創薬研究に求められるプロテオミクスの役割

日時:

2022年3月10日(木) 12:00-12:30

概要:

創薬研究を取り巻く環境には大きな変化が生じています。創薬成功確率の低下と共に、より多様な戦略での創薬が指向され、従来の分子標的だけでなく、表現型を出発とする創薬も盛んに模索されています。
一方で、新しい課題にも直面しています。表現型出発の化合物開発では、分子標的、作用機序が不明となり易いという点です。本発表では、これらに対する新しい解決ツールとして、プロテオミクスを応用した分子標的、作用機序解析の応用可能性について、ご紹介いたします。

演者紹介:

林 浩三 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
1990年、大阪大学薬学部製薬化学科修士課程修了後、武田薬品工業発酵生産物研究所入社。
2002年、プロテオミクス草創期から社内プロテオミクスプラットフォームの立ち上げ、同技術を応用したオーファンGPCRのリガンド探索、アフィニティー精製による薬剤標的タンパク質の探索、患者iPS細胞の表現型解析等を担当。
2017年、Axcelead Drug Discovery Partnersへ転籍。
長年をかけて蓄積してきた、プロテオミクス技術、創薬研究応用経験、専門知識を活用し、分子標的を含む作用機序やバイオマーカー探索を通じた、お客様の創薬研究をサポートしています。