AI 解析で最適化した46キナーゼでのパネル試験
最適化早期での選択性評価を実現可能

Kinase inhibitor の最適化では選択性が課題になることが多いですが、網羅的なパネル試験は高コストで、候補化合物が絞られた段階で評価するケースも多いと思います。Axceleadでは、社内で独自に蓄積したパネルデータのAI解析を用いることでキナーゼ全体に対する選択性の指標を再現する46キナーゼからなる小規模な Mini Kinase Panel 46 (MKP46) を構築しました。

低コストかつハイスループットなMKP46を用いることで、初期段階でのケモタイプ優先順位付け、最適化過程での選択性プロファイリング、kinase 以外のプロジェクトでの kinase 阻害リスク推定など、様々な場面でご利用頂けます。

ハイスループットなアッセイ系と豊富な試験実績

Axceleadのkinase panel試験では、kinase の ATPポケットに結合するオリジナル蛍光プローブ化合物を使ったTR-FRET アッセイによって化合物の結合活性を評価しています。1536 well プレートで試験するハイスループットなアッセイなので、ご希望に応じて絞られた数のターゲットに対してのHTSの実施も可能です。 Axceleadでは5年以上にわたり約320 kinase に対するパネル試験を継続しており、実績として18,000化合物以上の評価を実施してきました。そのうち約6,500化合物はAxceleadが保有する化合物で独自に取得したデータであり、この大規模データを kinase 創薬プラットフォーム構築に活用しています。(お客様の創薬プロジェクトデータは使用しておりません)

AI解析によるパネル試験構築

今回、320 kinase で実施していたパネル試験から得られる選択性の指標を、より少数のkinase数で再現する効率的な小規模パネル試験を構築する目的で、AI解析を活用しました。多様な化合物、多様なkinaseに対して頑健な結果が得られるよう、320 kinaseレベルの選択性だけでなくkinase familyレベルでみた選択性も同時に再現できる46 kinaseのセットを、社内で蓄積したデータを用いた最適化計算によりデザインしました。結果として320 kinase の結果から得られる選択性スコアを R2 =0.96で再現できる高性能な小規模パネル試験、 Mini Kinase Panel 46 (MKP46) が完成しました。

Kinase 創薬は Axcelead にお任せを!

Axceleadでは多数のkinase創薬プロジェクトの経験と、kinase創薬をサポートするプラットフォームを保有しています。また、選択的なkinase阻害剤の創出を自社内で試みており、多数のkinaseに対してLead Generation …

2024-04-18T19:17:50+09:002023/03/20|

ニューモダリティに対するソリューション

Axceleadでは、ニューモダリティに特化したライブラリーやアッセイ系の開発にも力を入れてきました。実績に裏打ちされたノウハウや技術を活用し、お客様の画期的な創薬を実現します。

プロテインデグレイダーに対するソリューション

タンパク質分解を誘導する薬剤(Targeted protein degrader)を創出するための統合的な評価系、ライブラリー、プロファイリング技術を取り揃えており、ヒットおよびリード創出をサポートいたします。セルフリーの三者複合体アッセイ、結合アッセイ、細胞ベースのアッセイなど複数の探索手法でHTSを実現できます。
実績:16プロジェクト(HTS、リード創出)

タンパク質分解誘導薬プラットフォーム

タンパク質分解誘導薬の探索実例

RNA標的薬に対するソリューション

RNA標的薬(RNA targeted drug)のヒット、リード探索に必要なプラットフォームを各種取り揃えております。実例としてAxceleadのDiversityおよびGeneral RNAフォーカスライブラリーから、FMNリボスイッチRNAに結合する低分子化合物のヒット探索を示します。Affinity Selection Mass Spectrometry (AS-MS)によるHTSによって強力な結合活性を有するヒット化合物を同定いたしました。さらにFMNリボスイッチRNAと結合する化合物との共結晶構造解析による結合モードの同定に成功しています。
実績:15プロジェクト(HTS、リード創出)
株式会社イクスフォレストセラピューティクス、協和キリン株式会社との共同研究も実施しています。
ニュースリリース

RNA標的薬プラットフォーム

2024-05-16T15:29:41+09:002022/09/09|

ヒット創出が難しいターゲットに対するソリューション

【Diversity ライブラリー】

Pooledライブラリー 500,000化合物(標準320,000化合物)
Singleライブラリー  317,000化合物

【Diversity ライブラリー】

Pooledライブラリー 500,000化合物(標準320,000化合物)
Singleライブラリー  317,000化合物

高品質化合物ライブラリーやバーチャルスクリーニングなどを活用し、難しいターゲットにも効率的にアプローチする方法をご提案します。また、より強力なヒット化合物を生み出すための”Hit Expansion”で、Lead創出に向けた最高のスタートを目指しませんか?

高品質ライブラリーを活用したヒット創出

多様かつ大規模な化合物ライブラリーから、お客様のHTSに最適なライブラリーをご提案します。

  • 製薬会社オリジンのDiversity library
  • ターゲットクラス別Focused library (PPI、RNA、Kinase 等)
  • Extended rule of five (分子量500以上でドラッグライクネスを考慮)
  • 共有結合性化合物、天然物由来化合物
  • Biological annotationライブラリ (作用機序の明らかなライブラリセットによるPhenotypic screeningからのヒット化合物の標的同定をサポート)
Axcelead compound library 1.5 million compounds

【Diversity ライブラリー】

Pooledライブラリー 500,000化合物(標準320,000化合物)
Singleライブラリー  317,000化合物

2024-09-19T14:06:05+09:002022/09/02|

「Axceleadに聞いてみた」シリーズ: 化合物創製/最適化を支える薬物動態のエキスパートに聞いてみた

青山和誠

統合トランスレーショナル研究 主席研究員/HT-ADME Lead
青山和誠
修士(薬学、経営学)。2008年東北大学大学院薬学研究科医療薬科学専攻前期課程を修了し、武田薬品工業株式会社入社。創薬探索研究において薬物動態の見地から数十の創薬プロジェクト、開発候補化合物の最適化と選択を担当すると同時に新規 in vitro評価系の構築に携わる。
2017年7月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社転籍後に引き続き創薬プロジェクト・探索動態をリードする傍ら、Axcelead労働組合の設立し、初代中央執行委員長を兼任。2020年1月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社薬物動態分析主席研究員、2020年4月より現職。年間200超の案件を担当している。

日時:

2021年5月26日(水)12:00 – 12:30

概要:

Axceleadでは、創薬研究に必要なほぼ全ての機能がひとつ屋根の下に揃っています。
リード化合物創製/最適化フェーズにおいては、豊富な創薬経験を有するケミストと共に各機能の専門部隊が連携を図り、化合物の”デザイン、合成、評価、解析”サイクルをスピーディーにまわしながらプロジェクトを推進しています。
化合物の”デザイン、合成、評価、解析”サイクルを支えるAxceleadの専門部隊とは?
今回は、薬物動態の専門部隊代表 青山が、リード化合物創製/最適化における皆さまの疑問に答えまくります。

なお、回答者の青山は本番まで質問内容を知らされません。司会陣との本気の応戦をお楽しみください。

※本イベントは、視聴者の皆様から事前募集した創薬研究に関する質問に回答する形で進めさせていただきます。是非、皆様のご意見をお聞かせください。

募集内容

質問の募集は終了しました。
今回は、以下の条件にて皆様からのご質問を募集いたします。
質問内容のレベルは問いません。
また、化学・薬物動態に限らず、どの領域の方からのご質問も幅広く受け付けます。

■ モダリティ:低分子
■ 創薬フェーズ:化合物創製/最適化
■ 領域:薬物動態

演者紹介:

青山和誠

統合トランスレーショナル研究 主席研究員/HT-ADME Lead
青山和誠
修士(薬学、経営学)。2008年東北大学大学院薬学研究科医療薬科学専攻前期課程を修了し、武田薬品工業株式会社入社。創薬探索研究において薬物動態の見地から数十の創薬プロジェクト、開発候補化合物の最適化と選択を担当すると同時に新規 in vitro評価系の構築に携わる。
2017年7月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社転籍後に引き続き創薬プロジェクト・探索動態をリードする傍ら、Axcelead労働組合の設立し、初代中央執行委員長を兼任。2020年1月にAxcelead Drug Discovery Partners株式会社薬物動態分析主席研究員、2020年4月より現職。年間200超の案件を担当している。

2024-05-23T14:24:00+09:002021/03/30|

新しい作用機序の化合物探索を実現するAxceleadのフェノティピックスクリーニング

日時:

2021年4月21日(水)12:00 – 12:30

概要:

フェノティピックスクリーニングは疾患モデル細胞に対する薬効(表現型変化)を指標に化合物をスクリーニングする手法であり、近年標的分子の枯渇やiPS細胞などの新規技術の進歩を背景に、その有用性が見直されています。フェノティピックスクリーニングを活用することで、新規の作用メカニズムを有する薬剤の発見も期待できます。本セミナーではアクセリードがご提供するフェノティピックスクリーニングのプラットフォームについてご紹介いたします。

演者紹介:

医薬探索研究 主席研究員 尾野晃人
修士(工学)。大阪大学工学研究科修士課程修了後、武田薬品工業株式会社に入社。主に表現型スクリ―ニングを用いた医薬品探索研究に従事。2017年7月より、Axcelead Drug Discovery Partners株式会社分子スクリーニング主任研究員。2019年8月より現職。大阪府堺市出身

2024-05-23T14:28:10+09:002021/03/18|

創薬研究におけるPK/PDの重要性 -PD評価系を駆使した研究ー

概要

創薬研究において創薬標的に対してリード化合物の探索から最適化するプロセスを経て候補化合物を見出しているが、臨床試験まで進んだものは少ないのが現状です。このためトランスレーショナル研究が重要になっており、弊社においてはこの研究を進める上で重要であるPK/PD/薬効の観点から、臨床への橋渡しのサービスを展開している。今回、特にPD評価に着目してご紹介。さらにはバイオマーカー探索に関するサービスも合わせてご紹介します。

演者紹介

修士(薬学)。1994年大阪大学薬学研究博士課程前期終了後、武田薬品工業に入社。創薬薬理部門において、アカデミアとの共同研究も含めて、骨・関節、炎症・免疫などの疾患領域での創薬研究の薬理を担当。免疫ユニット リサーチマネージャーを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery(株)統合生物 リサーチマネージャー、2020年4月から現職。武田薬品で培った知識・経験を生かして創薬研究をサポート。

2021-03-30T06:06:43+09:002021/02/16|

バイオインフォマティクスによる新たな価値創造:トランスクリプトーム解析を中心とした事例ご紹介

開催日時

2021年3月31日 12:00〜12:30

概要

解析技術の進歩に伴い一つの実験で得られるデータ量は年々増大しています。Axceleadでは膨大で複雑な生物学データを解釈するために、種々のバイオインフォマティクス関連のサービスを提供し、お客様の課題を解決します。本セミナーでは、次世代シーケンサートランスクリプトーム解析(AmpliSeq 高感度アンプリコン解析、シングルセルRNA-seq)、公共データベースとの統合解析(エンリッチメント解析、パスウェイ解析)、MoA解析、ドラッグリポジショニングなど、多様なバイオインフォマティクス解析の事例を紹介します。

演者紹介

統合トランスレーショナル研究 主席研究員 三井彰

博士(理学)。1986年大阪大学大学院理学研究科博士前期課程修了後、味の素株式会社に入社。分子生物学・遺伝子発現解析・バイオインフォマティクス技術を駆使して、創薬標的探索、薬剤作用メカニズム解析、バイオマーカー探索などの研究に従事。特に遺伝子発現解析は、PCR、マイクロアレイ、サンガーシーケンサー、次世代シーケンサーの黎明期から現在まで技術の進歩を間近に感じながら研究を行ってきた。1996年から2年間、米国MITに留学(Pillip Sharp研究室)。2020年8月から現職。バイオインフォマティクスをリード


その他のセミナー

2024-05-23T14:28:43+09:002021/02/16|

創薬研究の未来を切り拓くオミックス解析
~多層オミックス解析によるメカニズム探索~

Axceleadでは、創薬研究に必要な先端プラットフォーム技術の拡充にも力を入れており、中でもこの10年で大きく研究の裾野が広がったオミックス解析についてご紹介します。創薬研究者ならではのこだわりや今後の展望など、新たな時代を感じるインタビューとなり、私も非常にワクワクしました!

2025-04-09T20:47:48+09:002020/12/21|

最新設備と戦略的アプローチで挑むイオンチャネル創薬!~課題を打破する創薬力~

イオンチャネル標的薬創出を目指すお客様に対し、理想的なHit化合物をご提供するため、Axceleadではオートパッチクランプ法(SyncroPatch 384PE)を取り入れたハイスループットスクリーニング (HTS) の測定系を構築するなど、新たなスクリーニングサービスを強化しています。そこで今回は、イオンチャネル創薬のスペシャリスト3名にお話を伺いしました!

2021-04-26T14:40:38+09:002020/10/02|

進化を続ける心血管系の統合的安全性評価

Axceleadでは、医薬品・医療機器の承認申請に必要な安全性試験を実施しています。前回のインタビューに続き、心血管系の安全性評価をテーマに、宮﨑主席研究員にお話を伺いました。宮﨑さんは長年、安全性薬理試験や心血管系の試験系についてご研究されていますが、世界中で使用されているあの解析方法の生みの親でした・・・!

2021-04-26T14:41:17+09:002020/07/03|

AxceleadのhERG current アッセイの魅力に迫る! ~心機能毒性評価のベストパートナーを目指して~

Axceleadでは、全自動高速パッチクランプ装置 SyncroPatch 384PE(Nanion社)を用いたhERG current アッセイ サービスを開始しました。探索・リード化合物最適化フェーズでhERG アッセイを行う意義やAxceleadのサービスの特徴など、心毒性のエキスパートである高砂主席研究員にお話を伺いました!

2025-04-09T21:46:23+09:002020/04/01|
Go to Top