About yumiko.takahashi@axcelead.com

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患者を想い、中立な立場で

毒性学の重要性に気づき社会貢献を

医薬品の候補となる薬剤について、非臨床開発段階における薬剤の安全性を評価しています。薬剤安全性の評価は毒性学の幅広い知識力、科学的根拠に基づいた診断力の両方が必要であり、解剖学、生理学、薬理学、生化学、病理学など、あらゆる学問体系を駆使して、毒性機序を考えなくてはなりません。

毒性学に興味をもつようになったのは、大学5年生の時に受けた毒性学の授業がきっかけです。ある化合物が人体にとって薬になるのか毒になるのか、それは投与量で決まり、どこまで服用していいのかを明確にするためにも毒性を評価しておかなければなりません。

適正量を判定する仕組みや毒性のメカニズムを学んでいくうちに毒性学の魅力に引き込まれ、学んだことを活かし社会貢献できる職種に就きたいと思い、研究者として武田薬品工業へ入社しました。薬剤の副作用を事前に予測するシステムを実現するのはなかなか難しいと思いますが、将来的には動物実験がほとんど不要となり、AIを駆使したシステムによる毒性評価ができるといいなと考えています。

襟を正し毒性と向き合う

安全性評価の中でも「開発キラー」と呼ばれている毒性プロファイルの一つに、薬剤性の致死性不整脈が挙げられます。10年くらい前とある催不整脈モデル構築実験中に、モデル動物において致死性不整脈が実際に再現されるのを初めて目の当たりにしました。教科書などで学んだ机上の知識はありましたが、「百聞は一見に如かず」とは正にこのことです。自分にとっては知識としてのみ存在していた毒性事象が実際に目の前で発生し、驚いたと同時に「毒性を評価するとはこういうことか」と改めてその重要性に気づき、それ以来より気を引き締めて実験に携わっています。

思いのほか続いている朝の習慣

コロナ禍になり毎朝6時半からラジオをリアルタイムで聞きながら、10分間ラジオ体操をしています。ぎっくり腰予防も兼ねて、土日も欠かさず真剣に体を動かしています。あまり続くタイプではないと思っていたのですが、アーカイブ動画を見ながらではなく決まった時間にリアルタイムでしているからか習慣化され続いているのと、その甲斐あってか前屈して手が届くようになり柔軟性がよくなる効果が出ているようで勝手に自己満足しています!

あと、実はうどん屋をしてみたい!という夢があるほどうどんが好きで、うどん県・香川にうどん巡りに行っていました。これまで40-50件は訪ねていますが、お店それぞれの味があり飽きることはないです。好みのお店は毎回訪問リスト入り!また行ける日を今は楽しみにしています。

クライアントと共に上市を目指して

薬剤の安全性評価は中立性が求められる、と常々思っています。新たな毒性が見つかり、薬効用量との安全域が確保できない場合においても、クライアントに対してそのリスクをきちんと説明しなくてはなりません。その化合物の開発が困難となっても、逆にその薬剤が臨床試験に使用されず、また上市されないことによって薬害が発生せず、人々の健康を担保することにつながります。そのような業務に関われることに誇りをもっています。パートナーとしてクライアントの皆さまと共に、安全域が担保され、有望な薬剤の上市を目指したいです。

2021-09-07T11:38:06+09:002021/09/03|

Axcelead Hit-identified Target (A-HiT) プロジェクト

お客様の効率的なパイプライン拡充にコミットします

 Axceleadでは、Hit/Lead化合物、関連化合物、およびスクリーニング系などの評価系が既に確立されているプロジェクト(A-HiTプロジェクト*)を活用し、初期の創薬ステップを大幅に短縮しながらお客様のパイプライン拡充を目指します。 これら化合物に紐づく各種データやターゲットに関するナレッジも有しているため、お客様と共にプロジェクトを推進し、効率的・効果的な創薬研究に貢献します。
*Axcelead Hit-identified Targetプロジェクト

1.A-Hitプロジェクトとは?
2.プロジェクトの進め方
3.実績

A-Hitプロジェクトとは?

✓リード創出・リード最適化から研究をスタート

  • 製薬企業で実際に実施していたHit/Lead化合物取得済みのプロジェクトを活用し、お客様と開発候補化合物創出を目指すプログラムです。
  • これらのターゲットに関するすべてのアセット (Hit/Lead化合物、関連化合物、スクリーニング系などの評価系、過去の取得データ等) を活用することで、初期の創薬ステップを大幅に短縮できます。
  • A-HiTプロジェクトで合成展開を行った化合物の知財は、原則お客様に帰属します。

✓魅力的なターゲットを厳選

  • 約30%のターゲットについては、共結晶構造を取得済​です。
  • 約30%のターゲットについては、共結晶構造を取得済​です。
  • 2024-05-14T10:30:59+09:002021/08/10|

    創薬の種をクライアントと共に育み届ける

    何気なく始めた研究職が天職に

    統合トランスレーショナルグループで循環(心臓・血管)/代謝(糖尿・肥満)領域の薬理を担当しています。もともと大学時代に生理学で学んだ身体の仕組みや様々な調節機構がとても面白くて、それが薬で変化する薬理学も好きでした。しかし、就職を決めた時は創薬研究者になるぞ!という熱い思いからではなく、まずは製薬会社で働いてみてから続けるか考えよう、というスタートでした。ですが、目の前の実験や課題をこなしているうちに1年が経ち、3年が経ち、10年が経ち・・・今に至ります。病気や薬のメカニズムは知れば知るほど興味深く、データを見て考察するのが好きなので私には創薬研究者が天職だったようです。

    新たな領域にチャレンジ!

    担当している循環(心臓 ・血管)/代謝(糖尿・肥満)領域はともに治療満足度や治療に対する薬剤貢献度が高く、市場ニーズは充足しつつあるので、大動物薬理試験や腎臓へグループのケイパビリティを拡大しています。その中でクライアントへ最適な病態モデルや評価系を提案が出来るよう、ニーズや課題を伺いつつ社内検討しています。お客様のご希望や悩みをお聞きしながらそれを解決する手立てを考えることはAxceleadに来て初めて経験することなので大変さはありますが、それがピタリとはまり想像を超え良い結果になった時、そこからさらに次の打ち手を考えるのが楽しいですし、考察したことが実を結びクライアントから喜びの声を頂くときは励みになりますしとても嬉しいです。また、新しくチャレンジしている腎臓の構造や調節機構が複雑で難解なので、高い山に挑んでいる感があって燃えます。

    自然の神秘に触れる

    読書と旅行が昔からの二大趣味ですが、後者は新型コロナの影響でお預け中です。国内旅行はテレビやネットで見かけて気になったらふらっと行って観光したり、その土地の食事を楽しんだりしていました。直近の海外旅行で印象に残っているのはカナダで見たオーロラです。3日間観に行ったうち、1,2日目は奇麗だったのですが「こんな感じなんだ、、、」とイメージしていたのとは違っていて、やや期待外れでしたが、3日目はあのカーテンのようなテレビなどで見ている風景が目の前に現れて神秘的で感動しました!併せて紅葉も見られるので、9月はお勧めの時期です。早くコロナ禍が明けて、長年行きたいと思っているエジプトと、学生時代に過ごした北海道に行くのを心待ちにしています。

    創薬の種を育み必要な方へ届けるサポートを

    製薬会社で創薬を行っていた際は、自分がリードしたプロジェクトは残念ながら臨床までたどり着くことが出来ませんでした。創薬ソリューションプロバイダーという立場になったことで多くの創薬の種と関わる機会が増え、その中から一つでも多くの化合物が臨床に進み、患者さんの元に届くようサポート出来たらと思っています。また、前職では経験のなかった稀少疾患のプロジェクトに関わるケースもあり、世の中には未だに治療法の無い多くの病気があり、苦しんでいる患者さんがいるということをより考えるようになりました。これまでは関わることが出来なかった疾患に携わることが出来るのはとても得難い経験であり、少しでも役に立てたらと思っています。

    2021-07-30T17:52:40+09:002021/07/30|

    心エコーによる心機能・心形態評価

    心エコーのエキスパートが豊富な経験と確かな技術を
    駆使して非臨床から臨床への橋渡しをします!

    心エコーは心機能(収縮能 / 拡張能)や心形態(内径、壁厚)を経時的、非侵襲的に評価することが可能な装置で臨床の現場で汎用されています。一方で、撮像には高い技術が必要であり、複数の評価項目を総合的に判断するには深い知識と経験が必須です。Axcelead では、経験豊富な研究者が心エコー評価を行い、化合物の毒性・薬効の非臨床から臨床への橋渡しを行います。


    心エコーを用いた心機能測定を
    お考えならば Axcelead へご相談下さい!

    2025-04-09T17:05:37+09:002021/07/28|

    心循環系に対する毒性・薬効のMOA解析

    心循環系に対する毒性・薬効の MOA 解析により
    毒性回避戦略の立案や薬剤に付加価値を追加します!

    心循環系への毒性作用は突然死や心血管イベント発症増加リスクを招くことから、非臨床における薬剤開発の中止要因となってきました。一方で、化合物の循環系に対する想定外の薬効は薬剤の付加価値となる可能性があります。 Axcelead では、循環に関連する心臓、血管、腎臓、中枢系に対する様々な評価系で評価を行い、薬理学的あるいは分子生物学的アプローチを駆使して毒性や薬効の MOA 探索を行います。

    包括的に評価→作用臓器・組織の特定

     

    On-target/Off-target作用の判別

    • ターゲット分子の遺伝子改変マウス・ラット / ターゲット分子ウイルスベクター処置マウスを作製・解析
    • ターゲット分子に選択的な阻害薬や活性化薬の利用
    • In vitro でのターゲット分子阻害 / 活性化作用を示す濃度と薬物動態からの推測

     

    Off-targetのターゲット分子同定

    • 薬理的アプローチ:細胞系で変化するシグナルや蛋白を探索、既存の受容体拮抗薬等の利用、血中ホルモンや神経伝達物質の
      測定 , etc.
    • 標的分子探索によるアプローチ:トランスクリプトーム解析(フィンガープリンティング)、プロテオーム解析 , etc.

    お客様のプロジェクトに沿って最適な解析アプローチを提案します

    2025-04-09T17:03:31+09:002021/07/28|

    7月27日に開催される湘南アイパーク主催のイベントにて、Axceleadのリーダーシップが講演します。


    湘南アイパークが主催するイベント「「NCC-EPOC トップ研究者・研究支援者のための創薬講座」で、統合トランスレーショナル研究部門 ヘッドの伊井と、セールス・マーケティング ヘッドの麻生が講演します。 本イベントは、国立がん研究センターで研究を推進されている研究者の皆さま対象に企画されていますが、広くアカデミアの皆さまにご聴講いただけるように一般公開されています。

    【開催日時】

    2021年7月27日(火) 11:00-12:00

    【講演テーマ】

    「創薬標的探索の考え方について」 統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド 伊井雅幸
    「創薬研究におけるリード化合物創出について」 セールス・マーケティング ヘッド 麻生和義

    【参加方法】

    以下のURLよりお申込みください。
    https://210727-ncc-epoc-axl.peatix.com/view
    ※無料でご登録いただけますが、peatixへのユーザー登録が必要です。

            

    伊井雅幸
    統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド
    薬学博士。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、同年武田薬品工業株式会社 化学研究所入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、Takeda Global Research & Development Inc.勤務、武田薬品工業 海外研究統括室 主席部員、同 炎症疾患創薬ユニット ヘッドを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery …

    伊井雅幸
    統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド
    薬学博士。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、同年武田薬品工業株式会社 化学研究所入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、Takeda Global Research & Development Inc.勤務、武田薬品工業 海外研究統括室 主席部員、同 炎症疾患創薬ユニット ヘッドを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery …

    伊井雅幸
    統合トランスレーショナル研究部門 ヘッド
    薬学博士。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、同年武田薬品工業株式会社 化学研究所入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、Takeda Global Research & Development Inc.勤務、武田薬品工業 海外研究統括室 主席部員、同 炎症疾患創薬ユニット ヘッドを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery …

    2024-04-18T19:19:04+09:002021/07/20|

    Laser Microdissection法

    組織/細胞レベルでの領域特異的な解析により、
    生物学的作用の機序解明やターゲット/バイオマーカー探索研究の課題解決を可能にします

    Laser Microdissection法(LMD)とは、凍結切片やFFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)切片を専用スライドに載せ、顕微鏡で組織の観察を行いながら解析領域を採取する技術です。網羅的な遺伝子・タンパク質発現解析と組み合わせることで、目的の領域に特異的な現象を捉えることが可能になります。Axceleadでは、病理やオミクス研究の知識技術・経験を活かした統合的なサービスをご提供しております。

    • 病変部位、特定構造やその比較対象を、解析領域として適切に見極めて採取することで、従来アプローチできなかった創薬ターゲットやバイオマーカーの探索/検証が可能となります。
    • 病理組織像や作用機序に基づいて領域を設定することで、解像度を上げた薬効作用、毒性発現機序検証を実施することができます。
    • ドラッグリポジショニングを目的に、お客様が保管されているFFPEブロックを再解析してターゲット探索/同定を実施することが可能です。
    • 複合的なサービスとして、シングルセル/核-RNAseqなど周辺技術を用いた解析や薬効薬理試験との同時実施の形でご提供することも可能です。
      シングルセル遺伝子発現解析
      シングル核遺伝子発現解析

    様々なサンプルに対応可能!

    • Axceleadでは腎臓、膵臓、肝臓、眼球、卵巣、精巣、大動脈、癌組織やスフェロイドなど、様々な臓器/組織を扱った実績がございます。また、従来RNA断片化などの悪影響が懸念されてきたFFPEブロックについても、良好な結果が得られております。
    • 事前検討として、解析に用いる組織の病理組織評価やRNAの質・量の確認を行い、サンプルの選別を実施することが可能です。例えば、臨床検体を用いてLMDからトランスクリプトーム解析を行う場合には、ブロックに含まれる組織成分とRNAの質・量が不均一であることが解析を妨げる原因になります。事前検討を実施しその結果を活かすことで、お客様の課題が解決できる可能性が高まります。

    臨床検体で腸神経叢組織に着目した解析例。FFPEブロックを用いた解析例になります。

    目的組織を含まない領域のブロックをトリミング除去して切片を作製することで、1枚のLMDスライドに載せる切片枚数を多くし、採取組織量を効率的に増加させることができます。

    お客様の目的に合わせた適切な領域設定をご提案!

    • 病理組織学的な観点からの病変/非病変部位の切り分けや、マーカー分子を利用した多重免疫染色による領域分類をご提案した実績がございます。お客様の目的に合わせた解析領域の設定をご提案させて頂きます。

    多重免疫染色の一例。マーカー分子を赤色蛍光(細胞質)と緑色蛍光(核)に染め分けることで、発現分子による領域分類が可能になりました。

    遺伝子発現解析だけでなくタンパク質発現解析も可能!

    • AxceleadではLMDとプロテオーム解析を組み合わせた課題解決の実績がございます。これまで解析が困難であるとされていた微量組織やFFPEでも対応可能なプロテオーム解析技術とセットでのサービスとしてもご利用下さい。
      プロテオーム解析技術
    2025-04-09T17:06:19+09:002021/07/12|

    核酸医薬品オフターゲット評価

    オフターゲット毒性リスクの低い核酸配列選択が可能!

    核酸医薬品を研究開発する上で、核酸成分に由来する毒性が懸念されます。その中で、標的以外の配列へのオフターゲットは研究開発の初期段階で回避したい項目の一つであります。我々は、オフターゲット作用リスクの低い核酸配列を選択するために、ヒト細胞を用いた網羅的な遺伝子発現解析から発現変動遺伝子数を基にした評価を行い、配列選択を行います。

    • Axceleadでは、AmpliSeqプラットフォームを有しており、少量のRNAから384プレートを用いたハイスループットのアッセイ系で次世代シークエンスデータを取得することが可能でございます。
    • ヒト肝臓細胞 (HepaRG細胞) を用いたトランスクリプトーム解析によって核酸医薬品によるオフターゲット作用を検出します。
    • 塩基配列によるin silico予測と組み合わせることにより、オフターゲット作用を総合的に評価します。
    • 網羅的遺伝子発現データを用いることで、オフターゲット作用に加えて、オンターゲット作用を同時に検出することが可能でございます。
    • In vitro・In vivo安全性評価やPK/PD評価を総合的に行うことで、核酸創薬を総合的にサポートさせていただきます。
    • 日本核酸医薬学会第5回年会、第6回年会で発表しています

    網羅的遺伝子発現解析およびin silico予測によるASOのオフターゲット作用評価の一例。

    2024-05-16T15:35:38+09:002021/07/07|

    フィンガープリンティング

     

    フィンガープリンティングとは、化合物特有の遺伝子発現プロファイリングであり、Axceleadでは、化合物を用いたトランスクリプトームデータから、化合物に特異的なgene signatureを抽出し、フィンガープリンティングデータを作成します。

    • Axceleadでは、AmpliSeqプラットフォームを有しており、少量のRNAから384プレートを用いたハイスループットのアッセイ系でトランスクリプトームデータを取得します。
    • 化合物を用いたトランスクリプトームデータから、化合物に特異的なgene signatureを抽出します (フィンガープリンティング)。
    • フィンガープリンティングデータを公共データベースと比較することにより、疾患候補の抽出(ドラッグリポジショニング)およびターゲット候補の抽出(ターゲットデコンボリューション)が可能になります。

    ターゲットデコンボリューション:
    フェノティピックスクリーニング
    ヒット化合物のターゲット同定!

    フェノティピックスクリーニングは細胞の表現型変化を指標とした化合物探索であり、従来のターゲットベースの化合物探索ではヒットしない化合物を見出す可能性がございます。同時に、ヒット化合物には作用メカニズムが不明な化合物が含まれる場合がございます。ヒット化合物を用いた創薬研究を進める上で、ヒット化合物の標的ターゲットの同定は解決するべき課題となります。我々は、ヒット化合物の標的ターゲットの同定を行うために、化合物から得たトランスクリプトームデータのフィンガープリンティングを行っており、標的分子の同定をいたします。

    • フェノティピックスクリーニングから見出した化合物を用いたトランスクリプトームデータを取得し、化合物特有のgene signatureを抽出します (フィンガープリンティング)。
    • 化合物特異的なgene signatureを用いて、ターゲット分子やMoAを推定します。
    • 化合物の標的ターゲットを明らかにすることにより、創薬研究を加速することが可能でございます。

    Axceleadの遺伝子改変動物作出機能や薬理薬効試験の統合的なサービスを提供することで、標的ターゲットの評価が可能となります。

    Axcelead独自のデータベースを組み合わせることにより、標的ターゲットの確度高い推定を行います。

    ドラッグリポジショニング:
    新規適応疾患を探索!

    ドラッグリポジショニングはお客様の財産である化合物を最大限に生かす事が可能であり、近年注目されているアプローチの一つでございます。開発化合物のライフサイクルマネージメントの観点から、既存化合物の適用疾患を拡大するために、適応疾患リスト作成が可能でございます。また、お客様が何らかの理由で研究開発を中止した化合物に関して、適応の可能性がある新たな適応疾患リストを作成いたします。

    • 化合物を用いたトランスクリプトームデータから化合物に特異的なgene signatureを抽出します (フィンガープリンティングデータ)。
    • 標的ターゲット分子に対する公共トランスクリプトームデータからターゲット分子に特異的なgene signatureを抽出します 。
    • 化合物あるいは標的ターゲット分子に特異的なgene signatureを用いて、新規適用疾患候補を抽出します。
    • これまでに培った経験により、解析の偽陽性・ノイズを効果的に除くことができます。
    • In vitro研究の知識・経験を活かした総合的なサービスを提供しており、スピーディーに結果をご提供することが可能でございます。

     

    ドラッグリポジショニングのフロー。化合物に特異的なgene signatureと公共データベースとの比較解析により疾患候補を抽出します。

    2025-04-09T16:45:46+09:002021/07/07|

    非臨床開発 今若主任研究員が日本毒性学会学術年会でポスター発表します。

    第48回 日本毒性学会学術年会にて、弊社研究員・非臨床開発 主任研究員の‌今若がポスター発表を行います。ぜひご視聴ください。

    【学会概要】

    第48回 日本毒性学会学術年会

    【ポスター発表】

    SENDデータセットのnSDRG作成における課題の対処法検討-2-
    日時:2021年7月7日~9日
    ‌演者:今若実穂(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 非臨床開発 主任研究員)

    ‌今若 実穂
    Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 非臨床開発 安全性評価 主任研究員
    2017年に武田薬品からAxcelead Drug Discovery Parners株式会社へ転籍。一般毒性試験及び安全性薬理試験の試験責任者を担当。
    米国での新薬申請に際して必要なSEND (Standardfor Exchange of Nonclinical Data) に含まれるnSDRG (nonclinical Study Data Reviewer’s Guide) の記載について、CJUG (CDISC Japan User Group) SENDチームのnSDRGサブチームで、製薬企業やCRO等に所属するメンバーと問題点とその解決策について討議を行っている。

    2024-04-18T19:19:05+09:002021/07/06|

    7月1日に開催される韓国 KRCC社のWebinarにて、 統合トランスレーショナル研究・シニアダイレクターの後藤が講演します


    KRCC社が主催するWebinar「KRCC Broadcasting」にて、統合トランスレーショナル研究・シニアダイレクターの後藤が、韓国の創薬研究者に向けて講演をします。

    Axceleadでは、「創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして、画期的な医薬品の創出に貢献する」というミッションのもと、様々な活動を通して世界中の創薬プレイヤーの皆さまに情報提供を行っています。

    【開催日時】

    2021.7.1 (木) 16:05~16:40

    【講演テーマ】

    ” Integrated Biology services as a leading solution provider for drug discovery research “

    【演者】

    Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 シニアディレクター 後藤雅将

    後藤雅将
    統合トランスレーショナル研究 シニアディレクター修士(薬学)。1994年大阪大学薬学研究博士課程前期終了後、武田薬品工業に入社。創薬薬理部門において、アカデミアとの共同研究も含めて、骨・関節、炎症・免疫などの疾患領域での創薬研究の薬理を担当。免疫ユニット リサーチマネージャーを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery社 統合生物 リサーチマネージャー、2020年4月から現職。武田薬品で培った知識・経験を生かして創薬研究をサポートします。

    2024-04-18T19:19:05+09:002021/06/29|

    心不全治療薬の創薬

    低分子化合物、再生医療製品、核酸医薬品等の
    様々なモダリティの心不全治療薬の創出をトータルにサポート!

    根治には未だ心臓移植しかない心不全の治療薬には、様々なモダリティのアプローチが考えられます。 Axcelead では、豊富な病態モデルを用いた薬効薬理評価試験に加えて、免疫抑制大動物心不全モデルを用いた細胞治療薬の評価、核酸医薬品の PK/PD 解析等モダリティに合わせた評価系を駆使して、お客様の創薬をサポートします。


    Step 1. ターゲット同定 / 検証(KO/Tg マウス等)

    • 患者サンプルや疾患モデルサンプルを用いた網羅的遺伝子発現解析により、ターゲット候補を同定します
    • ターゲット候補の市販化合物 / 抗体等を用いて、病態モデル動物での薬効を検証します
    • ターゲット候補分子の心臓特異的欠損(KO)マウスを作製して心肥大や心不全を誘導し、改善 / 増悪効果を検証します

    Step 2. ハイスループットスクリーニング

    • 業界最大級・高品質な化合物ライブラリーと種々のハイスループットスクリーニング技術を駆使し、広範なターゲットに対し高品質なヒット化合物を提供します
      HTS(High-Throughput Screening)

    Step 3. 細胞アッセイ

    • ヒト iPS 由来心筋細胞を用いた心肥大評価等の各種アッセイにより in vivo 評価に進める化合物候補を選定します

    Step 4. 病態モデルでの評価

    ● 各種心不全モデルを保有しており、お客様のニーズに合わせて最適な病態モデル・評価系をご提案します
    ● 核酸医薬品含む化合物の PK/PD 試験を実施し、病態モデルで精査する化合物の選択も承ります
    ● 免疫抑制大動物心不全モデルを用いた細胞治療薬等の再生医療製品の評価も承ります

    2025-04-09T17:01:33+09:002021/06/28|

    統合トランスレーショナル研究部門 北浦主任研究員が日本毒性学会学術年会で口演します。

    日本毒性学会学術年会にて、弊社研究員・北浦が「心エコーを用いたマウスにおける抗がん剤ドキソルビシンの心毒性評価-Cardio-oncologyへの心エコーの利用-」について発表します。

    【学会概要】

    第48回 日本毒性学会学術年会

    【口演セッション】

    一般演題 口演5
    発表日時:2021年7月9日(金) 13:30 ~ 15:18
    演者:‌北浦 智規(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 主任研究員

    【発表概要】

    近年、様々な抗がん剤が開発され、がん患者の生命予後は著しく改善しています。その一方で、アントラサイクリン系薬剤や様々な分子標的薬による循環器系、特に心臓への副作用が大きな問題となっており、『Cardio-oncology』という新たな領域が生まれ様々な研究が行われています。しかし、その研究は臨床先行型であり非臨床試験の成績は十分とは言えません。
    今回、我々は臨床で心毒性を惹起することが報告されているdoxorubicinを投与したマウスにおいて、心エコーを用いて心機能への影響を評価しました。一般的な心機能指標である収縮能だけでなく、拡張能、変形率(ストレイン)、形態など多様な心エコーパラメーターを測定し、非臨床試験における心エコーの有用性を検討しましたので、ぜひともご聴講ください。

    【発表資料】

    ‌北浦 智規
    Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
    東京農工大学農学部獣医学科修了後、2007年に武田薬品工業株式会社に入社。一般毒性試験の試験責任者を担当。
    2017年にAxcelead Drug Discovery Parners株式会社へ転籍し、循環器領域の薬理研究に従事。

    ‌北浦 智規
    Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
    東京農工大学農学部獣医学科修了後、2007年に武田薬品工業株式会社に入社。一般毒性試験の試験責任者を担当。
    2017年にAxcelead Drug Discovery Parners株式会社へ転籍し、循環器領域の薬理研究に従事。

    2024-04-18T19:19:06+09:002021/06/28|

    第48回 日本毒性学会学術年会で、2つのランチョンセミナーを開催いたします。

    7月7日から9日の3日間、神戸国際会議場で第48回 日本毒性学会学術年会が開催されます。本会は、弊社のシニアコンサルタント 福井英夫が年会長を務めさせていただきます。
    会期中、Axceleadでは2つのランチョンセミナーを開催いたします。ハイブリッド開催のため、Webにてご参加の方もご視聴いただけますので、日本毒性学会学術年会にご参加の方は、是非ご聴講ください。

    ランチョンセミナー L3-6     7 月 9 日(金) 12:20-13:20

    【開催場所】
     神戸国際会議場 第6会場
     ※ハイブリッド開催のため、Webからも参加可能
    【講演テーマ】
     腸換気(EVA) 法を用いた呼吸器不全に対する治療法開発
    【演者】 
     東京医科歯科大学 統合研究機構 教授 武部 貴則 先生

    武部 貴則 先生 東京医科歯科大学 統合研究機構 教授
    横浜市立大学 特別教授 / コミュニケーション・デザイン・センター センター長
    シンシナティ小児病院 オルガノイドセンター 副センター長 /消化器部門・発生生物学部門 准教授
    2011年 横浜市立大学 医学部医学科卒業。
    2013年にiPS細胞を使った「ミニ肝臓」を作ることに成功。
    2018年、史上最年少で東京医科歯科大学(現職)と横浜市立大学の教授に就任。

    各セミナーの詳細は、学会公式ウェブサイトをご覧ください。
    http://www.jsot2021.jp/contents/sponsor.html(第48回 日本毒性学会学術年会公式ウェブサイトへ)

    ランチョンセミナー L2-5      2021年7月8日(木) 12:20-13:20

    【開催場所】
     神戸国際会議場 第5会場 ※ハイブリッド開催のため、Webからも参加可能
    【講演テーマ】
     次世代の心毒性評価戦略に関する提案
    【演者】 (あいうえお順に記載)
     Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 主席研究員 金子まなみ 
     Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 主席研究員 高砂浄 
     Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 非臨床開発 主任研究員 古川義之
     Axcelead Drug Discovery …

    2024-04-18T19:19:06+09:002021/06/24|

    統合トランスレーショナル研究部門 浅野研究員が日本核酸医薬学会第6回年会にてポスター発表をします

    日本核酸医薬学会第6回年会にて、弊社研究員・浅野がオフターゲット毒性評価に関するポスター発表を行います。ぜひご視聴ください。

    【学会概要】

    日本核酸医薬学会第6回年会 (2021年6月27日~29日 オンライン開催)

    【ポスター発表】

    ポスターセッション1 1P-25
    「In vitroにおける核酸医薬品のオフターゲット毒性評価のヒト外挿性の基礎的検証」

    日時:2021年6月27日(日)14:05 ~ 15:15
    演者:浅野 真也(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 研究員)

    【発表概要】

     核酸医薬品の開発成功確率を向上させるには、創薬初期からオフターゲット毒性について考慮しながら進めていくことが必要です。そのためにはスループット性に優れたin vitro試験においてヒト生体内でのオフターゲット毒性を予測する評価方法を樹立し、核酸医薬品におけるヒト外挿性について検証する必要があります。
     今回我々はヒトでの毒性情報が知られているアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)について、HepaRG細胞における細胞傷害性や網羅的遺伝子発現解析結果と、臨床での安全性情報との関連を検証しました。当日の発表ではHepaRGを用いた本系のヒト外挿性についての検証結果と、オフターゲット作用についての検証結果を紹介します。

    浅野 真也
    修士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程卒業後、ベンチャー企業を経て、2017年にAxcelead Drug Discovery Partners 株式会社に入社。RNA-seqを中心にオミクスデータ解析を担当している。ウェットの経験もあり、ウェットの視点も含めたバイオインフォマティクス解析のアウトプットや議論を心掛けている。

    2024-04-18T19:19:06+09:002021/06/21|

    開発薬物動態

    IND に向けた準備から申請、LCM まで
    薬物動態全般をトータルサポートいたします

    日米欧3極で統一されつつあるガイドラインの制定や実験手技の標準化、ヒト由来サンプルの安定的供給など、非臨床薬物動態試験のメニュー決定やデータ採取は高いハードルではない時代になりました。しかしながら、効率的な試験の実施や結果の解釈、試験結果から導かれる次への展開などの開発戦略は企業ノウハウに大きく依存します。

    Axceleadは製薬企業やベンチャー、アカデミア、新たに医薬品開発へ参入されるお客様それぞれの戦略や目的に合わせた最適なソリューションをご提供します。あらゆる薬効領域においてのべ100品目以上のIND、20品目以上のNDA/BLA申請の経験を持つ非臨床薬物動態研究者が試験の立案・実施から結果の解釈、開発戦略をご提案します。また、試験単位、プロジェクト単位、さらには包括的なコンサルティングもお受けします。

    1.お客様のプロジェクトを前進させる3つのソリューション
    2.開発動態研究者のサブスクリプションサービス
    3.サポート事例

    お客様のプロジェクトを前進させる
    3つのソリューション

    開発動態研究者の
    サブスクリプションサービス

    IND、NDA/BLAの経験をもつ開発動態研究者が皆様のプロジェクトに参加し、創薬研究を加速化します!

    • 開発ステージおよび橋渡し研究のプロジェクトメンバーとしてご活用ください。
    • IND申請のための試験についてもご提案させていただきます。
    • Axcelead研究者がハブとして働くことで、Axceleadの他部門も含めてお客様の創薬をサポートいたします。
    2025-04-09T18:42:11+09:002021/06/15|

    これまでの自分の枠を超えたら拓けた世界

    子供のころのプレゼントから研究者へ

    プラットフォームラボのFrontier Technologyで遺伝子改変動物の作出を担当しています。遺伝子改変動物は、遺伝子改変ベクターの作製、受精卵やES細胞へのベクターの導入、生体取得という流れで作製され、病態の発症が確認できるまでに半年から1年以上かかります。それだけかけて作出した実験動物が目的の表現型だったときは、達成感があります。また、PCRやES細胞、CRISPRなどのようなノーベル賞ものの実験を自分の手で実施できるというのも面白さの一つです。

    そもそも、研究者になることに興味をもったのは、子供のころプレゼントしてもらった顕微鏡で植物や昆虫を見たりするのが楽しかったこと、仮面ライダーの強さに憧れ、仮面ライダーを作りたいと思ったことがきっかけかなと思います。いろいろな仮面ライダー、怪人が現れるのですが、それらを作っているのは天才科学者だという設定に、幼いながら自分でも作ってみたい!と思ったからです。

    大学では所属していた研究室で抗体の研究をしていたため、製薬企業に就職した先輩方と話をする機会が多くありました。流れに乗ったと言えばそれまでですが、先輩方が仕事の話をしている姿がなんかキラキラして見えてかっこよかった印象があり、そんな環境で働きたいなと思って創薬研究者を志しました。

    逃げたいくらいの不安とプレッシャーから得たこと

    ある遺伝子改変マウスでの研究成果を論文化した経験で、世界観が大きく変わりました。
    マウスを作出後、解析を担当するチームへ渡そうとしたところ、異動などでリソースが不足しており、門外漢の自分が担当することになりました。初めてのことで右も左も分からなかったので逃げたいくらいの不安とプレッシャーで頭も心もいっぱいでした。

    これは自分一人の手には負えないと考え、本来の業務では関わりのなかった部署の方にサポートいただくことになりました。自分でも調べながら解析を進めると、発表したくなるくらい良い結果が出て「論文にしよう!」という話になり、社内の方に紹介いただいたアカデミアの先生のご協力を得て、更なる知見を加えて無事に論文にすることができました。自分の作出したマウスについて論文化できたことも嬉しかったのですが、今では複数の企業様、大学様にそのマウスを使用していただけていることが、本当に嬉しいです!!

    仕事の上で誰かに助けを求めるということをそれまではあまりしてきませんでしたが、手を伸ばせば助けてくれる人がたくさんいるということに気づくことができました。

    その経験以降、構想段階からできるだけ多くの人を巻き込むようになりました。そうすると当初想定していたより大きな結果になることを実感し、精神面でも成長でき世界観も大きく変わりました。 チームで一つのことに向かって取り組めたときは好きな研究もより楽しいですし、結果が出ても出なくても、協力関係、信頼関係を築けたと感じられる瞬間は本当に嬉しいです。

    旅を地酒とともに味わう

    ユーチューブの動画を見ながら筋トレするのに最近まではまっていましたが、やり過ぎかやり方が悪かったのか腰を痛めたので、現在療養中です。地酒巡りするほど日本酒が好きで、以前は京都・奈良・高知・神戸などの酒蔵にも出かけていました。旅行に行けるようになったらまた行きたいです。

    創薬への貢献に向けて

    自分の周囲やテレビ、インターネットから病気で苦しんでいる患者さんの声を聴くと、自分の作ったモデル動物がちゃんと評価に値するものだったら、この病気に効く薬を創れたのでは?とモヤモヤすることがあります。創薬に貢献できるモデルを作って世の中の役に立てたらと思っています。

    2021-06-07T14:02:03+09:002021/06/04|

    Axceleadのシニアコンサルタント 福井英夫が年会長を務める「第48回 日本毒性学会学術年会」がハイブリッド開催されます。

    【開催概要】

    会期:2021年7月7日(水)~9日(金)
    会場:神戸国際会議場  ※Web会議システムを用いたハイブリッド開催となります
    会長:Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 コンサルティング シニアコンサルタント 福井英夫

    【年会長 福井のメッセージ】

    今回の年会のトピックスとして、以下を採り上げました。

    1.ヒト以外に由来するmRNAあるいはDNAワクチンが、今回初めてヒトに投与されました。しかも、これらのワクチンは現在臨床試験期間中です。しかし、日本をはじめ全世界で医療従事者、高齢者などの一般健常人への投与が始まっています。12歳以上の子供にも投与が認められました。毒性学会会員のみなさまはワクチンの安全性及び有効性のデータを確認されましたでしょうか。なぜ日本ではワクチンの開発が遅れたのでしょうか。日本でのCOVID-19治療薬の開発はどうなっているのでしょうか。学術年会では国内外のワクチン及び治療薬の毒性担当責任者及び規制当局の審査官(PMDA、FDA)が最新情報を紹介される予定です。ぜひ、ご自身の目で各国の戦略やデータをご確認いただきたいと思います。

    2. ガンに罹患され、長期間の抗がん剤治療を受けられた結果、現在職場の第一線で活躍されている毒性学会会員に登壇していただきます。抗がん剤の副作用を良く知る製薬会社研究員ががん治療を経験した貴重なメッセージをお聴きください。

    3. 日本毒性学会はグローバル化を推進しております。本年会では学会方針に従って、学術年会開催中3日間とも半日は英語のセッションを設けてあります。最新の海外情報収集にご活用ください。

    4. 従来から評判の良かった、SOT、日本毒性病理学会、あるいは日本免疫毒性学会とのジョイントセッションに加えて、本年会では新たにACT(American College of Toxicology)及び日本実験動物学会とのジョイントセッションを開催いたします。ぜひ、内容をご確認ください。

    その他、興味深い話題をたくさん採り上げました。トキシコロジストだけではなく、他分野の専門家にも興味を持っていただけると思います。
    発表者、座長、毒性学会理事、年会企画委員の方は基本的に神戸国際会議場に来ていただく予定です。ぜひ、発表者と直接議論していただくことをお薦めします。

    日程表、プログラムは以下をご参照ください。

    〈日程表〉http://www.jsot2021.jp/contents/schedule.html
    〈プログラム〉http://www.jsot2021.jp/contents/program.html

    参加登録方法等、詳細につきましては、下記参加登録ページをご確認ください。
    http://jsot2021.jp/contents/registration.html

    無料の市民公開講座も開催いたします。
    http://www.jsot2021.jp/contents/seminar.html

    神戸でお目にかかれることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

    福井 英夫 シニアコンサルタント

    1989年 名古屋大学大学院生命農学研究科栄養生化学専攻修了後、武田薬品工業株式会社入社。京都大学薬学博士。米国(ABT)及び日本(JSOT)毒性学会認定トキシコロジスト。グローバル武田における消化器病領域治療薬等の非臨床安全性評価リードとして、様々な毒性課題の解決や当局対応、導入候補化合物のデューデリジェンスなどを経験。

    2024-04-18T19:19:07+09:002021/05/31|

    持ち株会社・アクセリード設立の合弁会社アルカリスがmRNA 医薬品製造工場を福島県南相馬市に建設することを決定

    Axcelead Drug Discovery Partners株式会社の持株会社であるアクセリード株式会社が設立した合弁会社「株式会社ARCALIS」が、mRNA 医薬品製造工場を福島県南相馬市に建設することを決定いたしました。

    詳しくはアクセリード株式会社のWebサイトをご確認ください。
    アクセリード株式会社 https://www.axcelead-hd.com/

    2024-04-18T19:19:07+09:002021/05/27|

    世界で初めての”小さな”発見を大きな流れへ

    「分かりやすさ」に魅せられて

    Protein Scienceのグループに所属し、創薬ターゲットに対する化合物の相互作用メカニズムを明らかにする業務に携わっています。日本ロシュ、中外製薬、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners に転籍しましたが、一貫してX線結晶構造解析に携わり、化合物の結合部位を特定し、いかにして化合物が作用しているかを可視化してきました。最近は、Biophysics技術(表面プラズモン共鳴や等温滴定カロリメトリー)を用いた相互作用解析を行い、スクリーニングにより得られた化合物の検証にも携わっています。

    研究者を志し、どの会社でも変わらずにX結晶構造解析を行っているのは、その「分かりやすさ」に魅力を感じたからです。タンパク質分子は条件が整えば結晶化し、構造解析が可能となり、例えば、薬剤のターゲット分子に対する相互作用様式や、ウイルスに対する中和抗体の結合部位を特定することができます。それが、引いては論理的な化合物設計や薬効の解明に繋がることもあります。当初は純粋に生命の神秘を解明していきたいと思っていましたが、自分の続けている研究が誰かの創薬研究の一助となり、結果的に社会へ貢献できればと考え今に至っています。外資企業から内資企業まで研究環境は大きな波にもまれてきましたが、細かいことには一喜一憂せずに、自分の探求心を大切にしています。

    世界で初めての“小さな”発見

    前職の時代に同僚が、KRASという癌に重要なかかわりを持つタンパク質に結合する化合物を見出しました。その化合物の作用メカニズムを解析したいという提案がありX線結晶構造解析を行ったところ、化合物の作用部位を特定することができ、作用機序の解明に繋がりました!ニュースになるような歴史を変える発見ではないですが、このような小さな発見が、創薬研究に役立てば良いなと思っていますし、今後もこのような発見を日々コツコツと積み上げていきたいです。

    身近な変化を楽しむ

    海外旅行が好きで海外に住んでいるときは週末に近隣の国へ旅行していました。今はパンデミックのため遠出を避けているので、近所の湘南を家族でウォーキングしています。咲いている花々を見て四季の変化を感じたり、例えばバラ一つとってもいろんな種類があるんだなと、身近にある変化を楽しんだりしています。COVID-19の問題が収束したら、国内の神社仏閣巡りや海外の遺跡巡りにも行きたいと思っています。

    知見を提供して、創薬研究の加速化に貢献を

    最近は、クライオ電子顕微鏡による構造解析にも取り組み始めました。サイエンスの日進月歩をフォローして研究の幅を広げ、薬効などの作用メカニズムを科学的に明らかにしたいと考えています。どのようにすれば活性が向上するのか、なぜ耐性が出るのか、それをどのように克服するのか、などの知見を提供することで、クライアントの皆さまの創薬研究の加速化に貢献していきたいと考えています。

    2021-07-27T15:07:44+09:002021/05/25|

    Cookieポリシー

    2021/05/27

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    2021-05-27T17:08:21+09:002021/05/24|

    Axceleadのトリセツ

    日時

    2021年5月20日 12:00 – 12:30


    演者

    Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
    Sales and Marketing ディレクター 田中 崇裕

    概要

    こんにちは。今回は少し趣向を変えて、Axceleadの2つのサービスコンセプトについて紹介します。一つ目は、プロジェクト共創型ソリューションです。お客様とアイデアを交換し、ともにプロジェクトを進め、ともに創薬イノベーションを目指すPartnership Research Organizationとしての役割を果たします。二つ目は、課題別ソリューションです。製薬企業で培ったノウハウや創薬技術プラットフォームを活用して、お客様がお持ちの様々な課題を解決し、日本のヘルスケア産業の活性化にも貢献できればと考えています。Axceleadと一緒にこんなことできるんだ、こんな感じで活用できるんだ、と理解を深めていただく機会になれば幸いです。

    2021-05-21T15:42:26+09:002021/05/21|

    いま見えていないだけ、必ず答えはそこにある。

    上手くいかない、、、そんな時まずは自分を疑ってみる

    武田薬品工業へ入社後、14Cラベル体を用いた薬物動態試験での代謝物の構造解析、臨床Bioanalysis(生体試料中の薬物濃度測定)関連業務に携わると共に、ヒトマスバランス試験での代謝物分析などにも対応し、医薬品承認申請時の申請資料作成や適合性書面調査対応などの業務に従事していました。2017年にAxceleadへ転籍しBioanalysis、代謝物の構造解析等担当しています。

    そもそも創薬に興味を持ったのは“薬ひとつで多くの命を救えることもある”そのような事例に触れて貢献したいと思ったこと、また、実験や化学が楽しかったので薬学の道へ進みました。実験が楽しいと感じるのは「そこにある真実が見えるからであり、必ず答えはそこにあるからです。」まだ見えていないものを見つけていく、自然科学はここが楽しいと感じています。

    実験が上手くいかないときは大体自分が何か間違っていることが多い。本当に手順通りにやっているのか?思い込みで進めていないか?など初歩的なことを含めて“自分を疑い”取り組んでいます。恩師となる先生からの「おかしいときは大体自分がおかしい」という言葉を思い出し、経験的にもそのように感じていますので、何かしっくりこないときまずは自分を疑って見直すことにしています。なるほど!という答えが見えたときはやはり快感です。

    異国で学んだ向き合う姿勢

    欧州でのヒトマスバランス試験の代謝物分析に関してトラブル対応で訪問したベルギーの委託先CROで、フランス語圏のベルギー人と日本人がお互い母国語でない英語で議論し、お互いを非難するかの様相で緊迫した空気となり本当に胃が痛かった思い出があります。半年くらいテレビ電話で会議していましたがテレビ電話といっても今のような技術もなかったこともあり、なかなか言葉では通じにくいことも多々あって、プロジェクトが思うように進んでいませんでした。そこで先方からの要望もありベルギーへ。

    何としてもデータを取得する必要があったため、器具が足りないなどの事態を避けるために日本からガラスの遠沈管、LCカラム、ピペットなど必要な器具を一切合切スーツケースに入れて持ち込みました。緊迫した状況の中、それらを取り出していた正にその時、その様子を見ていた先方のトップの目の色がガラッと変わって協力的になり、一緒に実験室まで入って必要な追加の器具探しまでしてくれました。前向きに進めるためのこちらの本気度を理解してくれたのだと感じました、その瞬間は今でも忘れられません。言葉が上手く通じなくても何かを真剣に訴えかければ相手に伝わるもの、という経験をしました。それ以来、真剣に向き合えば何とかなる、通じる、とある意味開き直って落ちついて取り組めるようになりました。

    それぞれの特徴を楽しむ

    ベルギーに行ったあたりからクラフトビールにハマり飲むようになりました。アメリカに行った時も意外と各地にいろんなビールがあって、それぞれ味に特徴があり面白く楽しんでいました。今はコロナ禍であまり行けませんが湘南や横浜あたりのクラフトビールを出しているお店に行ってみたり、横浜のベルギービールのイベントやオクトーバーフェストがあれば出向いてみたりしました。個人的にはホップが効いていて苦みと香りがあるIPAが好みです。 ※IPA:India Pale Ale

    これまでの英知を活かし薬の発展へ

    ガイドラインには、これまでの人類の英知が結集していると言っても過言ではないと思っています。NDAに向け、どのようにそのガイドラインを利用し、助けてもらうか。一方では、基本はやはりサイエンスであり、サイエンスを積み重ねてガイドラインと上手く組み合わせて対応していくこと、と考えています。当然わたし一人でなしえないことなのでAxceleadのネットワークなども活かし‘創薬’に取り組んで行きます。

    2021-04-22T09:12:57+09:002021/04/20|

    医薬探索研究部門 坂本主席研究員の共著論文が、『Scientific reports』に掲載されました!

    『Identification of novel inhibitors of Keap1/Nrf2
    by a promising method combining protein–protein interaction‑oriented library and machine learning』
    Yugo Shimizu et al.  Published online 2021 April 1
    「Scientific reports」サイトへ

    論文の概要:

    本研究は、AMEDの創薬基盤推進研究事業において、元株式会社ファルマデザイン、古谷利夫様主導の「PPI界面三次元構造に基づくPPI化合物ライブラリー」において、構築されたPPI化合物ライブラリーを利用し、慶應義塾大学薬学部生命機能物理学講座(大澤匡範教授)の池田和由特任准教授・清水裕吾特任助教により研究開発されたPPI創薬への応用を想定したAI機能を搭載したシステムの構築の一環として実施されました。

    弊社では、開発されたAI予測モデルの検証をするために、PPI標的の一つであるKeap1/Nrf2に対して、AI予測モデルで選択された化合物を含むライブラリー化合物群の評価を実施し、本PPI化合物ライブラリーとAI予測モデルの有用性の検証に貢献することができました。また、多検体の化合物評価を安定的に実施するにあたっては、弊社2名の研究員(柴崎都、山口美香)の匠の技が光りました。

    関連リンク

    「PPI界面三次元構造に基づくPPI化合物ライブラリー」
    日本の研究.com
    https://research-er.jp/projects/view/924966

    お知らせ「大澤匡範教授が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬基盤推進研究事業に研究開発分担者として参加-新規PPI-AI創薬手法の開発とその基盤DBシステムの実装-」
    慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科
    http://www.pha.keio.ac.jp/news/2019/05150900.html

    「AMED創薬基盤 プロジェクトの成果物」
    慶應義塾大学 薬学部 生命機能物理学講座
     http://square.umin.ac.jp/keio-skb/amed_dlip.html

    坂本潤一 医薬探索研究 Discovery Biology主席研究員

    坂本潤一 医薬探索研究 Discovery Biology主席研究員

    坂本潤一 医薬探索研究 Discovery Biology主席研究員

    2024-04-18T19:19:07+09:002021/04/12|

    持株会社・アクセリードが日立と次世代バイオ医薬品の早期創出に貢献するソリューションの共同開発に合意

    Axcelead Drug Discovery Partners株式会社の持株会社であるアクセリード株式会社は株式会社日立製作所と、次世代バイオ医薬品の開発最適化をデジタル技術と創薬プラットフォームで支えるソリューション開発に関する包括的連携で合意しました。

    詳しくはアクセリード株式会社のWebサイトをご確認ください。
    アクセリード株式会社 https://www.axcelead-hd.com/

    2024-04-18T19:19:07+09:002021/04/07|
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