フェノティピックスクリーニングの新たな打ち手としての
iPS細胞を用いた化合物スクリーニング

日時:

2022年4月7日(木) 12:00-12:30

概要:

近年のフェノティピックスクリーニングの拡がりの背景の一つとして、iPS細胞をはじめとするモデル細胞系の発展が挙げられます。iPS細胞を用いる化合物スクリーニングは、その煩雑さから評価できる化合物ライブラリーの規模が制限されるデメリットもありますが、従来の細胞株と比べて、より疾患を模倣したモデル系として期待されています。
弊社はiPS分化細胞の開発・製造・販売における世界的リーディングカンパニーであるFUJIFILM Cellular Dynamics社(FCDI社)との協業体制を構築し、iPS細胞を用いた化合物スクリーニングプラットフォームの開発に取り組んでおります。本セミナーでは、FCDI社と実施したパイロットスクリーニングの結果を含め、弊社のiPS細胞スクリーニングへの取り組みを紹介します。

演者紹介:

尾野 晃人 医薬探索研究 Discovery Biology 主席研究員
大阪大学工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業株式会社に入社。主にセルベーススクリーニング系の構築や表現型スクリ―ニングを用いた医薬品探索研究に従事。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後、現在に至る。今後は表現型スクリーニングのヒット化合物のメカニズム解析にも注力すべく日々研鑽している。