遺伝子改変マウス・ラット作製

ターゲット/バイオマーカー探索や病態を再現するために、
多様な遺伝子改変マウス・ラットを作製・繁殖し、
お客様の創薬課題を解決します

ターゲット/バイオマーカー探索や薬効薬理試験に、病態モデル動物は非常に有用です。Axceleadでは、ES細胞による相同組換え法やCRISPR/Cas9によるゲノム編集技術を用いて、短期間でユニークな遺伝子欠損(KO)、遺伝子ノックイン(KI)などの遺伝子改変マウス・ラットを作製いたします。作製した遺伝子改変マウス・ラットを用いて、表現型解析や薬理・病理評価までを一貫した体制で受託することができるため、より短期間で試験結果をご提供いたします。

次のようなご要望がありましたら、ぜひ我々にご相談ください。

核酸医薬品評価のために長鎖DNA配列をKIしたい
関連性の高い複数の遺伝子を一度にKOしたい
既存の病態モデルに遺伝子改変を行いたい
コンディショナルKOマウスを早く作製したい
短期間で多くの遺伝子改変動物を解析に使いたい

モデル作出から解析までのトータルソリューション

navigate_next AXCCマウスを用いた腎疾患(CKD)創薬/病態研究
navigate_next Mc4r KOマウスを用いたNASH治療薬/病態研究

ヒト型のエクソン・イントロン構造を保持したマウス
‐40kbpまでの長鎖KIが可能‐

近年、核酸医薬品を中心として、ヒトのゲノムDNA配列をターゲットとした薬剤の研究開発が活発となり、エクソン・イントロン構造を保持したヒト型KIマウス・ラットの需要が高まっています。 Axceleadでは、ES細胞やゲノム編集技術を用いてヒト型の長鎖KIマウス・ラットを作製いたします。これにより、ヒト型配列での薬剤の挙動や効果を生体で解析することができます。ご要望に応じて、核酸創薬研究をお手伝いするサポート体制を整えております。

ES細胞を用いた相同組換え法では、最大40kbpのKIマウスを取得
ゲノム編集技術を用いた手法では、最大17kbpのKIマウスを取得
KIラットの作製も可能

navigate_next Duchenne型筋ジストロフィーにおけるゲノム編集治療法開発への長鎖KIマウスの使用例(natureサイトへ)
navigate_next Axceleadにおける核酸創薬研究

既存モデル/免疫不全マウスへの追加遺伝子改変

ゲノム編集技術を用いることで、既存モデルへ追加の遺伝子改変を行うことができます。従来の手法では難易度が高く長期間が必要でしたが、ゲノム編集技術により比較的簡便かつ短期間で追加遺伝子改変が可能となりました。

病態モデルへの創薬ターゲット分子の追加KOにより、阻害剤のコンセプト検証が可能
”重度免疫不全マウス” にゲノム編集を行い、細胞移植等による再生医療の試験をサポート

navigate_next 心不全モデルへの追加KOの解析例(PLOS ONEサイトへ)
navigate_next Axceleadにおける再生医療研究

組織/時期特異的KOマウスを短期間で取得

Cre-loxPシステム1)を利用して、組織特異的かつ任意の時期に目的の遺伝子をKO可能なコンディショナルKO(cKO)マウスを提供します。cKOとすることで、致死性の回避や特定組織での機能解析を行うことができます。 Axceleadでは発現確認済みの各種Cre、CreERT22)発現マウスを取り揃えています。そのため、目的遺伝子のfloxマウスと掛け合わせて、短期間でcKOマウスを提供可能です。

任意の組織、任意の時期に目的遺伝子をKO可能
複数の発現確認済みCre発現マウスを保有
ゲノム編集技術によりfloxマウスを短期間(約4か月)で作製

1) Cre-loxPシステム:34塩基のloxP配列をCreリコンビナーゼが認識し、2つのloxPに挟まれたflox領域を除去することができる。
2) CreERT2:Creとタモキシフェン応答性のエストロゲン受容体の変異体(ERT2)との融合タンパク質であり、タモキシフェン投与により任意の時期に組換えを誘導できる。

大規模試験への迅速な動物提供

短期間で遺伝子改変マウス・ラットを提供することにより、試験期間を大幅に短縮することができます。ゲノム編集技術を用いることで、単純KOマウス・ラットであれば、作出開始から約3ヶ月でまとまった数のhomo KOを試験に提供することができます。KI マウスや点変異マウスでは、体外受精(IVF)技術により、試験に必要な匹数を短期間で揃えることができます。

作出開始から約3ヶ月で20匹以上のhomo KOマウス・ラットを試験に提供
1匹の雄性KO/KIマウスから約半年で50匹以上のHomo KO/KIマウスを取得可能
凍結精子や凍結胚からの生体復元にも対応

【関連アーカイブ動画】
第43回日本分子生物学会年会バイオテクノロジーセミナー
「CRISPR/Cas9を用いた遺伝子改変動物作出と創薬研究へのインパクト」