2025/11/11
核酸創薬の総合支援サービス
- 毒性リスク低減のため、オフターゲット解析によりmRNA上の探索領域を絞り込み
- 安全性・毒性懸念のある特徴的配列の回避
- 二次構造を考慮し、凝集や自己会合性の起こりにくいデザイン
- 活性と安全性のバランスの優れた、修飾核酸・修飾パターンの最適化
Axcelead では、これまでの創薬研究で培った技術や知識を活かし、新規開発候補化合物の創出、あるいは核酸創薬研究の課題に対するソリューションをご提供致します。
創薬ステージや課題に応じて、各種試験を統合的に実施できます。
1. 核酸の配列最適化
標的mRNAに対するアンチセンスオリゴ核酸 (ASO) の配列を、効率的に最適化します。
- 毒性リスク低減のため、オフターゲット解析によりmRNA上の探索領域を絞り込み
- 安全性・毒性懸念のある特徴的配列の回避
- 二次構造を考慮し、凝集や自己会合性の起こりにくいデザイン
- 活性と安全性のバランスの優れた、修飾核酸・修飾パターンの最適化
mRNA医薬品探索をゼロから最速で
成功させるための統合支援サービス
- 候補mRNA配列合成、LNP化、発現評価サービスをワンストップで提供
- 最短3ヶ月でin vivoでの発現が確認されたリードmRNA/LNP組成物を取得可能
- 候補配列、LNP組成の決定後のスムーズな非臨床試験開始も支援可能

効率的にmRNA設計/合成/評価が可能
▶スピーディーな配列設計
独自手法でCDS、UTR、Poly Aを設計
レアコドンを最小化し翻訳効率向上
▶実績のあるmRNA製造と品質評価技術
Arcturus社より導入した安定、正確な原薬製造技術を利用
顧客リクエストに応じ追加の品質分析にも対応可能
▶In vitro評価による候補配列絞り込み
配列の差異による細胞での発現効率を指標にした絞り込み
LNP調製と薬効/動態/安全性評価が可能
▶実績のあるLNP調製技術
マイクロ流路による確実なLNP調製
LNP特性分析
▶多岐にわたるin vitro/in vivo評価技術
in vitro活性、細胞内分布
in vivo活性、IVISによる体内分布評価
免疫刺激評価
各種病態モデルでの薬効評価
▶専門家チームによるサポート
各分野のエキスパートによる創薬推進
プロジェクトマネージャーによるタスク管理
mRNA・製造・評価サービス
ご希望の標的タンパク質の発現効率を高めるmRNA配列を設計します。10種程度のmRNAを候補グループとして設計、合成、評価を行い、LNP製剤化に進める候補配列を決定します。
iPS細胞を用いた化合物スクリーニング
FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. との協業体制により、
皆さまのiPS細胞創薬をサポートいたします
iPS細胞は病態モデル細胞としての利用が期待されており、iPS細胞を用いる創薬研究が注目を集めています。iPS細胞を用いた化合物スクリーニングのヒット化合物が臨床試験で効果を示した事例も報告されつつあることから、化合物スクリーニングツールとしてのiPS細胞の魅力が高まっています。
Axceleadでは、iPS細胞のリーディングカンパニーである FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. (以下FCDI)と協働で、 評価系の構築から、大規模化合物ライブラリーを用いたスクリーニングまで、 皆さまのiPS細胞スクリーニングをサポートいたします。

Axceleadの表現型スクリーニングサービス
AxceleadとFCDIが培ってきた経験をもとに、iCell®*を活用した創薬研究をサポートします。

*スクリーニングサービスで使用可能なFCDIのiCell®製品についてはこちらをご参照ください
一連のスクリーニングプロセスを一貫してサポート:
- お客様のiPS細胞を用いた化合物スクリーニングをサポートいたします。
- 評価系構築からスクリーニングの実施までお任せください。
- ADDPの多様性に富んだ化合物ライブラリーの中から最適なライブラリーをご提案いたします。
安全性の課題に対するソリューション
1. 網羅的な遺伝子発現解析によるオフターゲット毒性 (狭義) の評価
ヒトでのオフターゲット毒性リスクの低い配列を選択するため、ヒト細胞株を用いた網羅的な遺伝子発現解析を行います。
オフターゲット遺伝子が認められた場合、当該遺伝子の毒性情報調査を行いリスク評価をサポートいたします。
臨床での安全性情報が知られている核酸医薬品を参考データとして、お客様の核酸医薬品候補の遺伝子発現データを解析することで、
ヒトでの毒性リスクの低い候補品の選択に貢献します。

【臨床での安全性情報が知られているASOのオフターゲット毒性評価実例】
日本核酸医薬学会第6回年会にて発表
『Evaluation of the extrapolation about the off-target effects of antisense oligonucleotides from in vitro to human』
2. 多様な毒性評価系によるオフターゲット毒性 (広義) の評価
核酸創薬で注意すべき血液系・免疫系への影響や肝・腎毒性等を評価することにより、毒性リスクの低い核酸医薬品候補を選択します。
Axceleadではこれまでの豊富な創薬経験を活かし、各種毒性プロファイルについて、どのタイミングで・どの種類の毒性試験を実施すべきか、戦略面からご提案します。
また、in vitro・in vivo試験共に、下記のような多様な評価系を有しておりますが、お客様とご相談しながら、目的に応じたオリジナルな評価系も構築いたします。

3.LNPの作製および免疫刺激性評価
Axceleadでは、遺伝子導入(mRNA, siRNA, DNA etc)のための Lipid nano particle (LNP)を用いた評価をサポートいたします。

標的組織・細胞への送達の課題に対するソリューション
細胞内動態評価 細胞内動態評価 細胞内動態評価 血漿/臓器中濃度評価 保有機器(LC/MS) 細胞内動態評価 薬効が不十分な場合に、標的組織の細胞までの送達が十分でないことが原因の一つとして考えられます。 血漿/臓器中濃度評価 保有機器(LC/MS) 細胞内動態評価
最新の機器を用いて迅速に血漿中、臓器中濃度を評価
・ Orbitrap Exploris 120
(ThermoScientific) 
1. 標的組織の細胞までの送達評価 (PK/PD解析)
Axceleadでは、様々な手法を組み合わせて動態上の課題を解析し、ボトルネックとなる工程を見出します。
まず、得られた動態結果 (PK解析)とPD解析結果から、送達が十分か否かを考察します。更に、薬理試験における投与レジュメのご提案も可能です。
病態モデル動物を用いた薬効評価
最新の機器を用いて迅速に血漿中、臓器中濃度を評価
・ Orbitrap Exploris 120
(ThermoScientific) 
ICHガイドライン未整備の課題に対するソリューション
最適なGLP試験パッケージのご提案
探索段階のデータを基に書面評価を実施し、お客様の目的(IND申請等)に応じた毒性試験GLPパッケージをご提案いたします。100品目以上のIND等の経験を有する専門家が、試験全体のマネジメントに加え、安全域の解釈や毒性課題の解決までサポートいたします。
非臨床安全性評価をトータルサポート
例えばこのようなシーンでご用命ください!



薬効評価の課題に対するソリューション

【弊社における病態モデル動物を用いた薬効評価の実例】
「非アルコール性脂肪肝炎の病態モデルマウスを用いたACC阻害薬の薬効評価」
・病因:生活習慣病
・病態:脂肪肝や肝線維化
・病態モデル動物:高脂肪食を負荷させたMC4受容体欠損マウス
・PD:肝臓中マロニルCoA
・薬効:脂肪肝や肝線維化の抑制
MC4R KOマウスを用いた薬効評価に関する論文 (PLOS ONE サイトへ)

1. ヒト細胞 (病態モデル)を用いた多様な表現型解析
各種 Cell line やhiPS細胞由来分化細胞を用いた様々なヒト細胞 (病態モデル)を準備して、多様な表現型解析を行い、お客様の核酸医薬品候補の選択に貢献します。
経験したスクリーニングや化合物評価技術を応用することで、お客様とご相談しながら、目的に応じたオリジナルな細胞評価系も構築いたします。

2. 病態モデル動物を用いた薬効評価
臨床外挿性の高い病態モデル動物において医薬品候補の薬効評価 (PD/薬効)を行い、臨床試験に向けたデータをご提供いたします。
お客様とご相談しながら、これまでの豊富な創薬の経験を活かして、必要最小限の試験デザインのご提案から薬効評価の実施まで対応いたします。

【弊社における病態モデル動物を用いた薬効評価の実例】
「非アルコール性脂肪肝炎の病態モデルマウスを用いたACC阻害薬の薬効評価」
・病因:生活習慣病
・病態:脂肪肝や肝線維化
・病態モデル動物:高脂肪食を負荷させたMC4受容体欠損マウス
・PD:肝臓中マロニルCoA
・薬効:脂肪肝や肝線維化の抑制
MC4R KOマウスを用いた薬効評価に関する論文 (PLOS ONE サイトへ)

核酸医薬品オフターゲット評価
オフターゲット毒性リスクの低い核酸配列選択が可能!
核酸医薬品を研究開発する上で、核酸成分に由来する毒性が懸念されます。その中で、標的以外の配列へのオフターゲットは研究開発の初期段階で回避したい項目の一つであります。我々は、オフターゲット作用リスクの低い核酸配列を選択するために、ヒト細胞を用いた網羅的な遺伝子発現解析から発現変動遺伝子数を基にした評価を行い、配列選択を行います。
- Axceleadでは、AmpliSeqプラットフォームを有しており、少量のRNAから384プレートを用いたハイスループットのアッセイ系で次世代シークエンスデータを取得することが可能でございます。
- ヒト肝臓細胞 (HepaRG細胞) を用いたトランスクリプトーム解析によって核酸医薬品によるオフターゲット作用を検出します。
- 塩基配列によるin silico予測と組み合わせることにより、オフターゲット作用を総合的に評価します。
- 網羅的遺伝子発現データを用いることで、オフターゲット作用に加えて、オンターゲット作用を同時に検出することが可能でございます。
- In vitro・In vivo安全性評価やPK/PD評価を総合的に行うことで、核酸創薬を総合的にサポートさせていただきます。
- 日本核酸医薬学会第5回年会、第6回年会で発表しています
網羅的遺伝子発現解析およびin silico予測によるASOのオフターゲット作用評価の一例。


再生医療製品の研究サポート
Axcelead では、創薬研究で培った技術やノウハウを活かし、
再生医療研究をサポートするサービスメニューもございます。
Axcelead では、ヒト細胞由来再生医療等製品の研究開発において、最初に重要なステップとなる分化 / 未分化細胞の評価や、分化促進因子の探索をサポートします。更には、動物実験に病理組織学的解析等の様々な解析も組み合わせて、目的細胞の有効性・安全性の評価を行い、臨床を見据えたデータ解析までお手伝いします。
Step1 細胞の品質評価

Axcelead の解析技術を用いた細胞評価を通して、分化誘導条件や分化促進因子等の探索を行います。
また、大規模化合物ライブラリーを用いて、分化効率を改善する化合物の探索も可能です。
— Axceleadのサービス —
分化した目的細胞を用いたIn vivo試験へ

Step2 In vivo試験
臨床外挿性の高い動物を用いて、ヒトiPS 細胞から分化・誘導した移植細胞等の長期有効性試験*を実施し、臨床試験でヒトに移植する細胞数や有効性を予測します。
*:これら試験は、AAALAC承認施設で実施しています。
開発化合物の安全性を見極めてIND申請までのプロセスを効率化するAxceleadのIntegratedサービス
~開発候補化合物の選択とIND用試験の成功確率向上のため、
プロジェクトでこのような問題を抱えていませんか?~

Axceleadにお任せいただくことで、
化学、薬物動態、安全性の3部門が密に連携し、
これらの問題を解決します。
■ ワンストップだから迅速に開発早期の安全性評価サービスをご提供できます。
■ 安全性評価に必要な数百グラムのGLP 試験用APIを効率的に合成および粉砕いたします。
■ 更に、将来を見据えてGLP原薬製造につなげる化合物合成法も同時にご提案いたします。
開発早期の安全性評価に柔軟に対応
懸濁液調製技術:
少量(数グラム)未粉砕品の化合物においてもWet ball millingを用いた高濃度懸濁液調製法で安全性評価
経口吸収性改善:
毒性試験に使用可能な媒体の提案、ナノ化製剤の作製など、経口吸収性の改善策をご提案
ワンストップだから提供できる迅速な安全性試験:
化合物合成と安全性評価をすり合わせて試験計画するため大幅な時間短縮が可能
タイムリーかつ効率的なバルク生成
コスト削減とスピードアップ:
最適量の安全性評価用バルクを調製
TK/MTD試験用化合物の提供とスケールアップ合成法を同時に検討
豊富な経験に基づくトラブルシューティング:
安全性評価用化合物合成時にバルクスケールの製造法を開発
重要中間体、主要夾雑物、異性体を提供可能
API品質保証:
残留溶媒、残留金属、夾雑物最大量のクライテリア設定および達成
結晶多形を早期に検討し安定晶の粉砕品を初期毒性試験から提供可能
また、ワンストップだから、
複数の会社・施設に試験を委託することによる
人的コスト・タイムロスを削減できます。
非臨床安全性評価パッケージサービス
IND申請や導出など、
お客様のGoalに合わせた
最適なパッケージサービスをご提供
GLP試験の項目はICHのガイドラインにより定められていますが、非臨床開発全体のプランニングや予備試験の進め方には様々な方法があり、試験の組み方次第で、全体のスピードやコストに大きな差が出ます。
Axceleadでは、豊富な創薬経験と確かな技術を併せ持つ安全性評価研究者が、最も効率的な非臨床開発戦略をご提案するとともに、試験の立案・実施から結果の解釈まで試験全体をマネジメントします。更に、毒性課題が発生した際のコンサルティングやPMDA・FDAなど当局への対応もお任せください。

お客様のGoal達成へ向けて、
非臨床開発をトータルサポート
- 化合物の薬理・物性・薬物動態・安全性に関する既存データをもとに書面評価を実施し、お客様のGoal(IND申請、導出)に向けて、必要な安全性試験・サービスをパッケージ化し、ご提案します。
- 試験全体のマネジメントに加え、安全域の解釈や毒性課題の解決まで全面的にサポートします。
- Axceleadの薬理、合成、薬物動態の各部門や提携CROと連携し、薬理試験に毒性評価を組み込んだ早期毒性スクリーニングなど、お客様に最適なソリューションをリーズナブルな価格でご提供します。



