2023年7月21日

統合トランスレーショナル研究部門 冨原研究員が日本核酸医薬学会第8回年会でポスター発表をします。

7月11日からの4日間、名古屋大学 豊田講堂で開催される日本核酸医薬学会第8回年会において、弊社研究員・冨原がポスター発表を行います。本学会への参加を予定されている方は、是非ポスター発表をご覧ください。

【ポスター発表】
ポスターセッションP2 P2-80
「Antisense oligonucleotideの組織および細胞におけるPK/PD評価」
日時:7月12日(水) 16:50~17:50
演者:冨原 裕美 統合トランスレーショナル研究
ポスターはこちら

【発表概要】
全身投与したASOの分布は組織間の差が非常に大きく、また、組織や細胞内でも均一に分布するわけではないため、局所での分布評価が非常に重要になります。今回、私たちはPS修飾されたASOの分布(immunohistochemistry)とmRNA knockdown(in situ hybridization)の二重染色法を構築しました。この手法を用いることで、組織局所におけるASOの分布とmRNA knockdownが同時に評価できるようになりました。また、培養細胞を用いて細胞や核におけるASO濃度を定量する方法を構築しましたので、得られた結果と合わせてご報告します。これらの方法は、従来よりも明確な分布およびknockdownの同時評価を可能とし、ASOの標的の妥当性判断や、delivery systemの必要性とその効果検証に有用であると考えています。

tomihara

冨原 裕美 統合トランスレーショナル研究
名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程前期修了後、協和キリン株式会社を経て、2019年、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社。核酸やLNPの動態評価に従事。

関連ソリューション:核酸創薬に対するソリューション核酸の組織内分布を見る技術