2025年9月18日

Safety BU甲斐研究員が9th Drug Discovery & Lead Optimizationで口頭発表します

2025年10月6~8日の3日間、テキサスで開催される9th Drug Discovery & Lead Optimizationで、Safety BU 甲斐研究員が口頭発表をします。本学会への参加を予定されている方は、是非発表をご覧ください。

【学会概要】
9th Drug Discovery & Lead Optimization

【口頭発表】
日時:2025年10月7(火) 10:35-10:55 (米国中央時間 CDT)
タイトル:「Pathophysiological significance of vacuolization in renal tubular epithelium in various renal toxicity models of rats」

【発表概要】
腎臓は糸球体での薬物の濾過、尿細管での薬物を含む再吸収・分泌の他、各種生理活性物質の生成・分泌を司る重要な臓器である。腎臓を構成する細胞のうち、短期間の曝露で毒性標的となりやすい細胞は尿細管上皮である。特に近位尿細管上皮は再吸収能が高く、生理学的にも微細空胞がみられる。そのため、毒性試験でしばしば、空胞化が認められることがあるが、その機序は様々であり、病理組織学的に空胞化が認められても、その機序を検証すると上皮傷害を示唆しない生理学的反応と判断される場合がある。本講演では、種々の毒性機序を示す薬剤でラットに尿細管上皮の空胞化を誘発して、その病態生理学的意義を病理組織学的検査(光顕、電顕)、尿中バイオマーカー、クリアチニンクリアランス、In situ hybridizationで包括的に評価し、毒性学的意義の判断で重要な腎毒性評価手法について紹介する。

【Axcelead DDPのソリューション】
Axcelead DDPは腎毒性を含む多様な臓器毒性について、その毒性学的意義の判断も踏まえた的確な評価が可能な創薬研究の基盤を有しています。探索安全性評価で認められる病理学的変化の解釈、毒性機序試験、申請パッケージ等でお困りの際や、非臨床安全試験計画等をご検討の際は、是非、当社にご相談ください。

甲斐清徳 Safety Business Unit
1992年旭化成に入社し、2000年に第一製薬に転職後、第一三共に転籍。2008年にNorth Carolina State Universityに留学し、NIEHSとの共同研究に参画。第一三共では、臨床検査・病理検査のグループ長、安全性戦略会議体の議長として探索から後期開発、Life cycle management、導入品評価等をリードし、2025年 4月より現職。社外では、International Harmonization of Nomenclature and Diagnostic Criteria (Dog)、Predictive Safety Testing Consortium、Life Intelligence Consortium等に携わる。日本毒性病理学会 評議員・編集委員、日本獣医学会及び獣医病理学会 評議員

Go to Top