2025年3月7日

Pharmacology BU 北浦研究員がAPPW2025にてポスター発表をします

2025年3月17~19日、幕張メッセで開催されるAPPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)にてPharmacology Business Unitの北浦研究員がポスター発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。

【学会概要】
APPW2025(第130回 日本解剖学会/第102回 日本生理学会/第98回 日本薬理学会 合同大会)

【ポスター発表】
日時:2025年3月18日(火)15:40-16:40
場所: 幕張メッセ 展示会場(国際展示場 展示ホール8内)
タイトル:「Skeletal muscle and cardiac function in B10-mdx mice」
演題番号:2P-242

【発表概要】
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は筋力低下がおこり、症状が進行すると呼吸障害や心不全が発症して死亡に至る疾患です。近年、エクソンスキップ治療薬ビルテプソが上市され治療効果が期待されています。このほか、その他の遺伝子変異を持つ患者に対するビルテプソとは違う部位でのエキソンスップ薬や、その他のターゲットを標的としたDMD治療薬研究も行われています。DMDの非臨床研究にはMdxマウスが広く使用されていますが、運動機能や心機能の低下は軽度であり、顕著な骨格筋・心筋への異常を呈するには時間がかかります。本発表ではMdxマウスにおける骨格筋の機能をグリップテスト、トレッドミル、ロタロッドを用いて、さらに心機能については心エコー装置を用いて詳細かつ経時的に測定することができました。これらの結果は本マウスを用いた薬剤評価にあたり適切なタイミングを考慮する上で有用なデータと考えられます。

【Axcelead DDPのソリューション】
DMDは、いわゆる神経筋疾患に属しますが主要な死因は心不全とされています。そのため治療薬の開発には筋肉に対する作用にフォーカスするだけでなく、心臓に対する作用も評価することで、よりよい医薬品の創出に繋がると考えられます。
Axcelead DDPでは小動物(マウス・ラット)と大動物(イヌ・サル)それぞれで豊富な心エコー測定の経験があります。
筋疾患においてもグリップテスト、トレッドミル、ロタロッドなどのマウスを用いた豊富な測定実績を持っています。
今回の発表ではDMDモデルマウスにおける筋肉の機能に加え、心エコー測定により心機能についても評価しました。DMDに限らず、心臓や筋肉の機能評価、薬効評価にはぜひ当社の技術・装置をご活用ください。

北浦 智規 Pharmacology Business Unit
2007年に武田薬品工業株式会社に入社し、安全性評価部門で一般毒性試験の試験責任者を担当。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ転籍し、循環器領域を中心とした薬理研究に従事。