2025/12/11
フローケミストリーを活用した効率的合成法の開発
フローケミストリーを用いて開発初期から後期までの
効率的な合成プロセスを確立し、
プロジェクト全体の加速化、コスト削減に貢献します!
フローケミストリーとは
創薬研究への応用
応用事例1: フラッシュケミストリー
応用事例2: 光反応
よくあるご質問
フローケミストリーとは
原料、試薬類の2種類以上の異なる溶液を微細流路に流し、温度や滞留時間(反応時間)をコントロールしながら化学合成を行う技術

【リアクターの特徴】
・リアクターの比表面積が大きく熱拡散が早い ⇒ 反応温度のコントロールが容易
・Mixer 間の長さ、流速で反応時間が決まる ⇒ 反応時間のコントロールが容易
・反応系内から生成物が随時流出される ⇒ 生成物の過剰反応を抑制し、収率が向上
・反応系が閉鎖系 ⇒ 高温、高圧下での反応や危険試薬・高活性物質の使用が可能
・送液量を増やすことでスケールアップが可能 ⇒ 小スペースでのスケールアップ合成が可能
「そういうもんなんだ」それって本当?!
有機合成はまるでプラモデル
メディシナルケミストリーとパラレル合成を担当しています。薬の研究に興味を持ったきっかけは、父親が小さな島で漁師をしており赤貝の養殖の研究をしていて、小学生のころ養殖場にいやいやついて行ってたんですが(笑)薬を混ぜたりするのは楽しかったんです。それと、大学生の頃東京大学の薬学部から教授が赴任してきてその研究室に配属され薬学と出会い「有機合成はまるで部品を組み立てて作り上げるプラモデルみたいだな」と興味を持ちました。有機化学者を目指した理由も、分子を自分で自由自在にデザイン・合成できることが楽しかったからです。
ここ2年は古巣の武田薬品以外にも様々な企業やアカデミアの方とプロジェクトでの関わりが増え、とにかく学ばされることが多いです。多様な文化に触れることで選択肢も増え視野もより広がりこの歳になって仕事を通じてまだ学べる、成長できるという事はこれほど幸せなことはありません。
僕らが思っている常識は常識ではないかもしれない
「知りたい!」という想いが強く「それはそういうもんなんだ」と言われると、それって本当?!と疑問を抱きます。なぜなら、僕らが思っている常識は常識ではないかもしれないからです。最前線で創薬研究をしているからこそ、既存の理論がいつ覆されるか分からないから自分でやってみて答えを出してそれを原理原則に落とし込めた時よろこび感じます。
生きる土台となっている野球から得た学び

プロ野球選手になるのが夢だったくらい野球が好きで、今もキャッチボールを会社のお昼休みにしています。そして、お声をかけていただき昨年8月から大船で少年野球のコーチとして5年ぶりに指導者復帰しました。野球に育ててもらった感覚があって、コーチを引き受けたのも野球に恩返したいと思ったからです。小さな島で育ちその中では野球が上手かったから、中学生までは「俺が!」という気持ちが強かったんです。ですが高校から島を出てみると、かなわないほど上手い人ばかりで愕然としました。そこから心を入れ替えて監督と選手の潤滑油となるマネージャーをすることで「チームで勝つにはどうしたらいいのか?」を意識して取り組んできました。
武田薬品に入社してからの創薬研究で仕事を任せられ始めると合成だけでなく、薬理、動態、毒性などいろんな専門性の方々とプロジェクトを正に「one team」で進める中で解決策を一緒に探ったり、相乗効果が働き同じ方向を向くことを経験しました。僕の行動の根底はやはり野球にあって、チームで仕事を進める、その中で自分が貢献できることを精いっぱいやれるということで、この仕事が病み付きになりました。
「薬を創る」につながるを信じて。
なぜこの化合物はこの作用を出すのか?この毒性を出すのか?じゃあこの課題をどうやってクリアできるのか?を追求していきたいです。それは「薬を創る」につながるはずです。
ニューヨークのTDIで研究した際、アカデミア発の種を「薬」に昇華させることを、製薬会社の経験からサポートする重要性、必要性を体感しました。日本のアカデミアやバイオベンチャーがもつ種を、日本の研究者と「薬」に仕上げたい。Axceleadはそれを具現化できる組織だと信じています。
※TDI:Tri-I Therapeutics Discovery Institute
フローケミストリーを活用した効率的合成法の開発
フローケミストリーを用いて開発初期から後期までの効率的な合成プロセスを確立し、プロジェクト全体の加速化、コスト削減に貢献します!
フローケミストリーとは
創薬研究への応用
応用事例1: フラッシュケミストリー
応用事例2: 光反応
よくあるご質問
フローケミストリーとは
原料、試薬類の2種類以上の異なる溶液を微細流路に流し、温度や滞留時間(反応時間)をコントロールしながら化学合成を行う技術


【リアクターの特徴】
- リアクターの比表面積が大きく熱拡散が早い ⇒ 反応温度のコントロールが容易
- Mixer 間の長さ、流速で反応時間が決まる ⇒ 反応時間のコントロールが容易
- 反応系内から生成物が随時流出される ⇒ 生成物の過剰反応を抑制し、収率が向上
- 反応系が閉鎖系 ⇒ 高温、高圧下での反応や危険試薬・高活性物質の使用が可能
- 送液量を増やすことでスケールアップが可能 ⇒ 小スペースでのスケールアップ合成が可能
創薬研究への応用
多角的な視点から考える、非臨床開発成功の鍵 Part1
「毒性が出ない、大変だ!」
概要:
2回シリーズのイントロダクションとして、充分な血中暴露を確保するために化合物大量合成時に気を付けておくべきこと、毒性試験における充分な暴露とは幾らなのか、更に充分な暴露が得られなかった場合の対応事例について紹介します。
演者紹介:

永井博文 (コンサルティング プリンシパルコンサルタント)
博士(獣医学)。1987年 山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了後、武田薬品工業株式会社薬剤安全性研究所入社。毒性及び薬効病理責任者を経て薬剤安全性研究所長及びグローバル武田におけるDrug Safety Research & Evaluation Headとして、Safety Board and First in Human Committee Member、 Occupational Exposure Limit Panel Memberも兼務。 2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners(株)非臨床安全性部門 ヘッドを務め、2020年4月より現職。


