Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:岡田 健吾、以下「Axcelead DDP」)は、この度、RealizeEdge Partners(本社:東京都中央区、代表取締役社長:志鷹 義嗣、以下「RealizeEdge Partners」)と、特定の標的に対するタンパク質分解誘導剤の候補化合物を創出するための受託契約を締結しましたのでお知らせします。なお、本契約にかかる創薬研究には、RealizeEdge Partnersの委託先である株式会社ゼウレカ(本社:東京都港区、代表取締役社長:永江 大成、以下「ゼウレカ」)も参画します。
Axcelead DDPは、製薬企業由来の創薬プラットフォームを継続的に進化させ、多様な創薬プレイヤーに統合型創薬支援サービスを提供しています。特に、タンパク質分解誘導剤については、次世代の低分子創薬と位置づけ、タンパク質分解誘導剤に特化した独自の創薬プラットフォームを構築しています。本契約に基づき、Axcelead DDPはタンパク質分解誘導剤創薬の高い技術力を活かして候補化合物の合成からin vitro評価までの研究を受託します。
RealizeEdge Partnersは、タンパク質分解誘導剤およびそれらを抗体と組み合わせたDegrader-Antibody Conjugate(DAC)※の技術を活用した新規医薬品の創出を目指しています。本契約に基づき、同社が新規医薬品を開発するためのタンパク質分解誘導剤の候補化合物創出をAxcelead DDPに委託します。また、RealizeEdge Partnersの委託先であるゼウレカは、本契約にかかる創薬研究において、同社の計算科学の高い専門性を活かして、候補化合物の分子設計および最適化に関する情報をRealizeEdge PartnersとAxcelead DDPに提供します。
なお、本契約にかかる創薬研究によって得られた候補化合物については、RealizeEdge Partnersが独占的に研究開発および商業化を行う権利を有します。Axcelead DDPは、RealizeEdge Partnersのタンパク質分解誘導剤およびDAC技術を活用した新規医薬品の創薬研究を支援することにより、画期的な新薬の創出に貢献します。
※ Degrader-Antibody Conjugate (DAC)は、タンパク質分解誘導剤を抗体に結合させる技術であり、抗体医薬の高い標的選択性とタンパク質分解誘導剤の強力な薬剤活性を融合する新しい創薬モダリティです。この技術により、従来の抗体医薬や抗体薬物複合体では治療が難しかった疾患や標的にもアプローチ可能になることが期待されます。
<Axcelead DDPについて>
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォームを引き継いで事業を開始した日本初の創薬ソリューションプロバイダーです。大規模化合物ライブラリーを含む最先端の研究基盤およびスクリーニング・化学・薬効薬理・DMPK・安全性といった創薬に必要な全ての機能を一つの拠点に集約し、シームレスな体制で効率的かつ柔軟な創薬支援サービスを提供しています。また、創薬に関する豊富な経験や知識と独自のAIプラットフォームを融合させることによって、高品質な新薬候補化合物を迅速に創出します。Axcelead DDPはこれらの強みを生かし、創薬ターゲットの探索から臨床開発への橋渡しまでのプロセスで直面する様々な課題に対するソリューションをワンストップで提供しています。
https://www.axcelead.com/
<RealizeEdge Partnersについて>
RealizeEdge Partnersは、2025年4月に設立されたスタートアップスタジオです。研究者・起業家とともに、創薬の事業構想から実行までを支援し、社会に届く医薬品の創出を目指しています。
https://realizeedge.com/
<ゼウレカについて>
ゼウレカは、最先端のAIやシミュレーション等の最新コンピューター技術を駆使し、創薬研究における大幅な効率化と成功率の改善を目指し、2021年11月に三井物産株式会社の100%子会社として設立されたAI創薬支援企業です。自社保有するスーパーコンピューターや計算創薬技術を用いて、製薬企業様向けにAI創薬支援サービスの提供や創薬を目的とした共同研究開発を行うと共に、創薬をはじめとしたヘルスケア業界におけるイノベーションハブであるTokyo-1プロジェクトを推進しています。
https://xeureka.co.jp/
