2026年10月21-25日にコロラドで開催されるKidney Week 2026で、Translational Research Business Unitの高河原 周一がポスター発表をします。
【学会概要】
Kidney Week 2026
【ポスター発表】
日時:2026年10月22日(木) 10:00 am-12:00 pm
場所: Colorado Convention Center in Denver, CO. U.S.A.
タイトル:「The SHC (Spontaneously Hypercholesterolemic) rat as a Translational Model of FSGS: Renoprotective Effects of Irbesartan」
ポスター番号:TH-PO0389
【発表概要】
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は進行性腎疾患の重要な原因の一つですが、既存の動物モデルの多くは薬剤誘発や外科的処置によって病態を誘導するため、ヒト疾患の複雑な病態を十分に反映しているとはいえません。今回、我々は高脂血症および高血圧を背景として蛋白尿、腎機能低下、糸球体硬化を自然発症するSHC(spontaneously hypercholesterolemic)ラットの、FSGSのトランスレーショナルモデルとしての有用性について、臨床で用いられているRAAS阻害薬であるイルベサルタンの作用を指標として評価しました。その結果、イルベサルタン投与により、腎機能、病理所見、および酸化ストレス指標の改善が認められました。SHCラットはヒトFSGSの特徴を再現するだけでなく、臨床で有効性が示されている薬剤に対して応答性を示したことから、慢性腎臓病領域における創薬研究のためのトランスレーショナルモデルとして有用であることが示されました。
【Axcelead のソリューション】
Axceleadでは、SHCラットに加え、Alport症候群モデルであるAXCCマウスなど、複数の腎疾患モデルを活用した創薬支援サービスを提供しています。これらのモデルを用いることで、蛋白尿から腎機能低下、線維化・組織障害に至る慢性的な病態進展を評価することが可能です。また、病理解析に加えて、空間トランスクリプトーム解析やシングルセルRNA-seqなどのオミクス解析を組み合わせることで、薬効評価のみならず、作用機序解析やバイオマーカー探索まで一貫して支援することが可能です。腎疾患領域の創薬研究において、非臨床からトランスレーショナル研究まで幅広いソリューションを提供していますので、是非、お気軽にご相談ください。

高河原 周一 Translational Research Business Unit
博士 (薬学)。20年以上にわたり、武田薬品工業株式会社、Cardurion Pharmaceuticals K. K.、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社においてin vivo・in vitro薬理研究およびトランスレーショナル創薬研究に従事。循環器、代謝、腎疾患領域を専門とし、動脈硬化、心不全、肥満、腎疾患を対象とした創薬研究に携わってきた。現在は、疾患モデルを活用した薬効評価および作用機序解析を通じたトランスレーショナル研究を推進している。
