Axcelead社員インタビュー
#015

信じる力を推進力に

大塚博比古 統合トランスレーショナル研究 統合生物 基盤技術研究 主席研究員

美しさに惹かれて25年

新入社員として武田薬品に入社して以来、一貫してin vivo安全性試験を担当してきました。昨年からは、私のグループで薬理試験及び動態試験も担当することになり、研究所単位の領域に捉われない様々な研究業務に携わっています。私自身は眼科領域を専門としており、それを活かした今後薬理・動態試験での眼科関連の仕事ができればと思っています。最近ではこのように様々な領域の仕事をするようになり、新しいことへチャレンジする機会が多く、他の部署の力を借りながらお客様の期待に応えることができた時に、とてもやりがいを感じます。

眼科領域に興味を持ったきっかけは2つあって、一つ目は入社2年目の時、動物の眼の観察をした時に眼底がキラキラしていて、“ハッ”とするほど奇麗でその美しさに惹かれたこと。二つ目は、入社4・5年目くらいの時に、当時はまだ安全性試験での眼毒性評価が今ほど精密ではなく、検査に関しても大きく発展する余地が大きいと感じ、ちょうど同じ時期に眼科に詳しい先輩に巻き込まれる形で眼科分野の研究をより専門的に進める機会を得ました。気付けばあれからいつの間にか25年以上経ちましたが、眼科の分野は奥が深くまだまだ知らないことが多く、知れば知るほど楽しくやり甲斐があると感じています。

「常識は非常識」難しい課題でも諦めてはいけない!

入社2年目のころ同じグループに、当時「絶対無理だ!」と周囲全員から冷ややかな目で見られても、ある新しい技術検討を1人コツコツと地道に継続されている研究者がいました。私はまだまだ若輩者で人を批評する立場ではなかったにも関わらず、周囲の意見をそのまま鵜呑みにして「無理だ」と決めつけていました。その後、私は異動になり、その検討についてすっかり忘れていましたが、数年後、その技術が確立して論文化されたという話を聞きました。雷が落ちるくらいの衝撃を受けたあの瞬間を、今でも鮮明に覚えています。その技術は、世界や日本の毒性評価の発展のためみんなで使おう!ということで特許を取らず、当時惜しみなく講師として日本の各地で研修を行ったことで今では安全性分野ではメジャーな技術となり、それぞれの自社で開発した技術だと思っている方がいらっしゃるほど、広く知られる技術となりました。

その体験を通して難しい課題でも決して諦めてはいけないということを学びました。その技術というのはラットの外頸静脈から麻酔をかけずに採血するという技術ですが、その後に、それをマウスでも出来るのでは?!と思い周りには「流石にそれは無理なんじゃないか」と言われましたが、「出来る!」と信じて取り組み始めました。しかし、その後異動のために志半ばで引き継ぐことになったのですが、その1年後くらいになんとその技術が後任によって確立されました!!これは出来ると信じたからこそ出来たのだと思っていますし、「無理だ!」と言う固定概念の枠を外してくれた前例のおかげでもあります。以来「不可能なものはない」、「常識は非常識」、「とりあえずやってみよう」という言葉を研究の現場でしばしば使うようになりました。

オトナの本気のおままごと

休みの日はフリーテニスと、スーパーをはしごして新鮮な魚貝や牛肉を仕入れ、職人の姿で自分でお寿司を握るのを楽しんでいます。今はコロナ禍でできませんが、親しい友人を招いて大将気取りでお寿司を振舞って喜んでもらうのがうれしいです。特にお勧めなのが炙り寿司です。本当においしいですよ!

「フリーテニス」ってあまり知られていないですが、卓球とテニスの中間のスポーツで、武田薬品に入社して先輩から教えてもらいました。気が付けば、過去3回全国大会で優勝するくらい仕事以上に?(笑)一生懸命やっています。その功績もあり、昨年は某雑誌の企画であの嵐のメンバーとフリーテニスを一緒にやる機会もいただきました。最近はコロナ禍で湘南アイパーク内ではやる人が減ってきているので、興味持ってくれる人が増えるといいなと思っています。

安全性と薬効を両立した創薬を

約30年間安全性業務に携わり現在に至っていますが、創薬は安全性だけでなく薬効との両立が切り離せません。薬効評価をご依頼のお客様とのディスカッションでは、どうしも薬効の方に目が行きがちですが、その中で安全性の観点からのお話をすると思った以上の反応をされることがあり、これまでの経験を活かせる場面があるのだと実感します。こうしたことをきっかけとして、創薬のためのデータを一日でも早く出すことで、お客様の向こうにいる患者さんに届けることができるのだと信じています。受託業務に「創薬」を強く意識できるのが長年創薬を行ってきた経験を持つ社員が多いAxceleadであり、Axceleadの強みですね。

大塚博比古 統合トランスレーショナル研究 統合生物 基盤技術研究 主席研究員

富山大学理学部生物学科卒業後、武田薬品工業株式会社に入社し、 薬剤安全性研究所に配属後GLP業務を含む安全性試験に従事。その間、眼科領域の研究テーマで広島大学にて薬学博士を取得。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社へ転籍し、現在、統合トランスレーショナル研究 統合生物 基盤技術研究グループにて10人のメンバーをリードしている。