Axcelead社員インタビュー
#016

『目的は何か』常に立ち返る

白﨑 幹雄 統合トランスレーショナル研究 主任研究員

大変だからこそチャレンジしたい!

代謝物の構造解析、低分子および中分子化合物の生体試料定量分析をコア業務として、さらに薬物動態のコアメンバーとして様々なプロジェクトへ参画しています。高校生の頃から生命現象が化学物質の作用として論理的に説明できる化学に興味を持ちその延長で大学へ進学、そこで配属された研究室が発がん物質の研究をしておりがんに関わる薬などを作りたいと思い始めました。薬を出すのは大変だと学生ながらに知識としてありましたが、だからこそそれにチャレンジしたい!と思い、製薬会社へ入社を決めました。

LC/MS分析法の構築では上手くいかないことの連続ですが、その原因を推察して、仮説を立て、実証しての繰り返しの中から納得のいくものが作り出せたとき、充実感・達成感を感じます。

プロジェクト打ち切りを回避したブレイクスルー

25年くらい前、合成部門にいた頃の話ですが、生物活性が10-7程度のケモタイプを4人で「活性向上しよう!」と試行錯誤したことがあります。芳しい結果がなかなか出ず、もうこのプロジェクトは打ち切りかもしれない、、、という時、たまたま自分の作った化合物の活性が100倍向上したんです!それを目にした時の感動と達成感を今でも覚えていますし、合成研究の醍醐味を味わったように思います。上手くいかない時、視野が狭くなりがちで目的からズレてしまうこともあるので『目的は何か』常に立ち返ることを意識し、上手くいかないのは失敗ではなく気づきを得ることができたと前向きに捉え、それが最終的に成功に繋がると信じて取り組んでいます。今は薬物動態部門で2匹目のドジョウを狙って日々新しいことにトライをしたいと思っています。

料理も日々開発中

今はコロナ禍ということもあり、単身寮で昨年5月から自炊を始め今も続いています。作れるようになったのは「これ作って」と家族に言われ指導してもらったおかげかも知れません。材料から買ってきて皮に包んで焼き餃子なんかも作ったりします。夕食で作ったものを翌日の昼食としてお弁当を持参しています。フライパン1つでできる料理を日々開発中です。

実現に向けて諦めず歩みを進める

はるか昔の若い頃、せっかく製薬会社に入社したのだから、製品(薬)を一つでも出したい!と面接で言ったことがありました。それから30年以上を経てもまだ実現できていませんが、何らかの形で少しでも患者さんのためになるものを創り出すことに貢献したいです。

白﨑 幹雄 統合トランスレーショナル研究 主任研究員

1988年武田薬品入社(醗酵生産物研究所)、1995年より合成部門へ移動、2001年より薬物動態部門での業務に従事。2017年ADDPへ転籍。