シンクサイトとAxcelead DDP、
新しい表現型スクリーニング技術の開発に向けた共同研究契約を締結

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 シンクサイト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:勝田 和一郎、以下「シンクサイト」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、新しい表現型スクリーニング技術1)の開発に向けた共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。

 シンクサイトは、AIを活用したイメージ認識型の高速細胞判別・分取技術であるゴーストサイトメトリー2)を有しており、細胞を染色することなく個々の細胞のイメージングデータを用いて細胞を判別・分取することを可能とします。この技術を用いて表現型スクリーニングを実施することで、細胞の染色が必要となる従来の表現型スクリーニングでは染色によるバイアスがかかって見出せなかった、より生体での反応性を反映したヒット化合物の創出につながることが期待されます。今回の共同研究では、Axcelead DDPが保有する150万以上の多様な化合物ライブラリと表現型スクリーニングの技術、そしてシンクサイトが持つゴーストサイトメトリーを使った先進的な評価技術によって、両社で新しい表現型スクリーニング技術を開発し、創薬スクリーニングプラットフォームの構築を目指します。

 シンクサイトの代表取締役である勝田 和一郎は、「創薬スクリーニングのプラットフォーム事業分野をリードするAxcelead DDPとの研究提携を大変嬉しく思います。化合物ライブラリーを含むAxcelead DDPの充実した創薬インフラと、当社独自の細胞ベース表現型スクリーニング技術を融合することによって、これまで見つからなかった創薬シードが期待できるようなソリューションを提供し、創薬技術の進化に貢献していきたいと考えています。」と述べています。

 Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「本共同研究を通じて新たな創薬スクリーニングのプラットフォームを構築することができれば、様々な細胞に対して従来の評価手法では得られなかった新規化合物を見出す可能性が高まります。私たちAxcelead DDPは、新しい創薬技術の開発に継続して取り組み、アンメットメディカルニーズを満たす画期的な医薬品の創出に貢献します。」と述べています。

1) 表現型スクリーニング:標的タンパク質を設定せずに、細胞の形態や機能上の変化を指標にして低分子、ペプチド、などの物質を探索する手法です。
2) ゴーストサイトメトリー:細胞形態情報に基づく、AI駆動型の高速細胞分析技術です。

以上

【シンクサイトについて】

シンクサイトは、東京大学及び大阪大学で生まれた先端技術を元に、ライフサイエンス及び医療の発展と革新を目指すスタートアップ企業です。先端イメージング、機械学習、マイクロ流体等の異分野技術を組み合わせて、次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術を開発しています。この基盤技術を用いることで、新しい再生・細胞医薬や医療検査診断、創薬を実現させ、革新的な治療や診断に貢献することを目指しています。2019年6月には、経済産業省よりJ-Startupの1社に認定されています。
詳しくは、シンクサイトのウェブサイト(https://thinkcyte.com/)をご覧ください。

【Axcelead DDPについて】

Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。

2024-04-18T19:17:54+09:002022/12/27|

「患者様」、「お客様」、「仲間」のために

薬ってすごい!!

2009年に武田薬品工業へ入社。当初より薬理部門で癌創薬業務に従事し、2017年にAxcelead Drug Discovery Partnersへ転籍後も変わらず薬理部門で癌領域の薬理試験を担当しています。転籍前はin vitro試験が主な業務でしたが、現在はin vitro試験に加えてin vivoでの薬効評価や癌免疫の業務も加わり新しいスキルや知識を得ながら業務に励んでいます。

創薬に関わるようになったのは、学生時代に友人のおばあさまのお話を聴いて興味を持ったからです。おばあさまは認知症で要介護者。一人で着替えやトイレはできず、孫である友人の事も分からない状況だったのが、病院の先生の勧めで精神科を受診した結果、毎日飲んでいた薬を替えたところ着替えやトイレも一人でできるようになった!!と、嬉しそうに話していた友人が印象的で、単純に「薬ってすごい!!」と思いました。臨床検査技師の資格取得を目指し大学で学び大学病院で研修をしていましたが、そのことがあって病院ではなく「製薬会社に就職したい!」と思い立ち、武田薬品工業にご縁があって入社する運びとなりました。入社当初は動物や機械の扱いに戸惑ったり覚えることが沢山あったりで大変でしたが、教えてくれる頼もしい先輩達のお陰で徐々に慣れ、創薬に携われていることに喜びを感じながら今も取り組んでいます。

「誰かのために何か役に立つ事ができていると思える事が嬉しい。だから頑張れる」

「誰かのために何か役に立つ事ができていると思える事が嬉しい。だから頑張れる」これは7年前に所属していた部署で『より良い組織』になるための研修に参加した時に考えた目的意識ですが、Axcelead Drug Discovery Partnersへ転籍した今でも変わっていません。意志が弱く、自分のために勉強しよう!ダイエットしよう!と思ってもぜんぜん続かない性格ですが、お世話になった方や頼りにしてくれる仲間がいると頑張れます!!自分一人では仕事は達成できないので、周りで支えてくれる方々に日々感謝し、その方達のためにも頑張ろうと思えます。

先のことを考えすぎず今も楽しむ

先のことをあまり考えすぎず今も楽しむことを心がけて日々を過ごしています。休日は大好きなディズニーとビールを楽しんでいます。ディズニーランドやディズニーシーではシーズンごとのショーを観るのが好きで、ハロウィンシーズンにはパレードに出ているダンサーさんと同じ衣装が着たくて、仕事の後で同僚と一緒に手作りする事も。前日からホテルに泊まりこんで翌朝、その衣装を着てディズニーへ行き、パレードを見たりお酒を飲んだりというのが私の楽しみ方です。一緒に行く人にも楽しんでもらえるように、パレードはどこから見るといいのかなど計画を立てるのも楽しくて、ついついディズニーの情報を収集してしまうので、行く予定がある方にプランニングを頼まれるのも嬉しいです!!

患者さんが少しでも豊かな暮らしができるように

知識を増やし深めてがん免疫を極めたい!と思っています。自分が出来ることが増えることによってご依頼頂ける案件の種類を増やすことによって、不自由な思いをされている患者さんが少しでも豊かな暮らしができるように。お客様の創薬に貢献できたら嬉しいです。

2023-08-02T10:39:18+09:002022/12/23|

創薬研究における合成技術の使いどころ教えます!

日時:

1月26日(木)12:00-12:30

概要:

アッセイ系構築・薬物動態解析に必要なツール化合物の合成、候補化合物探索時の誘導体合成、薬効試験や安全性試験に用いるバルク合成など、創薬研究において、化合物合成はほぼすべてのプロセスで必要となる重要な研究領域です。特に創薬プロセス全体を視野にいれた化合物の合成法確立は、誘導体合成の効率化、スケールアップ合成へのスムーズ移行が可能となり、プロジェクトの加速化・成功確率の向上につながると考えられます。今回のwebセミナーでは、各プロセスでの事例を交えながらAxcelead DDPが有する合成技術、問題解決手法について紹介いたします。

演者紹介:

阪野 義広 医薬探索研究 Chemistry
岐阜薬科大学大学院修士課程卒業後、武田薬品工業に入社。メディシナルケミストリー、プロセス化学部門に従事。2017年 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍し、現職。

2024-05-17T17:13:57+09:002022/12/14|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が「日刊薬業」に掲載されました。
『タンパク質分解誘導薬、国内も開発広がる ―アステラスなど臨床試験、ADDPはライブラリー着手』

低分子創薬の新しい技術であるモレキュラーグルー、その可能性と合理的な創薬研究の出発点となるライブラリー構築に向けたADDPの取り組みを池浦が語っています。是非ご一読ください。

(2022年12月7日)

記事全文を読む

日刊薬業 2022年12月7日掲載[許諾番号20221207_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。

2024-04-18T19:17:55+09:002022/12/07|

第13回 スクリーニング学研究会にて、企業セミナーや企業展示、ポスター発表を行います。

11月25日にタワーホール船堀にて開催される第13回スクリーニング学研究会において、企業セミナーや企業展示、ポスター発表を行います。また、ワークショップのファシリテーターや話題提供も担当させていただきます。
研究会への参加を予定されている方は、是非Axceleadのセミナーやブースにもお立ち寄りください。

企業セミナー 11月25日(金) 4階研修室

【開催時間】
A Group:13:20-14:10
B Group:14:20-15:10
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、研究会にて参加者のグループ分けを行い、2回開催とさせていただきます。
 セミナー内容は2回とも同じです。

【講演テーマ】
フェノティピックスクリーニングからターゲット同定まで表現型にフォーカスした創薬を相乗的に加速化させるトータルサービス

【演者】 
戎野 幸彦 博士
Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社 統合トランスレーショナル研究 Frontier Technology シニアダイレクター

2005年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了後、Oklahoma Medical Research Foundationに留学。 関西医科大学、武田薬品工業株式会社、大塚製薬株式会社を経て、2020年9月より現職。

企業展示 11月25日(金)  2階イベントホール「瑞雲」

【開催時間】
A Group:14:10-15:20
B Group:13:10-14:20
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、研究会にて参加者のグループ分けを行い、企業展示を閲覧する時間帯が分かれております。
※上記時間帯以外でも、10時~16時の間は出展しておりますので、ご都合の良いタイミングにぜひお立ち寄りください。

【展示の見どころ】
1.企業セミナーでも講演させていただく、表現型にフォーカスした創薬サービスについてご紹介します。
2.オンラインLC/TOF-MSシステムを活用したHT-ASMSサービスについて、応用事例も交えてご紹介します。
3.スクリーニング研究の効率化に大きく貢献するHT-ADMETサービスについて、最新メニューも加えてご紹介します。

2024-04-18T19:17:55+09:002022/11/21|

第39回メディシナルケミストリーシンポジウムに
オンライン出展
『創薬研究の加速化に貢献!Axcelead分析化学グループが確かな技術と磨き上げられたプロセスでお客様の研究に”プラス”の価値を提供します』

会期中、Axceleadのオンライン展示にて、以下のプログラムをお楽しみいただけます。メディシナルケミストリーを支える分析化学グループのソリューションの他、創薬化学に関連した様々なソリューションをご紹介します。是非、お立ち寄りください。

第39回 メディシナルケミストリーシンポジウム (オンライン開催)
会期:2022年11月23日(水)~ 11月25日(金)/ 詳細:http://cdsympo.com/mcs2022/index.html(外部サイトへ)

分析化学グループのご紹介
創薬研究の加速化に貢献!Axcelead分析化学グループが確かな技術と磨き上げられたプロセスでお客様の研究に”プラス”の価値を提供します

11月23日(水)
オンライン展A
15:00-「NMR, 単結晶X線構造解析」
15:20-「Chiral HPLC分析・分取」
15:40-「ペプチド、核酸関連の精製」
16:00-「結晶化検討」「アキラル・多検体精製」

17:30-「NMR, 単結晶X線構造解析」
17:50-「Chiral HPLC分析・分取」
18:10-「ペプチド、核酸関連の精製」
18:30-「結晶化検討」「アキラル・多検体精製」
11月24(木)
オンライン展D
13:50-「NMR, 単結晶X線構造解析」
14:10-「Chiral HPLC分析・分取」
14:30-「ペプチド、核酸関連の精製」
14:50-「結晶化検討」「アキラル・多検体精製」

創薬研究上の様々な課題に対するソリューションのご紹介
『創薬研究の課題、Axcelead が解決します!』

11月24日(木)
オンライン展D
12:00‐13:30
「皆様が抱えておられる創薬研究の課題をお聞かせください。様々なプロジェクトを牽引した経験豊富な担当者がお役に立てるサービスを紹介いたします」
11月25日(金)
オンライン展F
11:50‐13:10
「皆様が抱えておられる創薬研究の課題をお聞かせください。様々なプロジェクトを牽引した経験豊富な担当者がお役に立てるサービスを紹介いたします」

〈サービスをご紹介する創薬研究者〉

平山孝治 医薬探索研究 化学 シニアディレクター
京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業へ入社。在職中に京都薬科大学大学院にて博士号取得。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社後、メディシナルケミストリーのチームをリード、その後計算化学チームのリードを兼任し、4月からChemistry部門のシニアディレクターを担務。一貫してメディシナルケミストリー畑で創薬に挑戦し、新薬の創出を目指して日々研鑽しております。

2024-04-18T19:17:55+09:002022/11/18|

創薬合成研究を加速化するHPLC精製技術:
低分子化合物の光学分割から中分子化合物の精製まで
幅広く迅速に対応します!

一言有加 …

一言有加 …

日時:

12月13日(火)12:00-12:30

概要:

創薬合成研究を加速化するAxceleadのHPLC精製技術をご紹介します。開発医薬品の構造が複雑化して光学活性医薬品や中分子医薬品が著しく増加している昨今、Axceleadでは低分子化合物の光学分割から中分子化合物の精製まで幅広く対応できる環境を整えております。本セミナーでは、クロマト技術を活用した迅速かつ上質な光学分割(光学純度測定)と中分子化合物(ペプチドや核酸関連化合物)の精製サービスを紹介します。また、高額の設備投資と専門性が必要な、これら特殊業務の水平分業による効率化を提案させていただきます。

演者紹介:

原実希 医薬探索研究 Chemistry
京都薬科大学卒業後、2008年に武田薬品工業に入社。創薬研究部門にてクロマト技術を活用したキラル分析、光学分割、精製業務に従事。2017年 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社設立時に武田薬品から転籍し、分析化学グループにてHPLCチームを立ち上げて光学分割・精製業務を牽引。最近は、中分子化合物の分析精製業務にも従事。

一言有加 …

2024-05-17T17:14:32+09:002022/11/14|

Axcelead DDPとナレッジパレット、 薬剤耐性癌を対象とした遺伝子発現解析に関する共同研究契約の締結について

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 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、「Axcelead DDP」)と株式会社ナレッジパレット(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:團野 宏樹・福田 雅和、以下、「ナレッジパレット」)は、薬剤耐性癌を対象とした遺伝子発現解析に関する共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。

 本共同研究では、肺癌の薬剤耐性に影響を及ぼす細胞と遺伝子群の同定、そのバイオマーカーの探索および検証を両社協業で行います。ナレッジパレットは、バイオバンクの凍結臨床検体を用いて、同社のコア技術であるシングルセル遺伝子発現解析技術(Quartz-Seq2)で遺伝子発現プロファイリングを行います。Axcelead DDPは、創薬における豊富な知見やノウハウを活かし、得られた解析結果から薬剤耐性癌の新規創薬標的やバイオマーカーの候補遺伝子群を同定・検証します。本研究によって従来の解析では見出すことができなかった新規標的蛋白質やバイオマーカーを見出すことが期待され、癌の薬剤耐性メカニズムの解明や新規創薬ターゲットの創出、臨床試験において成功確率を向上させるバイオマーカーの創出に寄与することになります。

 Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「卓越した遺伝子解析技術を有するナレッジパレットとの共同研究によって、薬剤耐性癌の新規標的蛋白質やバイオマーカーを特定することができれば、新薬の開発や臨床試験の成功確率向上につながる研究開発支援を実施することが可能となります。私たちAxcelead DDPは、創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして、画期的な医薬品の創出に貢献してまいります」と述べています。

 ナレッジパレットの代表取締役CEOの團野 宏樹は、「生体組織から採取された細胞サンプルには様々な種類の細胞が含まれており、従来の解析技術では十分な精度の創薬研究データを得ることは困難でした。本共同研究では、細胞種類によらず高い精度のデータを得ることができる弊社のシングルセル解析技術と、Axcelead DDPの幅広い創薬研究ノウハウを活用することにより、薬剤耐性癌という人類が克服すべき疾患に対しての新たな創薬アプローチを創出してまいります」と述べています。

【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。

【ナレッジパレットについて】
ナレッジパレットは、2020 年の国際ベンチマーキング大会にて世界最高精度を有すると評価された、1 細胞レベルの全遺伝子発現解析技術(Quartz-Seq2)を応用することで、細胞のトランスクリプトームを基点とした表現型創薬及び再生医療高品質化を行う研究開発サービスを提供しており、製薬企業や研究機関と共同研究を進めています。

2024-04-18T19:17:56+09:002022/11/02|

ニューモダリティー医薬品の非臨床試験:
動物種を考えてみませんか?

日時:

2022年12月1日(木)12:00-12:30

概要:

近年ニューモダリティによる創薬の進歩が顕著で、現状のガイドラインから申請に必要な非臨床安全性試験を考慮することが難しくなってきています。特に、ヒトでしか薬効を示さない医薬品が増えてきており、動物を用いた非臨床毒性試験ではOn target毒性が検出できないことが問題となっています。On target毒性が不明のまま臨床試験を開始すると、推定最小薬理作用量からのアプローチとなり、最初の臨床試験に時間とコストが必要となります。薬効が発現する動物を用いてOn target毒性を、臨床試験前に検出することはリスク評価の点で必須と考えられ、動物種選択がより重要となってます。Axceleadでは、ヒトの受容体遺伝子等を実験動物にノックインした動物を作製し、それらを安全性試験に用いて、より有効な安全性評価を実現できるように検討しています。

演者紹介:

田中丸善洋 応用レギュラトリーサイエンス 安全性評価
1987年武田薬品工業株式会社入社、非臨床試験の安全性評価を20年担当、その後、研究調整業務を担当し、2017年よりAxcelead Drug Discovery Partners株式会社で引き続き、非臨床試験の安全性評価を担当。2011年より2019年までGLP運営管理者、現在はGLP資料保存施設管理責任者を兼務。

2024-05-17T17:15:40+09:002022/10/27|

研究者から人事へキャリアチェンジ!
多角的に観る大切さ。

人事へ転身、「新人なので分からない」は半年で卒業

人事部門の統括をしています。もともとは武田薬品に研究者として入社し楽しく研究に取り組んでいました。が、ある日突然、部門長に呼ばれ人事へ異動の打診をされ驚きましたし「私には向いていない!」と思いその場ではお断りしました。お断りした理由は2つあってひとつは人見知りでコミュニケーションをとるのが苦手だと感じていて、黙々と作業することが好きなので研究者を選択していたこと、もうひとつは研究も楽しくしていたからです。

ですが、お話を伺っているうちに人事の仕事にも魅力を感じてキャリアチェンジしました。「やる!」と決めてからは「新人なので分からない」は半年で卒業すると決めて業務に取り組みました。異動して苦労したのは『頭の使い方』です。研究者は仮説を説明した後に結果を伝えますが、人事では結論から話し、しかも相手が誰なのかを考慮して伝える必要があります。発表資料を作成する時など上司にかなり注意され、この回路が出来るまで非常に苦労しましたし、多角的に観ることの大切さを痛感しました。

一方で採用やキャリアチェンジで接した人がその後、活躍されている姿を拝見すると嬉しくて、研究者とは違う人事ならではの喜びを感じます。

新しい人事制度に込めた思い

「信頼関係・多様性・主体性」この3つを軸に、7月に人事制度を新しくしました。2年前から準備を進め、その中で一番大変だったのはこの「軸」を決めることでした。経営層を含めてディスカッションを繰り返し、固まるまで2,3ヵ月はかかりました!この3つのキーワードには、それぞれに想いが込められています。

「いけちゃんねる#45 :HRのヘッドに聞いてみた!」
Axcelead YouTubeチャンネルにて公開中!

『信頼関係』
クライアントから信頼を得ることが大切。そう在るには会社と従業員が信頼し合い対等の立場で切磋琢磨することで信頼関係が深まり、その良い影響がクライアントとの信頼が深まり互いのビジョンを叶えたい
『多様性』
様々な価値観を持った人と会社がうまく活かされる組織を目指しており、様々な意見がぶつかることでイノベーションが生まれ、そのイノベーションによってクライアントに新たな提案が生まれることで薬を生み出したい
『主体性』
過去こうだったから、ではなく柔軟にこれまで培ってきた経験、技術を活かしてチャレンジ出来る方、主体的に動いて行ける人に集まって欲しい!会社や制度を活用しどんどんチャレンジし、Axceleadを卒業後も活躍していけたら嬉しい

AxceleadはPRO(Partnership Research Organization)ですので制限はあるものの、社員が多様な働き方を選択できるように設計しています。具体的には、短時間勤務、短日数勤務、リモートワーク、あるいは副業の実施などです。Axceleadには研究だけでなく、どのようにビジネスに展開していけるかを考えチャレンジできる環境があり、働いている社員の志も高く会社の規模も丁度いいため連携も取りやすいと考えています。新しい人事制度もどんどん活用していただき、それぞれが自立して主体的にいろいろなことにチャレンジしていただきたいと思っていますし、それを人事として後押しすることができれば本当に嬉しいです。

頭も身体もスッキリ

ウォーキングを数年続けており、年々歩数が上がってきています。今は毎日平均17,000歩くらい歩いています。ウォーキング中の楽しみは、犬の散歩姿を見ること。毎日、何匹会えたか数えています。
「めんどくさいな」と思ったことはなくて逆にウォーキングしないと気持ちが悪いくらい習慣になっていて、先日尾瀬へ行った時も4万歩近く歩いてきました!歩くことで疲れがとれて、頭も身体もスッキリしてリフレッシュされます。

2022-10-31T09:42:12+09:002022/10/25|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が
日経産業新聞・日経電子版に掲載されました。
-武田薬品などからスタートアップが独立 社長たちに聞く-

大手製薬企業からカーブアウトしたスタートアップのまとめ記事のトップとして、10月6日付の日経産業新聞、10月10日付の日経電子版に、当社代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が掲載されました。

<記事タイトル> 武田薬品などからスタートアップが独立 社長たちに聞く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC21BPE0R20C22A9000000/
注)記事全文を閲覧する場合は、日経電子版への会員登録が必要になりま

2024-04-18T19:17:56+09:002022/10/12|

Axcelead DDPとAcadia Pharmaceuticals
中枢神経疾患領域における革新的な医薬品の創出を目的とした協業を開始

印刷用PDFはこちら

 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、Axcelead DDP)は、この度、Acadia Pharmaceuticals Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、以下「Acadia」)と、中枢神経疾患領域における革新的な医薬品の創出を目的とした協業を開始することになりましたのでお知らせします。

 両社は、候補化合物を探索し、臨床開発を進めるための研究プログラムを実施します。Axcelead DDPは、創薬プラットフォームおよび創薬研究の深い知識、豊富な経験を活かし、高品質な候補化合物を創出するための研究活動を推進します。Acadiaは、中枢神経疾患領域の深い専門性を活かし、臨床開発と商業化を図ります。

 Axcelead DDPは、アップフロント、研究活動費、開発の進捗に応じたマイルストンをAcadiaから受け取ることになります。

 Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦義典は、「私たちの使命は、製薬業界における長年の研究活動を通じて蓄積してきた技術とノウハウ、および膨大な創薬データを活かし、創薬プレイヤーのベストパートナーとして革新的な医薬品の創出に貢献することです。今回、神経精神疾患に苦しむ患者さんに治療薬をお届けすることを目指し、Acadiaの開発パイプライン拡充に向けて同社と協業できることを嬉しく思います。」と述べています。

以上

<Acadiaについて>

Acadiaは、生活の向上を目指して神経科学のブレークスルーに取り組んでいます。 25 年以上に亘ってヘルスケアの第一線で活動し、重要なソリューションを必要とする人々に提供してきました。当社はパーキンソン病に関連する幻覚と妄想に対する初めてで唯一承認された治療法を開発し販売しています。当社の臨床開発は、統合失調症、レット症候群、および中枢神経系障害における神経精神疾患の陰性症状の治療に重点を置いています。

詳細については、www.acadia.comをご覧ください。

<Axcelead DDPについて> ADDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。

2024-04-18T19:17:57+09:002022/10/05|

「WHIZ HEALTHCARE SUMMIT 2022」に
CEO 池浦が登壇します!

2022年10月14日に開催される「WHIZ HEALTHCARE SUMMIT 2022」にて、Axcelead CEOの池浦が登壇します。
オンラインにてどなたでもご参加いただけますので、是非ご視聴ください!
※定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただく場合がございます。

参加登録はこちら

※外部サイトに遷移します

タイムテーブル

第一部14:00-14:50 「創薬プラットフォーマーの紹介」
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 代表取締役社長 池浦 義典
株式会社ARCALIS 取締役COO 河野 悠介 氏
株式会社A-Digital CTO兼COO 中島 洋 氏
PassPort Technologies, Inc. 取締役COO 安達 博敏 氏
株式会社IPガイア 代表取締役CEO 山口 泰範 氏
第二部15:00-15:50 「ヘルスケアエコシステムと創薬プラットフォーマーへの期待」
「理研創薬プログラムの概要と今後の展望」
 国立研究開発法人理化学研究所創薬・医療技術基盤プログラム プログラムディレクター 岡﨑 寛 氏

「米国と日本のヘルスケアエコシステムの違いと推進するうえでの課題」
 Takeda Venture, Inc. Senior Investment Director & Partner 石井 喜英 氏

「技術革新によるヘルスケアのパラダイムシフトとエコシステムの深化」
 株式会社日立製作所 理事 ヘルスケア事業本部 企画本部 副本部長 小池 麻子 氏

「ヘルスケアエコシステムにおけるプラットフォーマーの知財戦略についての考察」
 アクセリード株式会社 社外顧問 (元武田薬品工業 知的財産部長) 奥村 洋一 氏
第三部16:00-17:00 「ヘルスケアエコシステムパネルディスカッション」
ファシリテーター: 株式会社ウィズ・パートナーズ 取締役CIO兼Co-COO 藤澤 朋行
1.日本カルチャーにおける“創薬”の課題
2.創薬プラットフォーマ—としての成長戦略
2024-04-18T19:17:57+09:002022/09/29|

どうする?アカデミアシーズの社会実装
~研究成果を医薬品にするために~

長谷川 宏之 
三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長

長谷川 宏之 
三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長

2022年9月1日(木)に開催したお客様限定イベントのアーカイブ動画を期間限定でご視聴いただけます。

公開期間:11月30日

概要:

アカデミア研究者の皆様の最先端の研究成果を医薬品にするには、何が必要とされているでしょうか?例えば、資金の獲得であればAMEDの事業への公募などの他、ベンチャーキャピタル(VC)から資金を得て起業する方法があります。サイエンスにおいては、製薬企業との共同研究やライセンスアウトを目指す場合、企業目線で求められるデータを準備しておく必要があります。

本イベントでは、アカデミア研究者の成果を社会実装するために不可欠な資金獲得の話を国内最大規模のライフサイエンスに特化した民間ファンドを運営する三菱UFJキャピタル株式会社 長谷川氏が、サイエンスについての話題提供を、製薬会社オリジンの創薬ソリューションプロバイダー Axcelead Drug Discovery Partners 後藤がそれぞれ紹介いたします。

各セミナータイトルがテキストリンクとなっています。クリックしてご視聴ください。

第一部 プレゼンテーション
『企業における創薬研究の実際とアカデミアへの期待』
 池浦義典 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 代表取締役社長
 
『医薬品創出に向けたDrug Discoveryの現状と課題』
 後藤雅将 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社 統合トランスレーショナル研究 ヘッド
 
『ベンチャーキャピタルからの資金調達について』
 長谷川 宏之 三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長
 
第二部 公開相談会
資金獲得についての疑問、サイエンスについての疑問、何でもお答えします
 

演者の紹介:

長谷川 宏之 
三菱UFJキャピタル株式会社 上席執行役員ライフサイエンス部長

2023-11-30T09:59:28+09:002022/09/29|

ウェブイベント:Axceleadとディスカッションしよう!
創薬研究を支える探索、前臨床開発フェーズの薬物動態、安全性の話

PK/PDや相互作用、いつから評価を開始するべきか?代謝物の毒性評価はいつ頃実施する?前例のないニューモダリティの安全性評価に困っている。などなど、創薬研究を支える薬物動態と安全性評価には悩みが尽きないというお話をよく耳にします。
本イベントでは、Axceleadの創薬ソリューションを支える探索、前臨床フェーズの動態研究者、安全性研究者が一同に会し、様々な課題に対してディスカッションします。
トークセッションでは、ご視聴いただいている皆様もディスカッションにご参加いただけます。是非、お誘いあわせのうえご参加ください!

※本イベントは、Axceleadをご利用いただいているお客様限定イベントとなります。
弊社セールスからのご案内メールやメールニュースにてご案内を受け取られた方および同僚の皆様のみご参加いただけます。

Day.1
【開催日時】2022年10月7日(金) 15:00-18:00  (途中入退場可)

【開催形式】Zoom ミーティング

【ご紹介するソリューション】探索フェーズ・前臨床開発フェーズの薬物動態と安全性

Day.2
10月24日(月)の午後に予定しています。詳細が確定しましたらご案内いたします。

―タイムテーブル―

トークセッション:Axcelead研究者からの情報提供の後、ご参加いただいた皆様も交えてディスカッションします。
プレゼンテーション:従来からAxceleadで開催しているウェビナーと同様、プレゼンテーションがメインのセッションです。

15:00 -15:05
『イントロダクション』
15:05 -15:30
トークセッション 『探索~前臨床開発の薬物動態一気通貫アプローチ』
ソリューション:#探索薬物動態 #前臨床開発薬物動態
出演: 統合トランスレーショナル研究 青山和誠
            応用レギュラトリーサイエンス 竹内敏之
2024-05-17T17:16:43+09:002022/09/12|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事がSCIENCE SHIFTに掲載されました。 『これから、日本と世界の製薬業界はどうなりますか?大学の研究と製薬企業を結ぶAxceleadに聞く、製薬業界の「これから」』

製薬企業が果たす役割の大きさ、その一方で増え続ける創薬の課題、その中でどのような人材が求められ、活躍できるのか、当社代表取締役社長 池浦がライターの質問に答えています。是非ご一読ください。

記事のリンク先はこちら

2024-04-18T19:17:58+09:002022/09/09|

EpigeneronとAxcelead DDP、 新規標的に対する創薬研究の提携に関する基本契約を締結

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 株式会社Epigeneron(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三嶋 徹也、以下「Epigeneron」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、新規標的に対する創薬研究の提携に関する基本契約を締結しましたのでお知らせします。

 Epigeneronは、疾患と密接に関連する遺伝子の発現を制御する新しい創薬標的を同定する新規かつユニークな技術を有しており、この技術によってアンドラッガブルな標的から新規創薬標的を見出すことを可能にします。Axcelead DDPは、創薬に必要な全てのプラットフォーム機能を保有しており、創薬研究に関する高い知見と豊富な経験を有しています。Axcelead DDPが持つ150万に及ぶ化合物ライブラリーと多彩なHTS(High Throughput Screening)技術を組み合わせることによって、Epigeneronが見出す新たな標的に対する創薬の可能性が広がり、画期的な新薬の創出につながることが期待されます。

 Epigeneronの代表取締役社長である三嶋 徹也は、「治療が困難な疾患に対してファーストインクラスの画期的な新薬研究を加速するためにAxcelead DDPと協議を重ねてきました。日本初の創薬ソリューションプロバイダーであるAxcelead DDPとの提携は、Epigeneronが有していない創薬研究機能を相互補完できることで、シームレスな創薬研究活動の展開が可能になります。この提携を通じて画期的な新規標的に対する薬剤を少しでも早く患者さんにお届けできることを期待しています。」と述べています。

 Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「Epigeneronとの提携によって、これまで医薬品として開発されてこなかったアンドラッガブルなターゲットに対して創薬研究を進めることが可能になります。当社の多様な標的検証の経験、スクリーニングプラットフォームを通じた迅速且つシームレスな創薬研究で、アンメットメディカルニーズを満たす新薬の創出に両社連携して取り組んでまいります」と述べています。

【Epigeneronについて】

Epigeneronは、藤井穂高 MD, PhD と藤田敏次 PhD が発明した遺伝子座特異的ChIP法とORNi-PCR法等の産業利用を企図して設立されました。これらのプラットフォーム技術は、従来見出すことが困難だった遺伝子発現制御に関わる創薬ターゲットの探索や、一塩基変異など希少な遺伝子配列の検知などを可能にします。Epigeneronは、エピジェネティック制御やその他の遺伝子発現制御に関わるまったく新しい創薬ターゲットを見出すパイオニアとして、ヘルスケア産業に貢献してゆきます。

【Axcelead DDPについて】

Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。

2024-04-18T19:17:59+09:002022/09/01|

フェノティピックスクリーニングからターゲット同定まで
~専門家たちのコラボレーションにより実現する表現型創薬~

日時:

2022年9月28日(水) 12:00-12:45

概要:

明確なターゲットが未知の状態でも実施可能なフェノティピックスクリーニングは、ユニークなヒット化合物の取得率が高いことで知られており、疾患模倣性が高い系を選択することで創薬成功確率の向上も期待されます。また、遺伝子発現制御ツールの拡充、オミックス技術の進歩、パブリックデータへのアクセスのしやすさの向上などにより、Hit化合物のターゲット分子の同定や作用メカニズムを解明するための多くの打ち手が出てきました。
一方で、実際にフェノティピックスクリーニングで見出した化合物のターゲット分子を同定するためには、多様な分野・技術に対する深い専門知識と経験が必要であり、異なる分野のエキスパート同士のコラボレーションが欠かせません。
Axceleadでは、創薬化学、スクリーニング、バイオインフォマティクス、オミックス解析などの経験豊富なエキスパートが総力を挙げて表現型創薬に取り組んでいます。
本セミナーでは、フェノティピックスクリーニングからターゲット同定までを加速化させる各専門家の強みと、分野横断でコラボレーションすることで可能になるAxceleadならではの強みを紹介いたします。

演者の紹介:

平野 満
医薬探索研究 Discovery Biology, Cell biology

2017年 京都大学大学院工学研究科 研究指導認定退学。神経系に発現する電位依存性Ca2+チャネルの研究で博士(工学)を取得。
2017~2018年 国立循環器病研究センター研究所 画像診断医学部、ヴュルツブルグ大学核医学部門でPETトレーサーを用いたin vivo分子イメージングを経験。
2018年8月より現職。現職では創薬の初期ステージであるScreeningにおいて、細胞を用いたScreening assay系の構築とHTS PJのmanagementに従事(GPCR, ion channel, transporter, receptor, RNA, phenotypic)。

2024-05-17T17:17:30+09:002022/08/26|

医薬探索研究部門、丸研究員と三輪研究員共著論文が、ACS Medicinal Chemistryに掲載されました!

Identification of α-Synuclein Proaggregator: Rapid Synthesis and Streamlining RT-QuIC Assays in Parkinson’s Disease

Fumito Takada,et al.
Publish:August 11,2022
https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acsmedchemlett.2c00138

論文の概要:

筆者らは、異常なα-synuclein(aSN)を検出するRT-QuIC反応において、aSNの凝集を促進する化合物TKD150とTKD152を見出しました。以前に報告のあった凝集促進化合物PA86と比べて、今回見出した2化合物は、2倍以上速く凝集を促進することが可能です。TKD150とTKD152をRT-QuICアッセイに用いることで、測定時間を短くすることができ、aSN関連の疾患の診断に広く用られることが期待されます。

本研究において、Axceleadは、aSNタンパク質の調製と合成化合物の繊維化aSNへの結合解析を担当しました。aSNタンパク質は凝集性があることから、調製および評価がとても困難なタンパク質でしたが、Axceleadの材料調製と評価に関する高い技術力と豊富な経験で本成果に貢献することができました。

関連サービス:

タンパク質調製、AS-MS

丸 喬光 医薬探索研究 Discovery Biology

東北大学大学院工学研究科博士課程前期修了後、武田薬品工業に入社。化合物のスクリーニング、および化合物の結合タンパク質スクリーニング業務に従事。2017年、Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社設立時に武田薬品から転籍。分子スクリーニング 主任研究員を経て、2020年4月より現職。自社サービスとしてのAffinity Selection-Mass Spectrometry (AS-MS) の技術開発、発展に携わる。
お客様へのメッセージ:武田薬品時代からの経験を活かし、お客様のご要望に沿った最適な化合物の評価試験を御提供します。特に AS-MS は、試験の感度、効率が前職時よりもさらに進歩しています。様々なターゲットニーズにお応えしてきた経験を踏まえ、お客様のご期待に応えます。

2024-04-18T19:18:00+09:002022/08/24|

ペルセウスプロテオミクスとAxcelead DDP、
抗体医薬品の創薬支援事業における協業を開始

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 株式会社ペルセウスプロテオミクス(本社:東京都目黒区、代表取締役:横川 拓哉、以下「ペルセウス」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)は、この度、抗体医薬品の創薬支援事業における協業を開始しましたのでお知らせします。

 ペルセウスは、通常の抗体作製技術であるハイブリドーマ法に加えて、多様性の高いヒト及びラクダ抗体ライブラリを用いたファージディスプレイ法に独自開発したICOS法を組み合わせたユニークなスクリーニング法を活用して、より難易度の高い創薬標的に対しても最適な抗体を作製することができます。様々なターゲットに対するin vitro・in vivoの評価系を構築してきたAxcelead DDPとの協業は、お客様が求める抗体医薬品の創薬に対して、より高品質な支援を提供することを可能とします。

 本協業は、卓越した抗体作製技術を有するペルセウスが、抗体の作成・スクリーニング・ヒト化・物性改善を行い、幅広い創薬プラットフォーム機能を有するAxcelead DDPが、in vitro・in vivoでの薬効評価を含む非臨床試験を行うことで、抗体医薬品の創薬支援を一気通貫でお客様に提供することを目的としています。

 ペルセウスの代表取締役である横川拓哉は「創薬研究に関するアドバイザリーから業務の受託まで、あらゆる創薬ソリューションを提供するAxelead DDPと、抗体のプロである当社が協業することで、質の高い抗体医薬品の創薬支援サービスをワンストップで提供できることとなりました。当社は今後も抗体技術の研鑽に努め、世界の抗体創薬の推進に貢献してまいります。」と述べています。

 Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「当社は、今回のペルセウスとの協業を通じて、新たに抗体医薬品の創薬支援をワンストップでお客様にお届けできるようになります。私たちAxcelead DDPは、お客様のニーズに応えるための技術開発に取り組み続けるとともに、革新的な技術を有するパートナーとの協業を通じて、これからも創薬に携わる人々に寄り添うベストパートナーとして画期的な医薬品の創出に貢献してまいります。」と述べています。

※ICOS法:Isolation of antigen/antibody Complexes through Organic Solvent method。生細胞を用いて、細胞表面上に存在する蛋白質の立体構造を認識する抗体を取得する技法。有機溶剤を用いた独自のスクリーニング法で、約1,000億個の膨大なファージ抗体ライブラリから、特異性の高いユニークな抗体を効率的に取得することを可能にしています(特許第4870348号)。

【ペルセウスについて】
ペルセウスプロテオミクスは、2001年2月に創業した、抗体医薬品の創薬を目指す東大発のバイオベンチャーです。多様性の高いライブラリとスクリーニング技術を用いたファージディスプレイ法や、伝統的なハイブリドーマ法を活用し、がん領域を中心とした抗体創薬を行うほか、抗体研究支援サービスや全48種類の核内受容体抗体・試薬を提供しております。

【Axcelead DDPについて】
Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。

2024-04-18T19:18:00+09:002022/08/19|

ARCALISとAxcelead DDPが連携し、
mRNA医薬品の統合型創薬支援サービスを開始

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 アクセリード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤澤朋行、以下「アクセリード」)のグループ会社である株式会社ARCALIS(本社:千葉県柏市、代表取締役社長:藤澤朋行、以下「ARCALIS」)とAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下「Axcelead DDP」)が連携し、本日、mRNA医薬品の統合型創薬支援サービスを開始しましたのでお知らせします。

 本サービスは、mRNA医薬品探索をゼロから最速で成功させるための統合支援サービスです。mRNA医薬品の受託開発製造事業(CDMO)を行うARCALISがmRNAの設計、合成、評価を担当し、創薬プラットフォーム機能を有するAxcelead DDPがmRNA導入のためのLipid nanoparticle(LNP)製剤の作製、in vitro および in vivoの評価を担当します。両社の連携により、最短3ヶ月でin vivoでの発現が確認されたリードmRNA/LNP組成物を提供できます。また、候補mRNAを見出した後、Axcelead DDPは、標的分子、適用疾患等のプロジェクト特性や臨床開発を考慮した上での研究戦略立案支援および薬効薬理試験、薬物動態試験、毒性試験の実施、解析を行い、ARCALISはCMC開発および臨床開発、商業化原薬製造までお客様をサポートします。

 本サービスを通じてお客様は、標的タンパクの情報を提供することでin vivoでの発現評価から選抜されたmRNA/LNPをスピーディに得られ、素早くコンセプトを検証(Go/No go判断)することができます。

 アクセリードの代表取締役社長である藤澤朋行は、「今、世界中の研究者や製薬企業がmRNAワクチン・治療薬の研究開発を始めようとしています。しかしながら、この新しい医薬品モダリティに参入するためには、医薬品の有効成分であるmRNA原薬の設計、原薬調達、製剤化、細胞レベル・動物レベルでの薬効および安全性評価を実施しなければならず、このプロセスを一貫して実施できる非臨床プラットフォーマーは世界に存在しませんでした。今般、ARCALISとAxcelead DDPが連携することで、このプロセスを一貫したサービスとして世界で初めて提供することになります。この世界初のサービスは、mRNAワクチン・治療薬という新たな医薬品モダリティを用いた画期的な新薬・ワクチンの効率的な創出を強力に推し進めるものと期待しています。」と述べています。

本サービスの詳細につきましては以下のURLをご覧ください。
ARCALIS:https://corp.arcalis.co.jp/SERVICES
Axcelead DDP:https://www.axcelead.com/service/8271/

本サービスの詳細につきましては、ARCALISにお問い合わせください。
https://corp.arcalis.co.jp/#contact

【ARCALISについて】

ARCALISは、アクセリードと、Arcturus Therapeutics Holdings, Inc.(NASDAQ:ARCT/以下、アークトゥルス)と共同で設立したmRNA 医薬品受託製造開発(以下、mRNA 医薬品 CDMO)事業を展開する企業です。アークトゥルスの開発パイプラインの製造拠点としての責任を果たしつつ、世界中の製薬会社、創薬ベンチャー、アカデミア等、幅広い顧客に高品質の mRNA 医薬品の安定供給を約束する世界初の統合型mRNA医薬品CDMO事業の展開を目指します。現在福島県南相馬市に建設中の工場では、現行の医薬品適正製造基準(以下、cGMP)を満たした最先端の製造管理、品質管理システムを備え、全世界を対象にmRNA ワクチン、医薬品の受託製造を行う予定です。

【Axcelead DDPについて】

Axcelead DDPは、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。

2024-04-18T19:18:02+09:002022/07/20|

ますます充実・驚きの利便性!
AxceleadのADME-TOXスクリーニング

日時:

2022年7月21日(木) 17:00-17:30

概要:

Axcelead Drug Discovery Partnersでは、化合物最適化に向けたADME-TOXスクリーニングを目的に応じて試験を選択・実施できるよう、評価系をさらに充実させてきています。
新たに追加した試験をご紹介するとともに、利便性を増した試験依頼システムCARSの変更点も併せてご説明いたします。

演者紹介:

谷口友美 統合トランスレーショナル研究 ディレクター  博士(薬学)
1995年 東京薬科大学博士課程前期修了後、三菱化学 医薬部門(現 田辺三菱製薬株式会社)入社。一貫して薬物動態に従事。開発薬物動態におけるPJ推進や医薬品承認申請業務、探索動態部門における各種 in vitro、in vivo試験系構築業務を幅広く経験後、2017年HT-ADMETグループのマネジャーに就任。2021年Axcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍。現在は探索DMPKおよび物性・薬物動態スクリーニングをリードしている。癒しは、娘2人とのおしゃべり(とまりません)。iPark公認ヨガクラブ所属。

2024-05-17T17:20:40+09:002022/07/07|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が日経バイオテクONLINEに掲載されました。
―武田薬品から独立5年のAxcelead、海外売上高の拡大に注力―

当社は今年7月に設立5周年を迎えます。これまでの事業成長の軌跡と最近の創薬やアウトソーシングのトレンド、そして今後の展望について、池浦がインタビューにこたえています。

<記事タイトル>
武田薬品から独立5年のAxcelead、海外売上高の拡大に注力
注)記事全文を閲覧する場合は、日経バイオテクONLINEへの会員登録が必要になります。

2024-04-18T19:18:03+09:002022/07/07|

医薬品開発過程における光安全性評価戦略

永井博文 応用レギュラトリーサイエンス プリンシパルコンサルタント
1987年 山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所入社。毒性及び薬効病理責任者を経て薬剤安全性研究所長及びグローバル武田におけるDrug Safety Research & Evaluation Headとして、Safety Board and First in Human Committee Member、 Occupational Exposure Limit Panel Memberも兼務。 2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)非臨床安全性部門 ヘッドを務め、2020年4月より現職。社外ではINHAND心循環器系やESTP WorkshopのCharacterizing “Adversity” of Pathology Findings in Nonclinical …

永井博文 応用レギュラトリーサイエンス プリンシパルコンサルタント
1987年 山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所入社。毒性及び薬効病理責任者を経て薬剤安全性研究所長及びグローバル武田におけるDrug Safety Research & Evaluation Headとして、Safety Board and First in Human Committee Member、 Occupational Exposure Limit Panel Memberも兼務。 2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)非臨床安全性部門 ヘッドを務め、2020年4月より現職。社外ではINHAND心循環器系やESTP WorkshopのCharacterizing “Adversity” of Pathology Findings in Nonclinical …

 「本セミナーは、7月1日に開催した第49回 日本毒性学会学術年会ランチョンセミナー L2-3の再講演です。」

日時:

2022年7月12日(火) 12:00-12:45

概要:

低分子医薬品開発における光安全性評価についてはICH M3(R2)及びS10ガイドラインに各試験の実施時期や試験項目について一般的な記載があるものの、実際の医薬品開発過程でいつどのような光毒性試験を実施し、試験結果をどのようにして臨床開発に反映させていくのか悩まれている方も多いと思います。本セミナーでは、医薬品開発における光安全性評価の具体例を交えながら、演者の20年の非臨床医薬品開発経験に基づく実践的な光安全性評価戦略を紹介いたします。

演者紹介:

永井博文 応用レギュラトリーサイエンス プリンシパルコンサルタント
1987年 山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所入社。毒性及び薬効病理責任者を経て薬剤安全性研究所長及びグローバル武田におけるDrug Safety Research & Evaluation Headとして、Safety Board and First in Human Committee Member、 Occupational Exposure Limit Panel Memberも兼務。 2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)非臨床安全性部門 ヘッドを務め、2020年4月より現職。社外ではINHAND心循環器系やESTP WorkshopのCharacterizing “Adversity” of Pathology Findings in Nonclinical …

2024-05-17T17:21:16+09:002022/07/04|

新薬創出を目指してモノづくりを牽引!
はじめましてAxcelead Chemistryです。

日時:

2022年7月29日(金) 12:00-12:30

概要:

新薬創出を目指した創薬研究では、薬となる分子を設計し、合成し、評価・分析するサイクルを効率的に回す必要があります。これを実現するには、確かな評価技術に加え、モノづくりを牽引するChemistryの存在が欠かせません。本日は、Axcelead Chemistryのケイパビリティを紹介するとともに、弊社が提供するドラッグディスカバリーサービスについても紹介させて頂きます。Axceleadと一緒に創薬してみませんか!?

演者紹介:

平山孝治 医薬探索研究 化学 シニアディレクター
京都大学大学院工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業へ入社。在職中に京都薬科大学大学院にて博士号取得。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に入社後、メディシナルケミストリーのチームをリード、その後計算化学チームのリードを兼任し、4月からChemistry部門のシニアディレクターを担務。一貫してメディシナルケミストリー畑で創薬に挑戦し、新薬の創出を目指して日々研鑽しております。

2024-05-17T17:20:03+09:002022/06/30|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が、
「RISFAX」と「医薬経済」に掲載されました。

当社は今年7月に設立5周年を迎えます。これまでに製薬企業・ベンチャー・アカデミアなど160以上のお客様に創薬研究にかかるサービスを提供してきました。5年間のビジネスの変遷および今後の展望について、池浦がインタビューにこたえています。
※「医薬経済」掲載記事

【RISFAX】
2022年6月14日掲載
「23年度IPOへ、「信頼は口コミで醸成」 ―ADDP・池浦社長 武田薬品の分社化から5年、海外顧客の拡大もー」
https://risfax.co.jp/risfax/183578
注)記事全文を閲覧する場合は、RISFAX on the Webへの会員登録が必要になります。

【医薬経済】
2022年6月15日号掲載
「アウトソーシングで創薬研究を効率化」
https://iyakukeizai.com/iyakukeizaiweb/detail/176608
注)記事全文を閲覧する場合は、医薬経済ONLINEへの会員登録が必要になります。

2024-04-18T19:18:03+09:002022/06/23|

持株会社・アクセリード株式会社の子会社であるPassPort Technologiesが、国際医療情報誌 Med Tech Outlookが選出する“Top Drug Delivery Solutions Provider 2022”に選ばれました。

持株会社・アクセリード株式会社の子会社であるPassPort Technologiesは、この度、全米で97,000人以上の購読者がいる国際医療情報誌Med Tech Outlookが選ぶ“Top 10 Drug Delivery Solutions Provider 2022”(2022年ドラッグデリバリーソリューションプロバイダー上位10社)の1社として選出されました。

Med Tech Outlookトップ10社掲載ページはこちら

米国カリフォルニア州を拠点とするPassPort Technologiesは現在米国において偏頭痛、日本においてアルツハイマー型認知症の臨床試験開始の準備を進めているほか、糖尿病や自己免疫疾患等を対象とする研究プログラムを有する等、パイプラインは順調に拡大しています。また、PPTIはこれらのパイプラインの開発・商業化を迅速に進めるため、2019年に製造においては日東電工株式会社、「PassPort System」を用いた創薬研究においては同じアクセリードグループの当社とそれぞれ業務提携を行っています。

PassPort TechnologiesのHPはこちら(https://passport-tech.com/

2024-04-18T19:18:04+09:002022/06/20|

研究者からセールへ転身、お客様とAxcelead研究者の「想い」を大切にした橋渡しを

研究者からセールへ転身

カスタマーイノベーション推進部でセールスを担当しています。もともと研究者として中枢疾患薬理の研究に18年ほど従事していましたが、昨年、チャンスがありセールスへで異動しました。
武田薬品からAxceleadへの移籍時は、会社設立のためにできることからやろう!と、これまで経験を積み上げてきた中枢疾患の研究で貢献しました。ですが、研究者としてお客様と対話する機会はそれほど多くなく、「お客様と対話をしながら、Axceleadの研究者との橋渡しをしたい!」という想いが強くなりました。セールスであれば、お客様と直接対話できる機会も多いのでは?と考えていた時、チャンスが巡ってきました。

そもそもAxceleadへの転籍を決意したきっかけに東日本大震災があります。創薬という使命を果たすために研究に没頭してきましたが、育児休暇中に震災があり、仕事復帰を目前にして、自身が世の中に貢献できることについて考えさせられました。「人と対話をしながら何か新しいことにチャレンジできないか・・・」と模索し続け研究をしていた時、Axcelead設立の話が舞い込みました。様々な創薬プレイヤーと一緒に研究ができるという魅力と、Axceleadが創薬エコシステムのハブになるという方向性に共感し、転籍を即決しました。研究者を経てセールスへのキャリアチェンジにより、より自身の目指したいところが明確になったような気がします。

セールス担当としてお客様と対話をする中で、お客様が様々な課題を抱えながら解決法を模索されていたり、限られた資源の中で最善の方法で取り組んでいらっしゃる姿勢に、創薬への熱い想いを肌で感じることが多くあります。私は、Axceleadのサービスを通して、一端でもお手伝いをできることにやりがいを感じますし、いろいろなご相談を頂けることが嬉しいです。

変わらぬ想い

Axceleadのプレゼンテーションの最後を飾る「共に手を取り 創薬を通して 希望ある未来を創りたい」というメッセージがあります。実は、Axcelead創立後、初めてBioJapanという展示会に出展する際、私が考えました。創薬のステップの中で、シーズを探したり、どうやったら薬として世に出るかをディスカッションしたり、解決法を実行したり、お客様とAxceleadがチームとなり創薬を推進したいという想いがあります。そういった想いをギュッと濃縮し、写真撮影をしたメンバーの想いも表したスライドです。これを見るたび、初心に立ち戻ることができ、今でもその想いは変わっていません。

想いのあるものを応援したい!

作り手の想いやストーリーのあるものを応援したい!という気持ちがあり、そこに価値を見出せたものを選ぶようにしています。子どもが生まれた時に体に良い物を!と思い、ネットで探した農家さんが丹精込めてつくった無農薬野菜を購入するようになりました。持続可能な農業を実践し、資源の節約や環境保護に対する考え方に共感し、直接会いに行って、気が付けば農家さんとは10年以上のお付き合い。田植え、餅つき、枝豆や大豆の収穫、山に入って落ち葉拾い、味噌づくりなどの農業体験にも参加していて、自然に触れることの楽しさを実感しています。その体験で作ったお米、大豆を使って、毎年自家製味噌を作っています。人と人との想いを繋ぎ合わせたものを頂くと、言葉や数字では表せないほどの豊かさを感じます。

頼ってもらえるような存在になるために

何かあったら「前田さんに訊いてみよう!」と、人として頼ってもらえるような存在になることが目標です。そのような存在になるには、お客様お一人お一人とのコミュニケーションを通じて、課題やニーズを把握することが第一歩です。「お客様が必要としていることは?ゴールは何か?」という視点に立ち、Axceleadらしいご提案ができることを目指しています。日々のセールス業務でも試行錯誤することがたくさんありますが、Axceleadには沢山の経験豊富なスペシャリストがいることはとても心強いです。スペシャリストが集まったチームは、新たなソリューションやアイデアを生み出し、試行錯誤する中で「化学反応」が起こる楽しみがあります。私は、お客様の想いと、Axceleadのチームの想いと、大切に橋渡しして、垣根を超えたチームが「化学反応」を起こしてゴールを達成することをお手伝いしたいと思います。

2022-06-24T13:07:05+09:002022/06/14|

統合トランスレーショナル研究 浅野研究員の共著論文が『Scientific Reports』に掲載されました!

Characterization and reduction of non-endocrine cells accompanying islet-like endocrine cells differentiated from human iPSC

2022年4月
https://www.nature.com/articles/s41598-022-08753-5

論文の概要:

糖尿病の根治的な治療法として、ES細胞やiPS細胞などのヒト多能性幹細胞から作製した膵島様細胞の移植が期待されています。人工的に細胞を作製すると目的外の細胞が混入する可能性があります。特に大量の細胞移植が必要となる臨床応用にむけて、安全性の観点から可能な限り混入を低減することが望まれますが、混入する細胞は非常に稀な細胞集団であるため、解析が困難で不明な点が多いという課題があります。

日吉秀行 主任研究員(武田薬品工業株式会社T-CiRAディスカバリー)、佐久間健介 主任研究員(前職:武田薬品工業株式会社T-CiRAディスカバリー、現職: オリヅルセラピューティクス株式会社)、山添則子 主任研究員(前職:武田薬品工業株式会社T-CiRAディスカバリー、現職: オリヅルセラピューティクス株式会社)および豊田太郎 講師(CiRA増殖分化機構研究部門、T-CiRA、現 未来生命科学開拓部門)らの研究グループは、 ヒトiPS細胞由来の膵島様細胞の遺伝子発現を単一細胞レベルで解析することで、製造過程で混入の可能性がある目的外細胞の特徴を同定し、高感度に検出する方法を見出しました。また、目的外細胞の除去方法として、細胞増殖に関わるPLK分子の阻害や、解糖系の阻害といった新規の方法が有効であることを示しました。これらの知見は、移植治療のためのヒトiPS細胞由来膵島様細胞の大量製造において、既存の方法と組み合わせて目的外細胞を除去し、安全性を高めることに役立つと期待されます。

本研究においてAxceleadはシングルセル遺伝子発現解析を担当しました。

シングルセル遺伝子発現解析

関連情報:

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)

2024-04-18T19:18:04+09:002022/06/14|

本年5月にスタートしたRNA splicing focused libraryを用いたHTSサービスに関する取材記事が日経バイオテクONLINEに掲載されました。

当社はRNA splicing focused libraryを用いたHTSサービスを本年5月にスタートしました。これは、RNA splicingへの作用を指向して当社メディシナルケミストがデザイン、合成した化合物を用いたHTS(High-Throughput Screening)サービスです。

記事の中では、当社研究者が本ライブラリを構築した経緯や今後の展望、HTSサービスの特徴を語っています。
本サービスの詳細については以下のURLをご覧ください
https://www.axcelead.com/service/7138/

<記事タイトル>
創薬支援のADDP、RNAスプライシングに特化したライブラリー構築、HTSを提供
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/22/06/02/09574/
注)記事全文を閲覧する場合は、日経バイオテクONLINEへの会員登録が必要になります。

2024-04-18T19:18:04+09:002022/06/10|

統合トランスレーショナル研究部門 出堀・冨原主任研究員の共著論文が、『Pharmaceutical Research』に掲載されました!

Construction and Functional Evaluation of a Three-Dimensional Blood–Brain Barrier Model Equipped With Human Induced Pluripotent Stem Cell-Derived Brain Microvascular Endothelial Cells

2022年4月
https://doi.org/10.1038/s41598-021-00820-7

論文の概要:

帝京大学薬学部薬学薬学動態研究室の出口芳春 教授・手賀悠真 元助教・黒澤俊樹 助教と共同でOrgan-on-a-chip上に血液脳関門(BBB)を搭載した3次元BBB-on-a-chipを開発しました。BBBのモデル細胞であるヒトiPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞はOrgan-on-a-chip上で血流を模倣したShear stressを与えられたことで毛細血管様の3次元構造を形成しました。タイトジャンクションの形成が示唆されただけでなく、トランスポーターの機能的な発現も認められ、化合物の移行性も評価できることを明らかにしました。ヒト中枢移行性の予測において有用なハイスループット評価ツールになり得ると期待されています。

このOrgan-on-a-chipはmicrophysiological systems(マイクロ流体デバイス)とも呼ばれ、様々な臓器モデルや疾患モデルの開発に適用が可能であり、創薬のあらゆるプラットフォームで期待されています。

関連情報:

帝京大学 薬学部 薬物動態学研究室

2024-04-18T19:18:05+09:002022/05/11|

医薬品の施設に係るGLP適合性調査の結果について

Axcelead Drug Discovery Partners株式会社は、この度、医薬品GLPに適合する試験施設として独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に認められました。当社安全性部門の前身でもある武田薬品から引き続いての適合確認であり、今後とも非臨床試験のさらなる信頼性の向上に努めてまいります。

今回適合性確認を受けた試験区分は以下の通りです。
適合確認書発行日:2022年3月29日
適合試験区分:In vivo毒性試験
一般毒性等に関する試験
安全性薬理コアバッテリー試験

※GLP:Good Laboratory Practiceの略

2024-04-18T19:18:06+09:002022/04/26|

新薬創出の第一歩、「創薬ターゲット同定・検証」はAxceleadにお任せください!

日時:

2022年5月26日(木) 12:00-12:30

概要:

新薬創出の環境は多彩なモダリティーの登場などにより大きく変化しております。「ターゲット同定」は、創薬の成功率、プロジェクトの進め方や価値に大きな影響を与える新薬創出の第一歩です。ターゲット同定後の「ターゲット検証」は、同定したターゲットが治療効果を示すことを証明するProof of Concept試験として重要であり、複数のアプローチを実施します。
本ウェビナーでは、「Axcelead Target Discovery Engine」というターゲット同定とターゲット検証のコンセプトを中心に、創薬研究に重要な創薬標的探索のソリューションをについて、ご紹介いたします。

演者紹介:

戎野 幸彦 統合トランスレーショナル研究 シニアダイレクター
2005年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了後、Oklahoma Medical Research Foundationに留学。 関西医科大学、武田薬品工業株式会社、大塚製薬株式会社を経て、2020年9月より現職。

2024-05-17T17:21:52+09:002022/04/21|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事がAnswers Newsに掲載されました。
『重要性増す「エクスターナル・リサーチ」…ニッポンの創薬研究はどこへ向かうのか―Axcelead DDP・池浦社長に聞く』

創薬研究の課題と各社の対応は。その中でAxceleadは創薬エコシステムのハブとしてどのような役割を果たしていくのか。記者との一問一答が掲載されています。是非ご一読ください。

記事のリンク先はこちら
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/23034/

2024-04-18T19:18:06+09:002022/04/18|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が、日刊薬業に掲載されました。
『創薬の課題解決へ中堅連携、十数社が参加 Axcelead主催で意見交換会、コンソーシアムも視野に』

製薬各社が抱える創薬研究の課題。その課題解決を支援するためにAxceleadが果たす役割は。
池浦は日刊薬業の記者に何を語ったのか?是非ご一読ください。

(2022年4月4日)

記事全文を読む

日刊薬業 2022年4月4掲載[許諾番号20220404_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。

2024-04-18T19:18:07+09:002022/04/04|

持株会社・アクセリード株式会社が非臨床試験の実施を支援する東京理科大学・椎名教授の新規抗がん剤開発に関する研究課題が、AMED「革新的がん医療実用化研究事業」に採択されました。

 この度、東京理科大学(椎名 勇 教授・村田 貴嗣 助教)が主導する、治療継続が困難となった“耐性を獲得したがん”に対する新規作用メカニズムを有する抗腫瘍性薬剤の開発研究が国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)令和4年度 革新的がん医療実用化研究事業に採択されました。アクセリードは、本共同研究課題について非臨床研究試験のデザイン及び薬効薬理・薬物動態・安全性の化合物評価を行うことで本研究事業に貢献します。

詳細については東京理科大学発表のプレスリリースをご確認ください。
https://www.tus.ac.jp/ura/wp-content/uploads/2022/04/22033101b.pdf


アクセリードは創薬プラットフォーム事業を拡充することで、これからもAMED支援課題の実用化促進やアカデミアの先生方への研究の効率的な実装を実現するために貢献してまいります。

アクセリード株式会社 https://www.axcelead-hd.com/

2024-04-18T19:18:07+09:002022/04/01|

Axcelead DDPとナレッジパレット、
Axcelead DDP化合物ライブラリーと大規模トランスクリプトーム解析技術を活用した新たな
評価系の構築に向けた共同研究契約を締結

印刷用PDFはこちら

 Axcelead Drug Discovery Partners株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:池浦 義典、以下、Axcelead DDP)および株式会社ナレッジパレット(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:團野 宏樹・福田 雅和、以下、ナレッジパレット)は、Axcelead DDPの化合物ライブラリーとナレッジパレットの大規模トランスクリプトーム解析技術を活用した、新たな評価系構築に向けた共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。

 本共同研究では、Axcelead DDPが保有する化合物ライブラリーから選定した特徴的な多種類の化合物で細胞を処理し、ナレッジパレットが持つ大規模トランスクリプトーム解析技術によって細胞の全遺伝子発現データを取得します。取得したデータにAxcelead DDPが過去から蓄積してきたメタデータを組み合わせることで、様々な疾患や化合物の有効性、安全性、毒性等に関与する遺伝子を網羅的に解析し、化合物の作用メカニズムを推測、明らかにする解析技術を構築することを目的とします。

 本共同研究を通じて、特徴的な化合物で処理した細胞の遺伝子発現プロファイリングを実施することで、他社に無い網羅的遺伝子発現変動プロファイルデータベースを構築することが可能となります。また、そのデータベースを活用することで、フェノティピックスクリーニングにおけるターゲットデコンボリューション、ドラッグリポジショニング、リード化合物の創製や最適化、毒性予測などのプロセスがより一層効率化されることが期待できます。

 Axcelead DDPの代表取締役社長である池浦 義典は、「ナレッジパレットとの共同研究によって、当社が保有する化合物ライブラリーから、競争優位性をもつ独自のデータベースを構築することが可能になります。そのデータベースを活用することで創薬研究のプロセスを効率化し、創薬エコシステムのハブとして貢献してまいります。」と述べています。

 ナレッジパレットの代表取締役CEOの團野 宏樹は、「当社は全遺伝子発現情報を活用した表現型創薬プラットフォームを構築しています。今回の共同研究で得られる統合的データを、当社プラットフォームの基盤データベースに加えることで、より開発成功率の高い候補化合物が本プラットフォームで探索・創出できるようになると期待しています。」と述べています。

2024-04-18T19:18:07+09:002022/03/31|

医薬探索研究 柴田主任研究員、曽我部主任研究員の論文が2021年『Scientific Reports』誌の
Cell and molecular biology分野Top100に選出!

柴田主任研究員、曽我部主任研究員の論文「Identification of the first highly selective inhibitor of human lactate dehydrogenase B」が、1940を超す論文の中から2021年『Scientific Reports』誌のCell and molecular biology分野Top100に選出されました。

Top 100 in Cell and Molecular Biology(『Scientific Reports』へ)
論文を見る

この喜ぶべき快挙について、共同研究者の慶應義塾大学先端生命科学研究所 曽我朋義教授より以下のコメントをいただきました。

「がん細胞は解糖系という代謝経路を亢進していることが知られています。その代謝を止めるためにはLDHBの阻害薬が必要であることがわかり、Axcelead社と共同でその開発に取り組みました。短期間で世界初のLDHBの阻害薬が創出できたことはAxcelead社の技術力の高さを示すものであり、この論文はがん研究者のみならず代謝や生化学などの幅広い分野の研究者から注目されていると思われます。」

また、柴田主任研究員、曽我部主任研究員は以下のようにコメントしています。

柴田主任研究員「今回の受賞は“世界のスクリーニングセンターを目指しヒット化合物を創出していく“、という我々のグループのビジョンを達成するために、絶え間ない努力をしていく私たちの決意の成果と考えています。論文で発表した化合物は、世界初のLDHB選択的阻害薬であり、これまでの阻害剤とは異なる阻害機序を示します。新しい化合物を創出するという研究は常にリスクを伴いますが、非常に大きな成果を発表することができました。関係者の皆様には大変感謝しております。」

曽我部主任研究員「私達の論文を非常に多くの方にダウンロードいただき、“Top 100 in Cell and Molecular Biology”を受賞したことを大変嬉しく思います。今回見いだされた化合物が、既知の阻害化合物とは異なる新規の作用機序を示すことを生化学と構造生物のアプローチから明らかにした点が、高い評価につながったのだと思います。本論文により、私達が幅広い科学的研究分野に対応できることを示すことができました。今後、さらに研究レベルを高めて、皆様の創薬研究の加速化に貢献していきたいです。」

2024-04-18T19:18:07+09:002022/03/31|

フェノティピックスクリーニングの新たな打ち手としての
iPS細胞を用いた化合物スクリーニング

日時:

2022年4月7日(木) 12:00-12:30

概要:

近年のフェノティピックスクリーニングの拡がりの背景の一つとして、iPS細胞をはじめとするモデル細胞系の発展が挙げられます。iPS細胞を用いる化合物スクリーニングは、その煩雑さから評価できる化合物ライブラリーの規模が制限されるデメリットもありますが、従来の細胞株と比べて、より疾患を模倣したモデル系として期待されています。
弊社はiPS分化細胞の開発・製造・販売における世界的リーディングカンパニーであるFUJIFILM Cellular Dynamics社(FCDI社)との協業体制を構築し、iPS細胞を用いた化合物スクリーニングプラットフォームの開発に取り組んでおります。本セミナーでは、FCDI社と実施したパイロットスクリーニングの結果を含め、弊社のiPS細胞スクリーニングへの取り組みを紹介します。

演者紹介:

尾野 晃人 医薬探索研究 Discovery Biology 主席研究員
大阪大学工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業株式会社に入社。主にセルベーススクリーニング系の構築や表現型スクリ―ニングを用いた医薬品探索研究に従事。2017年にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社に転籍後、現在に至る。今後は表現型スクリーニングのヒット化合物のメカニズム解析にも注力すべく日々研鑽している。

2024-05-17T17:22:25+09:002022/03/10|

一人ひとりが出来ることで助け合い、
患者様へ薬を届ける

人との関わりで見えた目指す先

血液検査をメインとした臨床検査業務に携わっています。新卒で武田薬品に入社した際に安全性部門に配属され、主にラットやイヌ、サルで行われる毒性試験での業務を実施していました。Axceleadに転籍してからは毒性試験に加え、薬効試験などのサンプルや臨床サンプルを扱うことが増え、また、関わる人が社内から社外の方に代わり良い緊張感を感じながら日々奮闘しています。

創薬の道に進むきっかけとなった出来事が二つあります。
ひとつは大学進学の時、「その大学を選択する理由はなに?」「大学に行くのは、その先にやりたいことがあるからでしょう?」と親に聞かれたのですが、正直将来のことを考えていなかったので“はっ”としました。

母親が看護師をしていたこともあり医療について聞いたり調べたりしていくうちに「医療の道へ進んで患者さんやその家族が豊かな生活を送れるように自分も役立ちたい」と思うようになり、臨床検査技師を目指して進路を決めました。ロボットやガンダムが好きでそれらを開発する博士にあこがれて「博士になってロボットを創れば人の役に立ってみんなに喜んでもらえる!」と夢見ていた小学生の頃の想いに通じるものがあったかもしれません。
2つ目は就職活動の際、大学の先生から企業に就職する道もあると言われたことです。自分の中では臨床検査技師=病院で働くというイメージを強く持っていたため他の選択肢が見えていなかったので、衝撃を受けたと同時に、「企業で創薬研究に関わることでより多くの人の役に立てるのでは!?」と思い立ち、ご縁あって武田薬品へ就職することになりました。

データが教えてくれた自分の長所

検査データはピペットの使い方ひとつで変わってしまいます。ある時、他の方の作業でばらつきが出ていたデータが自分の測定ではばらつかず一定しているのを目の当たりにし、正確性の求められる検査業務は自分の天職では?と気が付かされました。子供のころから几帳面だと周りから言われることが多く、家の中は毎日掃除し整理整頓されていないと気が済みません。そういった性格がピペット捌きや手順確認の徹底など自然と意識することにつながっているのかもしれません。

車×自然を掛け合わせた新たな楽しみ

昨年くらいからデイキャンプをするようになりました。 もともと車が好きでオフ会に参加したとき、キャンプをしている人が多く影響を受け、自然が好きなのもあってハマりました。BBQやのんびりコーヒーを飲みながら季節ごとの雰囲気を楽しんでいます。本格的なキャンプを始めるのはハードルが高いですが、デイキャンプだったら手軽に始められるのでお勧めです。

みんなで話し合い、助け合いながら

昔から一人で何かに打ち込むよりもみんなで話し合い、助け合いながらそれぞれの能力を結集させチームで成し遂げていくことに楽しさや喜びを感じます。今もそれは変わらず、世界中の患者様により良い薬を一日でも早くお届けできるよう、お客様と一緒に創薬研究をしていきたいと思っています。

2022-02-16T09:46:24+09:002022/02/15|

代表取締役社長 池浦のインタビュー記事が、日刊薬業に掲載されました。
『低分子の早期研究、国内企業で外注進む 費用・速さに利点、HTS全面委託も』

低分子創薬の現状と課題とは。その中でAxceleadはどのようにビジネス展開していくのか。
池浦は日刊薬業の記者に何を語ったのか?是非ご一読ください。

(2022年2月8日)

記事全文を読む

日刊薬業 2022年2月8日掲載[許諾番号20220208_01]
株式会社じほうが記事利用を許諾しています。

2024-04-18T19:18:08+09:002022/02/08|

中分子創薬を加速化するAxceleadのLC-MS分析

日時:

2022年3月24日(木) 12:00-12:30

概要:

ペプチド化合物、オリゴ核酸などの中分子化合物は分子量、親水性、電荷などの物理化学的性質のため低分子化合物とは異なる技術が求められます。弊社では中分子化合物に関して、LC-MS, ELISA, qPCRなどの分析法を用意しております。中でもLC-MSはELISAに比べ短期間での定量法構築作成が容易であり、代謝物との分離分析が可能なことから、探索段階では有用な測定法であると言えます。弊社では探索研究に最適な分析プラットフォームを整備しており、測定法開発からサンプル測定結果まで短期間でお届けし、創薬研究を加速化することができます。
本セミナーでは前処理法を含めたLC-MSによる生体試料分析プラットフォームの概要ならびに高分解能MSによるオリゴ核酸の代謝物構造解析サービスにつきまして紹介します。

演者紹介:

白﨑 幹雄 統合トランスレーショナル研究・Discovery DMPK and Toxicology 主任研究員
京都大学、農学研究科修士課程終了後、武田薬品に入社。微生物の産生する生理活性物質の構造解析業務に従事、医薬品合成部門に移動し抗炎症薬の合成研究に従事、2001年より薬物動態部門に移動し、主に代謝物構造解析業務に従事。2017年にAxcelead Drug Discovery Partnersへ転籍。現在では中分子化合物をはじめとした生体試料分析、バイオマーカーなどの定量分析を数多く手掛け、LC-MS分析のエキスパートを目指して日々研鑽している。

2024-05-17T17:24:58+09:002022/02/01|

創薬研究に求められるプロテオミクスの役割

日時:

2022年3月10日(木) 12:00-12:30

概要:

創薬研究を取り巻く環境には大きな変化が生じています。創薬成功確率の低下と共に、より多様な戦略での創薬が指向され、従来の分子標的だけでなく、表現型を出発とする創薬も盛んに模索されています。
一方で、新しい課題にも直面しています。表現型出発の化合物開発では、分子標的、作用機序が不明となり易いという点です。本発表では、これらに対する新しい解決ツールとして、プロテオミクスを応用した分子標的、作用機序解析の応用可能性について、ご紹介いたします。

演者紹介:

林 浩三 統合トランスレーショナル研究 主任研究員
1990年、大阪大学薬学部製薬化学科修士課程修了後、武田薬品工業発酵生産物研究所入社。
2002年、プロテオミクス草創期から社内プロテオミクスプラットフォームの立ち上げ、同技術を応用したオーファンGPCRのリガンド探索、アフィニティー精製による薬剤標的タンパク質の探索、患者iPS細胞の表現型解析等を担当。
2017年、Axcelead Drug Discovery Partnersへ転籍。
長年をかけて蓄積してきた、プロテオミクス技術、創薬研究応用経験、専門知識を活用し、分子標的を含む作用機序やバイオマーカー探索を通じた、お客様の創薬研究をサポートしています。

2024-05-23T14:55:23+09:002022/01/27|

Meet a cutting-edge technology:
mRNA医薬品のCMC開発におけるCDMOの活用方法

今回は、グループ企業「株式会社ARCALIS」の取り組みをご紹介いたします。

日時:

2022年2月8日(火) 12:00-12:30

概要:

新型コロナウイルス予防ワクチン上市を契機にmRNAワクチン、医薬品は新たなモダリティとして認知され、感染症予防ワクチンや希少疾患を中心に次世代型mRNA医薬品の研究開発が進められています。
ARCALISはmRNA医薬品の普及を支える原薬や製剤開発のCMC開発、および生産体制の構築を通じて医薬品産業の発展に貢献することを使命とし設立されました。
演者は、創薬段階からCMC研究開発段階における重要な検討項目と課題、それらの解決に向けたCDMOの活用方法ついて紹介します。

演者紹介:

河野悠介 株式会社ARCALIS 取締役COO
東京農工大学大学院農学研究科修士過程終了後、化学メーカーを経て2005年東京農工大発ベンチャー企業JITSUBO(株)に創業メンバーとして参画。技術開発、事業開発、顧客開拓、資金調達実務の後CEOとして経営全般に携わる。2014年にそーせいグループ(株)にSelloutした後、子会社CEOとして2年間で30名の人材スカウトと累計30億円規模の資金を調達し米国でのペプチド医薬品開発事業をリードした。
2018年にシードステージのヘルスケア企業のハンズオン経営とバリューアップ事業を行うLuidaBio合同会社を設立。2018年1月から初号案件として武田薬品工業(株)カーブアウトベンチャー、ファイメクス(株)の立ち上げに参画。シード〜シリーズAファイナンス(累計9億円)と人材スカウト、事業開発、管理体制を整備し、VC backed企業として体制整備を完了。2020年10月よりARCALIS創業準備に携わり、現在同社取締役COOを務める。
個人Twitter:https://twitter.com/luidabiollc
mRNA医薬品周辺の最新情報を発信しています!

2024-05-23T14:43:23+09:002022/01/18|

IPジェネレーター株式会社・アクセリード株式会社・Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
包括的業務提携契約を締結

印刷用PDFはこちら

研究シーズから高品質の新薬を効率的に創出するプラットフォームを構築、医療費削減による社会的課題解決の実現を目指す

 IPジェネレーター株式会社(以下「IPG」)とアクセリード株式会社(以下「アクセリード」)及びAxcelead Drug Discovery Partners株式会社(以下「Axcelead DDP」)は、2022年1月11日付で研究シーズから市場に高品質の新薬を効率的に創出するプラットフォームの構築に向けた包括的業務提携契約(以下「本契約」)を締結致しました。なお、IPG とアクセリードおよびその子会社Axcelead DDPとの資本関係はありません。

 本契約は、IPGが有望な研究シーズを選定、研究開発後に非臨床ステージで製薬会社等に導出する事業を行うにあたり、アクセリードおよびAxcelead DDPが有するネットワーク及び経営資源を有効活用し、三者間の事業基盤の強化拡大を図ることを目的とします。提携詳細については、別添「各社の本提携における役割」ページをご覧ください。

 製薬業界では、今後個別化医療という考え方に基づき事業を推進する企業が増加すると考えられています。その結果、少量多品種の薬を個別ニーズに即して人々に届けていくことを目標とした研究開発戦略が浸透し、多くの新薬候補品を効率的に創出していくIPG、様々なモダリティーへアプローチ可能な企業群を有するアクセリード、研究から初期臨床までの創薬に関するすべての機能を有するAxcelead DDPの存在意義は益々高くなると考えます。

 各社が協同で創薬プラットフォームの構築を進めることで、高品質・短期間・低コストでの新薬開発を可能とし、製薬会社は研究開発パイプラインの継続的な補充、且つ水平分業モデルを加速化出来るようになって、研究開発活動の効率化に大きなインパクトを与えると期待されます。その結果として、各国の医療費削減という社会的課題解決に貢献していきたいと考えています。

【リリースに関するお問い合わせ】
アクセリードへのお問い合わせ : contact@axcelead-hd.com
Axcelead DDPへのお問い合わせ : contact@axcelead.com
IPGへのお問い合わせ : contact@ip-g.co.jp

各社の本提携における役割(別添資料)

【IPGの役割】
 IPGは、株式会社ウィズ・パートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松村淳)が運営するヘルスケアNew プラットフォーム・ファンドの 100%子会社として、2021年10月26日に設立されました。物質特許など新規医薬品の事業化において重要な知的財産の取得を目的とし研究開発を推進します。本契約により、IPGはアクセリードおよびAxcelead DDPが持つ貴重な創薬研究データやノウハウを有望な研究シーズ・プロジェクトの選定に活かします。研究開発後、取得した知的財産は、製薬会社に対し、非臨床開発ステージにおける医薬品候補化合物取引市場において従来取引額と比較して大幅に低価格にて導入機会を提供できると想定しています。IPGはここで製薬会社から得た成功報酬収益の一部をアクセリードおよびAxcelead DDPに分配します。
 なお、IPGが対象とする有望な創薬シーズは、アクセリードだけでなく、グローバルのアカデミアや製薬企業など幅広い研究機関から募集する予定です。

【アクセリードの役割】
 アクセリードは、Axcelead DDPを中核企業とし、日本で唯一となるワンストップ型mRNA医薬品受託開発製造事業(CDMO)を展開する株式会社ARCALIS(https://corp.arcalis.co.jp/)、次世代経皮医薬品投与技術を有するPassPort Technologies(https://passport-tech.com/)等のヘルスケア・プラットフォーム事業を展開する企業グループの持ち株会社です。アクセリードは、その事業の一環として、2021年12月2日に株式会社FRONTEOと共同開発を発表した*、AIを用いて医薬品開発におけるターゲット分子のポテンシャルを解析するDruggable Target 1000プロジェクトを進行中です。本契約により、アクセリードはIPGに対しこのDruggable Target 1000データベースの使用権を付与します。これにより、IPGは、有望なターゲット分子の選定を効率的に行うことが可能となります。
FRONTEOとの共同リリース(https://www.axcelead-hd.com/?p=779

【Axcelead DDPの役割】
 Axcelead Drug Discovery Partners 株式会社は、2017年7月に武田薬品工業株式会社の創薬プラットフォーム事業をスピンアウトして設立した国内初の創薬ソリューションプロバイダーです。創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、さらには臨床開発への橋渡しプロセスでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供しています。IPGは非臨床研究開発業務をAxcelead DDPに委託し、Axcelead DDPの高品質な統合的非臨床研究開発サービスを活用します。

2024-04-18T19:18:10+09:002022/01/12|

ペプチド医薬品における非臨床安全性評価のポイント

日時:

2022年1月19日(水) 12:00-12:30

概要:

ペプチド医薬品開発に関するガイドラインが存在しないことから、ICHM3ガイダンスあるいはICHS6ガイダンスを始めとする各種ガイダンスを参考にして、各種毒性試験の必要性がケースバイケースで判断されている。AMEDペプチド研究班でこれまで議論してきた天然及び非天然型ペプチド医薬品(次世代型中分子ペプチド医薬品)の非臨床安全性評価のポイントを紹介したい。

演者紹介:

福井 英夫 コンサルティング シニアコンサルタント 
薬学博士、米国(ABT)及び日本(JSOT)毒性学会認定トキシコロジスト
武田薬品薬剤安全性研究所で新薬の安全性評価を中心に約30年間研究してきました。グローバル武田における消化器病領域治療薬等の非臨床安全性評価リードとして、様々な毒性課題の解決や当局対応、導入候補化合物のデューデリジェンスなどを経験。2021年7月にハイブリッド開催(神戸国際会議場+web)された日本毒性学会学術年会で年会長を務めました。

2024-05-23T14:53:36+09:002021/12/01|

組織標本を活かすための見る技術と診る技術

日時:

2022年1月25日(火) 12:00-12:30

概要:

薬効試験や安全性評価で作製した組織サンプル、その後有効活用できていますか?
ある条件下では、タンパク質や遺伝子の可視化はもちろん、染色後の画像解析、LMDを用いた局所の遺伝子発現解析、空間的トランスクリプトミクスによる網羅的遺伝子発現解析が可能です。さらにMultiplex IHCへの発展研究も視野に入ってきます。サンプルをすでに持っている方・これから取得する方、Axceleadと一緒に+αの有効活用について考えてみませんか?

演者紹介:

横山孝太朗 統合トランスレーショナル研究・Integrated Pathology 主席研究員
埼玉大学大学院理工学研究科博士課程修了後、武田薬品工業へ入社。入社当初から初期課題検討を担う研究所に配属され、ペプチド性抗肥満薬の研究に従事。その後、免疫組織化学等の技術を活かしながら、再生医療研究へシフトし、「見て評価」する研究を継続。2017年にAxcelead Drug Discovery Partnersへ転籍し、病理部門をリード。現在も「見ること」に情熱を燃やしつつグループメンバーの強みを活かして新たな技術を取り入れ依頼者様の研究をサポートしている。

2024-05-23T14:54:18+09:002021/12/01|
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