームの基盤データベースに加えることで、より開発成功率の高い候補化合物が本プラットフォームで探索・創出できるようになると期待しています。」と述べています。
フェノティピックスクリーニングの新たな打ち手としての
iPS細胞を用いた化合物スクリーニング
日時:
2022年4月7日(木) 12:00-12:30
概要:
近年のフェノティピックスクリーニングの拡がりの背景の一つとして、iPS細胞をはじめとするモデル細胞系の発展が挙げられます。iPS細胞を用いる化合物スクリーニングは、その煩雑さから評価できる化合物ライブラリーの規模が制限されるデメリットもありますが、従来の細胞株と比べて、より疾患を模倣したモデル系として期待されています。
弊社はiPS分化細胞の開発・製造・販売における世界的リーディングカンパニーであるFUJIFILM Cellular Dynamics社(FCDI社)との協業体制を構築し、iPS細胞を用いた化合物スクリーニングプラットフォームの開発に取り組んでおります。本セミナーでは、FCDI社と実施したパイロットスクリーニングの結果を含め、弊社のiPS細胞スクリーニングへの取り組みを紹介します。
演者紹介:

尾野 晃人 医薬探索研究 Discovery Biology 主席研究員
大阪大学工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業株式会社に入社。主にセルベーススクリーニング系の構築や表現型スクリ―ニングを用いた医薬品探索研究に従事。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後、現在に至る。今後は表現型スクリーニングのヒット化合物のメカニズム解析にも注力すべく日々研鑽している。
一人ひとりが出来ることで助け合い、
患者様へ薬を届ける
人との関わりで見えた目指す先
血液検査をメインとした臨床検査業務に携わっています。新卒で武田薬品に入社した際に安全性部門に配属され、主にラットやイヌ、サルで行われる毒性試験での業務を実施していました。Axceleadに転籍してからは毒性試験に加え、薬効試験などのサンプルや臨床サンプルを扱うことが増え、また、関わる人が社内から社外の方に代わり良い緊張感を感じながら日々奮闘しています。
創薬の道に進むきっかけとなった出来事が二つあります。
ひとつは大学進学の時、「その大学を選択する理由はなに?」「大学に行くのは、その先にやりたいことがあるからでしょう?」と親に聞かれたのですが、正直将来のことを考えていなかったので“はっ”としました。
母親が看護師をしていたこともあり医療について聞いたり調べたりしていくうちに「医療の道へ進んで患者さんやその家族が豊かな生活を送れるように自分も役立ちたい」と思うようになり、臨床検査技師を目指して進路を決めました。ロボットやガンダムが好きでそれらを開発する博士にあこがれて「博士になってロボットを創れば人の役に立ってみんなに喜んでもらえる!」と夢見ていた小学生の頃の想いに通じるものがあったかもしれません。
2つ目は就職活動の際、大学の先生から企業に就職する道もあると言われたことです。自分の中では臨床検査技師=病院で働くというイメージを強く持っていたため他の選択肢が見えていなかったので、衝撃を受けたと同時に、「企業で創薬研究に関わることでより多くの人の役に立てるのでは!?」と思い立ち、ご縁あって武田薬品へ就職することになりました。
データが教えてくれた自分の長所
検査データはピペットの使い方ひとつで変わってしまいます。ある時、他の方の作業でばらつきが出ていたデータが自分の測定ではばらつかず一定しているのを目の当たりにし、正確性の求められる検査業務は自分の天職では?と気が付かされました。子供のころから几帳面だと周りから言われることが多く、家の中は毎日掃除し整理整頓されていないと気が済みません。そういった性格がピペット捌きや手順確認の徹底など自然と意識することにつながっているのかもしれません。
車×自然を掛け合わせた新たな楽しみ

昨年くらいからデイキャンプをするようになりました。 もともと車が好きでオフ会に参加したとき、キャンプをしている人が多く影響を受け、自然が好きなのもあってハマりました。BBQやのんびりコーヒーを飲みながら季節ごとの雰囲気を楽しんでいます。本格的なキャンプを始めるのはハードルが高いですが、デイキャンプだったら手軽に始められるのでお勧めです。
みんなで話し合い、助け合いながら
昔から一人で何かに打ち込むよりもみんなで話し合い、助け合いながらそれぞれの能力を結集させチームで成し遂げていくことに楽しさや喜びを感じます。今もそれは変わらず、世界中の患者様により良い薬を一日でも早くお届けできるよう、お客様と一緒に創薬研究をしていきたいと思っています。
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が、日刊薬業に掲載されました。
『低分子の早期研究、国内企業で外注進む 費用・速さに利点、HTS全面委託も』

低分子創薬の現状と課題とは。その中でAxceleadはどのようにビジネス展開していくのか。
池浦は日刊薬業の記者に何を語ったのか?是非ご一読ください。
(2022年2月8日)
日刊薬業 2022年2月8日掲載[許諾番号20220208_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。
中分子創薬を加速化するAxceleadのLC-MS分析
日時:
2022年3月24日(木) 12:00-12:30
概要:
ペプチド化合物、オリゴ核酸などの中分子化合物は分子量、親水性、電荷などの物理化学的性質のため低分子化合物とは異なる技術が求められます。弊社では中分子化合物に関して、LC-MS, ELISA, qPCRなどの分析法を用意しております。中でもLC-MSはELISAに比べ短期間での定量法構築作成が容易であり、代謝物との分離分析が可能なことから、探索段階では有用な測定法であると言えます。弊社では探索研究に最適な分析プラットフォームを整備しており、測定法開発からサンプル測定結果まで短期間でお届けし、創薬研究を加速化することができます。
本セミナーでは前処理法を含めたLC-MSによる生体試料分析プラットフォームの概要ならびに高分解能MSによるオリゴ核酸の代謝物構造解析サービスにつきまして紹介します。
演者紹介:

白﨑 幹雄 統合トランスレーショナル研究・Discovery DMPK and Toxicology 主任研究員
京都大学、農学研究科修士課程終了後、武田薬品に入社。微生物の産生する生理活性物質の構造解析業務に従事、医薬品合成部門に移動し抗炎症薬の合成研究に従事、2001年より薬物動態部門に移動し、主に代謝物構造解析業務に従事。2017年にAxcelead Drug Discovery Partnersへ転籍。現在では中分子化合物をはじめとした生体試料分析、バイオマーカーなどの定量分析を数多く手掛け、LC-MS分析のエキスパートを目指して日々研鑽している。
創薬研究に求められるプロテオミクスの役割
日時:
2022年3月10日(木) 12:00-12:30
概要:
創薬研究を取り巻く環境には大きな変化が生じています。創薬成功確率の低下と共に、より多様な戦略での創薬が指向され、従来の分子標的だけでなく、表現型を出発とする創薬も盛んに模索されています。
一方で、新しい課題にも直面しています。表現型出発の化合物開発では、分子標的、作用機序が不明となり易いという点です。本発表では、これらに対する新しい解決ツールとして、プロテオミクスを応用した分子標的、作用機序解析の応用可能性について、ご紹介いたします。
演者紹介:

林 浩三 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
1990年、大阪大学薬学部製薬化学科修士課程修了後、武田薬品工業発酵生産物研究所入社。
2002年、プロテオミクス草創期から社内プロテオミクスプラットフォームの立ち上げ、同技術を応用したオーファンGPCRのリガンド探索、アフィニティー精製による薬剤標的タンパク質の探索、患者iPS細胞の表現型解析等を担当。
2017年、Axcelead Drug Discovery Partnersへ転籍。
長年をかけて蓄積してきた、プロテオミクス技術、創薬研究応用経験、専門知識を活用し、分子標的を含む作用機序やバイオマーカー探索を通じた、お客様の創薬研究をサポートしています。
Omics解析
【Webセミナー】 臨床メタボロミクスによる層別化研究の実現に向けて
概要:
創薬成功確率の向上のために、治療コンセプトが適している患者群の同定は重要です。この目的において、低侵襲的に採取可能なヒト体液を用いたオミックス解析は有用な手法と考えられています。一方で、臨床データは、被験者背景の多様性のため、大きな個人間変動を有することが知られており、その解決にはデータ数を増やすことが不可欠です。本セミナーでは、技術的に蓄積が困難と考えられていた臨床メタボロームデータの課題解決の可能性と、その応用例を紹介します。

【バイオマーカー探索サービス】
臨床サンプル等、少量サンプルの解析に最適化された多層オミックス解析により、バイオマーカーを探索します。さらに、臨床研究のような多検体解析、ノンターゲット解析等、様々なご要望にも対応できる技術・ノウハウがAxceleadにはあります。

分析化学
構造解析・HPLC光学分割・精製等、分析化学のソリューションのご紹介
概要:
Axcelead 分析化学グループが提供するNMR構造解析、単結晶X線構造解析、HPLC分析精製、キラル分析、光学分割サービスをシリーズでご紹介します。第1弾として分析化学に関するサービスの全体像をご紹介しておりますので、まずはこちらをご覧ください。
Axceleadには分析化学以外にも、質とスピードを追求したハイスループットパラレル合成などの創薬プラットフォームもございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
Meet a cutting-edge technology:
mRNA医薬品のCMC開発におけるCDMOの活用方法
今回は、グループ企業「株式会社ARCALIS」の取り組みをご紹介いたします。
日時:
2022年2月8日(火) 12:00-12:30
概要:
新型コロナウイルス予防ワクチン上市を契機にmRNAワクチン、医薬品は新たなモダリティとして認知され、感染症予防ワクチンや希少疾患を中心に次世代型mRNA医薬品の研究開発が進められています。
ARCALISはmRNA医薬品の普及を支える原薬や製剤開発のCMC開発、および生産体制の構築を通じて医薬品産業の発展に貢献することを使命とし設立されました。
演者は、創薬段階からCMC研究開発段階における重要な検討項目と課題、それらの解決に向けたCDMOの活用方法ついて紹介します。
演者紹介:

河野悠介 株式会社ARCALIS 取締役COO
東京農工大学大学院農学研究科修士過程終了後、化学メーカーを経て2005年東京農工大発ベンチャー企業JITSUBO(株)に創業メンバーとして参画。技術開発、事業開発、顧客開拓、資金調達実務の後CEOとして経営全般に携わる。2014年にそーせいグループ(株)にSelloutした後、子会社CEOとして2年間で30名の人材スカウトと累計30億円規模の資金を調達し米国でのペプチド医薬品開発事業をリードした。
2018年にシードステージのヘルスケア企業のハンズオン経営とバリューアップ事業を行うLuidaBio合同会社を設立。2018年1月から初号案件として武田薬品工業(株)カーブアウトベンチャー、ファイメクス(株)の立ち上げに参画。シード〜シリーズAファイナンス(累計9億円)と人材スカウト、事業開発、管理体制を整備し、VC backed企業として体制整備を完了。2020年10月よりARCALIS創業準備に携わり、現在同社取締役COOを務める。
個人Twitter:https://twitter.com/luidabiollc
mRNA医薬品周辺の最新情報を発信しています!
腎疾患治療薬の創薬/病態研究

【サービスのご紹介】
Axceleadでは、創薬ターゲットの検証から病態モデルでの評価、臨床開発への橋渡しまで腎疾患治療薬の創出を強力にサポートします。
お客様の課題に合わせたアプローチをご提案しています。
【Webセミナー】
腎疾患治療薬の創薬にAxceleadとともにイノベーションを起こしませんか?
概要:
腎臓は糸球体、尿細管などからなる複雑な臓器で尿生成を含む多様な機能を有しています。腎疾患には多様な病態があり悪化すると透析、腎移植に移行しますが、基礎疾患を対象とした現状の治療はこの流れを止めるに至っていません。また、腎疾患治療薬の開発には有効予測可能なバイオマーカーの欠如を含む課題があります。弊社ではそのような課題に対し、1. 豊富な腎疾患モデル動物、2. 臨床応用可能なバイオマーカーの測定・探索、3. 組織/細胞レベルでの腎病理・発現解析 を中心に、薬効薬理試験から臨床開発への橋渡しまで腎疾患治療薬の開発をサポートします。本セミナーでは、想定される事例を挙げ、上記サービスをどのようにお客様の研究にお役立ていただけるかをご紹介いたします。
毒性評価サービス
創薬初期ステージにおける遺伝毒性ポテンシャル評価の重要性
~最新の遺伝毒性スクリーニング試験のご紹介~
概要:
種々の安全性評価項目の中で、遺伝毒性は適応疾患領域に関わらず開発のGo/Nogo判断に大きなインパクトを及ぼす毒性として知られています。そのため、製薬企業では開発初期段階からスクリーニング的に遺伝毒性ポテンシャル評価を実施しますが、採用されるアッセイ系は遺伝毒性ガイドライン試験と異なり各社様々で、試験方法・結果・最適なスクリーニングフロー等は企業のノウハウとして蓄積されるものの、公の場で議論される機会は少ないと思われます。そこで本セミナーでは、Axceleadが提供する創薬初期ステージ向けの遺伝毒性スクリーニング戦略について具体的な実用例を踏まえてご紹介します。
医薬品開発における心循環器リスク評価のBest Practice と残る課題
概要:
QTリスク評価については、S7B 改訂案でほぼ理想的な姿になると思われますが、NavLate遮断作用を併有する薬剤や Trafficking 阻害作用などを併有する薬剤群の QT リスク評価は未だ完全なものではありません。また、低分子創薬から抗体・核酸医薬など高分子創薬に Modality がシフトするなかで、それらの循環器毒性の評価方法にも種々の工夫が必要となってきています。本セミナーでは、ICH S7B/E14 Q&A の発出・改訂を踏まえた心循環器リスク評価の Best Practice と残る課題に焦点をあてて、心循環器のスクリーニング戦略や評価法をご紹介します。
(前半)00:00~ 前臨床ステージにおけるIn Vivo心機能評価戦略
(後半)10:50~ 創薬初期におけるIn Vitro心機能毒性評価戦略
創薬初期ステージにおける遺伝毒性ポテンシャル評価の重要性
~最新の遺伝毒性スクリーニング試験のご紹介~
概要:
種々の安全性評価項目の中で、遺伝毒性は適応疾患領域に関わらず開発のGo/Nogo判断に大きなインパクトを及ぼす毒性として知られています。そのため、製薬企業では開発初期段階からスクリーニング的に遺伝毒性ポテンシャル評価を実施しますが、採用されるアッセイ系は遺伝毒性ガイドライン試験と異なり各社様々で、試験方法・結果・最適なスクリーニングフロー等は企業のノウハウとして蓄積されるものの、公の場で議論される機会は少ないと思われます。そこで本セミナーでは、Axceleadが提供する創薬初期ステージ向けの遺伝毒性スクリーニング戦略について具体的な実用例を踏まえてご紹介します。
パラレル合成
ハイスループットパラレル合成技術を活用した創薬研究の加速化
概要:
多種化合物を迅速に調製可能なハイスループットパラレル合成は、医薬品探索研究をスピードアップさせる非常に有用な手法です。弊社では、①diversityに富んだビルディングブロックを活用したSARの取得や活性・ADME/Toxプロファイルの改善 ②HTSヒットからのhigh-quality ヒットへの展開 ③ハイスループットパラレル合成技術を応用した迅速な反応条件スクリーニング などに本手法を活用し、創薬研究の加速化に役立てています。本セミナーでは、具体例を交えながら弊社のハイスループットパラレル合成サービスについて紹介します。
Axceleadにはハイスループットパラレル合成以外にも、質とスピードを追求した分析化学や合成化学の創薬プラットフォームもございます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
探索薬物動態サービス
HT-ADME① 1年で化合物を最適化!ADMEスクリーニングの活用法
概要:
本セミナーの前半では、近年の基本的な創薬研究のアプローチと戦略、創薬研究における探索動態の役割についてご説明し、後半では、Axceleadの化合物最適化に向けたADMEスクリーニングの試験メニューとその効率的な運用、そして今後新たにサービスを開始する評価系についてご紹介します。
HT-ADME② 物性プロファイリング・効率的純度測定による創薬支援
概要:
ADMEスクリーニング内の高速物性評価系(溶解度・logD)についてご紹介します。さらに次ステップの粉体物性のプロファイリングメニュー及びHit化合物やLead optimization期の合成化合物の効率的純度測定方法についてもご紹介します。
IPジェネレーター株式会社・アクセリード株式会社・Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
包括的業務提携契約を締結
研究シーズから高品質の新薬を効率的に創出するプラットフォームを構築、医療費削減による社会的課題解決の実現を目指す
IPジェネレーター株式会社(以下「IPG」)とアクセリード株式会社(以下「アクセリード」)及びAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead DDP」)は、2022年1月11日付で研究シーズから市場に高品質の新薬を効率的に創出するプラットフォームの構築に向けた包括的業務提携契約(以下「本契約」)を締結致しました。なお、IPG とアクセリードおよびその子会社Axcelead DDPとの資本関係はありません。
本契約は、IPGが有望な研究シーズを選定、研究開発後に非臨床ステージで製薬会社等に導出する事業を行うにあたり、アクセリードおよびAxcelead DDPが有するネットワーク及び経営資源を有効活用し、三者間の事業基盤の強化拡大を図ることを目的とします。提携詳細については、別添「各社の本提携における役割」ページをご覧ください。
製薬業界では、今後個別化医療という考え方に基づき事業を推進する企業が増加すると考えられています。その結果、少量多品種の薬を個別ニーズに即して人々に届けていくことを目標とした研究開発戦略が浸透し、多くの新薬候補品を効率的に創出していくIPG、様々なモダリティーへアプローチ可能な企業群を有するアクセリード、研究から初期臨床までの創薬に関するすべての機能を有するAxcelead DDPの存在意義は益々高くなると考えます。
各社が協同で創薬プラットフォームの構築を進めることで、高品質・短期間・低コストでの新薬開発を可能とし、製薬会社は研究開発パイプラインの継続的な補充、且つ水平分業モデルを加速化出来るようになって、研究開発活動の効率化に大きなインパクトを与えると期待されます。その結果として、各国の医療費削減という社会的課題解決に貢献していきたいと考えています。
【リリースに関するお問い合わせ】
アクセリードへのお問い合わせ : contact@axcelead-hd.com
Axcelead DDPへのお問い合わせ : contact@axcelead.com
IPGへのお問い合わせ : contact@ip-g.co.jp
各社の本提携における役割(別添資料)
【IPGの役割】
IPGは、株式会社ウィズ・パートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松村淳)が運営するヘルスケアNew プラットフォーム・ファンドの 100%子会社として、2021年10月26日に設立されました。物質特許など新規医薬品の事業化において重要な知的財産の取得を目的とし研究開発を推進します。本契約により、IPGはアクセリードおよびAxcelead DDPが持つ貴重な創薬研究データやノウハウを有望な研究シーズ・プロジェクトの選定に活かします。研究開発後、取得した知的財産は、製薬会社に対し、非臨床開発ステージにおける医薬品候補化合物取引市場において従来取引額と比較して大幅に低価格にて導入機会を提供できると想定しています。IPGはここで製薬会社から得た成功報酬収益の一部をアクセリードおよびAxcelead DDPに分配します。
なお、IPGが対象とする有望な創薬シーズは、アクセリードだけでなく、グローバルのアカデミアや製薬企業など幅広い研究機関から募集する予定です。
【アクセリードの役割】
アクセリードは、Axcelead DDPを中核企業とし、日本で唯一となるワンストップ型mRNA医薬品受託開発製造事業(CDMO)を展開する株式会社ARCALIS(https://corp.arcalis.co.jp/)、次世代経皮医薬品投与技術を有するPassPort Technologies(https://passport-tech.com/)等のヘルスケア・プラットフォーム事業を展開する企業グループの持ち株会社です。アクセリードは、その事業の一環として、2021年12月2日に株式会社FRONTEOと共同開発を発表した*、AIを用いて医薬品開発におけるターゲット分子のポテンシャルを解析するDruggable Target 1000プロジェクトを進行中です。本契約により、アクセリードはIPGに対しこのDruggable Target 1000データベースの使用権を付与します。これにより、IPGは、有望なターゲット分子の選定を効率的に行うことが可能となります。
*FRONTEOとの共同リリース(https://www.axcelead-hd.com/?p=779)
【Axcelead DDPの役割】
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社は、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトして設立した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。IPGは非臨床研究開発業務をAxcelead DDPに委託し、Axcelead DDPの高品質な統合的非臨床研究開発サービスを活用します。
創薬課題に光を当てる
放射性同位体標識体を用いた動態評価
放射性同位体(RI)標識体を用いた動態評価についてどんなイメージをお持ちでしょうか?
申請に必要な試験?後回し可能な試験?等々定型的試験といったイメージをお持ちではないでしょうか?
実はRI標識体を用いた動態評価は使い方次第で創薬課題を解決する強力なツールになるんです。 本ウェビナーでは、RI標識体を使って創薬課題を解決した例を紹介いたします。
創薬課題に光を当てる放射性同位体標識体を用いた動態評価
~課題解決事例の紹介 part 1~
放射性同位体標識を用いた動態評価により、クリニカルホールドを解除した事例を紹介します。
創薬課題に光を当てる放射性同位体標識体を用いた動態評価
~課題解決事例の紹介 part 2~
Resatorvidでみられた動態の種差についてRI標識体を使ってメカニズム解析した例を紹介いたします。
創薬標的探索関連ウェビナー
「Axceleadに聞いてみた」シリーズ:
創薬の成功を左右する出発点「創薬標的探索」のエキスパートに聞いてみた
概要:
創薬研究における標的分子の選定は、その後の創薬の成功率に大きな影響を与える重要なディシジョンポイントです。
Axceleadでは、蓄積されたノウハウや、オミックス解析やバイオインフォマティクスなどの基盤技術を駆使してお客様のニーズに合わせた創薬標的探索のソリューションを提供しています。
今回は、製薬企業での豊富な創薬研究経験を持つ3人のエキスパートが、創薬標的探索上の課題に挑みます。
新しい作用機序の化合物探索を実現するAxceleadのフェノティピックスクリーニング
概要:
フェノティピックスクリーニングは疾患モデル細胞に対する薬効(表現型変化)を指標に化合物をスクリーニングする手法であり、近年標的分子の枯渇やiPS細胞などの新規技術の進歩を背景に、その有用性が見直されています。フェノティピックスクリーニングを活用することで、新規の作用メカニズムを有する薬剤の発見も期待できます。本セミナーではアクセリードがご提供するフェノティピックスクリーニングのプラットフォームについてご紹介いたします。
日立とAxcelead DDPが
細胞製造プロセス開発支援サービスを提供開始


細胞・遺伝子治療製品の開発と製造を自動化・品質評価で支援
株式会社日立製作所(以下、日立)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下、Axcelead DDP)は、12月16日から細胞製造プロセス開発支援サービスを提供開始します。本サービスは、iPS細胞などの細胞を培養可能な日立の細胞自動培養装置「iACE2(アイエースツー)」と、Axcelead DDPが創薬研究で培った技術やノウハウを生かし、培養装置で製造する細胞の安定性や同等性といった品質評価、最適な培養装置の設定など自動培養プロセスの提案を行うもので、細胞・遺伝子治療製品の開発・製造販売を行う企業や研究機関での細胞製造プロセス開発を支援します。
日立とAxcelead DDPを中核企業とするアクセリード株式会社は次世代バイオ医薬品の早期創出に貢献するソリューションの共同開発に取り組んでおり*、本サービスは具体的なプロジェクトの一つです。
* 2021年4月7日 ニュースリリース「日立とアクセリードが次世代バイオ医薬品の早期創出に貢献するソリューションの共同開発に合意」https://www.axcelead-hd.com/?p=178
<背景>
近年、細胞・遺伝子治療の実用化が現実のものとなり、製薬会社などによる細胞の大規模な商用製造が始まりつつあります。細胞の製造をスケールアップ・効率化して商用化するには、細胞自動培養装置などによる自動化・機械化が必須です。しかし、細胞は原料や細胞培養プロセスなどの変動により、その品質に影響を受けやすく、単純に装置を導入しても、手作業などにより小規模で培養していた細胞の品質を再現することが困難という技術的課題があります。
<細胞製造プロセス開発支援サービスの概要>
細胞製造プロセス開発支援サービスは、細胞・遺伝子治療製品に使用する細胞の商用製造に向けた培養のスケールアップや商用製造でのさらなる品質向上に向けて、細胞自動培養装置の導入・変更を検討している企業・研究機関に提供します。お客さまが希望する特定の細胞の培養・評価依頼を受け、日立が自社の細胞自動培養装置で培養試験を行い、Axcelead DDPが同社の細胞評価プロトコルやお客さまの指定する評価項目などに基づき、細胞の品質を評価します。日立は、Axcelead DDPの評価結果をもとに、細胞自動培養装置の制御システムの設定や培養の容器・培地などから、安定性・同等性を確保した細胞を自動製造できるパラメータを見つけ出し、装置を使用した最適な培養プロセスを提案します。また、細胞培養だけでなく、品質評価などを含む細胞製造プロセス開発提案、培養した細胞を使った動物による長期有効性試験、治験や上市を見据えた非臨床開発戦略立案やデータの取得・解析、治験届や薬事承認申請などについても2社が共同でサポートします。
本サービスにより、お客さまが製品を開発する際の期間・コストの短縮や製造の最適化を支援します。
細胞製造プロセスの自動化や工業化に強みを持つ日立と、細胞・遺伝子治療用製品の研究開発支援による細胞の品質評価に強みを持つAxcelead DDPが共同で細胞製造プロセス開発支援サービスを提供することで、細胞・遺伝子治療の普及に貢献し、人々のQoL(Quality of Life)の向上に寄与することをめざします。
■お問い合わせ先
株式会社日立製作所 ライフ事業統括本部 ヘルスケア事業部 分析システム本部 [担当:友添]
〒110-0015 東京都台東区東上野二丁目16番1号 上野イーストタワー
お問い合わせフォーム:https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/life/jp/general/form.jsp?UM_QNo=5
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 セールス・マーケティング
〒251-0012 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話:080-7005-5100
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ペプチド医薬品における非臨床安全性評価のポイント
日時:
2022年1月19日(水) 12:00-12:30
概要:
ペプチド医薬品開発に関するガイドラインが存在しないことから、ICHM3ガイダンスあるいはICHS6ガイダンスを始めとする各種ガイダンスを参考にして、各種毒性試験の必要性がケースバイケースで判断されている。AMEDペプチド研究班でこれまで議論してきた天然及び非天然型ペプチド医薬品(次世代型中分子ペプチド医薬品)の非臨床安全性評価のポイントを紹介したい。
演者紹介:

福井 英夫 コンサルティング シニアコンサルタント
薬学博士、米国(ABT)及び日本(JSOT)毒性学会認定トキシコロジスト
武田薬品薬剤安全性研究所で新薬の安全性評価を中心に約30年間研究してきました。グローバル武田における消化器病領域治療薬等の非臨床安全性評価リードとして、様々な毒性課題の解決や当局対応、導入候補化合物のデューデリジェンスなどを経験。2021年7月にハイブリッド開催(神戸国際会議場+web)された日本毒性学会学術年会で年会長を務めました。
組織標本を活かすための見る技術と診る技術
日時:
2022年1月25日(火) 12:00-12:30
概要:
薬効試験や安全性評価で作製した組織サンプル、その後有効活用できていますか?
ある条件下では、タンパク質や遺伝子の可視化はもちろん、染色後の画像解析、LMDを用いた局所の遺伝子発現解析、空間的トランスクリプトミクスによる網羅的遺伝子発現解析が可能です。さらにMultiplex IHCへの発展研究も視野に入ってきます。サンプルをすでに持っている方・これから取得する方、Axceleadと一緒に+αの有効活用について考えてみませんか?
演者紹介:

横山孝太朗 統合トランスレーショナル研究・Integrated Pathology 主席研究員
埼玉大学大学院理工学研究科博士課程修了後、武田薬品工業へ入社。入社当初から初期課題検討を担う研究所に配属され、ペプチド性抗肥満薬の研究に従事。その後、免疫組織化学等の技術を活かしながら、再生医療研究へシフトし、「見て評価」する研究を継続。2017年にAxcelead Drug Discovery Partnersへ転籍し、病理部門をリード。現在も「見ること」に情熱を燃やしつつグループメンバーの強みを活かして新たな技術を取り入れ依頼者様の研究をサポートしている。
医薬探索研究 柴田主任研究員、曽我部主任研究員の論文が『Scientific Reports』に掲載されました!

(右)柴田早智雄 医薬探索研究 Discovery Biology 主任研究員
1989年武田薬品工業に入社。新規疾患関連遺伝子の探索や癌領域の創薬研究に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後は化合物探索のスクリーニング業務に従事。
お客様へのメッセージ:新たな技術プラットフォームを構築し新薬開発に貢献します。また、新規化合物をスクリーニングすることで、お客様の良きパートナーでありたいと考えています。

(右)柴田早智雄 医薬探索研究 Discovery Biology 主任研究員
1989年武田薬品工業に入社。新規疾患関連遺伝子の探索や癌領域の創薬研究に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後は化合物探索のスクリーニング業務に従事。
お客様へのメッセージ:新たな技術プラットフォームを構築し新薬開発に貢献します。また、新規化合物をスクリーニングすることで、お客様の良きパートナーでありたいと考えています。

(右)柴田早智雄 医薬探索研究 Discovery Biology 主任研究員
1989年武田薬品工業に入社。新規疾患関連遺伝子の探索や癌領域の創薬研究に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後は化合物探索のスクリーニング業務に従事。
お客様へのメッセージ:新たな技術プラットフォームを構築し新薬開発に貢献します。また、新規化合物をスクリーニングすることで、お客様の良きパートナーでありたいと考えています。
Identification of the first highly selective inhibitor of human lactate dehydrogenase B
2021年11月1日オンライン掲載
https://doi.org/10.1038/s41598-021-00820-7
論文の概要:
LDHB阻害薬のハイスループットスクリーニングを実施して、世界初のLDHB選択的阻害剤であるAXKO-0046を見出しました。また、AXKO-0046がLDHBに対して不拮抗的な阻害作用を示す非常にユニークな特性を持つ化合物であることを明らかにしました。さらに、AXKO-0046とLDHBタンパク質の複合体の結晶化およびX線構造解析に成功し、AXKO-0046が未知のアロステリック部位に結合していることを見出しました。
「Axceleadの」RapidFireハイスループット質量分析システム
本研究では、基質および生成物の測定に、RapidFireハイスループット質量分析システムを用いました。RapidFireは固相抽出技術を応用した方法で、質量分析によって検出する次世代のラベルフリーアッセイシステムです。弊社では、複数のRapidFireシステムを保有しスクリーニング業務を実施しております。
関連サービス:
RapidFire HT-MS, タンパク質X線結晶構造解析

(右)柴田早智雄 医薬探索研究 Discovery Biology 主任研究員
1989年武田薬品工業に入社。新規疾患関連遺伝子の探索や癌領域の創薬研究に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後は化合物探索のスクリーニング業務に従事。
お客様へのメッセージ:新たな技術プラットフォームを構築し新薬開発に貢献します。また、新規化合物をスクリーニングすることで、お客様の良きパートナーでありたいと考えています。
AMED平成29年度「創薬支援推進事業―創薬シーズ実用化支援基盤整備事業―」の事後評価結果が公表されました
平成29年度にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead DDP」)が採択された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下「AMED」)「創薬支援推進事業 – 創薬シーズ実用化支援基盤整備事業-」の事後評価結果が公表されました。
本事業においてAxcelead DDPは「イノベーションエンジンユニット注」を推進し、新規薬剤開発を目指す24案件を研究支援いたしました。
Axcelead DDPは事後評価結果の中で、「大変優れている」の評価結果をいただき、“十分な創薬研究プラットフォームと、創薬研究の専門家を配した支援体制が構築されており、質の高い創薬支援が迅速に進められた点は高く評価できる。また、支援の過程で確認した課題について研究者に対し適切に説明し、以後の研究に有用となるコンサルテーションにつなげており、創薬前期ステージの探索研究や標的分子の検証等に関して十分な支援が行われた。*”とコメントいただきました。
今回の評価結果を受けAxcelead DDP代表取締役社長 池浦義典は、以下のように述べています。「Axcelead DDPが創設されて間もない頃に本事業の創薬支援推進ユニットとして採択されました。基礎研究から臨床応用研究への橋渡しを行う創薬エコシステムのハブとなることを設立当初からビジョンとして掲げていただけに、採択当時、従業員一同が歓喜したことを昨日のことのように思い出します。また、本事業において弊社の創薬研究者がビジョンに忠実にアカデミア研究者の皆様と伴走することで、このように素晴らしい評価をいただいたことを誇らしく思うとともに、今後もより質の高い創薬支援を実現する創薬プラットフォーム強化に取り組んでまいります。」
注)
イノベーションエンジンユニットについて:
“アカデミアの保有するシーズやコンセプトに対し、製薬企業にとって魅力的なデータセットを揃える創薬コンサルテーションの提供、必要なデータの取得及びデータ取得に必要なプロトコールや実施研究機関等の情報の提案を行う。これらの支援により、あらゆる創薬ステージにあるプロジェクトに貢献することで、高い付加価値を有する創薬研究を通じた製薬企業への橋渡しが実現される。これにより、効率的な創薬エコシステムの稼働及び革新的医薬品の創出が実現されることを目指す**”とされています。
研究開発概要や研究開発成果についての詳細は、AMED公式サイトをご参照ください。
創薬支援推進事業・創薬シーズ実用化支援基盤整備事業事後評価結果(平成29年度採択課題)
https://www.amed.go.jp/program/list/11/02/001_01-04_r3jigo.html
【引用】
*創薬支援推進事業・創薬シーズ実用化支援基盤整備事業 事後評価結果
https://www.amed.go.jp/content/000088345.pdf
**日本医療研究開発機構 創薬支援推進事業・創薬シーズ実用化支援基盤整備事業事後評価報告書https://www.amed.go.jp/content/000088338.pdf
【お問い合せ先】
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セールス・マーケティング
住所:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話:080-7005-5100
E-mail: info@axcelead.com
統合トランスレーショナル研究部門 高砂主席研究員の論文が、『Journal of Pharmacological and Toxicological Methods』に掲載されました。
Reliable identification of cardiac cunduction abnormalities in drug discovery using automated patch clamp II: Best practices for Nav1.5 peak current in a high throughput screening enviroment
Maria Giustina Rotordam1, Alison Obergrussberger1, Nina Brinkwirth1, Kiyoshi Takasuna2, Nadine Becker1, András Horváth1, Hatsue Furukawa2, Yuka Hasegawa2, Takayuki Oka3, Niels Fertig1, Sonja Stoelzle-Feix1
1 Nanion Technologies GmbH, Germany,
2 Axcelead Drug Discovery Partners, Inc., Japan,
3 Nanion Technologies Japan K.K., Japan
Published: September 6, 2021
Science Direct へ
AutoPtach Clamp system を用いた心臓イオンチャネル assay は薬剤誘発性催不整脈作用回避のための必須試験となって久しいが、実験条件・手法は未だ様々で標準化されていない。昨年我々は、世界をリードするNanion社の SyncroPatch systemを用い、hERG assay についてGloval standard assay を目指した様々な基礎検討を行い、その結果をNanion社と共同投稿した (DOI: 10.1016/j.vascn.2020.106884)。今回、その第2弾としてNav1.5 チャネルアッセイについて基礎的共同研究をNANIONと展開し、Axcelead ユニークな Frozen cells と CiPA …
創薬課題に光を当てる放射性同位体標識体を用いた動態評価
~課題解決事例の紹介 part 2~
日時:
2021年12月7日(火) 12:00-12:30
概要:
放射性同位体(RI)標識体を用いた動態評価についてどんなイメージをお持ちでしょうか?
申請に必要な試験?後回し可能な試験?等々定型的試験といったイメージをお持ちではないでしょうか?
実はRI標識体を用いた動態評価は使い方次第で創薬課題を解決する強力なツールになるんです。本セミナーではResatorvidでみられた動態の種差についてRI標識体を使ってメカニズム解析した例を紹介いたします。
演者紹介:

竹内 敏之 非臨床開発 主席研究員
1995年 金沢大学大学院薬学研究科修了後、武田薬品工業株式会社薬物動態研究所入社。専門はRI標識体を用いたin vivo動態および薬物トランスポーター評価。薬物トランスポーター研究にて学位を取得後、アメリカのUniversity of California, San Franciscoにて、博士研究員として薬物トランスポーター研究に従事。前職において多くのIND及びNDAプログラムについて非臨床動態パートをリード。2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社薬物動態部門主席研究員を務め、2020年4月より現職。
「Axceleadに聞いてみた」シリーズ:
創薬の成功を左右する「創薬標的のバリデーションのエキスパートに聞いてみた
日時:
2021年12月16日(木)12:00 – 12:30
概要:
創薬研究における創薬標的のバリデーションは、プロジェクトの進め方や価値、および創薬の成功率に大きな影響を与える重要なディシジョンポイントです。
バリデーションには、ツール(標的細胞、阻害薬など)が重要ですが、Axceleadでは、ツール化合物をはじめ多くのバリデーションに欠かせないツールが充実しており、さらにはこれらを駆使した蓄積されたノウハウがあり、創薬研究に重要な創薬標的探索のソリューションを提供しています。
今回は、製薬企業での豊富な創薬研究経験を持つ2人のエキスパートが、創薬標的のバリデーションの課題に挑みます。
※本イベントは、視聴者の皆様から事前募集した創薬研究に関する質問に回答する形で進めさせていただきます。是非、皆様のご意見をお聞かせください。
募集内容
創薬標的のバリデーションにおいて解決すべき課題を幅広く募集いたします。
課題のレベルは問いません。どの領域の方からのご質問も幅広く受け付けます。
演者紹介:

戎野 幸彦 統合トランスレーショナル研究 シニアダイレクター
2005年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了後、Oklahoma Medical Research Foundationに留学。 関西医科大学、武田薬品工業株式会社、大塚製薬株式会社を経て、2020年9月より現職。
xFOREST Therapeutics、Axcelead DDP、協和キリン
RNA構造を標的とする医薬品創出に向けた三社間共同研究を開始



株式会社イクスフォレストセラピューティクス(本社:京都府京都市上京区、代表取締役社長CEO:樫田俊一、以下、xFOREST)、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、Axcelead DDP)および協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下、協和キリン)はRNA構造を標的とした複数の医薬品を創出する共同研究契約を締結いたしました。
Axcelead DDPと協和キリンは2020年10月に新規創薬技術基盤を用いた革新的低分子医薬品創出に関する共同研究契約を締結し、協業を開始しました。この度の三社間の契約のもと、xFORESTはAxcelead DDPと協和キリンの共同研究のうちRNA構造標的創薬に関する研究に参画し、独自の大規模同時並列解析プラットフォーム群「FOREST technologies」を提供することで、RNA構造を標的とする革新的な低分子創薬研究を推進します。
xFORESTは、研究開発の進捗に応じたマイルストン、ならびに医薬品の創出に成功した場合には売上に応じたロイヤルティを、それぞれ協和キリンより受け取る権利を有します。協和キリンはこの協業で見出されたRNA構造を標的とする低分子化合物を独占的に研究開発および販売する権利を有します。
xFORESTの代表取締役社長CEO 樫田俊一は、「イクスフォレストセラピューティクスは、高効率・体系的なRNA標的創薬の実現を目指し、独自技術・FOREST technologiesの開発を日々推進してまいりました。この度、協和キリンとAxcelead DDPとともにRNA標的創薬研究を開始し、新たな挑戦をスタートさせていただけることに感謝し、この共同研究を通じて一日でも早く患者様へ新薬をお届けできるよう、邁進してまいります。」と述べています。
Axcelead DDPの代表取締役社長 池浦義典は、「2020年に協和キリンと共同研究契約を締結して以来、低分子医薬品の新たな時代を切り拓く基盤技術を開発すべく両社で邁進して参りました。この協業の一角にxFORESTが新たに加わることで、世界に類を見ない新規RNA標的低分子創薬のプラットフォームの構築が期待されることに胸の高鳴りを感じています。また、製薬企業で培った低分子創薬に関する弊社の経験や技術を新技術の開発に活用できることを、大変嬉しく思います。」と述べています。
協和キリンの執行役員、研究開発本部長 鳥居義史は、「この度、xFOREST、Axcelead DDPとの三社による共同研究が開始できることを大変嬉しく思っています。xFORESTの独自のプラットフォームがAxcelead DDPが有する低分子創薬の幅広い技術・経験や当社の革新的な創薬技術と融合することで、革新的低分子医薬品の創出がさらに推し進められることに大いに期待を寄せています。両社と緊密に協業し、アンメットメディカルニーズを満たす新規医薬品の研究開発に邁進いたします。」と述べています。
■本件に関するお問い合わせ先。
【株式会社イクスフォレストセラピューティクス】
住所:京都府京都市上京区御車道通清和院口上ル東側梶井町448番5
電話: 075-708-8440
E-mail:info@xforestx.com
URL: https://www.xforestx.com/jp
【Axcelead Drug Discovery Partners株式会社】
セールス・マーケティング
住所: 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話: 080-7005-5100
E-mail:info@axcelead.com
URL: https://www.axcelead.com
【協和キリン株式会社】
コーポレートコミュニケーション部
住所: 東京都千代田区大手町一丁目9番2号
電話: 03-5205-7205
E-mail:media@kyowakirin.com
URL: …
Axcelead DDP社が産学連携全国がんゲノムスクリーニング「SCRUM-Japan」第四期プロジェクト「MONSTAR-SCREEN-2」に共同研究機関として参画
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院(所在地:千葉県柏市、病院長:大津 敦、以下「東病院」)が主導する産学連携全国がんゲノムスクリーニング「SCRUM-Japan」第四期プロジェクト「MONSTAR-SCREEN-2」を支援する共同研究機関として参画することをお知らせいたします。
MONSTAR-SCREEN-2では、腫瘍組織から抽出した DNA/RNAを用いて、全エクソーム解析、全トランスクリプトーム解析等のマルチオミクスアッセイを行い、さらに、免疫組織染色(IHC)を行い、臨床検体におけるタンパク質発現・局在を評価することで、がん細胞のみならず、腫瘍免疫微小環境を構成する様々な細胞やマーカーを含めた網羅的な解析を行います。今回の研究において、Axcelead DDPはこれまでに培った自社の創薬プラットフォームを活かし、マルチプレックスIHCの手法を用いて、質の高い蛍光多重免疫染色を実施し染色画像データを取得します。Axcelead DDPは本共同研究を通じて、複雑な腫瘍組織を組織学的に解明することで、マルチオミックス解析との複合的な理解に貢献します。
MONSTAR-SCREEN-2 プロジェクト代表者/東病院 消化菅内科長の吉野 孝之 氏からは「優れた技術力と豊富な研究経験に基づいた創薬ソリューションを提供するAxcelead DDPに、本プロジェクトにおけるがん細胞とそれを取り巻く腫瘍免疫微小環境の解明の一翼を担ってもらいます。Axcelead DDPによってもたらされる創薬ソリューションが、本プロジェクトから創出される新しい治療薬開発の推進に大きく貢献すると確信しています」 とコメントをいただいています。
Axcelead DDPの代表取締役社長 池浦義典は「当社のミッションは、製薬業界での研究を通じて蓄積した技術とノウハウ、膨大な量の創薬データに基づいて、創薬プレーヤーのベストパートナーとして革新的な医薬品の発見に貢献することです。今回、「MONSTAR-SCREEN-2」を支援する共同研究機関として参画し、弊社のVISION2025である創薬エコシステムのハブとして、がんの病態解明、そしてがんに苦しむ患者様に治療薬を一日も早くお届けすることに貢献できることを嬉しく思います。」と述べています。
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を承継して設立された国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要とされるスクリーニング、化学、薬理・生物、薬物動態、安全性の研究機能が一拠点に集約され、最先端の研究基盤やオリジナルな化合物ライブラリを有し、さらには膨大な過去の創薬研究データも活用して医薬品候補化合物を創製することができます。こうした強みを活かし、探索研究から臨床開発に至る過程で直面する様々な課題に対するソリューションを提供します。
*1 第四期SCRUM-JapanならびにMONSTAR-SCREEN-2の詳細については国立がん研究センターWebサイト(2021年6月30日プレスリリース)をご覧ください。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2021/0630/index.html
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Axcelead Drug Discovery Partnersは国内大手製薬企業より特定の創薬プラットフォーム機能の包括的業務移管を実施
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead社」)は、2021年10月1日より創薬研究におけるハイスループットスクリーニング (HTS) 業務およびハイスループットADME (薬物動態)・TOX (安全性)試験(HT-ADMET)などの創薬プラットフォーム機能について、国内大手製薬企業 (以下「当該製薬企業」)との包括的な業務移管契約に基づき、機能強化して業務を開始したことをお知らせします。
Axcelead 社は、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承し、独立して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬を志す様々なプレイヤーの皆様に対して、最先端の創薬プラットフォームを活用して創薬研究の推進を図るとともに、創薬研究の過程で生じる様々な課題に対する解決策を提供することで、効率的な創薬研究に貢献することを目指しています。
昨今においては、製薬産業を取り巻く環境変化がますます加速しており、国内外の製薬企業は様々な形でのオープンイノベーションに取り組んでいます。今回、当該製薬企業の特定の創薬プラットフォーム機能とAxcelead社の創薬ノウハウを効果的に活用することを目的に、包括的業務移管契約を締結しました。今回の契約では、従来からの創薬研究の単発的なアウトソーシングを超えた包括的な業務移管契約となり、国内では数少ない創薬研究の水平分業モデルの実現となります。
今回の機能強化により、HTS 業務においては、Axcelead社が利用可能な150万の化合物ライブラリも活用して、医薬品のシーズ探索を継続的に効率よく行い、更にはHT-ADMET試験においては、化合物の物性・薬物動態・安全性にかかわる様々なプロファイルを迅速に測定することで、効率的なパイプライン創出を目指す多くのお客様に満足いただけるサービスを提供いたします。
今後も、Axcelead社はオープンイノベーションプラットフォームの構築を通じての創薬分野の総合的なソリューションプロバイダーとなり、サイエンスのみならず様々な課題解決を実践していくことで、創薬に取り組む皆様方のベストパートナーを目指してまいります。
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VCのあなたに聞いていただきたい!
「How to use Axcelead」
日時:
2021年11月2日(火)12:00-12:30
概要:
日本初の創薬ソリューションプロバイダー、Axcelead Drug Discovery Partnersをご存知でしょうか?
私たちAxceleadは、創薬プレーヤーのパートナー”Partnership Research Organization(PRO)”として、創薬研究上の課題に対して最適なソリューションをご提案し、お客様と共に考え、ディスカッションすることで、創薬イノベーションの創出を目指しています。
2017年7月の設立以来、バイオベンチャー、製薬企業、アカデミアの研究者や、製薬業界への参入を目指す異業種の研究者など、多くのプレイヤーの皆様と創薬研究を進めてきました。
本セミナーでは、創薬ベンチャーのシーズを磨き、バリューアップさせるために私たちがご提供できるソリューション、導出をサポートした実例、商談から契約までの流れやビジネスモデルなど、Axceleadを活用いただくためのHow toについてご紹介いたします。
演者紹介:

勝山良輔 セールス&マーケティング セールス
2001年 京都大学大学院薬学研究科博士課程修了後、武田薬品工業株式会社に入社。がんの標的探索評価研究、抗体医薬研究、中枢疾患創薬研究、免疫疾患創薬研究等に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。統合生物 主任研究員を経て、2019年8月より現職。薬学博士

創薬課題に光を当てる放射性同位体標識体を用いた動態評価
~課題解決事例の紹介 part 1~
日時:
2021年11月25日(木) 12:00-12:30
概要:
放射性同位体(RI)標識体を用いた動態評価についてどんなイメージをお持ちでしょうか?
申請に必要な試験?後回し可能な試験?等々定型的試験といったイメージをお持ちではないでしょうか?
実はRI標識体を用いた動態評価は使い方次第で創薬課題を解決する強力なツールになるんです。本セミナーではRI標識体を使って開発課題を解決した例を紹介いたします。
演者紹介:

小亀 暁史 非臨床開発 主任研究員
1997年 岐阜薬科大学大学院修士課程修了後、武田薬品工業株式会社入社。専門はRI標識体を用いたin vivo 動態評価およびPK(/PD)解析等のファーマコメトリクス。LAP&P(オランダのLeiden大学に本拠を置くファーマコメトリクスのコンサルティング会社)にて、PK/PDモデリングを習得後、医薬品開発におけるファーマコメトリクスの応用に関する研究にて学位を取得。前職において15年に渡り多くのIND、NDAプログラムについて非臨床動態パートを担当した。また、非臨床PK/PDモデリングによる創薬支援を行ってきた。2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)薬物動態部門主任研究員を務め現在に至る。
腎疾患治療薬の創薬にAxceleadとともにイノベーションを起こしませんか?
日時:
2021年11月11日(木) 12:00-12:30
概要:
腎臓は糸球体、尿細管などからなる複雑な臓器で尿生成を含む多様な機能を有しています。腎疾患には多様な病態があり悪化すると透析、腎移植に移行しますが、基礎疾患を対象とした現状の治療はこの流れを止めるに至っていません。また、腎疾患治療薬の開発には有効予測可能なバイオマーカーの欠如を含む課題があります。弊社ではそのような課題に対し、1. 豊富な腎疾患モデル動物、2. 臨床応用可能なバイオマーカーの測定・探索、3. 組織/細胞レベルでの腎病理・発現解析 を中心に、薬効薬理試験から臨床開発への橋渡しまで腎疾患治療薬の開発をサポートします。本セミナーでは、想定される事例を挙げ、上記サービスをどのようにお客様の研究にお役立ていただけるかをご紹介いたします。
演者紹介:

階上健太郎 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
工学修士。2009年東北大学大学院工学研究科修了後、武田薬品工業に入社。様々な疾患領域の遺伝子改変マウス、ラットの作出、および解析業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍。統合生物 主任研究員を経て、2020年4月より現職。

医薬品開発における心循環器リスク評価のBest Practiceと残る課題
高砂浄 統合トランスレーショナル研究 主席研究員
1983年金沢大学薬学部薬学研究科修了後、第一製薬株式会社、第一三共株式会社、第一三共RDノバーレにて in vivo 安全性薬理、及び in vitro 安全性研究に従事。 2019年3月より現職。 (Integrated & Translational Research 主席研究員。薬学博士) CSAHi (Consortium for Safety …

高砂浄 統合トランスレーショナル研究 主席研究員
1983年金沢大学薬学部薬学研究科修了後、第一製薬株式会社、第一三共株式会社、第一三共RDノバーレにて in vivo 安全性薬理、及び in vitro 安全性研究に従事。 2019年3月より現職。 (Integrated & Translational Research 主席研究員。薬学博士) CSAHi (Consortium for Safety …
日時:
2021年10月28日(木)12:00 – 12:30
概要:
心循環器毒性は、今や新薬開発フェーズのいずれの段階においても肝毒性を抜いて No.1 の Safety Issue となっており、心循環器毒性の種類は多岐に亘っている。QT リスク評価については S7B 改訂案でほぼ理想的な姿になると思われるが、NavLate 遮断作用を併有する薬剤や Trafficking 阻害作用などを併有する薬剤群の QT リスク評価は未だ完全なものではない。また 低分子創薬から抗体・核酸医薬など高分子創薬に Modality がシフトするなかで、それらの循環器毒性の評価方法にも種々の工夫が必要となってきている。本セミナーでは、ICH S7B/E14 Q&A の発出・改訂を踏まえた心循環器リスク評価の Best Practice と残る課題に焦点をあてて、心循環器のスクリーニング戦略や評価法を紹介する。
演者紹介:

高砂浄 統合トランスレーショナル研究 主席研究員
1983年金沢大学薬学部薬学研究科修了後、第一製薬株式会社、第一三共株式会社、第一三共RDノバーレにて in vivo 安全性薬理、及び in vitro 安全性研究に従事。 2019年3月より現職。 (Integrated & Translational Research 主席研究員。薬学博士) CSAHi (Consortium for Safety …
開発候補医薬品選択のための光毒性評価戦略
日時:
2021年10月21日(木)12:00 – 12:30
概要:
ICH S10で規定されている光毒性評価フロー(光化学的特性評価、in vitro 光毒性評価、in vivo光毒性評価)を紹介し、弊社保有の試験系、効率化のための取り組み及び光毒性試験に対する戦略を紹介いたします。
演者紹介:

山﨑誠司 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
修士(薬学)。1998年大阪大学大学院薬学研究科博士前期課程を修了し、武田薬品工業株式会社入社。探索物性・HT-ADME研究を担当し、評価系構築や開発候補化合物の最適化に携わる。
2017年7月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。引き続き探索物性・HT-ADME研究を担当しながら、ITツール構築にも携わっている。推しはPerfumeと川崎フロンターレ。
開発候補医薬品の選択に有用な探索的毒性試験と
そのスクリーニング戦略
日時:
2021年10月14日(木)12:00 – 12:30
概要:
IND用GLP試験に入る前に、可能な限り早い段階で、毒性のプロファイルを把握し、的確な開発候補化合物を選択することは、医薬品開発の成功の鍵になっています。そこで、本セミナーでは、IND用GLP試験実施前に実施すべき有用な探索毒性試験、予備/用量設定毒性試験やそのスクリーニング戦略について、in vivo 試験を中心に弊社での実例を交えて紹介します。
演者紹介:

古川義之 非臨床開発 安全性評価G 主任研究員
1999年東京農工大学農学部獣医学科終了後、獣医師免許取得。武田薬品工業株式会社にて一般毒性試験、がん原性試験、安全性薬理試験等に従事。主に循環器毒性研究及びその評価系構築に携わる。2005年毒性学会認定トキシコロジスト(DJSOT)取得。2017年Axecelead Drug Dixcovery Partners, Incに転籍。2018年Diplomate of American Board of Toxicology (DABT)取得。
新たな時代を切り拓く非臨床試験における心臓エコー評価
日時:
2021年9月30日(木)12:00 – 12:30
概要:
心エコー法は心不全患者の診療において最も重要な検査法です。一方で、抗がん剤による心臓への副作用が近年大きな問題となっており、抗がん剤投与患者では心エコーによる心機能測定が実施され、各種ガイドラインも制定されています。さらに、一見心疾患とは無縁の疾患でも、心エコー測定が行われています。例えば、Duchenne型筋ジストロフィーでは、人工呼吸療法の進歩により呼吸不全による死亡は改善していますが、心不全による死亡の割合が増加し、心エコーによる測定が行われています。このように臨床では、様々な面から心エコー測定の需要が非常に高まっており、非臨床の現場でも臨床へのトランスレーションを考える上で、心エコー測定は必要不可欠となりつつあります。
臨床と比較して非臨床の現場では導入が遅れていた心エコー測定であるが、2020年に小動物の心エコー評価ガイドラインが提唱され計測技術の標準化が進み始めました。しかし、心エコーは撮像にコツを要し、複数の評価項目を総合的に判断する知識と経験が必要です。本セミナーでは、小動物専用Echo装置を用いた心機能評価結果について実例を示しながら解説します。また、3DEchoを用いた大動物の心機能評価法についても紹介し、臨床試験への橋渡しの可能性について議論します。
演者紹介:

牧 敏之 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
薬学博士。2002年東京薬科大学博士課程終了後、武田薬品工業に入社。高血圧、心不全、糖尿病、肥満などの創薬研究に従事し、小動物を用いた in vivo スクリーニング系構築や病態モデルを用いた有効性試験を担当。その後、大動物を用いた免疫抑制モデルや病態モデルを構築し再生医療等製品の評価に取り組んだ。現在は、主に小動物・大動物を用いた循環器領域の有効性評価を担当している。
2017年7月より Axcelead Drug Discovery Partners 統合生物主任研究員。2020年4月より現職。
7月27日に開催される湘南アイパーク主催のイベントにて、Axceleadのリーダーシップが講演します。
伊井雅幸
統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド
薬学博士。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、同年武田薬品工業株式会社 化学研究所入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、Takeda Global Research & Development Inc.勤務、武田薬品工業 海外研究統括室 主席部員、同 炎症疾患創薬ユニット ヘッドを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery …

伊井雅幸
統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド
薬学博士。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、同年武田薬品工業株式会社 化学研究所入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、Takeda Global Research & Development Inc.勤務、武田薬品工業 海外研究統括室 主席部員、同 炎症疾患創薬ユニット ヘッドを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery …
湘南アイパークが主催するイベント「「NCC-EPOC トップ研究者・研究支援者のための創薬講座」で、統合トランスレーショナル研究部門 ヘッドの伊井と、セールス・マーケティング ヘッドの麻生が講演します。 本イベントは、国立がん研究センターで研究を推進されている研究者の皆さま対象に企画されていますが、広くアカデミアの皆さまにご聴講いただけるように一般公開されています。
【開催日時】
2021年7月27日(火) 11:00-12:00
【講演テーマ】
「創薬標的探索の考え方について」 統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド 伊井雅幸
「創薬研究におけるリード化合物創出について」 セールス・マーケティング ヘッド 麻生和義
【参加方法】
以下のURLよりお申込みください。
https://210727-ncc-epoc-axl.peatix.com/view
※無料でご登録いただけますが、peatixへのユーザー登録が必要です。

伊井雅幸
統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド
薬学博士。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、同年武田薬品工業株式会社 化学研究所入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、Takeda Global Research & Development Inc.勤務、武田薬品工業 海外研究統括室 主席部員、同 炎症疾患創薬ユニット ヘッドを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery …
次世代の心毒性評価戦略に関する提案
(第48回日本毒性学会学術年会ランチョンセミナーL2-5の再講演です)
日時:
2021年8月20日(金)12:00 – 13:00
概要:
新薬開発のいずれのフェーズにおいても、心毒性は今や肝毒性を抜いて開発中止理由のNo.1 Safety issueとなっている。この薬剤誘発性の心毒性は、催不整脈、収縮機能不全および心筋細胞毒性の3つの観点から評価する必要性が提唱されているが、臨床成績を的確に予測しうる理想的な評価Platform/Surrogate markersは依然検証段階の域をでていない。
また、近年の革新的な医薬品の登場に伴う新たな心毒性の懸念やICHS7B/E14 の改訂など、医薬開発における心毒性のスクリーニング戦略や評価技術もそれらに合わせて最適化する必要がでてきている。特に、QT延長以外の原因による催不整脈、抗がん剤で代表される収縮機能不全や心筋細胞毒性さらには全身循環動態不全など、前臨床フェーズにおける心毒性の回避は益々重要となっている。
本セミナーでは、こうした状況を踏まえ、弊社が保有する実験技術(hiPS心筋細胞を用いたPlatforms、テレメトリー法による左室内圧測定及び心エコーによる心機能測定)を紹介し、また弊社が考える理想的な心毒性プロファイリング戦略について提案する。
演者紹介:
(あいうえお順に記載)
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 主席研究員 金子まなみ
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 主席研究員 高砂浄
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 非臨床開発 主任研究員 古川義之
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 非臨床開発 主席研究員 宮﨑裕康

金子まなみ・統合トランスレーショナル研究 統合生物 主席研究員
1998年北海道大学獣医学部修了後、武田薬品工業株式会社にて循環器疾患、代謝疾患領域を中心に創薬研究に従事。2017年より現職。循環器領域や代謝疾患領域のMOA解析、ターゲットバリデーション、薬効薬理試験を担当。免疫抑制大動物モデルの構築とそれを用いた薬効薬理試験を担当。2018年6月に北海道大学獣医学部 獣医学博士号取得。
非臨床開発 今若主任研究員が日本毒性学会学術年会でポスター発表します。
第48回 日本毒性学会学術年会にて、弊社研究員・非臨床開発 主任研究員の今若がポスター発表を行います。ぜひご視聴ください。
【学会概要】
【ポスター発表】
SENDデータセットのnSDRG作成における課題の対処法検討-2-
日時:2021年7月7日~9日
演者:今若実穂(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 非臨床開発 主任研究員)

今若 実穂
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 非臨床開発 安全性評価 主任研究員
2017年に武田薬品からAxcelead Drug Discovery Parners株式会社へ転籍。一般毒性試験及び安全性薬理試験の試験責任者を担当。
米国での新薬申請に際して必要なSEND (Standardfor Exchange of Nonclinical Data) に含まれるnSDRG (nonclinical Study Data Reviewer’s Guide) の記載について、CJUG (CDISC Japan User Group) SENDチームのnSDRGサブチームで、製薬企業やCRO等に所属するメンバーと問題点とその解決策について討議を行っている。
核酸医薬品の研究をサポートします!
日時:
2021年8月25日(水)12:00 – 12:30
概要:
核酸医薬品は、これまで低分子医薬品や抗体医薬品では標的とすることが難しかった遺伝性疾患等に対する新しいモダリティとして注目されており、近年世界的に研究開発が活発化しています。創薬ソリューションプロバイダーであるAxceleadでは、これまで培ってきた豊富な経験と技術力を活かし、核酸医薬品研究におけるソリューションを提供いたします。本セミナーでは、核酸医薬品の創薬研究における課題とその解決を中心に紹介いたします。
演者紹介:

吉田 唯真
統合トランスレーショナル研究 主任研究員
修士(環境科学)。日本環境変異原学会及び日本毒性学会会員。2013年静岡県立大学博士前期課程修了後、武田薬品工業入社。入社以来、主に候補化合物のin vitro毒性評価を担当し、2017年から核酸医薬品のin vitro安全性評価も担当。2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社 非臨床安全性研究 in vitro毒性 研究員。2018年10月より現職。
マイクロダイアリシスで創薬研究にイノベーションを!
日時:
2021年8月3日(火)12:00 – 12:30
概要:
マイクロダイアリシス法は、創薬研究における強力なツールとなっています。
1970年代に開発されたマイクロダイアリシス法は、脳内の細胞外モノアミンなどの神経伝達物質を測定する方法として普及しました。現在では、中枢領域だけでなく、血液や末梢領域でも、さらには、病態関連ペプチドや、薬物濃度を測定するのためのツールとして幅広く使用されています。分析技術の発展により、複数種の同時測定や高感度分析が必要なバイオマーカーやセカンドメッセンジャーなどの変動をとらえることも可能となりました。
マイクロダイアリシス法と既存の評価系を組み合わせることで、創薬研究に新たな価値を見出すことができます。我々は、PK/PD/Efficacy 解析を活用して、ターゲット部位でのMOA 評価やPOM/POC 獲得にも応用しています。ここでは、マイクロダイアリシス法の実例や今後の展開についてご紹介します。
演者紹介:

前田 千恵
統合トランスレーショナル研究 統合生物 中枢疾患領域 主任研究員
薬学修士、薬剤師。大阪薬科大学卒業後、岡山大学大学院自然科学研究科医療薬学修士課程を修了。2003年に武田薬品工業に入社。睡眠リズム障害、認知症、精神疾患、神経変性疾患など、多岐にわたる中枢疾患領域の治療薬創製のため、数多くのプロジェクトに従事。
2017年 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍し、現職。3歳と11歳の2児の母。
7月1日に開催される韓国 KRCC社のWebinarにて、 統合トランスレーショナル研究・シニアダイレクターの後藤が講演します
KRCC社が主催するWebinar「KRCC Broadcasting」にて、統合トランスレーショナル研究・シニアダイレクターの後藤が、韓国の創薬研究者に向けて講演をします。
Axceleadでは、「創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして、画期的な医薬品の創出に貢献する」というミッションのもと、様々な活動を通して世界中の創薬プレイヤーの皆さまに情報提供を行っています。
【開催日時】
2021.7.1 (木) 16:05~16:40
【講演テーマ】
” Integrated Biology services as a leading solution provider for drug discovery research “
【演者】
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 シニアディレクター 後藤雅将

後藤雅将
統合トランスレーショナル研究 シニアディレクター修士(薬学)。1994年大阪大学薬学研究博士課程前期終了後、武田薬品工業に入社。創薬薬理部門において、アカデミアとの共同研究も含めて、骨・関節、炎症・免疫などの疾患領域での創薬研究の薬理を担当。免疫ユニット リサーチマネージャーを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery社 統合生物 リサーチマネージャー、2020年4月から現職。武田薬品で培った知識・経験を生かして創薬研究をサポートします。
パネルディスカッション:
進化するオープンイノベーション
~Unlock the value of Japanese Science~

協力:湘南アイパーク 後援:一般財団法人 バイオインダストリー協会
日時:
2021年9月8日(水)16:00 – 17:30
登壇企業:
オープンイノベーション(OI)を積極的に展開する企業と、ライフサイエンスエコシステム構築を目指す湘南アイパークからパネリストが登壇。

概要:
国内においても研究の効率化や外部の先端技術の活用を目的として、創薬研究にオープンイノベーション(OI)が活用されるようになって久しい。製薬企業はこぞって、ユニークな技術やシーズを持つアカデミアやバイオベンチャーとの連携を推進し、革新的な医薬品の創出を志してきた。一方、欧米は日本よりも大きく進んでいると言われており、強固な創薬エコシステムを背景に、特定の領域に特化した創薬ベンチャーが研究開発を進め、その成果を大手製薬会社が買収して世に出していくモデルが一般化している。
日本の創薬プレイヤーは、今後どのようにオープンイノベーションを展開していくべきか?今後も、日本から革新的な新薬を創出し続けるために、我々は今何に取り組めばいいのか?ライフサイエンスエコシステムの構築をミッションに掲げる湘南アイパーク。そのテナントの各業界代表者が本音をぶつけ合います。
パネリスト紹介:企業名アルファベット順
Meet a cutting-edge technology:
ドライーウエット融合型創薬を目指して
業務提携を行っているFRONTEOの豊柴氏をお招きし、開催いたします。
日時:
2021年7月15日(木)12:00 – 12:30
概要:
創薬においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が高まり、「IT創薬」、「AI創薬」が積極的に進められています。そこでは、ITやAI(ドライ)を通して仮説を構築し、実際に試験(ウエット)を行って構築された仮説を効率的に検証する、仮説・検証サイクルを効率的にまわすことが非常に重要です。本セミナーでは、FRONTEOの自然言語処理AIとAxceleadの創薬プラットフォームを組み合わせた、ドライーウエット融合型のリポジショニング・疾患探索の取り組みについて紹介します。
演者紹介:

豊柴 博義氏 株式会社FRONTEO ライフサイエンスAI事業部 CTO
博士(数学)早稲田大学大学院 理工学研究科数学専攻。理学博士(数学、2000年に博士号取得)課程中の1999年より九州大学医学部附属病院の医療情報部にて医療データの統計解析を担当する。2000年よりアメリカ国立環境健康科学研究所(NIEHS)において、データ解析による発がんプロセスの研究などに参加。2004年からは独立行政法人国立環境研究所にて、毒性データの統計解析・疫学研究のデザインとデータ解析の研究に従事。2006年に武田薬品工業に入社し、バイオインフォマティクス分野の研究員、グローバルデータサイエンス研究所・日本サイトバイオインフォマティクスヘッド、サイエンスフェローを歴任。また、臨床試験データにおける遺伝子発現データ解析やターゲット探索、さらに免疫と癌におけるバイオマーカー探索にも携わる。

「ペプチド創薬」が拓く中分子創薬
日時:
2021年7月21日(水)12:00 – 12:30
概要:
中分子創薬は、低分子薬と抗体の分子特性を併せ持つモダリティとして注目されており、その中で「ペプチド創薬」は、それぞれの利点を最大に活かすことができるアプローチとして期待が高まっています。本セミナーでは、Axcelead Drug Discovery Partnersが有するペプチド創薬のプラットホームや、ペプチド創薬の課題解決法について紹介を行います。
演者紹介:

医薬探索研究 主席研究員 寺尾嘉人
博士(工学)。2003年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、武田薬品工業株式会社に入社。創薬化学者として、新規化合物創出に従事。部門横断的な創薬プロジェクトをリード。2017年7月より現職。ペプチド、核酸、低分子を担当するMedicinal Chemistry&Modalityグループをリード。京都市出身
持ち株会社・アクセリード設立の合弁会社アルカリスがmRNA 医薬品製造工場を福島県南相馬市に建設することを決定
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社の持株会社であるアクセリード株式会社が設立した合弁会社「株式会社ARCALIS」が、mRNA 医薬品製造工場を福島県南相馬市に建設することを決定いたしました。
詳しくはアクセリード株式会社のWebサイトをご確認ください。
アクセリード株式会社 https://www.axcelead-hd.com/
Meet a cutting-edge technology:
ヒト中枢移行評価を創薬初期段階から可能にする
Human BBB-on-a-chip
Axceleadが共同研究を進めている最先端技術をご紹介します。
日時:
2021年7月1日(木)12:00 – 12:30
概要:
ヒト由来細胞を用いた評価を、生体に近い環境で可能とする生体模倣デバイスMicrophysiological systemsは、外挿性の向上から近年非常に注目されている。BBB-on-a-chipは、中枢神経系を標的とした創薬において長年の課題である、探索段階でヒトにおける中枢移行を予測しうる評価系として期待される。本セミナーではiPS細胞とマイクロ流体デバイスによる三次元培養を駆使した最新の成果を紹介します。
演者紹介:

黒澤俊樹先生 帝京大学 薬学部 薬物動態学研究室 助教
博士 (薬学)。薬剤師。2020年に帝京大学大学院薬学研究科を修了後、同薬学部助教に就任。学部の頃から出口芳春教授のもとで血液脳関門 (BBB) 研究を開始し、薬物の脳移行に影響するBBBの複雑かつ巧妙なシステムに興味を持つ。大学院博士論文のタイトルは「ヒトiPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞のBBBモデルとしての有用性」。現在はヒト脳微小環境を模倣する3次元培養モデルの開発に精力を注いでいる。第41回生体膜と薬物の相互作用シンポジウムで優秀発表賞を受賞。BBB関連の論文数は7報である。
いま見えていないだけ、必ず答えはそこにある。
上手くいかない、、、そんな時まずは自分を疑ってみる
武田薬品工業へ入社後、14Cラベル体を用いた薬物動態試験での代謝物の構造解析、臨床Bioanalysis(生体試料中の薬物濃度測定)関連業務に携わると共に、ヒトマスバランス試験での代謝物分析などにも対応し、医薬品承認申請時の申請資料作成や適合性書面調査対応などの業務に従事していました。2017年にAxceleadへ転籍しBioanalysis、代謝物の構造解析等担当しています。
そもそも創薬に興味を持ったのは“薬ひとつで多くの命を救えることもある”そのような事例に触れて貢献したいと思ったこと、また、実験や化学が楽しかったので薬学の道へ進みました。実験が楽しいと感じるのは「そこにある真実が見えるからであり、必ず答えはそこにあるからです。」まだ見えていないものを見つけていく、自然科学はここが楽しいと感じています。
実験が上手くいかないときは大体自分が何か間違っていることが多い。本当に手順通りにやっているのか?思い込みで進めていないか?など初歩的なことを含めて“自分を疑い”取り組んでいます。恩師となる先生からの「おかしいときは大体自分がおかしい」という言葉を思い出し、経験的にもそのように感じていますので、何かしっくりこないときまずは自分を疑って見直すことにしています。なるほど!という答えが見えたときはやはり快感です。
異国で学んだ向き合う姿勢
欧州でのヒトマスバランス試験の代謝物分析に関してトラブル対応で訪問したベルギーの委託先CROで、フランス語圏のベルギー人と日本人がお互い母国語でない英語で議論し、お互いを非難するかの様相で緊迫した空気となり本当に胃が痛かった思い出があります。半年くらいテレビ電話で会議していましたがテレビ電話といっても今のような技術もなかったこともあり、なかなか言葉では通じにくいことも多々あって、プロジェクトが思うように進んでいませんでした。そこで先方からの要望もありベルギーへ。
何としてもデータを取得する必要があったため、器具が足りないなどの事態を避けるために日本からガラスの遠沈管、LCカラム、ピペットなど必要な器具を一切合切スーツケースに入れて持ち込みました。緊迫した状況の中、それらを取り出していた正にその時、その様子を見ていた先方のトップの目の色がガラッと変わって協力的になり、一緒に実験室まで入って必要な追加の器具探しまでしてくれました。前向きに進めるためのこちらの本気度を理解してくれたのだと感じました、その瞬間は今でも忘れられません。言葉が上手く通じなくても何かを真剣に訴えかければ相手に伝わるもの、という経験をしました。それ以来、真剣に向き合えば何とかなる、通じる、とある意味開き直って落ちついて取り組めるようになりました。
それぞれの特徴を楽しむ
ベルギーに行ったあたりからクラフトビールにハマり飲むようになりました。アメリカに行った時も意外と各地にいろんなビールがあって、それぞれ味に特徴があり面白く楽しんでいました。今はコロナ禍であまり行けませんが湘南や横浜あたりのクラフトビールを出しているお店に行ってみたり、横浜のベルギービールのイベントやオクトーバーフェストがあれば出向いてみたりしました。個人的にはホップが効いていて苦みと香りがあるIPAが好みです。 ※IPA:India Pale Ale

これまでの英知を活かし薬の発展へ
ガイドラインには、これまでの人類の英知が結集していると言っても過言ではないと思っています。NDAに向け、どのようにそのガイドラインを利用し、助けてもらうか。一方では、基本はやはりサイエンスであり、サイエンスを積み重ねてガイドラインと上手く組み合わせて対応していくこと、と考えています。当然わたし一人でなしえないことなのでAxceleadのネットワークなども活かし‘創薬’に取り組んで行きます。
医薬探索研究部門 坂本主席研究員の共著論文が、『Scientific reports』に掲載されました!
坂本潤一 医薬探索研究 Discovery Biology主席研究員

坂本潤一 医薬探索研究 Discovery Biology主席研究員
『Identification of novel inhibitors of Keap1/Nrf2
by a promising method combining protein–protein interaction‑oriented library and machine learning』
Yugo Shimizu et al. Published online 2021 April 1
「Scientific reports」サイトへ
論文の概要:
本研究は、AMEDの創薬基盤推進研究事業において、元株式会社ファルマデザイン、古谷利夫様主導の「PPI界面三次元構造に基づくPPI化合物ライブラリー」において、構築されたPPI化合物ライブラリーを利用し、慶應義塾大学薬学部生命機能物理学講座(大澤匡範教授)の池田和由特任准教授・清水裕吾特任助教により研究開発されたPPI創薬への応用を想定したAI機能を搭載したシステムの構築の一環として実施されました。
弊社では、開発されたAI予測モデルの検証をするために、PPI標的の一つであるKeap1/Nrf2に対して、AI予測モデルで選択された化合物を含むライブラリー化合物群の評価を実施し、本PPI化合物ライブラリーとAI予測モデルの有用性の検証に貢献することができました。また、多検体の化合物評価を安定的に実施するにあたっては、弊社2名の研究員(柴崎都、山口美香)の匠の技が光りました。
関連リンク
「PPI界面三次元構造に基づくPPI化合物ライブラリー」
日本の研究.com
https://research-er.jp/projects/view/924966
お知らせ「大澤匡範教授が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬基盤推進研究事業に研究開発分担者として参加-新規PPI-AI創薬手法の開発とその基盤DBシステムの実装-」
慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科
http://www.pha.keio.ac.jp/news/2019/05150900.html
「AMED創薬基盤 プロジェクトの成果物」
慶應義塾大学 薬学部 生命機能物理学講座
http://square.umin.ac.jp/keio-skb/amed_dlip.html

坂本潤一 医薬探索研究 Discovery Biology主席研究員
「Axceleadに聞いてみた」シリーズ: 創薬の成功を左右する出発点「創薬標的探索」の エキスパートに聞いてみた
日時:
2021年6月24日(木)12:00 – 12:30
概要:
創薬研究における標的分子の選定は、その後の創薬の成功率に大きな影響を与える重要なディシジョンポイントです。
Axceleadでは、蓄積されたノウハウや、オミックス解析やバイオインフォマティクスなどの基盤技術を駆使してお客様のニーズに合わせた創薬標的探索のソリューションを提供しています。
今回は、製薬企業での豊富な創薬研究経験を持つ3人のエキスパートが、創薬標的探索上の課題に挑みます。
※本イベントは、視聴者の皆様から事前募集した創薬研究に関する質問に回答する形で進めさせていただきます。是非、皆様のご意見をお聞かせください。
募集内容
創薬標的探索フェーズにおいて解決すべき課題を幅広く募集いたします。
課題のレベルは問いません。どの領域の方からのご質問も幅広く受け付けます。
演者紹介:

医薬探索研究 主席研究員 尾野晃人
修士(工学)。大阪大学工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業株式会社に入社。主に表現型スクリ―ニングを用いた医薬品探索研究に従事。2017年7月より、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社分子スクリーニング主任研究員。2019年8月より現職。大阪府堺市出身
代表取締役社長 池浦のコラムが、日本薬学会 「活薬の人」に公開されました。
代表取締役社長 池浦のコラムが、日本薬学会「活薬の人」に公開されました。
是非ご一読ください。
コラム:変わる創薬、変わらない創薬
https://www.pharm.or.jp/katsuyaku/20210401000417.html (日本薬学会のWebサイトへ遷移)

持株会社・アクセリードが日立と次世代バイオ医薬品の早期創出に貢献するソリューションの共同開発に合意
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社の持株会社であるアクセリード株式会社は株式会社日立製作所と、次世代バイオ医薬品の開発最適化をデジタル技術と創薬プラットフォームで支えるソリューション開発に関する包括的連携で合意しました。
詳しくはアクセリード株式会社のWebサイトをご確認ください。
アクセリード株式会社 https://www.axcelead-hd.com/
「Axceleadに聞いてみた」シリーズ: 化合物創製/最適化を支える薬物動態のエキスパートに聞いてみた

統合トランスレーショナル研究 主席研究員/HT-ADME Lead
青山和誠
修士(薬学、経営学)。2008年東北大学大学院薬学研究科医療薬科学専攻前期課程を修了し、武田薬品工業株式会社入社。創薬探索研究において薬物動態の見地から数十の創薬プロジェクト、開発候補化合物の最適化と選択を担当すると同時に新規 in vitro評価系の構築に携わる。
2017年7月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社転籍後に引き続き創薬プロジェクト・探索動態をリードする傍ら、Axcelead労働組合の設立し、初代中央執行委員長を兼任。2020年1月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社薬物動態分析主席研究員、2020年4月より現職。年間200超の案件を担当している。
日時:
2021年5月26日(水)12:00 – 12:30
概要:
Axceleadでは、創薬研究に必要なほぼ全ての機能がひとつ屋根の下に揃っています。
リード化合物創製/最適化フェーズにおいては、豊富な創薬経験を有するケミストと共に各機能の専門部隊が連携を図り、化合物の”デザイン、合成、評価、解析”サイクルをスピーディーにまわしながらプロジェクトを推進しています。
化合物の”デザイン、合成、評価、解析”サイクルを支えるAxceleadの専門部隊とは?
今回は、薬物動態の専門部隊代表 青山が、リード化合物創製/最適化における皆さまの疑問に答えまくります。
なお、回答者の青山は本番まで質問内容を知らされません。司会陣との本気の応戦をお楽しみください。
※本イベントは、視聴者の皆様から事前募集した創薬研究に関する質問に回答する形で進めさせていただきます。是非、皆様のご意見をお聞かせください。
募集内容
質問の募集は終了しました。
今回は、以下の条件にて皆様からのご質問を募集いたします。
質問内容のレベルは問いません。
また、化学・薬物動態に限らず、どの領域の方からのご質問も幅広く受け付けます。
■ モダリティ:低分子
■ 創薬フェーズ:化合物創製/最適化
■ 領域:薬物動態
演者紹介:

統合トランスレーショナル研究 主席研究員/HT-ADME Lead
青山和誠
修士(薬学、経営学)。2008年東北大学大学院薬学研究科医療薬科学専攻前期課程を修了し、武田薬品工業株式会社入社。創薬探索研究において薬物動態の見地から数十の創薬プロジェクト、開発候補化合物の最適化と選択を担当すると同時に新規 in vitro評価系の構築に携わる。
2017年7月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社転籍後に引き続き創薬プロジェクト・探索動態をリードする傍ら、Axcelead労働組合の設立し、初代中央執行委員長を兼任。2020年1月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社薬物動態分析主席研究員、2020年4月より現職。年間200超の案件を担当している。
信頼されるブランドであり続けるために
創薬研究の“信頼性”を支えるQA業務
新卒で入社した武田薬品工業では、入社当初よりIND・NDAに向けた薬物動態研究に従事し、2017年に武田薬品工業からAxcelead Drug Discovery Partnersへの転籍を機に現在の部署に異動しました。GLPや信頼性基準だけでなく、会社全体の信頼性保証(Quality assurance; QA)業務に携わっています。多種多様なお客様の創薬研究において信頼性保証の観点でサポートさせていただくことにやりがいを感じています。特に、定型的でない信頼性基準の試験のご依頼をいただいた際に、どうしたら法令で求められた基準を満たした試験を実施することができるのか、社内の研究者とディスカッションしながら理論構築した結果、最適な試験を提供することができた時は、お客様の創薬の一助となれた気がして嬉しいです。
もともと薬学部で企業研究者を目指していたのですが、薬物動態研究を選択したのは、アルバイト先の調剤薬局での経験がきっかけです。薬剤師の免許を取得し大学院に進学後、アルバイトで患者さんに飲み合わせなどの服薬指導をしていました。服薬指導で使っていた薬の作用についてのデータの多くは薬物動態分野だと知り、「創薬研究者になったら、自分が出したデータで、医師や患者さん達にこうして繋がっていくことができるんだ」というところに感動し、入社時に薬物動態を希望しました。
第三者的視点でプロフェッショナルが適切にチェック
私が薬物動態研究に従事していた頃、QA部門による調査を受けていたのですが、正直、どのようなことを行っているかはあまり知りませんでした。実際にQA部門に異動してみると、「こんなところまでチェックしてるんだ!」と驚いたほど、調査体制が整っていました。ソリューションプロバイダーとして研究不正はあってはならないため、お客様から受託した試験を対象に研究不正の監査も定期的に行っています。
最新情報やPMDAの調査のトレンドをキャッチするために業界団体が開催する研修会などに毎年参加し、必要に応じて社内の研究者とも情報共有しています。また、OECD GLPガイダンス文書が新しく発出された際にはグループ内で勉強会を開くなど、情報のアップデートを欠かしません。Axceleadでは、QA部門の社員全員が元研究者として現場を知っているからこそ、机上の空論にならずに実務に落とし込むことができていると感じています。
信頼性保証を重厚にすれば、お客様からするとより安心ではあるかもしれません。一方で、重厚にすればするほど試験の納期に影響が出てしまい、お客様の創薬タイムラインに響いてしまう可能性があります。Axceleadでは、over qualityにならないよう、社内だけでなくQAの業界団体活動を通じて、医薬品業界あるいは規制当局も巻き込んで議論しています。
古都に魅せられて

学生時代を京都で過ごした際に着物に憧れを持ち、お給料を貯めて、社会人2年目で訪問着を誂えました。着付けも習いに行き、友人の結婚式、自身や家族の慶事など様々な場面で活躍しています。以前は、休日にカジュアルな着物を着て食事に行ったりしていました。世の中の状態が落ち着いたらまた、楽しみたいと思っています。
サポートすることで創薬に貢献する
QA部門には武田薬品でGLPを20年以上経験している先輩方もいるので、指導を受けながら日々研鑽を積んでいます。最近、QAの業界団体が行っている信頼性保証業務の専門家としての登録試験に合格しました。これからも創薬研究者として培った経験を活かし、お客様の手元に届く報告書の未来のゴールを意識しながら業務に励むことで創薬に貢献していきます。
医薬探索研究部門 沖主任研究員、丸主任研究員の共著論文が、『Structure』に掲載されました!
沖英幸 医薬探索研究 Discovery Biology 主任研究員
大阪大学大学院理学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。構造生物の観点から創薬研究に携わる。タンパク質X線結晶構造解析、計算化学的手法による薬物設計、NMRやMSによる相互作用解析に従事。タケダサンディエゴ …

沖英幸 医薬探索研究 Discovery Biology 主任研究員
大阪大学大学院理学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。構造生物の観点から創薬研究に携わる。タンパク質X線結晶構造解析、計算化学的手法による薬物設計、NMRやMSによる相互作用解析に従事。タケダサンディエゴ …
『Cryo-EM structure of K+-bound hERG channel complexed with the blocker astemizole』
Tatsuki Asai et al. Published online 2021 January 14
https://doi.org/10.1016/j.str.2020.12.007 Structure へ
論文の概要:
薬剤の副作用の原因となるhERGチャネルと、その機能を阻害する薬剤であるアステミゾールとの複合体構造を、クライオ電子顕微鏡単粒子解析によって明らかにしました。詳細は関連リンクにあるプレスリリースおよび論文を御参照下さい。
本研究は、千葉大学、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所、弊社を含む企業5社による産官学連携のもとで行われ、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業(BINDS)の一環として遂行されました。
AxceleadのAS-MS技術:
クライオ電子顕微鏡単粒子解析のために調製した hERG タンパク質と、その阻害剤であるアステミゾールとの結合能を、Affinity Selection-Mass Spectrometry (AS-MS) という弊社の技術で評価しました。AS-MS は、放射性同位元素の利用や、タンパク質への修飾等、試料に手を加えることなくターゲットとリガンドの相互作用を評価できます。hERGのような膜タンパク質や、DNA、RNA といった核酸もターゲットにできるため、適用範囲の広い技術です。
Axceleadでは、AS-MS による相互作用解析、タンパク質X線結晶構造解析のサービスを提供しています。
関連リンク:
ニュースリリース「副作用原因タンパク質 hERG チャネルと薬剤の複合体構造を明らかにすることに成功−重篤な副作用の回避にもクライオ電子顕微鏡解析が役立つ−」
国立大学法人千葉大学、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構、国立研究開発法人日本医療研究開発機構
http://www.s.chiba-u.ac.jp/pr/files/20210115murata.pdf

沖英幸 医薬探索研究 Discovery Biology 主任研究員
大阪大学大学院理学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。構造生物の観点から創薬研究に携わる。タンパク質X線結晶構造解析、計算化学的手法による薬物設計、NMRやMSによる相互作用解析に従事。タケダサンディエゴ …
1月29日に開催されるiForum™ 2021 Virtual User Group Meetingにて、 医薬探索研究・シニアディレクターの河本、セールスリードの田中が講演します

FUJIFILM Cellular Dynamicsが主催する「iForum™ 2021 Virtual User Group Meeting」にて、医薬探索研究・シニアディレクターの河本、セールスリードの田中が講演いたします。
米国時間に合わせて開催させるイベントのため、日本時間では深夜となりますが、ご興味がございましたらぜひご視聴ください。
【開催日時】
2021.01.29 (金) AM 00:10~00:30 (日本時間)
【開催形式】
オンラインWebinar
【講演テーマ】
” Driving Innovative Drug Discovery Using Target-Oriented Hit Identification Assays and Phenotypic Screening “
【演者】
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 医薬探索研究 シニアディレクター 河本朋広
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 セールス&マーケティング セールスリード 田中崇裕
【概要】
本プログラムでは、高品質でdrug-likeなヒット化合物を提供するAxcelead独自の統合型サービスや、FUJIFILM Irvine Scientific, Incとの協業により展開しているiCellを用いた表現型スクリーニングなどをご紹介します。
どなたでも無料でご参加頂けます。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.fujifilmcdi.com/conference/iforum-virtual-user-group/
(FUJIFILM Cellular Dynamicsサイトへ)

令和3年1月 新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言への対応について
1月7日に政府より神奈川県を対象に「緊急事態宣言」が発令されました。
Axceleadでは感染拡大の防止に努めながら、クライアントの皆様からご依頼いただいた案件を可能な限り進めて参ります。
当社にて受託中の試験やプロジェクトおよび新たなご依頼に関してご質問がございましたら、問合せ窓口contact@axcelead.comもしくは試験担当者にご連絡いただきますようお願い申し上げます。
なお、行政から新たな方針が出された際の対応については、別途ウェブサイトにてご案内いたします。
Axceleadが支援させていただいたChordia Therapeutics株式会社の MALT1阻害剤「CTX-177」のライセンス契約が締結されました!
Chordia Therapeutics株式会社※(以下、Chordia)は、2017年11月に湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、湘南アイパーク)内に設立された、がん領域に特化した研究開発型ベンチャーです。2020年12月15日、Chordiaは、自身が保有するパイプライン MALT1阻害薬「CTX-177」およびその関連化合物について、国内製薬企業とライセンス契約を締結したことを発表しました。
(詳細はこちらをご覧ください。)
AxceleadはChordiaと同じ湘南アイパークのテナント企業という地の利を活かし、「CTX-177」の創薬研究の推進に各部門が貢献しました。
Chordiaの代表取締役 三宅 洋氏は、Axceleadの貢献について「設立以来、当社はAxceleadとの協業の中でMALT1阻害薬の研究を進めてきました。Axceleadが有する高品質な創薬技術、知識を活用することによって創薬されたCTX-177が高い評価を受けてライセンス契約に繋がったことをうれしく思います。」と述べています。
今回の発表に触れ、Axcelead代表取締役社長 池浦は「この度の素晴らしいご成約にお祝い申し上げるとともに、CTX-177のプロジェクトに弊社が携わることができたことを誇りに思います。今後CTX-177の開発が順調に進められ、一日も早く患者様のもとに届けられることを祈念しております。私たちのミッションは創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして、画期的な医薬品の創出に貢献することです。CTX-177の創薬研究において、このミッションを具現することができ、社員一同大変嬉しく思っています。」と述べています。
※Chordia Therapeutics株式会社の詳細については、Webサイトをご覧ください。
https://www.chordiatherapeutics.com/
AxceleadのA-HiT(Axcelead Hit-identified Target)プロジェクトが、日刊薬業に取り上げられました。
初期の創薬ステップの大幅な期間短縮とコスト削減が期待できるA-HiTプロジェクトとは?
是非ご一読ください。(2020年12月23日)
日刊薬業Webサイトへ (Webでの閲覧にはログインが必要です)
掲載ページはこちら (1.7MB)
日刊薬業 2020年12月23日掲載[許諾番号20201223_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。
Axcelead社がJ-PUBLICライブラリ化合物の保管管理を開始 ―All Japan化合物ライブラリの構築に貢献―
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead」)は、国内製薬企業など9社が参画する日本パブリックライブラリコンソーシアム*1(以下「J-PUBLIC」)が保有するライブラリ化合物(23万個の溶液サンプル)の保管管理を開始しましたのでお知らせいたします。
今回の枠組みにおいて、Axceleadは、国内最大級の化合物倉庫や各種自動化設備、化合物の受入から保管/提供までのプロセスを一元管理する化合物管理ITシステム等の最先端のインフラを活用し、J-PUBLIC化合物の溶液サンプルの保管管理*2、スクリーニング用プレートへの分注および各社への提供等の役割を担います。また、コンソーシアム参画企業は、J-PUBLIC のライブラリを用いたHTSをAxceleadに委託することが可能です。
Axceleadは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトして設立された国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。広範な創薬ターゲットに対する種々のハイスループットスクリーニング技術を駆使した高品質なhit化合物の探索から特に得意とする低・中分子医薬品候補化合物の最適化、臨床開発への橋渡しプロセスまで、個々のニーズにあったサービスを提供しています。
*1 日本パブリックライブラリコンソーシアムの詳細についてはWebサイトをご覧ください。
https://www.j-public.org/
*2 粉体化合物はキシダ化学株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:岸田 充弘)が保管管理。キシダ化学株式会社については、Webサイトをご覧ください。
http://www.kishida.co.jp/
【お問い合せ先】
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
セールス・マーケティング
住所:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話:080-7005-5100
E-mail: info@axcelead.com
代表取締役社長 池浦のコラムが、東京大学AMED iD3 キャタリストユニットのWebサイトに公開されました。
代表取締役社長 池浦のコラムが、東京大学AMED iD3キャタリスユニット※のWebサイトに公開されました。
AxceleadがAMED創薬支援推進事業、イノベーションエンジンユニットで果たした役割とは?
是非ご一読ください。
コラム:求められる創薬ソリューションプロバイダーを目指して
https://www.id3catalyst.jp/j/column17.html (AMED iD3 キャタリストユニットのWebサイトへ遷移)
※東京大学AMED iD3キャタリスユニットについて:
東京大学 AMED iD3 キャタリストユニットは、東京大学 大学院農学生命科学研究科 獣医薬理学研究室教授、獣医学専攻長である 堀正敏を中心に運営しており、AMED創薬ブースター(創薬総合支援事業)の広報活動・情報発信拠点としての役割を担っています。
詳細はWebサイトをご覧ください。https://www.id3catalyst.jp/j/catalyst.html
Axceleadと米国バイオベンチャーのEvommune、炎症性疾患領域で創薬共同研究を開始


慢性炎症疾患に特化したバイオベンチャー Evommune, Inc.(本社:米国カリフォルニア州ロスアルトス、以下Evommune)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、以下Axcelead)は、Axceleadが保有する創薬研究後期プログラムのアセットである Axcelead Hit-identified Target (A-HiT)プロジェクト※を利用した独占的パートナーシップによる共同研究を開始いたしましたのでお知らせします。この共同研究で両社は、種々の炎症性疾患に対して幅広い有用性を持つ可能性を有し、疾患標的に強力で特異性の高いPKCtheta※阻害剤を創出することを目標とし、共同でリード化合物の最適化研究を実施します。
Evommuneの社長兼最高経営責任者であるLuis Peñaは「このプログラムは、私たちの新しいパイプラインの基礎を築き、慢性炎症状態の患者に新しい治療オプションを提供するという私たちの目標と一致しています。Axceleadがこのプログラムにおいてこれまでに培った素晴らしい進捗は、Evommuneの臨床開発パイプラインの充実に間違いなく貢献するでしょう。」と述べています。
研究担当上級副社長のHans Hoflandは「エフェクターT細胞の過剰活性化と抗炎症性制御性T細胞がこの反応を制御できないことは、多くの慢性炎症性疾患の根底をなすものです。PKCtheta阻害は、制御性T細胞を活性化しながら、エフェクターT細胞を抑制します。 T細胞生物学におけるこの二つの作用の役割により、PKCthetaは広範囲の炎症性疾患の治療にとって非常に魅力的な標的となっています。」と述べています。
Axceleadの代表取締役社長 池浦義典は「私たちのミッションは、製薬業界での研究を通じて蓄積した技術とノウハウ、そしてこれまでに収集した膨大な量の創薬データに基づいて、創薬に携わる人々の最良のパートナーとして革新的な医薬品の発見に貢献することです。私たちはEvommuneと協力して、新しいパイプラインの構築とともに、炎症性疾患に苦しむ患者様に治療薬を一日も早くお届けすることに貢献できることを嬉しく思います。」と述べています。
※A-HiTプロジェクトについて:
A-HiTプロジェクトは特定の創薬標的に対して、ヒットまたはリード化合物と一次評価系が存在するAxcelead保有のアセットです。現時点で約120 ターゲットのアセットを有し、約60%のプロジェクトはリード創出以上の創薬研究ステージに位置しています。これらのターゲットのうち約80のターゲットは、臨床データが未取得のものであり、First in class プロジェクトとなる可能性を秘めています。また、想定した適応疾患以外へのリポジショニングの可能性も有する魅力的なターゲットがリストされています。さらに 約30%のターゲットで共結晶構造が取得されており、これらのターゲットでは、化合物最適化の加速化が期待できます。
A-HiTプロジェクトを活用することで、初期の創薬ステップの大幅な期間短縮とコスト削減が期待できます。
※PKCthetaについて
キナーゼのプロテインキナーゼC(PKC)ファミリーのメンバーであるPKCthetaは、主にT細胞で発現し、T細胞において二つの役割を果たします。まず、PKCthetaの活性化は、エフェクターT細胞の活性化、増殖、およびIL-2の産生をもたらします。次に、PKCthetaの阻害(遺伝子ノックアウトまたは薬理学的阻害)は、制御性T細胞の数と機能の両方の増加につながります。機能的なPKCthetaを欠損するマウスは、炎症性疾患に対して強い抵抗性を示します。 PKCtheta遺伝子内の変異は、多くの炎症性疾患に関連しています。可能性のある適応症には、関節リウマチ、喘息、乾癬、アトピー性皮膚炎、クローン病などがあります。
Evommune, Inc.について
FRONTEO AI Innovation Forum 2020に統合トランスレーショナル研究ヘッドの伊井雅幸が登壇しました

2020年10月27日に開催された「FRONTEO AI Innovation Forum 2020」の「ライフサイエンスAIクロストーク」にて、統合トランスレーショナル研究 ヘッドの伊井雅幸が登壇しました。
株式会社FRONTEO ライフサイエンスAI CTOの豊柴博義氏とともに、AI技術を活用した創薬ターゲット探索の実際と、検証の課題について語っています。
このイベントの模様をこちらから視聴いただけます。 (株式会社FRONTEOのサイトへ遷移)
公開期限:2021年1月17日
伊井雅幸
統合トランスレーショナル研究ヘッド
博士(薬学)。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、武田薬品工業株式会社入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、武田薬品工業 炎症疾患創薬ユニット ヘッド等を経て、2017年Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合生物ヘッド。2020年4月より現職。
趣味は旅行(城巡り)、スポーツ観戦。
統合トランスレーショナル研究部門 竹山主席研究員・階上主任研究員と筑波大学との共同研究が『Scientific Reports』に掲載されました。
『Bidirectional, non-necrotizing glomerular crescents are the critical pathology in X-linked Alport syndrome mouse model harboring nonsense mutation of human COL4A5』
JiangYing Song(1,3,4), Nobuyuki Saga(1,4), Kunio Kawanishi1, Kentaro Hashikami(2), MichiyasuTakeyama(2) & Michio Nagata(1)
- Kidney and Vascular Pathology, Faculty of Medicine, University of Tsukuba
- Axcelead Drug Discovery Partners
- Department of Nephrology,Chongquing General Hospital, University of Chinese Academy of Sciences CGH
- These authors contributed equally: Jiang Ying Song and Nobuyuki Saga.
Published: November 03, 2020
論文の要旨:
Axcelead社と協和キリンが革新的な低分子医薬品創出に関する協業を開始
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本昌志、以下「協和キリン」)は、新規創薬技術基盤を用いた革新的低分子医薬品創出に関する協業を開始しましたのでお知らせいたします。
現在、創薬研究の領域においてはバイオテクノロジーの発展により、低分子医薬品ではアプローチが難しかった創薬標的に作用する生物学的製剤や核酸医薬などの多彩なモダリティによる医薬品創出に、多くの企業が力を入れています。一方で低分子医薬品は服薬面で患者さんへの負荷が少なく、また、生物学的製剤などと比較して製造コストの抑制によって低薬価を実現できる可能性があり、医療財政面での優位性も期待できることから、今後も社会的ニーズは高く、新たな技術革新が望まれています。これらの観点から、低分子医薬品における創薬標的を拡大し得る革新的な基盤技術の開発は、低分子創薬研究のパラダイムシフトを促し、低分子医薬品の新たな時代を切り拓くものとなります。
Axceleadは武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトして設立された国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬ターゲットの探索から特に得意とする低・中分子医薬品候補化合物の最適化、臨床開発への橋渡しプロセスまで、個々のニーズにあったサービスを提供しています。
今回の協業により、Axceleadが長年培ってきた低分子創薬の幅広い技術・経験と協和キリンの持つ革新的な創薬技術を融合させることで、新たな低分子創薬技術基盤の構築が可能となり、その技術を活用して従来アクセスできなかった多様な創薬標的に対する複数の画期的な医薬品候補を創出し、協和キリンの研究開発パイプラインの拡張を目指します。
Axceleadの代表取締役社長 池浦義典は本協業について、「当社は製薬企業での研究経験で培った技術やノウハウ、膨大な創薬データをもとに、創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして画期的な医薬品の創出に貢献することをミッションとして掲げています。今回の協業を通じて低分子医薬品の新たな時代を切り拓く基盤技術を開発し、これまでアクセスできなかった多様な創薬標的に対する医薬品創出に貢献できることを嬉しく思っています」と述べています。
協和キリンの執行役員 研究開発本部長 鳥居義史は本協業について、「当社は創薬標的分子の解析技術や、それに基づく医薬品候補化合物の設計技術を駆使し、低分子化合物を医薬品として合理的にデザインするアプローチによる創薬に積極的に取り組んでいます。今回の協業により両社の持つ技術を融合させることで、低分子創薬における課題を解決し、画期的な医薬品創出を目指していけることを喜ばしく思っています。」と述べています。
■本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
Sales and Marketing
住所:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話:080-7005-5100
E-mail: info@axcelead.com
URL: https://www.axcelead.com
協和キリン株式会社
コーポレートコミュニケーション部
住所: 東京都千代田区大手町一丁目9番2号
電話: 03-5205-7205
E-mail: media@kyowakirin.com
URL: https://www.kyowakirin.co.jp
統合トランスレーショナル研究部門 高砂主席研究員が心臓チームリーダーとして活動に貢献したCSAHiの活動報告がCurrent Pharmaceutical Biotechnology誌に掲載されました。
高砂 浄 統合トランスレーショナル研究 主席研究員
1983年金沢大学薬学部薬学研究科修了後、第一製薬株式会社、第一三共株式会社、第一三共RDノバーレにてin vivo安全性薬理及び、in vitro安全性研究に従事。
2019年3月より現職。
CSAHi(Consortium for …
高砂 浄 統合トランスレーショナル研究 主席研究員
1983年金沢大学薬学部薬学研究科修了後、第一製薬株式会社、第一三共株式会社、第一三共RDノバーレにてin vivo安全性薬理及び、in vitro安全性研究に従事。
2019年3月より現職。
CSAHi(Consortium for …
『Comprehensive Cardiac Safety Assessment using hiPS-cardiomyocytes (Consortium for Safety Assessment using Human iPS Cells: CSAHi)』
Author(s): Kiyoshi Takasuna(a), Katsuyuki Kazusa(b), Tomohiro Hayakawa(c)
a:Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
b:アステラス製薬株式会社
c:ソニー株式会社(現所属:シスメックス株式会社)
Current Pharmaceutical Biotechnology へ
2013年から2018年にかけてのCSAHiの活動を報告したCurrent Pharmaceutical Biotechnology誌 総説特集号(Volume 21, Number 9,2020)に、高砂主席研究員が心臓チームの代表として活動内容を報告しています。
論文の要旨:
2013年、日本製薬工業協会タスクフォースの傘下に、現在ICHガイドラインで制定されている心臓安全性評価試験(hERG, APD, テレメトリー)を補完すべく、ヒトiPS/ES細胞由来分化(心筋)細胞の創薬安全性評価応用コンソーシアム(CSAHi; http://csahi.org/en/)が組織された。CSAHi 心臓チームは、マルチ電極アレイ(MEA)、細胞インピーダンス、モーションフィールドイメージング(MFI)、Caトランジェントの光学イメージングなど最新の様々な心機能評価機器を駆使し、hiPS心筋細胞を用いた新規Platforms の創薬安全性評価への応用可能性について検証した。その結果、hiPS-心筋細胞は、薬物誘発性QT延長リスク/不整脈予測には既存評価系を凌駕する資質が確認されたが、不整脈誘発活性の過大評価(偽陽性)、QT延長以外の機序による不整脈あるいは陽性変力作用予測能力は十分でないことが示唆されたため、hiPS心筋細胞を用いた各種プラットフォームは、その長所と短所を十分に理解したうえで使用することを提唱した。
CSAHi:Consortium for Safety Assessment using Human iPS Cells について
「ヒトiPS細胞由来分化心筋・肝臓・神経細胞を用いた各種安全性評価技術について、新規医薬品開発への応用可能性を実験的に検証し、将来的展望も含め実用に向け世の中に提言する」を活動目的に、2013年7月に発足。2020年8月現在、製薬企業15社、安研協加盟4社を含む57社・機関が活動に参加。http://csahi.org/
高砂主席研究員は、発足当時から心臓チームリーダーとして活動に貢献しています。
高砂 浄 統合トランスレーショナル研究 主席研究員
1983年金沢大学薬学部薬学研究科修了後、第一製薬株式会社、第一三共株式会社、第一三共RDノバーレにてin vivo安全性薬理及び、in vitro安全性研究に従事。
2019年3月より現職。
CSAHi(Consortium for …
代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が、日刊薬業に掲載されました。低分子創薬の標的「ここ数年で倍以上に増加」Axcelead・池浦社長、持株会社「4~5年後に株式上場目指す」

低分子創薬の現状と課題とは。その中でAxceleadはどのようにビジネス展開していくのか。
池浦は日刊薬業の記者に何を語ったのか?是非ご一読ください。
(2020年7月29日)
日刊薬業 2020年7月29日掲載[許諾番号20200729_02]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。
Axcelead、FRONTEOと創薬支援に関するパートナーシップ契約を締結
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下 Axcelead)は、株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本正宏、以下 FRONTEO)と創薬支援に関するパートナーシップ契約を締結しましたのでお知らせします。
今回の契約によりAxceleadとFRONTEOは、それぞれが保有する創薬支援技術を相互に提供するとともに、両社の創薬支援サービスの販売協力を開始します。製薬企業における長年の創薬経験により蓄積されたAxceleadの技術やノウハウ、膨大な創薬データと、独自の人工知能Concept Encoderを有するFRONTEOの、認知バイアスのない人工知能のアプローチを融合させた独創的な創薬支援サービスを提供することで、シームレスな仮説⁻検証プロセスを実現し、顧客の創薬研究を加速化させます。
このパートナーシップにより、双方の顧客に対し、AIによる創薬に関する仮説構築と実験による有効性検証をセットで提供することが可能になります。FRONTEOの自然言語解析に優れた創薬支援AIが出した仮説をAxceleadの創薬支援プラットフォームで検証し、またAxceleadで行った実験結果をAIで解析することで、より臨床への応用性の高いサービスを提供することが可能です。

FRONTEO ライフサイエンスAI CTO 豊柴 博義のコメント:
このパートナーシップは、FRONTEOの人工知能とAxceleadに蓄積された豊富な経験とデータを新たな創薬研究に活用することを可能にする、本格的なAI創薬の取り組みです。自然言語解析、各創薬ステージにおけるデータ、研究者の豊富な経験を組み合わせた、独創的なサービスをお客様に提供できると確信しております。
Axcelead 代表取締役社長 池浦義典のコメント:
本パートナーシップにより、FRONTEOの独自の自然言語解析AIと弊社の創薬関連技術を組み合わせることで効率的な仮説-検証プロセスを実現し、標的探索やドラッグリポジショニング、作用機作解析等のお客様の創薬のキーステップにおいて、新しいソリューションを提供できることを楽しみにしています。
<FRONTEOについて>
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT(R)」と「Concept Encoder(R)」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠開示)」や、「デジタルフォレンジック調査」というリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。リーガルテック事業で培ったAI技術をもとに、2014年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野へと事業のフィールドを拡大し、AIを用いて、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ上場。資本金2,568,651千円(2020年3月31日現在)。
<Axceleadについて>
Axceleadは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトして設立した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。
■本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
【Axcelead Drug Discovery Partners株式会社】
Sales and Marketing
住所:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話:0466-32-4500
E-mail: info@axcelead.com
統合トランスレーショナル研究部門 高砂主席研究員の論文が、『Journal of Pharmacological and Toxicological Methods』に掲載されました。
『Reliable identification of cardiac liability in drug discovery using automated patch clamp: Benchmarking best practices and calibration standards for improved proarrhythmic assessment』

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高速・高品質の電気生理学的実験を可能にしたAutoPatch Clamp systemが創薬研究で汎用され始めた一方で、当該システムを用いた hERG current assay はICHガイドライン試験にも関わらず未だ世界的標準化がなされていない。 今回、当該アッセイの世界標準化に一石を投じるべく、細胞種(HEK or CHO)、パルスプロトコール(2秒⁻Step pulse vs Step ramp)、Plate 材質(PP vs テフロンvs Glass), 薬液の取り扱い(調製後保管時間、細胞暴露時間)など様々な観点から評価結果に及ぼす影響について検討を行った。その結果、細胞種、パルスプロトコールの差異は大きな影響を及ぼさないこと、使用するplateの材質や薬液の取り扱いは結果に大きな影響を及ぼすものの、ある一定の条件(調製後30分以内に使用、暴露は6分以上、例数は≧4など)を満たせばそのリスクは回避できることが明らかとなった。したがって、これらを考慮した実験条件を構築・最適化すれば、既有の細胞種や使用システムが異なっても標準的なアッセイを構築できる可能性が示唆された。

◆関連サービスのご紹介
遺伝子改変動物グループが一部を受託し実施したin vivo試験結果が Nature Communicationsに掲載されました
『Development of an Exon skipping therapy for X-linked Alport syndrome with truncating variants in COL4A5』
Published: June 2, 2020
Nature communicationsサイトへ
本研究についてのAMEDのプレスリリースへ
神戸大学大学院の野津寛大特命教授、山村智彦助教、松尾雅文前教授、飯島一誠教授ら、同医療情報部の髙岡裕准教授および、熊本大学の甲斐広文教授ら、理化学研究所の髙里実チームリーダーらのグループと、第一三共株式会社との共同研究の成果です。
遺伝性の慢性腎炎を発症するアルポート症候群の疾患モデルマウスを用いて、核酸医薬を用いたエクソンスキッピング療法を評価したところ、腎不全の進行に対して著しい効果を発揮することを証明しました。
Axceleadはこの試験のうち、アルポートモデルマウス(Col4a5 R471X マウス)の作出および核酸医薬のマウスへの投与、尿・血液・組織のサンプリングなどのin vivo試験を受託し実施いたしました。

アルポートモデルマウス(Col4a5 R471X マウス)の関連情報
第42回 分子生物学会年会
大塚製薬とAxcelead Drug Discovery Partners 中枢神経疾患領域における創薬共同研究を開始
大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井上眞、以下「大塚製薬」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦義典、以下 「Axcelead」)は、中枢神経領域において、Axceleadが保有するアセット Axcelead Hit-identified Target (A-HiT)プロジェクト※を利用した創薬共同研究を開始しましたので、お知らせします。
Axceleadは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承し、独立して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。最先端の創薬研究プラットフォームを活用した統合型試験サービスと共に、研究計画立案や課題解決のアドバイザリーサービスを行っています。A-HiTプロジェクトは、特定の創薬標的に対して、候補化合物創出に向けて合成展開可能な化合物と最適化された評価系が存在するAxcelead保有のアセットであり、これを用いることで初期の創薬ステップの大幅な短縮が期待されます。
大塚製薬は、世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造するという「Otsuka-people creating new products for better health worldwide」の企業理念のもと、人々の健康を身体全体で考えるトータルヘルスケアカンパニーです。医療関連事業では、中枢神経領域、循環器・腎領域、がん領域を最重点領域として研究開発に取り組んでいます。
両社は、特定の疾患に関連した創薬標的に対するA-HiTプロジェクト由来の化合物をシーズとするリード創出・リード最適化研究を共同で行い、大塚製薬の研究開発パイプラインの迅速な拡張を目指します。
大塚製薬取締役 研究部門担当(兼)知的財産担当 周藤俊樹は「当社は世界の人々の健康に貢献するため、独創的な発想や技術をもって革新的な製品開発への挑戦を続けています。Axceleadの優れたリード化合物創出力と、エビリファイ、レキサルティなどで培った当社の中枢神経領域での創薬力と豊富な経験を結集し、革新的な医薬品創出を通じて、未充足な医療ニーズの解決に取り組んでまいります」 と述べています。
Axceleadの代表取締役社長 池浦義典は「オープンイノベーションを積極的に活用することによる強固な創薬基盤の構築と独創的なイノベーション創出を通じ、革新的な医薬品の創製に取り組む大塚製薬と共同研究ができることを大変嬉しく思っています。当社のA-HiTプロジェクトを用いることで、大塚製薬の研究開発パイプラインの早期の拡張ができると期待しています」と述べています。
※A-HiTプロジェクトについて:
A-HiTプロジェクトは特定の創薬標的に対して、ヒットまたはリード化合物と一次評価系が存在するAxcelead保有のアセットです。現時点で約120 ターゲットのアセットを有し、約60%のプロジェクトはリード創出以上の創薬研究ステージに位置しています。これらのターゲットのうち約80のターゲットは、臨床データが未取得のものであり、First in class プロジェクトとなる可能性を秘めています。また、想定した適応疾患以外へのリポジショニングの可能性も有する魅力的なターゲットがリストされています。さらに 約30%のターゲットで共結晶構造が取得されており、これらのターゲットでは、化合物最適化の加速化が期待できます。
A-HiTプロジェクトを活用することで、初期の創薬ステップの大幅な期間短縮とコスト削減が期待できます。
■本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
【Axcelead Drug Discovery Partners株式会社】
Sales and Marketing
住所:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話:0466-32-4500
E-mail: info@axcelead.com
Axceleadは、シュレーディンガーと国内における 創薬支援サービスに関する共同プロモーションを開始しました
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(所在地:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead」)は、シュレーディンガー株式会社(所在地:東京都千代田区丸の内、代表取締役社長:小澤俊一、以下「シュレーディンガー」)と日本国内における創薬支援サービス分野での共同プロモーションを開始しましたのでお知らせいたします。
シュレーディンガーは、米国を拠点とし、製薬およびバイオテクノロジーの研究に有用である最先端の化学シミュレーション・ソフトウェアの開発事業を行う会社です。
Axceleadは国内初の創薬ソリューションプロバイダーであり、最先端の創薬研究プラットフォームを活用した統合型試験サービスと共に、研究計画立案や課題解決のアドバイザリーサービスを行っています。
Axceleadと最先端の物理学ベースの計算化学プラットフォームを有するシュレーディンガーは、両社の強みを活かした創薬ソリューションの提供を通して、共創型アウトソーシングの受け皿の拡大を図ります。
「共創型アウトソーシング」について:
近年、国内の創薬研究の分野において、自社の機能をスリムダウンしてアウトソーシングを増やす動きが進んでいます。この多くは、自社でも実施可能な試験をその試験に特化したCROに委託することで、より効率的に実施することを目的としています。一方欧米においては、創薬プロジェクト上の課題解決を目的とし、共同研究のような形でタイアップする共創型アウトソーシングモデルが広がりつつあります。
【お問い合わせ先】
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社
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新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言への対応について
4月7日に政府より神奈川県を対象に「緊急事態宣言」が発令されたことを受け、Axceleadでは感染拡大を最小限に抑えるために、政府の方針に基づいた対応を実施しています。
ご依頼いただいている試験の実施に関しましては、クライアントの皆様、当社従業員とその家族の健康維持を最優先に配慮しながら、クライアントの皆様への影響を最小限にとどめるよう、従業員一同最大限の努力を行いサービスの提供を行って参ります。
当社にて受託中の試験やプロジェクトおよび新たなご依頼に関してご質問がございましたら、問合せ窓口contact@axcelead.comもしくは試験担当者にご連絡いただきますようお願い申し上げます。
持株会社体制への移行に関するお知らせ


Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下、「Axcelead社」という。)は、本日付けで持株会社制に移行し、持株会社を「アクセリード株式会社(以下、「アクセリード社」という。)」とし、Axcelead社がその傘下となりましたことをお知らせいたします。
Axcelead社は、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトして設立された国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。2019年4月にウイズ・パートナーズ株式会社が無限責任組合員となる創薬維新投資事業有限責任組合(以下、「創薬維新ファンド」という。)が、武田薬品工業からAxcelead社の発行済み株式全てを取得したことで創薬維新ファンドの傘下に入り、武田薬品工業から独立しました。その後1年が経過しましたが、Axcelead 社設立当初の想定より速く日本の創薬研究アウトソーシング化の流れが顕在化するなど外部環境の好影響を受け、Axceleadの事業は順調に成長しております。今般、持株会社制に移行することで将来の持続的な成長、ならびに、ヘルスケア業界における多様化するアウトソーシングニーズの変化にスピードを上げて対応できる体制を更に強化していきます。
今後、持株会社であるアクセリード社は、グループの継続的な成長のために、Axcelead社を軸としてのグループの経営戦略の立案を行ってまいります。グループとしては、医療機器などを含むヘルスケア関連企業や、創薬シーズを持ったベンチャー企業、M&A・事業提携により海外創薬関連企業ビジネスの取り込みを想定しており、Axcelead社の経験豊富な創薬技術を存分に発揮できる企業集団を目指し、グループ価値最大化に取り組んでまいります。
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AMED平成29年度「創薬支援推進事業―創薬シーズ実用化支援基盤整備事業―」の中間評価結果が公表されました
平成29年度にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead」)が採択された「創薬支援推進事業 – 創薬シーズ実用化支援基盤整備事業-」の中間評価結果が公表されました。
本事業においてAxceleadが推進している「イノベーションエンジンユニット」は、“アカデミアの保有するシーズやコンセプトに対し、製薬企業にとって魅力的なデータセットを揃える創薬コンサルテーションの提供、必要なデータの取得及びデータ取得に必要なプロトコールや実施研究機関等の情報の提案を行う。これらの支援により、あらゆる創薬ステージにあるプロジェクトに貢献することで、高い付加価値を有する創薬研究を通じた製薬企業への橋渡しが実現される。*”とされています。
Axceleadは中間評価報告書の中で、“創薬研究に重要なプラットフォームや長年に亘る創薬研究者が創薬専門領域にすべて揃っており、質が高く、スピーディーな創薬支援体制が構築されている。また、実際に施行した 13 課題について、それぞれ異なる創薬フェーズで質の高い創薬支援による結果が出ている。*”と評価いただきました。
研究開発概要や研究開発成果についての詳細は、AMED公式サイト 創薬支援推進事業(創薬シーズ実用化支援基盤整備事業)中間評価結果(平成29年度開始~令和3年度終了予定課題)をご参照ください。
https://www.amed.go.jp/program/list/06/03/001_01-04_mid-term_r1.html
【*引用】
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構サイト内
創薬支援推進事業(創薬シーズ実用化支援基盤整備事業)中間評価結果(平成29年度開始~令和3年度終了予定課題)
https://www.amed.go.jp/content/000058820.pdf
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バイオロジー部門 松本研究員の論文が、『PLOS ONE』に掲載されました。
『Acetyl-CoA carboxylase 1 and 2 inhibition ameliorates steatosis and hepatic fibrosis in a MC4R knockout murine model of nonalcoholic steatohepatitis』
Mitsuharu Matsumoto ,Hiroaki Yashiro,Hitomi Ogino,Kazunobu Aoyama,Tadahiro Nambu,Sayuri Nakamura,Mayumi Nishida,Xiaolun Wang,Derek M. Erion,Manami Kaneko
Published: January 28, 2020
- 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルである高脂肪食負荷MC4R KOマウスを用いてGS-0976 の薬効を評価した報告です。
- GS-0976の投与用量は、PDマーカーである肝臓中/骨格筋中マロニルCoA測定を実施して設定しました。
- GS-0976により、本モデルで生じる脂肪肝や線維化が抑制され、臨床においてNASH患者の診断に使用されるNASの病理評価でも有効性が確認できました。
MC4R KOマウスについて:
MC4Rは、視床下部で発現するGタンパク質共役受容体であり、摂食調節に関与しています。
アクセリード社で生産したMC4R KOマウスは過食を呈しNASH患者で見られるような肥満とインスリン抵抗性を示すモデルです。

創晶とAxcelead、創薬支援分野において創晶のレーザー光を用いた結晶化技術を中心とする協業を開始
難結晶化化合物に対する協業により、顧客企業の研究開発の迅速化に貢献
株式会社創晶(社長:安達 宏昭、本社:大阪府箕面市、以下 創晶)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(社長:池浦 義典、本社:神奈川県藤沢市、以下「Axcelead」)は、創晶独自技術であるレーザー光による革新的な結晶化技術を中心とした創薬支援分野での協業を開始しましたのでお知らせします。今後のペプチド、核酸、抗体などのバイオ創薬の研究開発で、難結晶化サンプルが拡大することを見越して、互いの得意とする領域を持ち寄り、緊密に連携することで創薬支援を強化いたします。
創晶はレーザー光を用いた強制的な核発生による結晶化技術を有しており、2005年に大阪大学発ベンチャーとして起業してから、約14年間にわたり難結晶化サンプルの結晶化受託に特化して、事業展開してまいりました。この経験とノウハウの蓄積を活かし、高付加価値の結晶化受託サービスを目指しております。
Axceleadは、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの総合的な非臨床創薬研究サービスプロバイダーです。現在、創薬研究をプロジェクト単位で受託する統合型創薬研究支援サービス(Integrated Drug Discovery service、IDDサービス)など特徴的なサービスを展開し、事業拡大を進めています。
創晶の提供する結晶化受託サービスに伴う結晶構造解析や候補化合物の最適な合成法の確立とスケールアップ合成をAxceleadが迅速に対応することにより、従来よりも広範囲な提案が可能となります。特にAxceleadの設備を用いることにより、従来は受託が困難であった高活性化合物や高難度有機合成反応などの受託が可能となります。また、今後Axceleadが国内及び海外から受託するIDDサービスでの難結晶化化合物、ターゲットタンパク質及び化合物-タンパク質複合体の結晶化を創晶が対応することにより、創薬研究における課題解決、創薬プロジェクトの価値向上に貢献するとともに、日本発の技術が海外でも普及するきっかけになることを期待しています。
創晶とAxceleadは、両社の技術やサービスを組み合わせた協業を通じて、多くの顧客企業に対して研究開発の課題解決・価値向上に貢献いたします。
■本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
株式会社創晶
代表取締役社長 安達宏昭
住所:大阪府吹田市山田丘2-1 大阪大学工学P3棟313号
電話:06-6877-5659
E-mail: info@so-sho.jp
URL: http://www.so-sho.jp/
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社
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Axceleadが参画する 「潜在疾患マーカー同定による新規創薬基盤技術のフィージビリティ研究」が AMED事業に採択
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和元年度 「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(患者層別化マーカー探索技術の開発)」に、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead」)が参画する「潜在疾患マーカー同定による新規創薬基盤技術のフィージビリティ研究」が採択されました。
本研究は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所を代表機関とした、武田薬品工業株式会社、第一三共株式会社、アステラス製薬株式会社、東京大学大学院医学系研究科、東京大学大学院情報理工学系研究科、株式会社ヒューマノーム研究所、特定非営利活動法人バイオ計測技術コンソーシアム(JMAC)との共同プロジェクトであり、標準化された複数の中間表現型の定量的分析結果を総合して得られる潜在疾患マーカーを用いた患者層の病態理解から創薬につなげる、全く新しい創薬モデルを実証することを目指しています。当社は、網羅的メタボローム解析を通して本研究に貢献してまいります。
AMEDホームページ:
https://www.amed.go.jp/koubo/06/01/0601C_00063.html
経済産業省関連ライフサイエンス統合データベースポータルサイト:
https://medals.jp/project_list/list1.html
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Axceleadと積水メディカルは、Axceleadが提供する 創薬支援サービスに関するマーケティングおよびプロモーション業務委託契約を締結


Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(所在地:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、「Axcelead」)と積水メディカル株式会社 (所在地:東京都中央区、代表取締役社長:久保 肇、以下、「積水メディカル」は、Axceleadが提供する創薬支援サービスのマーケティングおよびプロモーションに関する業務委託契約の締結をいたしました。
積水メディカルは、本契約によって顧客に提供する創薬支援受託サービスを拡大し、更にきめ細やかな顧客ニーズへの対応が可能となります。
Axceleadは、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの総合的な非臨床創薬研究サービスを提供する日本の製薬業界では初の創薬ソリューションプロバイダーです。医薬品創出にかかわる企業、ベンチャー、アカデミアや公的研究機関など多種多様なプレーヤーの皆さまに対し、個々のニーズにあわせたワンストップサービスを提供しております。
積水メディカルは、創業以来、「人々の健康と豊かな生活の実現に貢献する」ことを社是として、医療に関わるみなさまに様々な製品やサービスを提供してまいりました。創薬支援事業は主に放射性化合物を用いた非臨床薬物動態試験を中心に、開発型受託機関として50年以上の長きにわたり時代を先取りした創薬支援受託試験の提供をしております。
今回、両社がマーケティングおよびプロモーション業務委託契約を結ぶことにより、積水メディカルが長年にわたり培った信頼性の高い受託サービスの実績、経験並びに幅広いプレーヤーの皆様とのネットワークを通じて、Axceleadがもつ創薬研究に係る事業に関連するアドバイザリー業務および統合型創薬研究支援(Integrated Drug Discovery) ワンストップサービスを紹介し、皆様のニーズにあわせてよりきめ細やかにカスタマイズされた医薬品開発支援サービスを国内外に広く提供することで、医薬品開発課題を早期に解決するとともに、新薬開発のスピードアップへと大きく貢献いたします。
創薬のいかなるステージにおける課題にも、両社の経験豊富なスタッフが、多様なサービスの中からお客様に最適なソリューションをご提案いたします。
【お問い合わせ先】
積水メディカル株式会社
経営統括部 経営企画部 総務グループ
TEL:03-3272-0672
医療事業部 医療事業営業部 創薬支援営業所
TEL:03-3271-5634
E-mail:toiawaseyakudo@sekisui.com
URL: https://www.sekisuimedical.jp/
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Axceleadと慶應義塾大学医学部、ヒト組織を受け入れる 免疫不全ブタモデルのプロトコールを公開
-再生医療製品開発促進に貢献-
慶應義塾大学医学部の小林英司特任教授とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(所在地:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead」) は共同で、「ヒト組織を受け入れる免疫不全ブタモデル」作成の手順について、安定したモデル作成のための免疫抑制剤調節法とともに発表しました。
免疫抑制剤の投与に加え、免疫細胞の産生・成熟に重要な臓器である胸腺と脾臓を摘出することで作成する「ヒト組織を受け入れる免疫不全ブタモデル」は小林特任教授らが開発し、2019年5月に『Nature Communications』で公表されています。
今回、本免疫不全ブタモデルの詳細な作成手順に加え、ブタの個体ごとに投与後の反応が異なる免疫抑制剤の投与量調節法および、実験に用いられるさまざまな品種のブタにおける免疫抑制療法に関する情報を併せて公開いたしました。
再生医療研究の分野では、実際にヒト細胞でつくられた再生臓器をヒトへ移植する前に、臨床と同じ手法での介入が可能な大型動物による有効性・安全性の検証が望まれています。一方、ヒトと大きさが近いブタにヒト細胞由来の再生臓器を移植した場合、異種移植によって生じる免疫応答の問題により、本免疫不全ブタモデル開発以前は、ヒト細胞由来再生医療等製品のブタでの安全性・有効性の検証は困難と考えられていました。
今回、小林特任教授とAxceleadら研究グループは、外科的手法による免疫不全ブタモデル作成の手順を解説図と動画付きで掲載し、免疫抑制剤投与時のブタの管理法等の詳細な情報を公開しました。この情報により、多くの研究者、企業が「ヒト組織を受け入れる免疫不全ブタモデル」によるヒト細胞由来再生医療等製品の有効性・安全性の検討が可能となり、再生医療製品の開発促進につながることが期待されます。
本成果は、2019年 10 月3日、『Nature Research Protocol Exchange』(オンライン版)に掲載されました。
【Nature Research Protocol Exchange掲載情報】
英文タイトル:Surgically produced, controllable immunocompromised pigs
タイトル和訳:外科的手法で免疫不全状態が調整できるブタモデルの作出方法
著者名:小林英司、牧敏之、井垣啓子、絵野沢伸
URL:https://protocolexchange.researchsquare.com/article/4def3795-07d9-4280-a095-645a2af05c2c/v1
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PassPort TechnologiesとAxcelead、創薬支援分野における アクティブ型新規経皮吸収技術PassPort Systemを用いた包括的な 協業関係構築を開始
新たな投薬技術で研究開発パイプラインの価値最大化に貢献
PassPort Technologies, Inc.(President and CEO:藤澤 朋行、本社:米国カリフォルニア州、以下 PPTI)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(社長:池浦 義典、本社:神奈川県藤沢市、以下「Axcelead」)は、PPTI独自技術であるアクティブ型新規経皮吸収技術PassPort Systemを用いた創薬支援分野における包括的な協業を開始しましたのでお知らせします。
PassPort Systemは、皮膚表面に微細な孔を開けるマイクロポレーション技術と、微細孔を介した薬物の吸収を制御するパッチ組成技術を組み合わせた新しい投与技術です。この技術を用いることで、これまで注射剤や点滴剤等に投与経路が限定されていた薬剤に対し、皮膚から有効成分を吸収させる経皮投与という新たな可能性を広げることができます。
Axceleadは、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの総合的な非臨床創薬ソリューションプロバイダーです。現在、創薬研究をプロジェクト単位で受託する統合型創薬研究支援サービス(Integrated Drug Discovery service)など特徴的なサービスを展開し、事業拡大を進めています。
PPTIのPassPort Systemを用いた包括的な協業を行うことで、低分子薬のみならず、ペプチドや核酸といった中分子医薬、タンパク質のような高分子のバイオ医薬品など多くのモダリティの医薬品に経皮投与という新たな選択肢を提案することが可能となります。加えて、針の無いワクチン製剤や化粧品など幅広い領域でPassPort Systemの応用化を進め、多くの顧客企業の研究開発パイプラインの価値最大化に貢献いたします。
■本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
【PassPort Technologies, Inc.】
Business Development, Jared C. Hahn
住所: 10618 Science Center Drive, San Diego, CA 92121 USA
電話: +1-858-888-4188
E-mail: Jared.Hahn@passport-tech.com
URL: https://www.passport-tech.com
【Axcelead Drug Discovery Partners株式会社】
事業推進
住所: 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
電話: 0466-32-4500
E-mail: info@axcelead.com
URL: https://www.axcelead.com
「アジア太平洋地域におけるTop10創薬コンサルティング/サービス企業2019」に選ばれました
Axceleadは、米国のライフサイエンス誌「Pharma Tech Outlook」により、「アジア太平洋地域におけるTop10創薬コンサルティング/サービス企業2019」に選ばれました。
“創薬に関わるほぼ全ての機能を有しており、初期探索研究から臨床への橋渡しプロセスまで統合したサービスを提供”というユニークな形態が、同紙の業界の専門家、編集委員会を含むパネルにより評価され、今回の受賞となりました。

富士フイルムとAxcelead Drug Discovery Partners、iPS細胞を用いた創薬支援分野における協業を開始


顧客提案力のさらなる強化により、新薬の研究開発の効率化・迅速化に貢献
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児、本社:東京都港区、以下 富士フイルム)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(社長:池浦 義典、本社:神奈川県藤沢市、以下 Axcelead)は、本日より、iPS細胞を用いた創薬支援分野における協業を開始しましたのでお知らせします。富士フイルムのiPS細胞由来製品とAxceleadの化合物評価・解析サービスなど、両社の技術や製品・サービスを組み合わせることで、顧客提案力のさらなる強化を図るとともに、新たな評価方法やサービスの開発を目指します。
昨今、新薬の研究開発では、多額の費用がかかる臨床試験前に、医薬品候補化合物の安全性や有効性、薬物動態などをより効率的かつ高精度に評価したいというニーズが高まる中、無限増殖性と多様な細胞に分化する性質を持つiPS細胞が新薬の研究開発ツールとして注目されています。iPS細胞は、狙った細胞に分化誘導させて、その細胞(iPS細胞由来分化細胞)を用いることで、ヒト生体に近い環境を再現できるため、医薬品候補化合物の評価に活用される事例が増えています。また、iPS細胞由来分化細胞を用いた安全性試験の標準化に向けた取り組みも進んでおり、iPS細胞のさらなる需要拡大が見込まれています。
富士フイルムは、iPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーである米国子会社FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc.(フジフイルム・セルラー・ダイナミクス、以下 FCDI)を通じて、iPS細胞由来の心筋細胞や肝細胞、ミクログリア細胞※など15種類の創薬支援用iPS細胞由来分化細胞を、全世界の製薬企業やアカデミアなどに販売し、多様な顧客ニーズに応えるとともに、iPS細胞を用いた新薬開発の普及に取り組んでいます。
Axceleadは、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの総合的な非臨床創薬研究サービスプロバイダーです。現在、創薬研究をプロジェクト単位で請け負う統合型創薬研究支援サービス(Integrated Drug Discovery service)など特長的なサービスを展開し、事業拡大を進めています。
今回、富士フイルムとAxceleadは、両社の技術や製品・サービスを組み合わせた協業を通じて、iPS細胞を用いた創薬支援分野での顧客提案力をさらに強化します。例えば、富士フイルムのiPS細胞由来心筋細胞と、Axceleadの医薬品候補化合物の評価・解析サービスを組み合わせて、予測性の高い心毒性の評価サービスなどを幅広く提供していきます。さらに、両社の技術・ノウハウを活用して、顧客のきめ細かなニーズに応じた評価方法やサービスの開発も行い、顧客が進める新薬の研究開発の効率化・迅速化に貢献していきます。
今後、培地のリーディングカンパニーであるFUJIFILM Irvine Scientific, Incや総合試薬メーカーである富士フイルム和光純薬株式会社の持つ培地・試薬なども組み合わせた、創薬支援分野でのさらなる協業も検討していきます。
富士フイルムとAxceleadは、幅広い顧客ニーズに応える付加価値の高い製品・サービスを提供することで、顧客の画期的な新薬の創出に貢献していきます。
※脳や脊髄に存在する免疫細胞。死んだ神経細胞や脳内に集積したアミロイドβを貪食したり、傷ついた神経細胞の再生を促したりするなどの免疫機能を持つ。
■本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
【富士フイルム株式会社】
報道関係: コーポレートコミュニケーション部 TEL 03-6271-2000
その他: 再生医療事業部 …
QualityLead構想の早期実現に向けてCACクロアとAxceleadが業務提携の検討を開始
日本発の革新的医薬品の開発支援を加速
QualityLeadを実現することで、欧米のメガファーマに対して、高い競争力を持つ日本の低分子創薬領域をさらに強化し、日本発の革新的医薬品の開発支援につながります。CACクロアとAxceleadは、QualityLeadの枠組みの中で両社の持つリソースとノウハウを共有し、次のような領域でシナジー効果を検討いたします。
-
- All Japan創薬ライブラリーの構築と拡張(他ライブラリーとの協調)
- HTS*や初期ADME**などの化合物評価
- All Japan創薬データベースの構築
- AI創薬技術の開発
- 産産連携・産官学連携の推進
- 創薬関連セミナー・講演会等の企画
**ADME:Absorption Distribution Metabolism Excretion(吸収・分布・代謝・排泄)の略称薬物の体内動態のこと。
【QualityLeadについて】
QualityLeadは各社が保有する化合物を集約して一括管理し、製薬会社の医薬品探索研究に係る経費の削減を図るとともに、集約された化合物を共有化したAll Japan創薬ライブラリーの構築を目指しています。
すでに大手を含む複数の製薬会社にご参画いただいており、日本発の革新的医薬品の開発を支援するとともに業界のプラットフォームとなるべく事業を推進しております。


【CACクロアについて】https://www.croit.com/
株式会社CACクロアは、国内外に約20のグループ会社を持つCAC グループの一員。CRO × …
Axcelead社全株式、ウィズ・パートナーズの創薬維新ファンドへ 移管完了のお知らせ
株式会社ウィズ・パートナーズ(所在地:東京都港区、以下「ウィズ」)は、このたび、武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)が保有する、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead」)の発行済全株式の「創薬維新投資事業有限責任組合(以下「創薬維新ファンド」)への現物出資が完了したことをお知らせいたします。
創薬維新ファンドは、武田薬品より2018年8月3日に公表されましたように、ウィズが武田薬品との合意に基づき2018年10月に日本の創薬エコシステムの推進を目的とし、設立した投資組合です。設立以降、多くの国内の金融機関やバイオ・製薬業界、グローバルの投資家から参画への関心を受けて出資も進んでおり、2019年半ばには一次募集を締め切る予定です。今後は、国内外の有望なシーズを保有するベンチャー、アカデミアに投資を行い、更には事業化に向けての支援を通じて、投資先企業を成功に導きます。
Axceleadは、武田薬品から創薬維新ファンドへの発行済全株式の現物出資完了に伴い、創薬維新ファンドの中核投資事業会社として、製薬企業やベンチャー企業に対して創薬サービスを幅広く提供してまいります。
<ウィズ・パートナーズについて>
ウィズは東京を拠点とし、成長投資やグローバルマクロ投資などオルタナティブアセットを主体とする資産運用会社です。ウィズは特にヘルスケア分野に強みを持ち、現在5本のファンドを運用しております。ウィズの前身であるCSKベンチャーキャピタルとしてウィズは日本のバイオテク業界の黎明期からバイオベンチャーの育成に投資して参りました。新体制であるウィズとしては中小型の上場ベンチャーに成長投資と言う形で日本のヘルスケアに投資を行って参りました。ウィズは東京に本社を持ち、香港、上海に拠点を設けております。
<Axceleadについて>
Axceleadは武田薬品工業株式会社の創薬研究部門の一部事業を承継し、2017年7月1日に事業開始した、日本の製薬業界では初の総合的創薬ソリューションプロバイダーです。非臨床創薬研究に関わる全ての機能と、各分野での豊富な技術や知識、経験を持つ人材を有し、医薬品創出に関わる国内外の多種多様なプレーヤーの皆様に対し、幅広い疾患領域において、初期探索研究から候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しのプロセスまで、それぞれのニーズにあわせたワンストップショップサービスを提供いたします。
<報道関係問合せ先>
株式会社ウィズ・パートナーズ
管理部
Email: info@whizp.com
Tel: 03-6430-6778
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
事業推進
Email: info@axcelead.com
ERS GenomicsとのCRISPR / Cas9基本技術に関する非独占的ライセンス契約締結のお知らせ
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社(代表取締役社長:池浦義典、本社:神奈川県藤沢市、以下「Axcelead」)とERS Genomics Limited(代表取締役社長:エリック・ローズ、本社:アイルランド ダブリン、以下「ERS」)は、ERSが管理するCRISPR / Cas9ゲノム編集技術の特許におけるグローバルな非独占的使用権に関して、Axceleadにおける商業利用へのライセンス契約を締結しました。 ERSは画期的な遺伝子編集技術の共同発明者であるEmmanuelle Charpentier博士のCRISPR / Cas9技術基本特許ポートフォリオの管理とライセンス許諾権を有しております。
Axceleadは、日本の製薬業界における総合的創薬ソリューションプロバイダーです。武田薬品工業株式会社の創薬研究部門から独立し、長年の経験と先進的な技術を生かした事業展開を行っております。 同社は2017年7月に事業を開始し、製薬企業、バイオベンチャー、アカデミアや公的研究機関に対して幅広い治療分野での創薬研究・コンサルティングサービスを提供しています。
Axcelead代表取締役社長 池浦義典は、「この重要な遺伝子改変技術の使用を含む創薬研究サービスを、当社が顧客の皆様に提供できることを楽しみにしています。私たちはCRISPR/Cas9技術を使用した遺伝子改変動物や遺伝子改変細胞を創薬に活用することにより、当社の持つ非臨床創薬研究の基盤技術を補完し強力なシナジーを発揮できると期待しています。これらの遺伝子が改変された動物や細胞は、ターゲット検証やコンセプト検証など信頼性の高い創薬研究に欠かせないツールとなります。」と述べています。
ERSのエリック・ローズCEOは、「ERSが管理するCRISPR / Cas9基本特許ライセンシーに、日本の創薬支援企業であるAxceleadが加わり大変喜んでいます。これは今年5月の日本での特許成立後に、日本企業と締結した初めてのライセンス契約です。また、日本のパートナーである住商ファーマインターナショナル株式会社の協力を得て、この契約を締結できたことに感謝します。」と述べています。
Emmanuelle Charpentier博士の研究は、CRISPR / Cas9システムの主要な構成要素とメカニズムを明らかにし、これらの成果が、汎用性の高いCRISPR / Cas9技術を利用したゲノム編集ツール確立の基礎となったJennifer Doudna博士との画期的な論文(Jinek、Chylinski et al., 2012)の執筆へとつながりました。
<Axceleadについて>
Axceleadは武田薬品工業株式会社の創薬研究部門の一部事業を承継し、2017年7月1日に事業開始した、日本の製薬業界では初の総合的創薬ソリューションプロバイダーです。非臨床創薬研究に関わる全ての機能と、各分野での豊富な技術や知識、経験を持つ人材を有し、医薬品創出に関わる国内外の多種多様なプレーヤーの皆様に対し、幅広い疾患領域において、初期探索研究から候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しのプロセスまで、それぞれのニーズにあわせたワンストップショップサービスを提供いたします。: www.axcelead.com
<ERSについて>
ERS Genomicsは、Emmanuelle Charpentier博士が保有するCRISPR / Cas9技術の基本特許に幅広くアクセスできるように設立されました。同社が許諾する非独占的ライセンスは、医薬品開発・治療のための新規標的の発見、新規薬物候補の発見およびスクリーニングのための細胞系作製、ヘルスケア製品のGMP生産、バイオ燃料、化学薬品などの産業資材の生産、合成生物学等、研究ツール、キット、試薬などの複数の分野にわたる製品およびサービスの研究および販売に利用できます。: www.ersgenomics.com
【お問い合わせ先】
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社
事業推進
〒251-0012 神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
Mail:info@axcelead.com
ERS Genomics
Mario Brkulj or Kara Mazey
MacDougall Biomedical Communications
Email: ersgenomics@macbiocom.com
住商ファーマインターナショナル株式会社(ERS …
武田薬品からの独立に向けた準備開始のお知らせ
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社(以下「Axcelead」)は、株式会社ウィズ・パートナーズ(所 在地:東京都港区)が 2018 年 11 月の事業開始を予定して設立する「創薬維新投資事業 有限責任組合(以下「創薬維新ファンド」)(英語名:Drug Discovery Gateway Investment Limited Partnership)の中核投資先企業として、現在の親会社である武田薬品工業株 式会社(所在地:大阪市中央区、以下「武田薬品」)から独立した企業となる準備を開 始しますことをお知らせいたします。創薬維新ファンドの事業開始時には、Axceleadの全株式は武田薬品から創薬維新ファンドに現物出資され、Axceleadは創薬維新 ファンドの傘下に入ります。
武田薬品の本件に関するプレスリリース
本件に関するお問い合わせは、info@axcelead.com までお願いいたします。
AxceleadとLAP&Pとの医薬品研究におけるモデリング&シミュレーションに関する業務提携開始のお知らせ
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社(代表取締役社長:池浦義典、本社:神奈川県藤沢市、以下「Axcelead」)と Leiden Experts on Advanced Pharmacokinetics & Pharmacodynamics Consultants BV(代表取締 役社長:Henk-Jan Drenth、本社:オランダ王国ライデン市、以下「LAP&P」)は、Axceleadが提供しているサ ービスである薬物動態および薬力学解析(以下「PK/PD 解析」)ならびにモデリング&シミュレーション(以下 「M&S」)において、業務提携を開始することになりましたのでお知らせいたします。
PK/PD 解析ならびに M&S は、過去に蓄積された膨大な研究データや情報、知見をモデル化し、解析結果か ら得られる予測に基づいて医薬品候補化合物の評価と選択および試験デザインの立案につなげる手法です。 医薬品探索および開発研究段階において、成功確率の向上、プロセス最適化によるコスト削減や期間の短縮 などが期待できる点で、近年、欧米を中心に必須の手法と位置づけられています。一方、日本においては、そ の実践的かつ有効な導入は、まだ途上の段階にあるのが現状です。
こうした現状に対して、Axceleadは、世界中の製薬およびバイオ企業を顧客に持つ M&S のリーディングカ ンパニーである LAP&P との提携を通じて、既存の非臨床 M&S 機能を強化し、さらに臨床 M&S および Translational Research についての新たなサービスを提案することによって、顧客の皆様に対しプロジェクト評価 のさらなる精度向上に貢献します。
具体的には、今回の業務提携により、Axceleadが提供する非臨床研究における M&S に関するコンサルテ ーションサービス、薬物動態試験、薬効試験ならびにバイオマーカー測定の解釈を含む統合された PK/PD モ デリングを可能にし、Translational Research や早期臨床研究に展開する機会を提供いたします。また生理学 的薬物動態解析(Physiologically-based Pharmacokinetic analysis, PBPK)や定量的システムファーマコロジー (Quantitative Systems Pharmacology, QSP)など、日本で拡大する最先端の Pharmacometrics サービスが新た に提供可能となります。
当社は今回の LAP&P との業務提携を通じ、医薬品創出に関わるプレーヤーの皆様の多岐に渡るニーズに お応えするとともに、ポートフォリオへより一層の付加価値をもたらし、非臨床研究から臨床応用研究への橋渡 しによる医薬品創出エコシステムの進展に貢献したいと考えています。
<Axceleadについて>
Axceleadは武田薬品工業株式会社の創薬研究部門の一部事業を承継し、2017 年 7 月 1 日に事業開始し
た、日本の製薬業界では初の総合的創薬ソリューションプロバイダーです。非臨床創薬研究に関わる全ての機 能と、各分野での豊富な技術や知識、経験を持つ人材を有し、医薬品創出に関わる国内外の多種多様なプレ ーヤーの皆様に対し、幅広い疾患領域において、初期探索研究から候補化合物の最適化、さらには臨床開発 への橋渡しのプロセスまで、それぞれのニーズにあわせたワンストップショップサービスを提供いたします。
<LAP&P Consultants BV について>
LAP&P はライデン大学の薬理学部のライデン(オランダ)に本拠を置く Pharmacometrics のコンサルティング会 社で、Meindert Danhof 教授は創設者の一人です。LAP&P は薬物研究および開発プログラムにおける意思決 定を支援するためのモデリングとシミュレーション(M&S)サービスとコンサルティングを提供しています。同社 は、記述的 …
創薬ベンチャー等への投資活動における、Axceleadと三菱 UFJ キャピタルとの 医薬品研究に関わる実現可能性評価における委受託契約締結のお知らせ
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社(代表取締役社長:池浦義典、本社:神奈川県藤沢市、以下「Axcelead」)と三菱UFJキャピタル株式会社(代表取締役社長:半田宗樹、本社:東京都中央区、以下「三菱UFJキャピタル」)は、三菱 UFJ キャピタルが行う創薬ベンチャー等への投資活動において、Axceleadが医薬品の非臨床研究における実現可能性等の評価を担うため、包括的な委受託契約を締結しましたので、お知らせいたします。
近年、国内においても、ベンチャー企業のみならず、大学や公的研究機関等のアカデミアが公 的資金を活用し自ら実施する創薬やオープンイノベーションとして製薬会社とアカデミアが共同で創薬を行う動きが活発化しています。それらの創薬活動の中で大きなハードルの一つとなるのが非臨床研究に関わるプロセスです。
三菱 UFJ キャピタルが行う創薬ベンチャー等への投資活動において、Axceleadは非臨床研究における幅広く豊かな経験と実績を活かし、その計画の実現可能性や実施状況を評価します。 三菱UFJ キャピタルによる投資後には、Axceleadは必要に応じて同社の創薬研究サービスを提供、すなわち非臨床研究のアドバイザリや各種試験の受託に移行していくことを想定していま す。
これらの活動により、創薬ベンチャー等への投資リスクの軽減はもとより、創薬研究の効率化や加速化、成功確率の向上も期待され、日本の医薬品創出エコシステムの進展に寄与するものと考えています。
<Axceleadについて>
Axceleadは武田薬品工業株式会社の創薬研究部門の一部事業を承継し、本年 7 月 1 日に事
業開始した、日本の製薬業界では初の総合的創薬ソリューションプロバイダーです。非臨床創薬研究に関わる全ての機能と、各分野での豊富な技術や知識、経験を持つ人材を有し、医薬品創出に関わる国内外の多種多様なプレーヤーの皆様に対し、幅広い疾患領域において、初期探索研究から候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しのプロセスまで、それぞれのニーズにあわせたワンストップショップサービスを提供いたします。
<三菱 UFJ キャピタルについて>
三菱 UFJ キャピタルは、幅広い業種に対する投資を行っています。創薬等のライフサイエンス
分野においては、本年 2 月に設立した三菱 UFJ ライフサイエンス 1 号投資事業有限責任組合(LS ファンド)を組成し、バイオベンチャー企業への投資に留まらず、アカデミア創薬への投資、製薬会社の自社開発プロジェクトやスピンアウト・カーブアウト案件への投資にも注力しています。
以上
【お問い合わせ先】
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 コーポレートコミュニケーション
〒251-0012 神奈川県藤沢市村岡東二丁目 26 番地の 1 Mail:info@axcelead.com
三菱 UFJ キャピタル株式会社 企画部・西浦、投資企画部・辻井
〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目 7 番 17 号 TEL:03-5205-8581
AMED 平成29年度「創薬支援推進事業―創薬シーズ実用化支援基盤整備事業―」課題採択
当社は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の平成29年度「創薬支援推進事業―創薬シーズ実用化支援基盤整備事業―」公募枠に採択されました。当社が強みとする創薬のケイパビリティの網羅性、これまでに培ってきた経験に基づく総合的な実践力を活かし、創薬研究に取り組む様々なプレーヤーの皆様を有機的に結びつけ、橋渡しを行い、優れた創薬シーズの実用化支援に貢献できればと考えております。
NEDO 『次世代人工知能技術の社会実装を目指した先導研究15テーマ』に採択されました
国立研究開発法人産業技術総合研究所および弊社Axcelead Drug Discovery Partners株式会社は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の『次世代人工知能技術の社会実装に向けた先導研究15テーマ』に採択されました。
・採択テーマ名:AI×ロボットによる高品質細胞培養の自動化とオミックスデータの大規模取得

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