2022年8月24日

医薬探索研究部門、丸研究員と三輪研究員共著論文が、ACS Medicinal Chemistryに掲載されました!

Identification of α-Synuclein Proaggregator: Rapid Synthesis and Streamlining RT-QuIC Assays in Parkinson’s Disease

Fumito Takada,et al.
Publish:August 11,2022
navigate_next https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acsmedchemlett.2c00138

論文の概要:

筆者らは、異常なα-synuclein(aSN)を検出するRT-QuIC反応において、aSNの凝集を促進する化合物TKD150とTKD152を見出しました。以前に報告のあった凝集促進化合物PA86と比べて、今回見出した2化合物は、2倍以上速く凝集を促進することが可能です。TKD150とTKD152をRT-QuICアッセイに用いることで、測定時間を短くすることができ、aSN関連の疾患の診断に広く用られることが期待されます。

本研究において、Axceleadは、aSNタンパク質の調製と合成化合物の繊維化aSNへの結合解析を担当しました。aSNタンパク質は凝集性があることから、調製および評価がとても困難なタンパク質でしたが、Axceleadの材料調製と評価に関する高い技術力と豊富な経験で本成果に貢献することができました。

関連サービス:

タンパク質調製、AS-MS

丸 喬光 医薬探索研究 Discovery Biology

東北大学大学院工学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。化合物のスクリーニング、および化合物の結合タンパク質スクリーニング業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社設立時に武田薬品から転籍。分子スクリーニング 主任研究員を経て、2020年4月より現職。自社サービスとしてのAffinity Selection-Mass Spectrometry (AS-MS) の技術開発、発展に携わる。
お客様へのメッセージ:武田薬品時代からの経験を活かし、お客様のご要望に沿った最適な化合物の評価試験を御提供します。特に AS-MS は、試験の感度、効率が前職時よりもさらに進歩しています。様々なターゲットニーズにお応えしてきた経験を踏まえ、お客様のご期待に応えます。

三輪 真敬 医薬探索研究 Discovery Biology

北海道大学修士課程修了後、1988年武田薬品工業に入社。主に遺伝子クローニング、スクリーニング用・結晶化用・抗原用リコンビナントタンパク質調製の業務に従事。
2017年、Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社設立時に武田薬品から転籍。
Protein Scienceのグループに所属し、現在に至る。