2021年6月28日

統合トランスレーショナル研究部門 北浦主任研究員が日本毒性学会学術年会で口演します。

日本毒性学会学術年会にて、弊社研究員・北浦が「心エコーを用いたマウスにおける抗がん剤ドキソルビシンの心毒性評価-Cardio-oncologyへの心エコーの利用-」について発表します。

【学会概要】

第48回 日本毒性学会学術年会

【口演セッション】

一般演題 口演5
発表日時:2021年7月9日(金) 13:30 ~ 15:18
演者:‌北浦 智規(Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 主任研究員

【発表概要】

近年、様々な抗がん剤が開発され、がん患者の生命予後は著しく改善しています。その一方で、アントラサイクリン系薬剤や様々な分子標的薬による循環器系、特に心臓への副作用が大きな問題となっており、『Cardio-oncology』という新たな領域が生まれ様々な研究が行われています。しかし、その研究は臨床先行型であり非臨床試験の成績は十分とは言えません。
今回、我々は臨床で心毒性を惹起することが報告されているdoxorubicinを投与したマウスにおいて、心エコーを用いて心機能への影響を評価しました。一般的な心機能指標である収縮能だけでなく、拡張能、変形率(ストレイン)、形態など多様な心エコーパラメーターを測定し、非臨床試験における心エコーの有用性を検討しましたので、ぜひともご聴講ください。

【発表資料】

‌北浦 智規
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
東京農工大学農学部獣医学科修了後、2007年に武田薬品工業株式会社に入社。一般毒性試験の試験責任者を担当。
2017年にAxcelead Drug Discovery Parners株式会社へ転籍し、循環器領域の薬理研究に従事。