2023年10月27日

統合トランスレーショナル研究部門で執筆したオリジナル論文が「Journal of Toxicologic Pathology」に掲載されます!

Lobular distribution of enhanced expression levels of heat shock proteins using in-situ hybridization in the mouse liver treated with a single administration of CCl4

Hitoshi Kandori, Masami Aoki, Yumiko Miyamoto, Sayuri Nakamura, Ryosuke Kobayashi, Mitsuharu Matsumoto, Kotaro Yokoyama

Web版公開日: 2023年10月27日
雑誌掲載予定日:2024年1月

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論文の概要:
本稿はAxceleadが保持するin situハイブリダイゼーション(ISH)と免疫組織化学(IHC)の高い技術を用い細胞ストレス応答を可視化したオリジナル論文です。CCl4を投与したマウスから6時間または1日後に肝臓を摘出し、heat shock protein(HSP)のISHを実施しました。6時間後、肝小葉中心部にHspa1a、Hspa1b、およびGrp78のmRNAシグナル増強が認められ、1日後には消失しました。CCl4を投与したマウスの小葉中心部肝細胞において細胞ストレス反応であるHSPのmRNAレベル増加が短時間で生じることをISHにより可視化した世界で初めての成果と考えられます。同時に実施したIHCの結果はISHの結果と必ずしも一致せず、細胞ストレス応答で知られる転写後遺伝子制御のメカニズムが関与しているとの考察も導くことができました。

神鳥 仁志 統合トランスレーショナル研究 Integrated Pathology 所属
東京大学農学部獣医学科卒業後、武田薬品工業を経て、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社へ参加。
医学博士、獣医師、日本獣医病理学専門家協会会員、日本毒性病理学会毒性病理学専門家