2026年4月9日

Translational Research Business Unit 松本研究員と三浦研究員らの共著論文が「Gut Pathogens」に掲載されました

Cross-organ multi-omics profiling of microbiome and metabolome along the gut–liver axis in MASH model mice induced by Western diet and MC4R knockout

Published Date : April 1, 2026navigate_next詳細はこちらから

論文の概要:
肥満等に伴う代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)の罹患率上昇により、有効な治療薬開発のニーズが高まっている。しかし、病態形成における腸ー肝軸の役割は十分に解明されておらず、その理解が課題であった。本研究では、臨床外挿性の高いMASHモデルであるウェスタンダイエット(WD)給餌MC4R欠損マウスを対象にマイクロバイオーム解析およびメタボロミクス解析を適用し、腸ー肝軸に関わる変化の把握を試みた。その結果、MuribaculaceaeおよびAllobaculumの減少、ならびにMASH患者でも報告されているDesulfovibrionaceaeおよびBacteroidesの増加といった腸内細菌叢の変動が、肝脂肪蓄積や炎症、線維化といったMASH関連肝病態指標と相関することが示された。さらに、同モデルにおいて、腸内での遊離脂肪酸およびモノグリセリドの減少、肝臓でのトリグリセリドおよびジグリセリドの増加に加え、血漿中タウリン抱合胆汁酸の増加と肝臓からの胆汁酸輸送低下が認められた。これらの結果は、本マウスの臨床外挿性の高さを支持するとともに、腸ー肝軸を標的としたMASH治療薬開発への応用可能性を示すものである。

【Axcelead DDPのソリューション】
Axceleadのメタボロミクスプラットフォームは、多種多様な代謝物を高精度に測定するとともに、それらの結果解釈まで含めた解析が可能です。細胞や臨床検体など多様なサンプルに対応し、ペプチド・脂質・代謝物などの幅広い生体分子を網羅的に評価するための高度な調製・定量解析ノウハウを有しています。さらに、ゲノミクス、バルクおよびシングルセル・空間解析を含むトランスクリプトミクス、リン酸化解析を含むプロテオミクスなどの最先端のオミクス解析技術と高度なバイオインフォマティクス解析技術を組み合わせることで、データ取得からバイオマーカー探索、薬効評価まで一気通貫で支援します。特にMASHを対象とした創薬研究では、これらの技術とMASH病態との近接性が報告されているWD負荷MC4R欠損モデルマウスと組み合わせたサービスが可能になります(Nature Metabolism, 2024)。各種評価・解析をご検討の際は、是非、ご相談ください。

【関連サービス】
MASH(NASH)治療薬の創薬 / 病態研究 Omics

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