2025年6月20日

Safety BUの吉田研究員が日本核酸医薬学会第10回年会でポスター発表をします

2025年7月1~3日の3日間、神戸国際展示場で開催される日本核酸医薬学会第10回年会で、Safety BUの吉田研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。

【学会概要】
日本核酸医薬学会第10回年会

【ポスター発表】
日時:2025年7月2日(水)17:20-18:20
場所: 神戸国際展示場2号館
タイトル:「ヒト近位尿細管上皮細胞を用いた核酸医薬品の探索的な腎毒性予測法の開発」
ポスター番号:P2-094

【発表概要】
核酸医薬品、特にアンチセンスオリゴヌクレオチドの腎毒性は、開発中止の原因のひとつとして知られており、比較的短期間の投与で発現する肝毒性に比べて、一般的に長期間の反復投与がその毒性発現に必要です。従来の予測法であるヒト初代近位尿細管上皮細胞を用いたfree uptake法は、必要検体量が多く、試験期間が9日間と長いため、本スクリーニングには課題がありました。今回我々は、リポフェクション法による核酸導入をヒト近位尿細管上皮細胞に適用することで、試験期間の短縮(従来比77%減)と必要化合物の低減(従来比99.9%減)を達成しました。なお、正解率は92%(12/13)と良好な結果でした。本技術は、核酸創薬において腎毒性発現のリスクの低い化合物を早期に選択していく上で有用になると考えています。

【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPでは、核酸医薬品開発のあらゆる段階に対応した包括的な毒性評価サービスを提供しています。in vitro評価では、ハイスループットスクリーニングから詳細な毒性プロファイリングまで、多様なin vitro評価系を用いて候補核酸の最適化を支援します。また、in vivo評価では、核酸モダリティの特性に適した動物試験および薬物動態試験を提案・実施し、当局対応も含めた開発のサポートを行うことができます。核酸医薬品の安全性評価に関するあらゆる課題について、豊富な経験と専門知識でサポートしますので、お困りの際は、当社にご相談ください。

関連サービス:核酸医薬品の安全性評価サービス

吉田 唯真 Safety Business Unit
2013年より、武田薬品工業株式会社及びAxcelead DDPにて各種安全性評価に従事。2017年から核酸医薬品を初めとする New modality の安全性評価を開発

 

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