【開催日時】
2026年10月1日(木)15 : 00‐17 : 40 (途中退場可)
【開催形式】 Zoomミーティング
各疾患領域の講演をご聴講いただいた後、ブレイクアウトルームにて、登壇者をはじめとするAxceleadの研究者とディスカッションいただけます。

【開催概要】
非臨床試験でのデータは良かった、目的とする作用機序も確認できた、それでも臨床で失敗する。創薬研究者を悩ませ続けるトランスレーショナルギャップに、私たちはどう向き合うべきでしょうか。
その背景には、モデルがどこまでヒトの病態を再現できているか、標的への作用とヒトでの薬効のつながりを捉えられているか、臨床的に意味のある指標で評価できているか、患者の多様性をどう捉えるか、新しいモダリティに適した評価系があるかといった、創薬に共通するトランスレーショナルギャップがあります。一方で、それぞれの疾患領域で直面する課題や求められる解決策は異なります。
本ウェビナーでは、中枢、肥満症、慢性腎臓病、筋疾患、免疫疾患、がん、線維症の7つの疾患領域を取り上げ、それぞれの研究現場で課題となるトランスレーショナルギャップと、その解決に向けたAxceleadのアプローチをご紹介します。
| 時間 | ルーム① <講演> | ルーム② <講演> | ルーム③ <ディスカッション> | ルーム④ <ディスカッション> |
|---|---|---|---|---|
| 15:00〜15:10 | <Overview> なぜ非臨床の薬効は臨床につながらないのか 疾患領域を横断するトランスレーショナルギャップ | |||
| 15:10〜15:40 | <中枢> Human-Relevant Biologyから脳機能評価まで CNS創薬におけるトランスレーショナルギャップへの挑戦 | <肥満症> 体重減少だけでは差別化できない 次世代肥満症治療のためのトランスレーショナルフェノタイピング | ||
| 15:40〜16:10 | <がん> 腫瘍縮小から患者の長期ベネフィットへ 臨床成功を支えるトランスレーショナル腫瘍薬理 | <慢性腎臓病(CKD)> モデル選択から作用機序理解まで 慢性腎臓病創薬におけるトランスレーショナルギャップへのアプローチ | <中枢> | <肥満症> |
| 16:10~16:40 | <線維症> 単一の評価軸を超えて、薬剤の位置づけ仮説へ 肺線維症創薬におけるトランスレーショナル評価戦略 | <筋疾患> 患者ベネフィットをどう予測するか 筋疾患創薬に有用な筋疾患モデルとトランスレーション | <がん> | <慢性腎臓病(CKD)> |
| 16:40〜17:10 | <免疫疾患> 免疫疾患創薬のトランスレーショナルギャップをどう埋めるか ヒト免疫学に基づく非臨床評価戦略 | <線維症> | <筋疾患> |
|
| 17:10〜17:40 | <免疫疾患> |
注意事項
- お申し込みのない方への視聴URLの共有はご遠慮いただいております。
- Web会議ツール「Zoom」を使用します。
- 講演内容の録画、録音、画面キャプチャなどはお控えください。
- 申し込み時に記載されるメールアドレスに、GmailやYahoo!メール、Hotmailなどのフリーメールはご利用いただけません。ご所属施設のドメインのメールアドレスにてご登録をお願いいたします(フリーメールにてご登録いただいた場合、登録を解除させていただくことがございます)。
- 同業他社の方のご登録はご遠慮いただいております。
<Overview> なぜ非臨床の薬効は臨床につながらないのか ー 疾患領域を横断するトランスレーショナルギャップ ー
トランスレーショナルギャップは疾患領域ごとに異なる課題として現れます。本講演では、中枢、肥満症、慢性腎臓病、筋疾患、免疫疾患、がん、線維症の各領域で何が創薬のボトルネックとなるのかを整理するとともに、Axceleadがどのようなモデル、評価系、解析技術によってその解決を目指しているかを概説します。
金子 まなみ
博士(獣医学)。約25年間にわたり創薬、特に循環器疾患治療薬の開発に薬理研究者として従事。外挿性の高い心不全モデルに出会うまで苦闘しました。
<中枢> Human-Relevant Biologyから脳機能評価まで ー CNS創薬におけるトランスレーショナルギャップへの挑戦 ー
中枢疾患では、ヒト病態再現性、脳機能バイオマーカー、行動評価のギャップが臨床での成功を難しくしています。iPSC由来脳オルガノイド、EEG、マイクロダイアリシス、AI行動解析を活用し、病態から脳機能、行動までを統合した評価戦略をご紹介します。
村上 浩司
博士(薬学)。約25年間にわたり、中枢神経系の薬理研究者として脳梗塞急性期、アルツハイマー病、統合失調症などの創薬研究に従事。いずれの疾患でも外挿性やバイオマーカが高いハードルであり、何とか臨床につなげられるよう、現在もヒトの生体を反映するモデル、臨床予測を高められるプラットフォームの構築に取り組んでいる。
<肥満症> 体重減少だけでは差別化できない ー 次世代肥満症治療のためのトランスレーショナルフェノタイピング ー
GLP-1時代の肥満症創薬では、真の薬効差別化、悪心・嘔吐リスク、筋量・筋機能低下リスクへの対応が重要です。体組成解析、エネルギー代謝評価、嘔吐関連サロゲートアッセイを活用し、臨床的価値につながる薬効プロファイルの構築を支援する評価戦略をご紹介します。
仁尾 泰徳
博士(医学)。代謝循環研究、希少疾患、核酸・再生医療、感染症研究等に従事。GLP-1製剤の登場により体重低下作用については著効する一方、悪心・嘔吐を呈する割合は20%程度と依然多く、臨床的な課題は残る。げっ歯類は嘔吐作用を示さず、また既存評価もヒト外挿性は低いため課題と感じていた。課題解決のための一つの方策としてラットを用いた唾液アミラーゼ活性、唾液量の可能性について共有したい。
<慢性腎臓病(CKD)> モデル選択から作用機序理解まで ー 慢性腎臓病創薬におけるトランスレーショナルギャップへのアプローチ ー
CKD創薬では、臨床を反映する疾患モデル不足、作用機序検証の難しさが課題です。Collagen 4a5変異マウス(Alport syndrome model)やSHCラットなどの臨床関連モデルに加え、空間トランスクリプトーム・シングルセル解析を活用し、病態進行と薬剤応答を多面的に評価するアプローチをご紹介します。 臨床予測性の向上と作用機序理解を支援するトランスレーショナル評価戦略を解説します。
高河原 周一
博士(薬学)。20年以上にわたり薬理研究者として創薬研究開発に従事。特に循環器・代謝疾患領域において、非臨床薬理評価からトランスレーショナル研究まで幅広く経験を有する。CKD創薬には長期間の臨床試験が必要で、トランスレーショナルな複数モデルでの検証の重要性を自覚しているがそれらに課題があることを認識していた。
<筋疾患> 患者ベネフィットをどう予測するか ー 筋疾患創薬に有用な筋疾患モデルとトランスレーション ー
筋疾患では、ヒト病態を反映するモデル不足、臨床的意義のある評価指標不足が臨床移行の障壁となります。重症DMDモデルとTorque・CMAPによる筋機能評価に加え、心機能評価を組み合わせることで、患者ベネフィット予測を支援するトランスレーショナル評価戦略をご紹介します。
仁尾 泰徳
博士(医学)。代謝循環研究、希少疾患、核酸・再生医療、感染症研究等に従事。DMはげっ歯類を用いた炎症・線維化改善薬の薬効を見出した。ヒトDMDにおいては筋機能障害から心機能障害に至って病態が悪化していくが心機能悪化の病態モデルと心機能評価まで報告している実験は少なく、心機能評価の必要性に直面していた。
<免疫疾患> 免疫疾患創薬のトランスレーショナルギャップをどう埋めるか ー ヒト免疫学に基づく非臨床評価戦略 ー
マウスとヒトでは免疫系の構成や応答特性が異なるため、免疫疾患創薬では非臨床から臨床へのトランスレーションが重要な課題となります。本ウェビナーでは、ヒト初代細胞アッセイ、免疫ヒト化マウス、ヒト新鮮検体を組み合わせ、ヒトにおける標的妥当性、薬効、作用機序、バイオマーカーを評価するアプローチをご紹介します。種差に起因する不確実性を低減し、臨床予測の向上を目指した創薬戦略について解説します。
山嵜 将司
博士(薬学)。30年以上にわたり、薬理研究者として創薬研究、特に免疫・炎症疾患治療薬の研究開発に従事。長年、創薬研究における「種差」の課題に向き合い、ヒト生体試料を活用することで、よりヒトの病態を反映した創薬評価の実現に取り組んでいる。
<がん> 腫瘍縮小から患者の長期ベネフィットへ ー 臨床成功を支えるトランスレーショナル腫瘍薬理 ー
がん創薬では、腫瘍不均一性、薬剤耐性、非臨床研究で予想困難な安全性課題、新規モダリティ特有の評価課題が創薬の成功を妨げています。耐性モデル、患者由来腫瘍サンプル、ヒト化マウス、ADC・TPD評価プラットフォームを活用し、候補選択から耐性機序解明までを支援する評価戦略をご紹介します。
田中 浩史
25年以上にわたり、がん領域で基礎研究から創薬研究まで薬理研究者として従事。前臨床と臨床のギャップを埋め、創薬研究の臨床外挿性を向上させることを目指して、評価系の高度化ならびにTPD、ADCなど幅広いモダリティに対応した創薬評価系の構築に取り組んでいる。
<線維症> 単一の評価軸を超えて、薬剤の位置づけ仮説へ ー 肺線維症創薬におけるトランスレーショナル評価戦略 ー
肺線維症創薬では、薬剤の位置づけ、反応する患者集団、前臨床から臨床への橋渡しのギャップが臨床開発を難しくしています。 Bleomycinモデル、Precision-Cut Lung Slices(PCLS)、呼吸機能評価、バイオマーカー解析を組み合わせ、病理・機能・曝露データを統合的に解釈することで、患者層別化や薬剤の位置づけ仮説構築を支援する評価戦略をご紹介します。
増子 寿弥
2015年帝人ファーマ株式会社に入社以来、一貫して薬理研究に従事。炎症・免疫疾患や神経疾患において、ヒット探索から開発薬理まで様々なステージのテーマに携わり、課題解決に貢献してきた経験を有する。 2024年4月よりAxcelead Tokyo West Partners株式会社に所属。in vivoモデルのヒト外挿性の限界に直面した経験から、動物・ヒト双方のデータを統合的に解釈し、薬剤の位置づけ仮説の構築まで支援すべく、線維症の評価系構築に取り組んでいる。
