2022年8月19日

ペルセウスプロテオミクスとAxcelead DDP、
抗体医薬品の創薬支援事業における協業を開始

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 株式会社ペルセウスプロテオミクス(本社:東京都目黒区、代表取締役:横川 拓哉、以下「ペルセウス」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、抗体医薬品の創薬支援事業における協業を開始しましたのでお知らせします。

 ペルセウスは、通常の抗体作製技術であるハイブリドーマ法に加えて、多様性の高いヒト及びラクダ抗体ライブラリを用いたファージディスプレイ法に独自開発したICOS法を組み合わせたユニークなスクリーニング法を活用して、より難易度の高い創薬標的に対しても最適な抗体を作製することができます。様々なターゲットに対するin vitro・in vivoの評価系を構築してきたAxcelead DDPとの協業は、お客様が求める抗体医薬品の創薬に対して、より高品質な支援を提供することを可能とします。

 本協業は、卓越した抗体作製技術を有するペルセウスが、抗体の作成・スクリーニング・ヒト化・物性改善を行い、幅広い創薬プラットフォーム機能を有するAxcelead DDPが、in vitro・in vivoでの薬効評価を含む非臨床試験を行うことで、抗体医薬品の創薬支援を一気通貫でお客様に提供することを目的としています。

 ペルセウスの代表取締役である横川拓哉は「創薬研究に関するアドバイザリーから業務の受託まで、あらゆる創薬ソリューションを提供するAxelead DDPと、抗体のプロである当社が協業することで、質の高い抗体医薬品の創薬支援サービスをワンストップで提供できることとなりました。当社は今後も抗体技術の研鑽に努め、世界の抗体創薬の推進に貢献してまいります。」と述べています。

 Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「当社は、今回のペルセウスとの協業を通じて、新たに抗体医薬品の創薬支援をワンストップでお客様にお届けできるようになります。私たちAxcelead DDPは、お客様のニーズに応えるための技術開発に取り組み続けるとともに、革新的な技術を有するパートナーとの協業を通じて、これからも創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして画期的な医薬品の創出に貢献してまいります。」と述べています。

※ICOS法:Isolation of antigen/antibody Complexes through Organic Solvent method。生細胞を用いて、細胞表面上に存在する蛋白質の立体構造を認識する抗体を取得する技法。有機溶剤を用いた独自のスクリーニング法で、約1,000億個の膨大なファージ抗体ライブラリから、特異性の高いユニークな抗体を効率的に取得することを可能にしています(特許第4870348号)。

【ペルセウスについて】
ペルセウスプロテオミクスは、2001年2月に創業した、抗体医薬品の創薬を目指す東大発のバイオベンチャーです。多様性の高いライブラリとスクリーニング技術を用いたファージディスプレイ法や、伝統的なハイブリドーマ法を活用し、がん領域を中心とした抗体創薬を行うほか、抗体研究支援サービスや全48種類の核内受容体抗体・試薬を提供しております。

【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。